[写真あり] 右上5番、歯根端切除術以外の治療法について
相談者:
kamemeさん (36歳:男性)
投稿日時:2014-10-16 02:46:35
19年前に抜髄した右上5番の歯についての相談です。
1年前、食事中に該当の歯に少し痛みが出ました。
歯科でCTを撮ったところ、歯の根に黒穴が映りました(CT画像は携帯カメラで撮影させてもらいました)。
先生からは、
「2、3ヶ月でどうにかなる訳じゃないけど、なるべく早く治療して下さい」
と言われました。
昨年の12月のことです。
3月頃には右の頬から膿がでました。
フィステルでしょうか。
咀嚼時の痛みも大したことがなかったので放置していましたが、先日、ようやく地元の開業歯科を訪問しました。
携帯で撮影したCT画像を見せると、「これは取れんだろ」と言われ、大学歯学部付属病院の口腔外科に紹介状を書いていただきました。
さっそく歯学部付属病院に行き、レントゲン撮影後に携帯のCT画像を見せると、
「結構デカイ。
これあなたの画像?
レントゲンでは割と小さく見えたから外科でいけると思ったけど、抜歯も考えないといけない」
と言われショックを受けました。
歯科用CTを新たに撮り直し、来週の月曜日に歯根端切除術の予約を取りました。新たに撮ったCT画像はまだ見ていません。
ちなみに紹介状には「歯根のう胞」と書いてありました。
手術後には、開業歯科医のもとで根幹内の薬を入れ替えるようにと言われています。
口腔外科の先生が「ダメもとで」「手術しても2年程度しかもたないかも」と言っていたのでとても不安です。
質問です。
@携帯で映したこのCT画像は「歯根のう胞」でしょうか。
A歯根端切除術以外の治療法は無いのでしょうか。
個人的には手術は最終手段にしたいと思っています。
B再根幹治療での治癒は見込めないでしょうか。
もし可能性があるのなら、病院内での転科、もしくは他の歯医者に移ることも考えています。
C大学病院の特性上仕方がないと思いますが、担当医は研修生(とHPに掲載されていました)なので不安です。
ベテランの先生にお願いすることは難しいでしょうか。
Dその他、最善と思われる方策があれば、教えていただければと思います。
10月20日に歯根端切除術の予約を取っています。
それまでにキャンセルするか否かを決めなければなりません。
まだ30代なので、極力抜歯は避けたいと思っています。
お忙しいとは思いますが、どうぞご意見をお聞かせ下さい。
画像1
1年前、食事中に該当の歯に少し痛みが出ました。
歯科でCTを撮ったところ、歯の根に黒穴が映りました(CT画像は携帯カメラで撮影させてもらいました)。
先生からは、
「2、3ヶ月でどうにかなる訳じゃないけど、なるべく早く治療して下さい」
と言われました。
昨年の12月のことです。
3月頃には右の頬から膿がでました。
フィステルでしょうか。
咀嚼時の痛みも大したことがなかったので放置していましたが、先日、ようやく地元の開業歯科を訪問しました。
携帯で撮影したCT画像を見せると、「これは取れんだろ」と言われ、大学歯学部付属病院の口腔外科に紹介状を書いていただきました。
さっそく歯学部付属病院に行き、レントゲン撮影後に携帯のCT画像を見せると、
「結構デカイ。
これあなたの画像?
レントゲンでは割と小さく見えたから外科でいけると思ったけど、抜歯も考えないといけない」
と言われショックを受けました。
歯科用CTを新たに撮り直し、来週の月曜日に歯根端切除術の予約を取りました。新たに撮ったCT画像はまだ見ていません。
ちなみに紹介状には「歯根のう胞」と書いてありました。
手術後には、開業歯科医のもとで根幹内の薬を入れ替えるようにと言われています。
口腔外科の先生が「ダメもとで」「手術しても2年程度しかもたないかも」と言っていたのでとても不安です。
質問です。
@携帯で映したこのCT画像は「歯根のう胞」でしょうか。
A歯根端切除術以外の治療法は無いのでしょうか。
個人的には手術は最終手段にしたいと思っています。
B再根幹治療での治癒は見込めないでしょうか。
もし可能性があるのなら、病院内での転科、もしくは他の歯医者に移ることも考えています。
C大学病院の特性上仕方がないと思いますが、担当医は研修生(とHPに掲載されていました)なので不安です。
ベテランの先生にお願いすることは難しいでしょうか。
Dその他、最善と思われる方策があれば、教えていただければと思います。
10月20日に歯根端切除術の予約を取っています。
それまでにキャンセルするか否かを決めなければなりません。
まだ30代なので、極力抜歯は避けたいと思っています。
お忙しいとは思いますが、どうぞご意見をお聞かせ下さい。
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回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2014-10-16 03:19:24
@ この相談室でも何度も出てきますが、歯根嚢胞の診断はレントゲンではできず、摘出手術後の病理組織検査で判断するものだと思います。
A 通常の根管治療が選択肢になると思います。
開業医からの紹介先が口腔外科ですから、歯根端切除術が選択肢になっただけで、歯内治療科が紹介先であれば根管治療が第一選択肢となったような気がします。
B 根管治療をトライしてみる価値はあると思います。
C 今からは難しいと思います。
>まだ30代なので、極力抜歯は避けたいと思っています。
そういう決意であれば、症状があるのに半年以上放置した事を今後されないほうがいいですね。
虫歯も数多くあるかもしれないのでちゃんと治してください。
歯根端切除術は、マイクロスコープとCTを併用することによって成功率がかなり良くなります。
今の口腔外科での手術には、マイクロスコープを使ってもらえるのでしょうか?
A 通常の根管治療が選択肢になると思います。
開業医からの紹介先が口腔外科ですから、歯根端切除術が選択肢になっただけで、歯内治療科が紹介先であれば根管治療が第一選択肢となったような気がします。
B 根管治療をトライしてみる価値はあると思います。
C 今からは難しいと思います。
>まだ30代なので、極力抜歯は避けたいと思っています。
そういう決意であれば、症状があるのに半年以上放置した事を今後されないほうがいいですね。
虫歯も数多くあるかもしれないのでちゃんと治してください。
歯根端切除術は、マイクロスコープとCTを併用することによって成功率がかなり良くなります。
今の口腔外科での手術には、マイクロスコープを使ってもらえるのでしょうか?
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2014-10-16 08:30:47
こんにちは。
個人的には、@根管治療A歯根端掻爬との併用B意図的再植の順で治療計画を考えるでしょう。
歯根端切除は考えません。
歯根嚢胞 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=89
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
個人的には、@根管治療A歯根端掻爬との併用B意図的再植の順で治療計画を考えるでしょう。
歯根端切除は考えません。
歯根嚢胞 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=89
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
相談者からの返信
相談者:
kamemeさん
返信日時:2014-10-16 11:42:29
柴田先生、山田先生、ありがとうございます。
一般的には歯根端切除は第一候補に入らないのですね。
いま思えば、紹介状には「第二口腔外科」宛の文字の上に二本線を引いて訂正されていました。
これは病院側と相談して治療科目、治療方針を決めるようにということだったのでしょうか。
柴田先生の厳しいご意見、本当にその通りだと思います。
今後、異常が見つかった箇所は早期に治療を開始したいと思います。
先日歯科に訪問した際に口腔内を見てもらいましたが、幸いなことに他の歯に異常は見つかりませんでした。
歯石も除去してもらいました。
噛み締め癖があるので夜はナイトガードをつけています。
山田先生も書いていらっしゃいますが、根管治療を優先していただけるよう大学病院側と相談してみたいと思います。
保存科では、手術用実体顕微鏡(マイクロスコープですよね?)を使用しているようです。
歯根端切除術でマイクロスコープを使っていただけるかは聞いていませんでした。
こちらも病院側に確認しておこうと思います。
本当にありがとうございました。
一般的には歯根端切除は第一候補に入らないのですね。
いま思えば、紹介状には「第二口腔外科」宛の文字の上に二本線を引いて訂正されていました。
これは病院側と相談して治療科目、治療方針を決めるようにということだったのでしょうか。
柴田先生の厳しいご意見、本当にその通りだと思います。
今後、異常が見つかった箇所は早期に治療を開始したいと思います。
先日歯科に訪問した際に口腔内を見てもらいましたが、幸いなことに他の歯に異常は見つかりませんでした。
歯石も除去してもらいました。
噛み締め癖があるので夜はナイトガードをつけています。
山田先生も書いていらっしゃいますが、根管治療を優先していただけるよう大学病院側と相談してみたいと思います。
保存科では、手術用実体顕微鏡(マイクロスコープですよね?)を使用しているようです。
歯根端切除術でマイクロスコープを使っていただけるかは聞いていませんでした。
こちらも病院側に確認しておこうと思います。
本当にありがとうございました。
回答3
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-10-16 11:51:16
kameme さんこんにちは
柴田先生がおっしゃるように、CT併用でマイクロスコープを使用しての歯根端切除術が成功率を上げるための1つの条件ですから、確認をされるのが良いと思います。
B出来れば、歯内療法の科に転科していただくか、自由診療になるかとは思いますが歯内療法の専門医にかかられるが良いかと思います。
画像からだけでは判断がつきませんが、他にも虫歯があるように見受けられます。
虫歯は初期のうちにきちんと治療する事で、神経を取ったりましてや抜歯に至るリスクが減ります。
なのでもし、ほかにも虫歯があるのでしたらお早めに治療して頂いてください。
ご参考になれば
柴田先生がおっしゃるように、CT併用でマイクロスコープを使用しての歯根端切除術が成功率を上げるための1つの条件ですから、確認をされるのが良いと思います。
B出来れば、歯内療法の科に転科していただくか、自由診療になるかとは思いますが歯内療法の専門医にかかられるが良いかと思います。
画像からだけでは判断がつきませんが、他にも虫歯があるように見受けられます。
虫歯は初期のうちにきちんと治療する事で、神経を取ったりましてや抜歯に至るリスクが減ります。
なのでもし、ほかにも虫歯があるのでしたらお早めに治療して頂いてください。
ご参考になれば
相談者からの返信
相談者:
kamemeさん
返信日時:2014-10-21 10:47:17
昨日、大学病院で治療方針について主治医と話し合ってきました。
歯根端切除術は取り敢えず中止。
歯科用CTのデータを携えて、開業医の元に差し戻しという形になりました。
必要があれば大学病院の根管治療をしてもらえる科に、紹介状を書いてもらうようにと言われています。
CTの結果は、
・のう胞の大きさは7,5ミリ程度
・サイズは前回(去年末)とほぼ変わっていない
・蓄膿症にはなっていない(皮一枚隔てて)
歯根端切除術をする場合は、根っこを3ミリカットするそうです。
根管治療については、根っこの感染箇所は除菌できないため、一度は良くなっても再発すると言われました。
歯折のリスクも高まるため、歯の延命としては歯根端切除のほうが高いとのことでした。
しかし、口腔外科と保存科では見立ても異なりますよね?
可能性があるのなら再び紹介状を書いてもらい、根管治療にトライしてみたいと思います。
水川先生、ありがとうございます。
研修医の先生に尋ねたところ、マイクロスコープ自体は置いているので希望すれば使用できると思う、と言っていました。
カルテは出来上がっているので、痛みがでたらいつでも来て下さいと言ってくれています。
他の歯に虫歯がないか、この機会に徹底的に調べてもらおうと思います。
歯根端切除術は取り敢えず中止。
歯科用CTのデータを携えて、開業医の元に差し戻しという形になりました。
必要があれば大学病院の根管治療をしてもらえる科に、紹介状を書いてもらうようにと言われています。
CTの結果は、
・のう胞の大きさは7,5ミリ程度
・サイズは前回(去年末)とほぼ変わっていない
・蓄膿症にはなっていない(皮一枚隔てて)
歯根端切除術をする場合は、根っこを3ミリカットするそうです。
根管治療については、根っこの感染箇所は除菌できないため、一度は良くなっても再発すると言われました。
歯折のリスクも高まるため、歯の延命としては歯根端切除のほうが高いとのことでした。
しかし、口腔外科と保存科では見立ても異なりますよね?
可能性があるのなら再び紹介状を書いてもらい、根管治療にトライしてみたいと思います。
水川先生、ありがとうございます。
研修医の先生に尋ねたところ、マイクロスコープ自体は置いているので希望すれば使用できると思う、と言っていました。
カルテは出来上がっているので、痛みがでたらいつでも来て下さいと言ってくれています。
他の歯に虫歯がないか、この機会に徹底的に調べてもらおうと思います。
相談者からの返信
相談者:
kamemeさん
返信日時:2014-10-24 16:39:36
もう一度、ご助言をお願いします。
今回、大学病院の歯内療法の科で診てもらいました。
【結論】
再根管治療をしても難しい(まず治らない)。
【理由】
・上顎洞の所まで腫れている。炎症が原因で粘膜が肥厚している。
・根っこの先端が大分溶けている。
・根っこの外側にも汚れがついている。それは自然に身体のなかで分解されるのを待つしかない。
上記により、再根管治療をして一時的に良くなっても蓋をすると再発する。
抜歯後も抗生物質をしっかり飲まなければ、慢性的な蓄膿症になりかねないような兆候がある。
根の治療をするよりも抜歯して、のう胞(境界が明確なので)のそうはをする方が蓄膿の原因にもならずに済むため、他の科の医者は抜歯(ダメ元で歯根端切除術)を勧めたのではと言っていました。
歯根端切除術をした場合は、上顎洞に近いため、「結構めくることになる」そうです。
どちらの治療をしても、この歯は長くはもたないと言われました。
このような状況ですが、抜歯よりも治療をしてもらったほうがいいでしょうか。
治療方法を選択するとすれば、どれがベストでしょうか。
歯を保存できる可能性はあるでしょうか。
他院での自由診療についても聞いてみましたが、マイクロスコープは当科でも使用しているので、内容的にはそんなに変わらないとのことでした。
どうぞ、ご助言をお願いします。
今回、大学病院の歯内療法の科で診てもらいました。
【結論】
再根管治療をしても難しい(まず治らない)。
【理由】
・上顎洞の所まで腫れている。炎症が原因で粘膜が肥厚している。
・根っこの先端が大分溶けている。
・根っこの外側にも汚れがついている。それは自然に身体のなかで分解されるのを待つしかない。
上記により、再根管治療をして一時的に良くなっても蓋をすると再発する。
抜歯後も抗生物質をしっかり飲まなければ、慢性的な蓄膿症になりかねないような兆候がある。
根の治療をするよりも抜歯して、のう胞(境界が明確なので)のそうはをする方が蓄膿の原因にもならずに済むため、他の科の医者は抜歯(ダメ元で歯根端切除術)を勧めたのではと言っていました。
歯根端切除術をした場合は、上顎洞に近いため、「結構めくることになる」そうです。
どちらの治療をしても、この歯は長くはもたないと言われました。
このような状況ですが、抜歯よりも治療をしてもらったほうがいいでしょうか。
治療方法を選択するとすれば、どれがベストでしょうか。
歯を保存できる可能性はあるでしょうか。
他院での自由診療についても聞いてみましたが、マイクロスコープは当科でも使用しているので、内容的にはそんなに変わらないとのことでした。
どうぞ、ご助言をお願いします。
回答4
フルダテ歯科(青森県八戸市)の古舘です。
回答日時:2014-10-24 17:15:50
上顎洞に近すぎて、歯根端切除は困難ではないでしょうか?
あのレントゲン「CT]では、普通は抜歯だと以前から思っていました。
もしかしてすでに上顎洞炎になっていませんか?
私なら慎重に上顎洞の粘膜を壊さないように抜歯するほうが、得策だと重います。
他の違う意見もあるでしょうから、聞いてみてください。
お大事になさってください。
あのレントゲン「CT]では、普通は抜歯だと以前から思っていました。
もしかしてすでに上顎洞炎になっていませんか?
私なら慎重に上顎洞の粘膜を壊さないように抜歯するほうが、得策だと重います。
他の違う意見もあるでしょうから、聞いてみてください。
お大事になさってください。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-24 18:12:39
縦に歯根破折(ヒビ入り)している可能性も高いような気がします。
私は抜歯します。
古舘先生が書かれているように、上顎洞に穿孔させないようにしなければなりません。
保存にこだわると、長い時間をかけて骨を失っていくとマイナス面も考慮しなければならないと思います。
私は抜歯します。
古舘先生が書かれているように、上顎洞に穿孔させないようにしなければなりません。
保存にこだわると、長い時間をかけて骨を失っていくとマイナス面も考慮しなければならないと思います。
タイトル | [写真あり] 右上5番、歯根端切除術以外の治療法について |
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質問者 | kamemeさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル 歯根端切除術 その他(写真あり) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。