子供のフッ素塗布について
相談者:
korikorikoさん (42歳:女性)
投稿日時:2014-10-16 09:26:31
回答1
回答日時:2014-10-16 10:02:47
お子さんへのフッ化物の応用方法は先生ごとで考え方が色々ありますので、一度じっくりとお話を伺ってみた方がいいかも知れません。
その前に、ある程度予備知識はつけておかれると良いと思います。
参考⇒フッ素の安全性
私個人の基本的な姿勢としては、フッ化物は補助的かつ積極的に利用するべきだと思います。
・・意味が分かりにくいかと思いますが、フッ化物を使う使わない以前に放っておけばむし歯を作りやすいタイプなのかそうでないのかというリスク判断をしっかりとして、リスクに応じて対策を考えます。
例えば同じ家庭で暮らす兄弟で、お兄さん(お姉さん)と弟さん(妹さん)は当然似た傾向になることが多いですから、korikorikoさんの8歳の方のお子さんのお口の状態というのは5歳のお子さんの予防の目標レベルを決めるのにとても参考になりますし、複雑な検査までしなくても参考に出来る情報はたくさんあります。
むし歯予防の軸は本来身体が持っている機能(唾液等)や生活習慣(食生活、プラークコントロール)でしょうし、その中で改善が難しい部分があればフッ化物を足して全体として補っていく・・というイメージです。
害については使用量(+濃度)や年齢がポイントになってきますが、通常市販品を使っている限りではまず気にしなくても良いレベルだと思います。
ただし、6歳未満ぐらいまでは、あまりにも量を使うと永久歯に影響が出てくる場合があります。
参考⇒斑状歯、歯牙フッ素症
仮に8歳のお子さんの歯にまったく問題がなく、5歳のお子さんの方ももちろん何ともない、という状況で、お母様もきっと日々大変な中都合をつけさせて、月に2回高濃度のフッ化物を多量に塗布し、うがいも控えさせている・・としたら害まではないかも知れないですがそもそも必要性がない訳で、つまり「やりすぎ」ではないかというのが個人的感想です。
ですがおそらく低濃度の、市販の歯磨剤レベルぐらいのフッ化物を使用されているのではないかと予想するのですが、それならそれで家庭での応用方法を指導するなどの方が先の様な気もします。
(※ここで言う”高濃度”というのは約1万ppm=1%程度のフッ素濃度で、”市販レベルの低濃度”はその10分の1ぐらいです)
例えば歯科医院自体を怖がってしまうお子さんに、慣れさせて、歯科医院は痛いところじゃないんだよ、楽しく通えるところなんだよ、ということを覚えさせる目的だったり、フッ素塗布がメインではなくて歯磨き指導や予防についての知識をつけていくことが実はメイン・・とかならある程度は理解出来ます。
説明が長くなりましたが、個人的に気になるポイントを整理すると
・害までは心配する必要はほとんどないが、6歳未満については少しだけ注意が必要。フッ化物を主役に考えない方が良いのでは?
・その医院では、お子さんごとにリスク判定をした上で必要量(回数)を変えているのかどうか?(もし一律で全員に月2回を勧めているとしたら、やり過ぎの可能性も??)
の2点ですね。
と言っても考え方も色々ですので・・一度しっかりとした説明を受けてみて下さい。
その前に、ある程度予備知識はつけておかれると良いと思います。
参考⇒フッ素の安全性
私個人の基本的な姿勢としては、フッ化物は補助的かつ積極的に利用するべきだと思います。
・・意味が分かりにくいかと思いますが、フッ化物を使う使わない以前に放っておけばむし歯を作りやすいタイプなのかそうでないのかというリスク判断をしっかりとして、リスクに応じて対策を考えます。
例えば同じ家庭で暮らす兄弟で、お兄さん(お姉さん)と弟さん(妹さん)は当然似た傾向になることが多いですから、korikorikoさんの8歳の方のお子さんのお口の状態というのは5歳のお子さんの予防の目標レベルを決めるのにとても参考になりますし、複雑な検査までしなくても参考に出来る情報はたくさんあります。
むし歯予防の軸は本来身体が持っている機能(唾液等)や生活習慣(食生活、プラークコントロール)でしょうし、その中で改善が難しい部分があればフッ化物を足して全体として補っていく・・というイメージです。
害については使用量(+濃度)や年齢がポイントになってきますが、通常市販品を使っている限りではまず気にしなくても良いレベルだと思います。
ただし、6歳未満ぐらいまでは、あまりにも量を使うと永久歯に影響が出てくる場合があります。
参考⇒斑状歯、歯牙フッ素症
仮に8歳のお子さんの歯にまったく問題がなく、5歳のお子さんの方ももちろん何ともない、という状況で、お母様もきっと日々大変な中都合をつけさせて、月に2回高濃度のフッ化物を多量に塗布し、うがいも控えさせている・・としたら害まではないかも知れないですがそもそも必要性がない訳で、つまり「やりすぎ」ではないかというのが個人的感想です。
ですがおそらく低濃度の、市販の歯磨剤レベルぐらいのフッ化物を使用されているのではないかと予想するのですが、それならそれで家庭での応用方法を指導するなどの方が先の様な気もします。
(※ここで言う”高濃度”というのは約1万ppm=1%程度のフッ素濃度で、”市販レベルの低濃度”はその10分の1ぐらいです)
例えば歯科医院自体を怖がってしまうお子さんに、慣れさせて、歯科医院は痛いところじゃないんだよ、楽しく通えるところなんだよ、ということを覚えさせる目的だったり、フッ素塗布がメインではなくて歯磨き指導や予防についての知識をつけていくことが実はメイン・・とかならある程度は理解出来ます。
説明が長くなりましたが、個人的に気になるポイントを整理すると
・害までは心配する必要はほとんどないが、6歳未満については少しだけ注意が必要。フッ化物を主役に考えない方が良いのでは?
・その医院では、お子さんごとにリスク判定をした上で必要量(回数)を変えているのかどうか?(もし一律で全員に月2回を勧めているとしたら、やり過ぎの可能性も??)
の2点ですね。
と言っても考え方も色々ですので・・一度しっかりとした説明を受けてみて下さい。
相談者からの返信
相談者:
korikorikoさん
返信日時:2014-10-17 08:45:18
回答2
回答日時:2014-10-17 10:25:26
2%のフッ化ナトリウムは、フッ素濃度に換算すると半分弱ぐらいになるので、約1%ということになります。
一般的な、歯科医院で塗布されるフッ化物で当院でも使用しています。
上述した様に過剰に心配する必要はないとは思うのですが、一応添付文書には「通常年に1〜2回の使用」「幼小児は必要最小限度」「塗布後は吐き出す様に」等の文言はありますので、なおかつ小児という点も考慮すると必要性についての十分な根拠と説明があっても良いのかなとは思いますね。
参考→フルオールゼリー添付文書
https://www.bee.co.jp/pdf/siryou/8a.pdf
過剰摂取による副作用というのがネットの世界ではいい加減な情報が錯綜していますが、きちんとした機関で査読されている様な歯科医学の世界ではほとんど問題視される様な事象は報告がありません。
私の知る唯一の副作用の情報はというと、
1976年のEnglanderらの報告で、11〜14歳の小児500名を対象に行った研究で、5000ppmF(フルオールゼリーの約半分の濃度)を1〜2mg、トレーでしっかり6分間の使用を、年平均なんと140回、1.8年間フォローアップをしたところ、少しだけ斑状歯が見られたとのことです。(※対象が11歳以上なので歯牙フッ素症はなし)
その代わりむし歯予防効果は77%という研究があります。
これ以外にもフッ化物の応用とむし歯予防の効果について調べた研究は星の数ほどあるのですが、副作用の報告は私の知る限りでは他に記憶にないですね。
一般的な、歯科医院で塗布されるフッ化物で当院でも使用しています。
上述した様に過剰に心配する必要はないとは思うのですが、一応添付文書には「通常年に1〜2回の使用」「幼小児は必要最小限度」「塗布後は吐き出す様に」等の文言はありますので、なおかつ小児という点も考慮すると必要性についての十分な根拠と説明があっても良いのかなとは思いますね。
参考→フルオールゼリー添付文書
https://www.bee.co.jp/pdf/siryou/8a.pdf
過剰摂取による副作用というのがネットの世界ではいい加減な情報が錯綜していますが、きちんとした機関で査読されている様な歯科医学の世界ではほとんど問題視される様な事象は報告がありません。
私の知る唯一の副作用の情報はというと、
1976年のEnglanderらの報告で、11〜14歳の小児500名を対象に行った研究で、5000ppmF(フルオールゼリーの約半分の濃度)を1〜2mg、トレーでしっかり6分間の使用を、年平均なんと140回、1.8年間フォローアップをしたところ、少しだけ斑状歯が見られたとのことです。(※対象が11歳以上なので歯牙フッ素症はなし)
その代わりむし歯予防効果は77%という研究があります。
これ以外にもフッ化物の応用とむし歯予防の効果について調べた研究は星の数ほどあるのですが、副作用の報告は私の知る限りでは他に記憶にないですね。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-10-17 11:47:19
「フッ素は毒!」等の話題をネット上で見かけることがあります。
適量なら薬(益)だけど、ものすごく多量だと毒(益<害)になるものは何もフッ素(化合物)に限らないと思います。
アスコルビン酸(ビタミンC)だって多量摂取すれば毒だと言われてますよね。
だからってビタミンC摂るのをやめる人は非常に少ないと思います。
でも、確かに、虫歯になるリスクが低い子どもにまで一律にフッ化物を使用させるのも、どうかとは思います。
適量なら薬(益)だけど、ものすごく多量だと毒(益<害)になるものは何もフッ素(化合物)に限らないと思います。
アスコルビン酸(ビタミンC)だって多量摂取すれば毒だと言われてますよね。
だからってビタミンC摂るのをやめる人は非常に少ないと思います。
でも、確かに、虫歯になるリスクが低い子どもにまで一律にフッ化物を使用させるのも、どうかとは思います。
相談者からの返信
相談者:
korikorikoさん
返信日時:2014-10-21 14:30:45
ありがとうございます。
子供のお母さんたちのお話だと子供の害になる事を特に協調して伝わってくるのでとても不安で心配になりましたが、きちんとわかって、使い方をしっかりすればちゃんと必要な予防をしてくれるものだとわかり安心しました。
素人の私に、とても分かりやすい説明をありがとうございました。
子供のお母さんたちのお話だと子供の害になる事を特に協調して伝わってくるのでとても不安で心配になりましたが、きちんとわかって、使い方をしっかりすればちゃんと必要な予防をしてくれるものだとわかり安心しました。
素人の私に、とても分かりやすい説明をありがとうございました。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2014-10-21 19:58:10
こんばんは。
個人的には、フッ素に頼らない真っ当なむし歯予防のほうがいいと考えています。
むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01
子育てとおさとうに関する我々の考え方 http://yamadashika.jp/prevent10.html
個人的には、フッ素に頼らない真っ当なむし歯予防のほうがいいと考えています。
むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01
子育てとおさとうに関する我々の考え方 http://yamadashika.jp/prevent10.html
相談者からの返信
相談者:
korikorikoさん
返信日時:2014-10-27 01:23:18
タイトル | 子供のフッ素塗布について |
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質問者 | korikorikoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | フッ素 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。