上顎洞に出ている親知らずの抜歯リスクを低減させる方法について
相談者:
かわばんたさん (30歳:男性)
投稿日時:2014-10-30 22:16:10
上顎の歯茎に完全に埋もれている親知らずが左右にあり、9月の終わり事から違和感を感じた為、抜歯する事を考えています。
先日、総合病院の口腔外科に御相談させて頂いた所、レントゲン上、7番に近心傾斜いる事と、上顎洞に根が半分程出ている事が分かり、抜歯した際に上顎洞と交通したり、歯根が上顎洞に迷入する可能性がある事を指摘されました。
CT撮影はして頂いておりません。
インターネットで調べると、上記の様な偶発症が発生した場合、上顎洞炎となったり、上顎洞に迷入した歯を摘出する為全身麻酔での手術が必要になったりとの情報があり、とても不安を感じています。
素人考えですが、この様なリスクを低減する為の処置として親知らずを牽引して、安全に抜ける様になってから抜歯する事や、健康な7番の歯を抜歯して、埋まってる親知らずを牽引し、7番の位置に移動させて頂こうかと考えています。
私としては、現在健康な上顎洞への感染や、全身麻酔での手術だけはどうにか回避したいと思いっているのですが、上記の様な処置をお願いする事は無謀でしょうか?
お手数をお掛け致しますが、御解答頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
先日、総合病院の口腔外科に御相談させて頂いた所、レントゲン上、7番に近心傾斜いる事と、上顎洞に根が半分程出ている事が分かり、抜歯した際に上顎洞と交通したり、歯根が上顎洞に迷入する可能性がある事を指摘されました。
CT撮影はして頂いておりません。
インターネットで調べると、上記の様な偶発症が発生した場合、上顎洞炎となったり、上顎洞に迷入した歯を摘出する為全身麻酔での手術が必要になったりとの情報があり、とても不安を感じています。
素人考えですが、この様なリスクを低減する為の処置として親知らずを牽引して、安全に抜ける様になってから抜歯する事や、健康な7番の歯を抜歯して、埋まってる親知らずを牽引し、7番の位置に移動させて頂こうかと考えています。
私としては、現在健康な上顎洞への感染や、全身麻酔での手術だけはどうにか回避したいと思いっているのですが、上記の様な処置をお願いする事は無謀でしょうか?
お手数をお掛け致しますが、御解答頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2014-10-30 22:42:13
かわばんた さん、こんばんは。
>親知らずを牽引して、安全に抜ける様になってから抜歯する事や、健康な7番の歯を抜歯して、埋まってる親知らずを牽引し、7番の位置に移動させて頂こうかと考えています。
気持ちが分からなくもありませんが、どちらも現実的ではないかもしれません。
実際の状況が判りませんが、お掛かりの口腔外科にご相談になってみること自体は問題ないかと思います。
ただ、かわばんた さんの親知らずについて診査をした口腔外科医が診断したのでしたら、通法通りの抜歯が無難なように思えます。
>親知らずを牽引して、安全に抜ける様になってから抜歯する事や、健康な7番の歯を抜歯して、埋まってる親知らずを牽引し、7番の位置に移動させて頂こうかと考えています。
気持ちが分からなくもありませんが、どちらも現実的ではないかもしれません。
実際の状況が判りませんが、お掛かりの口腔外科にご相談になってみること自体は問題ないかと思います。
ただ、かわばんた さんの親知らずについて診査をした口腔外科医が診断したのでしたら、通法通りの抜歯が無難なように思えます。
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2014-10-31 13:50:24
かわばんたさん、こんにちは
>現在健康な上顎洞への感染や、全身麻酔での手術だけはどうにか回避したいと思いっているのですが、上記の様な処置をお願いする事は無謀でしょうか?
まず現状として、どうなっているのかを検査するのが先だと思います。
実際に上顎洞との位置関係を調べるために、歯科用のCTを撮影することになります。
CTによって抜歯後に上顎洞穿孔の疑いが強ければ、牽引等の後に抜歯も不可能ではないと思いますが、口腔外科であればほとんどの場合そのような必要もなく抜歯可能です。
また、もし牽引等を行う場合には保険ではなく自費治療になりますことをご承知おきください。
参考になれば幸いです。
>現在健康な上顎洞への感染や、全身麻酔での手術だけはどうにか回避したいと思いっているのですが、上記の様な処置をお願いする事は無謀でしょうか?
まず現状として、どうなっているのかを検査するのが先だと思います。
実際に上顎洞との位置関係を調べるために、歯科用のCTを撮影することになります。
CTによって抜歯後に上顎洞穿孔の疑いが強ければ、牽引等の後に抜歯も不可能ではないと思いますが、口腔外科であればほとんどの場合そのような必要もなく抜歯可能です。
また、もし牽引等を行う場合には保険ではなく自費治療になりますことをご承知おきください。
参考になれば幸いです。
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-31 18:35:19
左右の親知らずの埋伏状況は異なるのではないでしょうか。
”7番に近心傾斜”
ですが、このことは歯根を遠心に向けた、すなわち後方に根が向いていることになり、この様な場合にはまず歯根が上顎洞に近接しているとは考えにくいからです。
この部は上顎結節というのですがここまで上顎洞が拡大していることは、経験上あるいは解剖学的にもまずありません。
そのうえで7番を抜歯するしないに関わらず牽引は非現実的なものです。
歯肉を切り取り、出血と戦い、深くてしかも奥になる部の露出させた歯冠部にタグ等をダイレクトボンディングするのは困難を極め、しかも近心傾斜していれば引っかかって出てきません。
相当量の歯肉の開窓と骨削除をしたうえでもです。
”上顎洞に根が半分程出ている”
これも私は経験したことがないので本当かなという感じですから、まずCT撮影をして、三次元的に歯根と上顎洞との関係を確かめることです。
この様な場合(根が半分ほど出ている)の抜歯時の歯根迷入ですが、親知らずが複数根であるとか、湾曲しているとか、分割抜去した際の偶発症とかで、歯根が破折したときにのみ起こり得ることで、ゼロとは言いませんがまずありえません。
歯根が歯冠とつながっている限り、歯冠が大きいために歯根迷入はまず起きません。
ただし上顎洞との交通が起きることがありますが、普通は歯肉縫合程度で閉鎖するものです。
そいうわけで、畑田先生が書かれた如く口腔外科であれば無難に処置(抜歯)してもらえるはずです。手術時の起こり得るリスクを一応説明したということではないでしょうか。
”7番に近心傾斜”
ですが、このことは歯根を遠心に向けた、すなわち後方に根が向いていることになり、この様な場合にはまず歯根が上顎洞に近接しているとは考えにくいからです。
この部は上顎結節というのですがここまで上顎洞が拡大していることは、経験上あるいは解剖学的にもまずありません。
そのうえで7番を抜歯するしないに関わらず牽引は非現実的なものです。
歯肉を切り取り、出血と戦い、深くてしかも奥になる部の露出させた歯冠部にタグ等をダイレクトボンディングするのは困難を極め、しかも近心傾斜していれば引っかかって出てきません。
相当量の歯肉の開窓と骨削除をしたうえでもです。
”上顎洞に根が半分程出ている”
これも私は経験したことがないので本当かなという感じですから、まずCT撮影をして、三次元的に歯根と上顎洞との関係を確かめることです。
この様な場合(根が半分ほど出ている)の抜歯時の歯根迷入ですが、親知らずが複数根であるとか、湾曲しているとか、分割抜去した際の偶発症とかで、歯根が破折したときにのみ起こり得ることで、ゼロとは言いませんがまずありえません。
歯根が歯冠とつながっている限り、歯冠が大きいために歯根迷入はまず起きません。
ただし上顎洞との交通が起きることがありますが、普通は歯肉縫合程度で閉鎖するものです。
そいうわけで、畑田先生が書かれた如く口腔外科であれば無難に処置(抜歯)してもらえるはずです。手術時の起こり得るリスクを一応説明したということではないでしょうか。
回答4
タイトル | 上顎洞に出ている親知らずの抜歯リスクを低減させる方法について |
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質問者 | かわばんたさん |
地域 | 山梨 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(技術系) |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。