[写真あり] 顎関節症治療を含めた歯列矯正、顎が斜めに開くように

相談者: Koto475さん (32歳:女性)
投稿日時:2014-11-11 16:30:00
現在の医院に不安を感じています。
3年ほど前から都内矯正専門医の先生に顎関節症の治療を含めた矯正をお願いしています。


不安に感じている事は以下の2つです。

@スプリントが片側1点でしか噛みあわない。
他は全部浮いた状態です。
長く装着していると首肩の痛みと頭痛がしてきて、座るのも困難な状態になります。
先生曰く、一部の歯が強く当たるのを防ぐ目的なので問題ないとの事。


A大きく口を開くと、下顎が斜めになる。
矯正開始時はなかった症状でした。
先生曰く、これは治らない。
顎関節症は現在完治しているそうです。



他院で聞いた説明とあまりにも違うので困惑しています。
先生方のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

合わせて、咬合のチェックをして貰える第三者的機関があれば教えて頂けますと有難いです。

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回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-11-11 16:54:33
@スプリント装着時に、右側の1点のみで噛み合うように調節されているとの事でしょうか?

首肩の痛みはどちら側でしょうか?
また、主咀嚼側は右側でしょうか?



Aもし、この状態で顎機能が安定している、つまり術前の症状が軽減・回復しているのでしたら、それなりの治癒ゴールであったかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-11-11 18:18:24
A大きく口を開くと、下顎が斜めになる

ずれる方向の関節円板が転位(多くは前方転位)している可能性があります。
これは写真を見て判断していることではなく、顎関節症の教科書的なものに載っています。


@スプリントが片側1点でしか噛みあわない。

片側の意味するところは上記Aのずれる方向の側ではないでしょうか。
経験的な事と、咬合学、解剖学的なことから言えることです。


抜歯矯正奥歯の咬合高径の低下を招きやすく、顎関節に問題が生じる可能性があります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koto475さん
返信日時:2014-11-12 23:23:41
お忙しい中、ご回答有難うございます。


>藤森先生

@そうです、右側の4番以外は浮いている状態です。
首肩の痛みは両方です。
咀嚼側は右側ですが、矯正を始めてから、右では全く噛み合わなくなってしまい、左で咀嚼しています。


A術前の症状は、口を開ける時に下顎が左右にぶれるくらいだったので、悪化してしまっています。
治療のゴール…担当医も同じ事をおっしゃっていました。
治療を始める前に、何を以って治癒とするのか確認するべきでした。残念です。




>松山先生
A前方転位という事は未だ顎関節症の可能性があるという事でしょうか?
@その通りです。
ずれる側が噛み合っている方(右)です。


見たところ、上の歯、右側が左側よりも1〜2mm高いようです。
その為、下顎が斜めに開くようになってしまったのだと思っています。
ですが、担当医の先生は斜めにはなっていないと説明されるので混乱しています。


抜歯矯正には様々な問題があったのですね。実は顎関節症になってしまったのも、今の矯正歯科に通う前に、別の医院で矯正をしたのが原因でした。
その先生は矯正が原因で顎関節症になったのではない、とおっしゃっていましたが…。

顎関節症との関連に対する考え方も、医院によって様々で、矯正を開始して初めて知りました。
本当に浅はかだったと後悔しています。
これから自分の状態を少しづつ知っていこうと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-11-13 08:27:59
西山です

>@スプリントが片側1点でしか噛みあわない。
>他は全部浮いた状態です。
>長く装着していると首肩の痛みと頭痛がしてきて、座るのも困難な状態になります。

スプリントであれば調整によって左右均等に咬合できるようにすることは可能です(ソフトタイプは無理ですが).
また,長く装着ということですが,これは起きている間もということでしょうか.
そうだとしたら目的がよくわかりません.



>A大きく口を開くと、下顎が斜めになる。
矯正開始時はなかった症状でした。
>先生曰く、これは治らない。顎関節症は現在完治しているそうです。

非復位性顎関節円板転位という状況の場合,円板転位(円板のズレ)が起きている側の関節の動きが制限されるので,そちら側に口が偏って開くことは多々あります.

残念ながらこの転位を戻すことはほとんど行いません.
現在では転位したままで痛みがなく動けるようにすることが治療の目的となっています.

ですから顎関節症の場合,完治とは言わずに改善という表現を用います.
今の状態で大きく口を開けても痛みが伴わないようなら,改善という判断になる可能性は高いと思います.


そのあたりの治療目標に関するとらえ方が担当医と異なっているようですね.

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koto475さん
返信日時:2014-11-13 09:05:03
>西山先生

ご回答有難うございます。


@顎関節症の専門の先生も疑問に思われるのですね。
スプリントは一日中つけているように言われています。

装着していると、こめかみの辺りでジャリジャリ音がして口が開くと痛みが走るようになります。

私もスプリントは咬合を安定させる為にあると聞かされていたので、あえて不安定にさせる意図が分からないのです。
整骨院の先生には、スプリントが肩こりの原因になっているので調整して貰うように言われたのですが、必要ないと言われ調整して貰えませんでした。



Aお話から察するに、私は

矯正開始→復位性関節円板前方転位→転院→非復位性関節円板前方転位

と、顎関節症が悪化してしまっているようです。
今の医院で治療を開始する際は、復位がありました。


しかもこの状況になると、痛み以外の改善は見込めないのですね。
今の医院は顎関節症を含めた治療ができると言う事で選んだ医院だったのですが…。

治療目標に関しても、歯並びだけでなく顎関節症についてもきちんと何を治療目標とするのか、確認するべきでした。
先生任せにしてはいけないと身にしみて感じました。
一度、顎関節科に行って詳しい状況を見てもらおうと思います。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-11-14 12:34:06
開口時の若干の偏位については、或いは致し方ない場合があるかもしれません。

只、もし現状で右咀嚼出来ないとしたら、お辛いようには思えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koto475さん
返信日時:2014-11-14 19:56:11
藤森先生、ご返信有難うございます。


致し方ない…担当医の先生にも何度か言われました。

「噛み心地を犠牲にして見た目を綺麗にするのが矯正

と何か言う度に言われています。
歯列矯正について大変な思い違いがあったようです。



咀嚼側は矯正前、上下の歯列がピッタリ合っていましたが歯列矯正で、そのような隙間のない噛み合わせを人工的に作るのは困難なのだそうですね。
このような情報など、矯正前に知っていれば…と後悔しきりです。

現在、咀嚼が長くなると痛みが出てるようになってしまったので、顎関節科など専門の機関のセカンドオピニオンを受けようと思っています。
御丁寧にご回答頂き有難うございました。
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-11-14 20:46:57
「見たところ、上の歯、右側が左側よりも1〜2mm高いようです。」

と自ら書かれているように右側の咬合高径が強く低下した結果の可能性が高い事は言えると思いますので、記憶にとどめてください。



・「噛み心地を犠牲にして見た目を綺麗にするのが矯正

私は決してそのようなことは、いいません。

噛み心地=機能と言えるでしょう
見た目を綺麗=審美的な事と言えるでしょう

機能美という言葉があるくらいに、機能と美は表裏一体ですと説明しています。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-11-14 22:33:06
西山です

スプリントは一日中つけているように言われています。
>あえて不安定にさせる意図が分からないのです。

もしかしたら、ピボットスプリントというものかもしれません。
だとしても目的がイマイチわかりません。
よけいに咬合が不安定になる気もするのですが…



>整骨院の先生には、スプリントが肩こりの原因になっているので

片側しか噛めないスプリントで、さらに日中まで装着しているのであれば、関連している可能性は高いと思います

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-11-14 23:01:51
難しいですよね。

おそらく高い確率で頸椎の僅かな変位等はある(推測が当たってればよく見られるものです)のですが、見える部分(歯列噛み合わせ)のみ変化させると、その見えない部分(頸椎の中央あたり?)との間に不調和を来すことは考えられます。

表(見える部分)と裏(見えない部分)は、文字通り表裏一体なのだけど、患者さんのご希望は当然、表の改善になります。
そして、我々歯科医師の多くも、その希望を叶えるために一生懸命頑張る場合が圧倒的に多いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koto475さん
返信日時:2014-11-19 17:15:49
先生方、ご回答頂き有難うございます。

非復位性関節円板前方転位や、咬合高径など、現在の状況に繋がるキーワードがいくつか出てきましたので、それをヒントに口腔外科顎関節症科でセカンドオピニオンを受けたいと思います。

スプリントは、やはり不安定にさせる用途が分からないとの事でしたので、使用を中止して体調の回復を待とうと思います。


整骨院の先生によると、

「顎が左側にずれて、顔が歪んでいる」

そうです。
自分で鏡で見てもそう見えます。
右側のみで顎間ゴムを3ヶ月つけていた事があり、その為に右が挺出しすぎて、顎が左にずれたように思います。


矯正の先生にも色々な考えの方がおられるのですね。
今通っている先生は

「矯正前の咬合が、本人にとって一番良い咬合でそれを左右対称に、綺麗に並べるとどうしても不具合が出る」

という考えの先生なのです。
その考えを元に、私の噛み癖に合わせて歯列を造ろうとなさっているようなのですが、それが全部裏目に出てしまい、現在の状況になってしまいました。
恐らく、左右均等にしていれば、ここまで不定愁訴は出なかったと思います。

私の意向も、一旦は了解してくれるのですが、結局は自分の考えで治療を進めてしまわれるので、治療を開始して、もう3年になりますが、まだゴールは見えません。

とても人気のある医院でロビーはいつも込み合っているので安心していたのですが…。
溜息ばかりの毎日です。



先生方、お忙しい所、お時間を割いて回答頂き有難うございました。
とても参考になりました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。



タイトル [写真あり] 顎関節症治療を含めた歯列矯正、顎が斜めに開くように
質問者 Koto475さん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
顎関節症
その他(写真あり)
顎関節症用マウスピース・ナイトガード
回答者




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