インプラント2本予定、抜歯即時と通常(抜歯済み箇所)方法の併用

相談者: TOM117さん (43歳:男性)
投稿日時:2014-11-17 18:09:45
はじめまして。
インプラント手術を検討中の者です。


現状ですが、右下5番がブリッジ破損で要抜歯、同6番が抜歯済み(5年程度経過)です。
この隣合う2箇所についてインプラントを検討しています。

抜歯箇所(右下5番)は抜歯即時インプラントで、抜歯済み箇所(右下6番)もインプラントで、と考えておりますが、技術的に異なる2方式のインプラントを同時に出来るものなのでしょうか?


インプラント自体は素晴らしい技術だと思いますが、報道などで少し怖く感じているのも事実です。
特に、リスクについては真実を把握した上で、最終的には自己責任で判断したいと考えております。
(何でもお医者様の責任にするのは良くないと考え・・・)

・この手術自体が可能か否か
・可能な場合にどんなリスクがあるか
・こうした手術に適したお医者様の探し方


など、是非アドバイスを頂ければ助かります。
宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-11-17 18:54:18
TOM117 さん、こんにちは。

>この手術自体が可能か否か

実際の状況がわかりませんが、一般的に考えると可能なのではと思います。


>可能な場合にどんなリスクがあるか

右下の6番を抜歯して5年程度ということは、ブリッジを装着しての年数もそのくらいということでしょうか。

インプラント治療そのものもさることながら、お口全体の力のコントロールについての是正が必要なように思います。


>こうした手術に適したお医者様の探し方

メンテナンスについても、説明がしっかりしている歯科医院が良いでしょう。

5番の抜歯後については、柔軟な対応が望まれます。

何が何でも即時埋入・即時加重でとか決めてかかったり、根拠もなく低侵襲の外科手術とか言ってのけるような歯科医院は、避けた方が無難かもしれません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: TOM117さん
返信日時:2014-11-17 20:11:06
小林先生、

早々のアドバイス、誠に有難うございます。

ブリッジ装着から10年(=抜歯後10年)の誤りでした。
小林先生から頂きました、お口全体の力のコントロールがより重要になるという事に気づかせて頂きました。
全く考えが及んでおらず本当に助かります。

お医者様探しの件も、確かに、即時のみを推されると何か違和感がありますものね。


メンテナンスの説明を含め、即時に拘らず広範囲にリスクとメリット、そして術後の件まで説明して下さるお医者様を探します。
ありがとうございます!
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-11-17 23:15:27
骨の状態によると思います。
5番が破損で抜歯とのことですが、骨の状態は如何なのでしょうか?
歯科用CT撮影されて、詳細に調べることをお勧めします。

6番は10年前に抜かれていると言うことですね。
それでは、そこの部位には通常の植立手術で対応可能だと思います。


2つの異なる手術とお考えのようですが、重要なことは顎の骨と歯茎の状態の診断で、それに合わせて手術を進めるのが良いです。

5番は破損してる、とのことですが、骨の中とかの病巣とか歯茎の損傷具合とかは如何なのでしょう?
その状態をキチンと診断して、インプラントが長期に安定するように骨とか歯茎の状態を整える手術が出来ることが最重要です。

6番は10年前に抜歯とのことですが、骨の中は綺麗に治癒して正常なのでしょうか?
根尖病巣とかがあっての抜歯の場合、レントゲン上で分からなくても骨の中に病巣が残留してしまってて、ちゃんと骨細胞に置き換わっていないで困ってしまうことがあったりします。


つまり、骨と歯茎の条件次第、と言うことで、そのことをサイトプレパレーションと呼びます。

サイトプレパレーションはきちんと出来て、初期固定が35Nトルク以上と言う良い条件で植立出来れば、即時インプラント同時修復治療が可能になります。
理想的には45N以上のトルクが出れば、更に安心です。


即時の修復の良い点は、その部分に歯が直ぐに入ること、歯がない時間がない為に、口腔内の状況、舌とか頬粘膜とかの変化が起きない、即時修復出来ない場合舌とか頬粘膜とかがその部分に広がってしまって、いざインプラントに歯が入る時に凄く修復した歯が邪魔に感じる、と言うことがありません。

咬むと言う機能回復上でも、最初の3〜4週間を軟食心掛けて注意いただければ、その後徐々に通常食に戻せて、2カ月後くらいには馴れるのが早い方は普通に使えるようになっています。


なので、一般的には出来るだけ早くセラミックの歯を修復して、歯茎との相性の良い状態にして差し上げると良いです。

何故なら、歯茎はセラミックの性状が好ましく感じるらしく、専門的になりますがヘミデスモゾーム結合、と言う軽い接着状態に治癒してくれる、と分かっているからです。
これを期待するには、余り仮歯のプラスティクの状態で待つのではなく、早目にセラミックにする、と言うのが有利、と言われていますので。


5,6番は力が最も掛かる場所ですから、個人的にはセラミック冠を5,6で連結される方が良いと思います。
その方が、被せモノの強度が上がる、と分かっていますので。

あとは、歯茎のメインテナンスと、TCHとか夜間のブラキシズム等の予防の為のナイトガードもお勧めします。


こう言った一連の流れのことをチャンとして下さって治されるなら、かなり良い状態に早く治られると思います。

条件が整って、即時出来るなら3ヶ月弱でセラミックの歯まで治せる、と思います。



余談ですが、私自身が左下の6番の大臼歯を破折して、10月10日に抜歯即時インプラント即時修復同時骨造成GBRをして、11月5日にセラミック(CAD/CAM)装着して、何事もなく経過しております。
勿論、自分出来る筈がないので勤務医の女医先生にお願いして手術、治療しました。

条件が整えば、こう言うことも出来るのが現在のインプラント治療です。

後もう一つ条件を上げるなら、低侵襲の外科手術で治されることを強くお勧めします。



患者さん側で思われているよりも、インプラント手術の仕方はそれぞれのDRごとにバリエーションが違い、侵襲の度合い、術後の痛みとか腫れ、治癒の進み方が全く違います。

出来れば症例写真等を見せていただき、その先生ご自身の経験なのかどうかをお確かめになって治療受けられると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。


失礼しました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-11-18 08:37:37
ご相談ありがとうございます。


>技術的に異なる2方式のインプラントを同時に出来るものなのでしょうか?


可能です。
「異なる方法を同時に」というよりも、すでに治っている状態の6番については全ての方法が可能ですから、5番のみの状況により単純に決められます。

先生方の回答通りですが、もし5番の骨が6番の時よりもやや不利であれば、同じように抜歯後10年も待つ必要はなく、それなりの対処か、最新の「光機能化」で有利に変える事もできます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: TOM117さん
返信日時:2014-11-18 20:57:26
松元先生、

非常に詳しくご丁寧に回答を頂きまして、本当に有難うございます。

自分が考えていた方向性に大きな誤りがない事、それでも気をつけておかなければならない事がハッキリと分かりました。
実際の症例を見せて頂く事の重要性もよく分かりました。


実は、5番を欠損したのが昨年8月で、その際に抜歯インプラントを勧められたのですが、何となく怖くてそのままにしておりました。
このところ、欠損した歯が少し割れたのか鋭利な部分が出来て、舌が痛くなってきまして、観念した次第です。

当時歯科用CTで撮影して頂いた所、インプラントに必要な骨の環境は大丈夫だろうとの事でしたので、それから変化がなければ、松元先生のご助言どおり、何とかいけそうです。


現在中国にて勤務中でして、帰国次第、相談に回ろうと思います。
本当にありがとうございます!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: TOM117さん
返信日時:2014-11-18 21:00:46
さがら先生、

早々にアドバイスを頂き、有難うございました。


インプラントに漠然とした不安を感じておりましたが、こうしてご回答・ご説明頂く事で少し落ち着いて参りました。

インプラントというのは、日進月歩で技術革新が進んでいる領域なのですね。
光機能化、そういう技術もあるのですね。
骨に問題があれば不適応かと思っておりました。


これで前向きにインプラントを検討できそうです。
本当に有難うございました!



タイトル インプラント2本予定、抜歯即時と通常(抜歯済み箇所)方法の併用
質問者 TOM117さん
地域 東京23区
年齢 43歳
性別 男性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ インプラント治療法
回答者




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