7番、オールジルコニアとジルコニアセラミックのクラウンについて

相談者: きなことあんこさん (34歳:女性)
投稿日時:2014-12-05 23:43:59
お世話になります。

7番に被せるクラウンの材質について教えて下さい。

現時点ではジルコニアにしたいと思っているのですが、オールジルコニアとジルコニアセラミックというのは、全く同じものでしょうか?

それとも構造が違うのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-12-06 03:48:43
言葉の定義がしっかり決まっている訳ではないので難しいところですが、オールジルコニアというのは言葉の通り、100%ジルコニア(厳密に言えば歯科で使用するジルコニア自体が100%ではありませんが)という意味だと思いますが、ジルコニアセラミックというのはおそらく、内側にジルコニア、表面には異なるセラミックを使用している作り方を指しているのではないかと思います。

オールジルコニアは比較的最近、「安価に作れる」というのが売りで出てきた技法なのですが欠点があって

@見た目が従来のセラミックほどは綺麗にはなかなか作れない
A硬すぎる(天然歯質が100前後という硬さに対して従来型が大体60~130ぐらいとか、一部ガラス系セラミックで400弱という硬さに比べ、ジルコニアは数千)

がよく言われていると思います。



@は部位的にもともかく、Aについては個人的にはかなり問題だと思います。

特に7番という部位は、噛み合わせがおかしくなると顎の関節への影響が大きく出やすい部位ですから、リスキーと言えばリスキーですね。
いろいろな種類のトラブルも出やすく、噛み合わせの調整には最も気を遣う部位です。

天然の自然な歯というのは経年とともに必ずすり減ったり僅かにかけたりすることを繰り返していくものですから、長期的に見た時に何かの調和が崩れるのはたぶん間違いないと、直感的に思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きなことあんこさん
返信日時:2014-12-10 23:24:46
渡辺先生

お忙しい中ご丁寧な回答ありがとうございました。

ジルコニアと言っても両者は作り方も違い、オールジルコニアにした場合噛み合わせに悪影響を与えてしまうのでは本末転倒になってしまいますね。

安かろ悪かろうではありませんが、まずは審美的要素だけでなく機能的要素を重視したいと思います。

ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-12-11 18:44:24
オールジルコニアも最近は進化しています。
一般的な陶材はもらないまでも、表面にグレーズ材をある程度の厚みで盛ることにより、いままでの硬すぎるという欠点を補う材料が出てきています。
 
噛み合わせの調整等で、表層がなくなった場合、ファーネスという真空炉があれば容易にその場で盛足ししも出来ます。
 
審美性は劣りますが、歯をあまり削らなくても被せることが出来、滅多に割れることもない。というメリットもありますので、高さのない歯には、あえて使う場合もあります。
 
おかかりの先生と相談の上、満足行く治療が出来ると良いですね。おだいじに。
 




タイトル 7番、オールジルコニアとジルコニアセラミックのクラウンについて
質問者 きなことあんこさん
地域 埼玉
年齢 34歳
性別 女性
職業 専門職(医師・弁護士・会計士)
カテゴリ オールセラミック(陶器の被せ物)
補綴関連
ジルコニアクラウン
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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