インプラント予定ならボーングラフティングしたほうがいいか? (米国)

相談者: ハルマオさん (45歳:女性)
投稿日時:2014-12-18 04:48:52
お世話になります。

現在、ニューヨークにおります。
こちらでの滞在期間はあと1年半から2年半くらいと思われます。


右上5・6番の抜歯が必要となりました。
特に6番の状態が悪く、外側の歯槽骨がとけてほぼなくなっているとのことです。
こちらの医師はスペシャリストによる抜歯・インプラントを勧めましたが、

・滞在期間が限られていること、
・金額的にも大きいこと(日本円で約80万円)

などから部分入れ歯への対応をお願いしました。


そうしたところ、部分入れ歯にするにしても、またいずれ日本に帰ってインプラントを考えるのであれば、抜歯と同時にボーングラフティングをすることを勧められました。


こちらのみなさまの相談を読んでいたところ、造成した骨は吸収されてしまう、との先生方の回答を読み、骨造成は必要ないのではないかと思い始めております。

話がそれますが、当地で紹介された口腔外科医はもとインプラント会社の歯科医師で、インプラントの指導医でもあり、またアジア人への治療もおこなってきた技術の高い人である、とのことです。


アドバイスいただければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-12-18 23:47:11
抜歯と同時にグラフトを行うことの優位性はあると考えております。
ソケットプリザベーションともいいます。

ボーングラフトは日本では全て保険外となってきます。
それに伴う抜歯も保険外となってしまうことからもいまいち行われることが少ない理由かと思われます。


造成した骨は使う材料によっては吸収してきます。
ただ、全てが吸収するわけでは無いことが多いのでやらないよりは骨の量の担保が出来るのでは無いかと思います。

定期的に海外に行っておりますが、ソケットプリザベーションをやらない理由は無いという先生のレクチャーを多く聴いて参りました。
実際私も行っています。


人工材料を用いて行いますので何の材料を用いるのか等は確認された方がよろしいかと思います。

ソケットプリザベーションも様々なやり方があります。


抜歯せねばならない理由があるということは既に多少の骨吸収も想像されます。
少しでも骨のボリュームはあった方がありがたいので許容して頂けるのであれば検討する価値はあるのではないかと個人的には考えます。

抜いてから後戻りは出来ませんので、抜歯前に良くご検討ください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-12-20 11:08:05
ご相談の治療内容で一番重要なことは、病巣の徹底的な除去、感染源の徹底的な消毒、滅菌化です。

それが充分に為された上で初めて、ボーングラフティング、インプラントがあります。

そうしていただけないと、折角何かで骨を造成したとしても、生着することはなく、逆に感染源となり問題になるでしょう。

それらの問題を出来るだけ小さくして、何事もなく治療する為には例え抜歯することになる歯だとしても、ちゃんと出来る限りの治療を施し、炎症とか病巣の勢いを可及的に小さくして置くことが何よりも重要です。


もしかしたら、それで抜歯と診断受けてる歯でも残せるかもしれないじゃないですか。

実際にアメリカなら抜歯だろうな、と言う歯でも国内の優秀なDRが頑張って残している、使えていると言う症例も報告され出しています。

特にアメリカの場合、訴訟国なので歯を残すチャレンジ的な治療は避けられる傾向があるので、考えものではないか、と感じます。



一応そう言うことをご理解いただいた上で、やはり抜歯、将来インプラントと言うことでしたら、顎堤保持、維持の為にソケットグラフティングは評価出来る方法と言えるでしょう。

更に言えば、歯科用CT等で精密に調べて、ちゃんと計画立てて行くなら、同時にインプラント埋入も可能かも知れません。

この場合、何より重要なのは既存骨、既存軟組織、歯茎です。

これらのボリュームが残ってくれている状況で、それらを失わない、保持する、と言う治療、対処方法が良いと思います。

何も無策で抜歯だけとかで、自然治癒に任せてしまうと、顎堤の喪失はかなりの量に及び、そこから顎堤再建、インプラントとなると、とても大変なことになるでしょう。

全ての鍵は、病巣、炎症の縮小化、抜歯の外科侵襲の低減化、病巣、感染源の完全な除去、顎堤のボリュームの保持、維持です。

出来れば、歯科用CTで正確に現状を把握されることを強くお勧めします。



骨造成に関しては、自家骨では吸収量が大きいと言う問題がありますので、維持したい外側に関しては吸収されにくい骨材で壁を造るるのが良い、と言われています。

いずれにしましても、アメリカなので侵襲のある手術は避けられない、と思いますので、その点も明らかにして説明を聞かれることをお勧めします。


多分、向こうなので、手術したら次は2週間後ね、とかでは、と思います。

どれだけ腫れるのか、どう治るのか、治癒期間に関してもちゃんと説明聞いて下さい。


失礼しました。




タイトル インプラント予定ならボーングラフティングしたほうがいいか? (米国)
質問者 ハルマオさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:5番(第二小臼歯)
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
部分入れ歯 その他
インプラント関連
アメリカ(米国)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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