根の治療、自由診療でないと完治できないは本当?

相談者: yui741さん (24歳:女性)
投稿日時:2014-12-21 15:08:07
こんにちは。
本当に悩んでます。
ぜひご意見を伺いたいです……

私は現在、根の治療を行っています。

「治療は自由診療でしかできない」は本当でしょうか。

・治療中4か月以上経過
・いままでは保険治療
・病院を代わる必要があり新しい病院で自由診療でと言われた。
※予約時に根の治療は保険治療である旨確認済。
レントゲンを撮っただけで白い詰め物を取って患部を見てもらったわけではない。


以下詳細(長文です。。)--------

期間は4か月前くらいから行っており、削って薬を詰めて様子を見て、掃除をしてまた薬を詰めてをずっと繰り返しています。※保険治療

定期的な健診を受けていたにも関わらず根の治療が必要になるまで見過ごされていたという経緯もあり、「歯を残す」事を最低限の希望として治療を続けています。

しかし、この度自身の時間的都合により病院を変えなくてはならず、つい最近異なる病院で健診を受けてきました。
日本歯内療法学会の専門医のいる病院



新しい先生いわく

「もう4か月近く治療をしていて「歯を叩くと響く(痛む)」状態が続いているため、普通の治療じゃ完治は難しい」
「自由診療を取り入れて専門の薬、機械を使って治療したい」

との事でした。
※レントゲンを撮っただけで実際、白い詰め物を取って見てもらったわけではありません。


「保険治療では完治できない」は本当でしょうか?
新しい病院に行く前に専門医含め、いろいろな先生に話を聞きましたが、そんな話は出たことがありません。

また以下理由により見てもらった病院に不信感をもっています。
※お金儲け第一?


・予約時に根の治療はラバーダムを使った治療含め、すべて保険治療であることを確認したに関わらず、いざ行ったら保険外と言われた。

・他の病院は予約後、実際治療を受けるまで1週間程度かかるのに、ここは今日でも、明日でも平気ですと言われた。
※暇そうです…

・初日にレントゲンを撮って5000円以上取られた。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-12-21 15:50:31
保険治療では完治できない」は本当でしょうか?

根管治療に保険、自費の違いは基本ありません。


>初日にレントゲンを撮って5000円以上取られた。

通常のレントゲン(CTで無く、他に治療も無ければ)既に自由診療のように思います

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yui741さん
返信日時:2014-12-21 16:16:35
細見先生。

さっそくのご返信ありがとうございます。

レントゲンですがおそらくCTのようなものも撮ったと思います。


保険治療では完治できない」は本当でしょうか?

根管治療に保険、自費の違いは基本ありません。


すいません、細見先生のご意見を否定する意図はまったくありませんが、ラバーダムはじめ保険治療では採算が取れない為、保険医病院では使わない事が多い、機材、薬もあると伺ったことがあります。

そういった意味では質問として

「保険治療では完治できない」は本当でしょうか。というより「自由診療でないと採算が取れないような薬、器具を使わないと完治できない場合がある。」は本当でしょうか。

が正確かもしれません。
回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-12-21 16:27:15
その機材等がラバーダムマイクロスコープの事を言っているのなら、それらを使ったからといって自費にはなりません。

保険治療でも必要に応じて使用される先生はいらっしゃいます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-12-21 19:42:39
自由診療でないと採算が取れないような薬、器具を使わないと完治できない場合がある。」は本当でしょうか。

根管治療に使う薬の一つでMTAセメントという材料があります。
こちらは保険適応材料ではないためこのMTAセメントを使う場合は基本的に自費診療になると個人的には思います。ある特殊な状況でのMTAセメントに優れた点はあるのでできれば使いたい時も個人的にはあります。


>初日にレントゲンを撮って5000円以上取られた。

愛知県ではCTの前に小さなレントゲンか大きなパノラマというレントゲンを撮影しないとCT撮影ができません。
また明細付領収書が義務化されてますので大きな区分にはなりますが、ある程度どんな区分の点数が算定されたかは患者さん自身にも分かるように思います。

あと個人的な意見ですが、「取られた。」という表現は歯科医に対する不信感の表れなんですか?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yui741さん
返信日時:2014-12-21 22:21:28
細見先生、柴田先生、ご返信ありがとうございます。

細見先生

問い合わせ先の病院で保険治療でもラバーダムを必要に応じて使うと仰って頂いた先生もいらっしゃいましたが、その場合は完全に「採算度外視でサービスでおこないます」とのことでした。

保険外の要因の一つにはなるといったところでしょうか。



柴田先生

MTAセメントとは初めて聞きました。
場合によって優位性はあるのですね。

新しく診療を受けた先生(病院)にはウソをつかれた分けなので当然不信感を持っています。
根の治療は全て保険内治療で行います」との言葉で診療を希望したわけですから…

また、保険治療で5000円はそうめったにあるものではありません。
レントゲンを取りますと一言いっただけで、それ以外何の説明もなく、それだけ高額な治療?を行ったことに「お金儲け」と考えても不自然ではないと思います。

それに治療方針の説明(保険外治療などの説明)は全ての診察が終わった後でした。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-12-22 04:14:46
保険治療というのは"保険医療機関の指定を受けた医療機関"で、"保険医の登録をしている歯科医師"が行う処置です。

ですので根管治療自費で行うには基本的に、

@その医院自体が保険医療機関ではない あるいは歯科医師が保険医登録した保険医ではない
A保険医療機関(かつ保険医)であるが、患者希望により今後その医院では保険治療を受ける予定がない

の2パターンしかないと思います。
何故なら保険医のいる保険医療機関では、患者が保険治療を希望した場合には保険治療を懇切丁寧に実施する義務があるからです。

ただしその治療方法が適しているかどうかの判断は保険医の裁量ですから、保険の範囲内(※保険治療には診療報酬、使用可能な材料に制限があります)では無理という判断はあり得ますので、その場合は他の治療法(今回の場合なら自費の根管治療や保険の抜歯?)を勧められる可能性はあるかも知れません。
これいについては後で詳しく書きます。



ですがその場合でも自費の根管治療を希望されるとしたら、ルール上の兼ね合い(「混合診療の禁止」)で、患者が理解した上で最初に挙げたAには該当する必要があります。



お話からすると、@でもAでもなさそうには感じますが・・今回の明細の件も含めてもう一度しっかりと確認をされるか、確認したところでその医院での保険治療での根管治療という選択肢はなさそうですから、保険治療希望であれば転院をされた方が良いかも知れませんね。

レントゲンを取りますと一言いっただけで、それ以外何の説明もなく、それだけ高額な治療?を行ったことに「お金儲け」と考えても不自然ではないと思います。

についてはその通りですね。






一方で、

>「保険治療では完治できない」は本当でしょうか?

についてですが、保険医であってもなくても、その先生の知識や経験、技術の範囲でそういう判断はあり得ると思いますよ。
自費治療自由診療とも呼ぶのと同じ様に、保険治療は制限診療という呼び方もあります。

保険診療にはルール・制限が色々とありますので、正しいことが何でも出来る訳ではありません。
話をややこしくしているのには理由があって、根管治療の場合ラバーダムやCT、マイクロスコープ等も含めて保険で使用出来る材料だけでも欧米の専門医が行う様ないわゆる理想とされる処置は確かに行えます。

ただし診療報酬が決まっている為に・・それも欧米の10分の1〜20分の1ぐらいの価格ですが、それで間接的に材料(機器)や時間の制限が出来ているという点が話をややこしくしている様に思います。



保険診療には使用して良い材料と診療報酬の決まりはあるのですが、◯◯分以内や◯◯円以内のコストで行う、という決まりがありません。
つまり指定外の材料を使わずに、赤字でやる分にはどうぞご自由に、というルールになります。

ですのである先生はある処置を赤字覚悟でやるかも知れませんしそれはルール違反でもなんでもないのですが、何か他で利益は上げないと医院経営上立ち行かなくなる訳です。
保険制度は国の社会制度ですが保険医療機関の経営を国から保証までされている訳ではありませんので、一般の企業や商店と同じ様にお金儲けというか、利益を出す必要は当然ながらあります。



話を戻して実質的には、欧米では100分ぐらいで行う根管治療も保険だと材料は同じでも10分ぐらいで行うのが良い悪いは別として妥当とは言えるでしょうし、例えるなら同じ道具を使ってお風呂掃除するのに莫大な時間とお金をかけて専門のトレーニングを積んでいる熟練のプロが100分かけるのと普通の人が10分かけるのが結果が同じな訳がないのは誰でも想像はつくと思います。

ここまでの汚れ具合ならプロじゃなくても十分・・みたいな線引きは確かに難しいとは思いますが、実際問題本当にそういう話に近い様な気もします。
もちろんこれは根管治療の話だけに限りませんが。



それで保険治療なのに「ウチでは(赤字覚悟で)◯◯も◯◯も使います!」とか、「いくらでも時間をかけます!」なんて宣伝を始めたとすればそれは値下げ集客合戦と同じ意味合いですから、社会全体で考えると少し危険な様には思いますね。

700円のランチに、「ウチはコーヒーもつけます」「ウチはデザートも!」「ウチはドリンク飲み放題!」「いやいやウチはドリンクもデザートも好きなだけ!」みたいな・・

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-12-22 10:52:34
そうですね…。

個人的には医療はどんなに一生懸命治療を行っても治らない事もありましすし、逆にいい加減な処置でも治ってしまう時もあります。

だから「手を抜いても良い」と言う訳ではなく、しっかりした手順でキッチリ処置を行えば治る確率は上がりますので、「万全を尽くす」と言う姿勢が大切だと思います。


さて、本件の「根の治療自由診療でないと完治できないは本当?」に関してですが、下の表を見ていただければご理解は頂けると思います。

この表はタイトル通り「根管治療費の国際比較」です。

各国で根管治療にかかる治療費とその国の経済の指標と言われる「マクドナルド1食分」の価格で割ったものが「何個分」となっています。
世界的には「マクドナルド500食分」が「根管治療にかかる妥当な金額」だとすれば、日本では25万円相当が根管治療費として妥当な金額と言う事になります。

日本の保険での根管治療にかかる費用は9500円と言う事ですからいかに安い金額設定がされているかと言う事がお分かりになると思います(97%OFFですね)。


故障した自動車の修理に本来25万円かかる修理費の予算が1万円足らずだとしたらどのような結果になるでしょうか?



>「自由診療でないと採算が取れないような薬、器具を使わないと完治できない場合がある。」は本当でしょうか。

細見先生が書かれているように

「保険治療でも必要に応じて使用される先生はいらっしゃいます。」

もありますし、

柴田先生の書かれているように

「保険適応材料ではないためこのMTAセメントを使う場合は基本的に自費診療になる」

と言う場合もあります。


「混合診療の禁止」と言うルールがある以上、ルールに従った医療の提供を行わなければなりません。

しかしながら上述したように保険での治療費と妥当と思われる治療費にあきれるほどの価格差がある以上、

>「採算度外視でサービスでおこないます」

にも限度があるのではないでしょうか。


>すべて保険治療であることを確認したに関わらず、いざ行ったら保険外と言われた。

この時点で担当の先生とyui741 さんとの間にギャップがあるわけですから、「保険の中で出来るだけ頑張ってくれる先生」か「保険外でも適切と思われる治療を提供してくれる先生」かを選ばれてみてはいかがでしょうか?

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タイトル 根の治療、自由診療でないと完治できないは本当?
質問者 yui741さん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の治療費・費用
歯医者への不満・グチ
その他(保険と保険外)
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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