ステロイド長期服用中の抜歯や歯列矯正について
相談者:
なかやさん (27歳:女性)
投稿日時:2015-01-08 11:20:09
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2015-01-08 14:23:34
なかやさん、こんにちは
>ステロイド服用中に抜歯や歯列矯正などはやはりストレス量が増えるという事となり要注意になるのでしょうか。
そうですね。
ステロイドを長期服用している患者さんは副腎の機能が衰えている可能性があるので、ストレスがかかる治療をする際には、外から補充してあげなければなりません(ステロイドカバー)。
ただ、それは病気の程度やステロイドの種類や量、さらには服用期間などによっても変わってきます。
矯正治療をするにも抜歯が必要なのかどうかもわかりませんし、必要な場合はステロイドカバーをして抜歯を行えばよいと思います。
まずは矯正歯科で相談してみてはいかがでしょう。
参考になれば幸いです。
>ステロイド服用中に抜歯や歯列矯正などはやはりストレス量が増えるという事となり要注意になるのでしょうか。
そうですね。
ステロイドを長期服用している患者さんは副腎の機能が衰えている可能性があるので、ストレスがかかる治療をする際には、外から補充してあげなければなりません(ステロイドカバー)。
ただ、それは病気の程度やステロイドの種類や量、さらには服用期間などによっても変わってきます。
矯正治療をするにも抜歯が必要なのかどうかもわかりませんし、必要な場合はステロイドカバーをして抜歯を行えばよいと思います。
まずは矯正歯科で相談してみてはいかがでしょう。
参考になれば幸いです。
回答2
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2015-01-08 23:24:31
なかやさん、こんばんは。
パルス療法から開始したということは、症状の強い自己免疫疾患だったようですね。
現在はプレドニゾロンが2mgまで減薬できているという事は、ある程度症状がコントロールできてきているようですね。
具体的に何の自己免疫疾患化わかりませんので、一般的な回答となりますが、抜歯を行う事を想定して2点についてお話をさせていただきます。
1.ステロイドカバーについて。
以前は、ステロイドを長期服用している患者が外科処置を受ける場合は、ステロイドカバーといってステロイドの量を一時的に増やす事が推奨されていました。
日本ではまだ行うドクターもいるかもしれませんが、世界的には2000年頃から、これはもう必要ないと判断されるようになってきています。
現在、ステロイドカバーが推奨されるのは一次性(原発性)副腎不全のみで、二次性副腎不全(ステロイドの長期使用など)では推奨されません。
特に、抜歯のような、開腹手術などと比べて侵襲の小さな外科処置ならばなおさらです。
2.自己免疫疾患と抜歯
自己免疫疾患の種類や程度によって肝臓やその他の臓器に障害が出る事があります。
その影響で血が止まりにくくなる事があります。これについては、自己免疫疾患の担当医に、抜歯の可否や血の止まりにくさに異常が無いかを確認するのが安心だと思います。
次に、ステロイドと免疫抑制剤をしているので抜歯を行った後に、傷口が感染しやすい状態にあります。
ですので、抗菌薬を適切に使ったり、傷口にバイキンが入らないように(食べカスが詰まりっぱなしにならないように)、清潔に保つ事を心がけていただく必要があります。
今回は、他の人も読むことができるように少し専門的な語句も含ませていただきました。
もしも分かり辛かったらすみません。
自己免疫疾患のせいで顎関節や顎周りの筋肉に少し痛みがでる可能性は否定できませんが、基本的に、ステロイドの長期使用が矯正治療の障害となる可能性は限りなく低いと思います。
いずれにしろ、自己免疫疾患をお持ちである事と、現在使用しているお薬は必ず歯科医師にお伝えください。
また、抜歯が必要な場合は自己免疫疾患の医師にも一度相談すると良いと思います。
歯科矯正をして、きれいな歯並びになると良いですね!
お大事になさってください。
パルス療法から開始したということは、症状の強い自己免疫疾患だったようですね。
現在はプレドニゾロンが2mgまで減薬できているという事は、ある程度症状がコントロールできてきているようですね。
具体的に何の自己免疫疾患化わかりませんので、一般的な回答となりますが、抜歯を行う事を想定して2点についてお話をさせていただきます。
1.ステロイドカバーについて。
以前は、ステロイドを長期服用している患者が外科処置を受ける場合は、ステロイドカバーといってステロイドの量を一時的に増やす事が推奨されていました。
日本ではまだ行うドクターもいるかもしれませんが、世界的には2000年頃から、これはもう必要ないと判断されるようになってきています。
現在、ステロイドカバーが推奨されるのは一次性(原発性)副腎不全のみで、二次性副腎不全(ステロイドの長期使用など)では推奨されません。
特に、抜歯のような、開腹手術などと比べて侵襲の小さな外科処置ならばなおさらです。
2.自己免疫疾患と抜歯
自己免疫疾患の種類や程度によって肝臓やその他の臓器に障害が出る事があります。
その影響で血が止まりにくくなる事があります。これについては、自己免疫疾患の担当医に、抜歯の可否や血の止まりにくさに異常が無いかを確認するのが安心だと思います。
次に、ステロイドと免疫抑制剤をしているので抜歯を行った後に、傷口が感染しやすい状態にあります。
ですので、抗菌薬を適切に使ったり、傷口にバイキンが入らないように(食べカスが詰まりっぱなしにならないように)、清潔に保つ事を心がけていただく必要があります。
今回は、他の人も読むことができるように少し専門的な語句も含ませていただきました。
もしも分かり辛かったらすみません。
自己免疫疾患のせいで顎関節や顎周りの筋肉に少し痛みがでる可能性は否定できませんが、基本的に、ステロイドの長期使用が矯正治療の障害となる可能性は限りなく低いと思います。
いずれにしろ、自己免疫疾患をお持ちである事と、現在使用しているお薬は必ず歯科医師にお伝えください。
また、抜歯が必要な場合は自己免疫疾患の医師にも一度相談すると良いと思います。
歯科矯正をして、きれいな歯並びになると良いですね!
お大事になさってください。
相談者からの返信
相談者:
なかやさん
返信日時:2015-01-11 08:29:00
相談者からの返信
相談者:
なかやさん
返信日時:2015-01-11 09:00:34
安藤先生
回答頂きありがとうございます。
ステロイドカバーが必要ではないかもしれないというお話は初めて聞きました。
そうであればとても嬉しいです。
今まで矯正に踏み切れなかったのは金銭的な事も大きいですが、自分の病気との兼ね合いを考えるとステロイドの件も含め色々面倒な事が多そうだなという事も漠然と思っていて避けていたところもあったので、今回安藤先生から、ステロイドの長期使用が矯正治療の障害となる可能性は基本的には低い、と意見を頂けて、早速矯正歯科へ初診予約を取りました。
内科の受診が二ヶ月後なので主治医への相談が後になってしまうのですが、まずは矯正歯科の先生に診てもらってお話聞いてきます。
自分の持病、服用中の薬についてもきちんと報告して、治療法を考えて頂こうと思います。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
回答頂きありがとうございます。
ステロイドカバーが必要ではないかもしれないというお話は初めて聞きました。
そうであればとても嬉しいです。
今まで矯正に踏み切れなかったのは金銭的な事も大きいですが、自分の病気との兼ね合いを考えるとステロイドの件も含め色々面倒な事が多そうだなという事も漠然と思っていて避けていたところもあったので、今回安藤先生から、ステロイドの長期使用が矯正治療の障害となる可能性は基本的には低い、と意見を頂けて、早速矯正歯科へ初診予約を取りました。
内科の受診が二ヶ月後なので主治医への相談が後になってしまうのですが、まずは矯正歯科の先生に診てもらってお話聞いてきます。
自分の持病、服用中の薬についてもきちんと報告して、治療法を考えて頂こうと思います。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
タイトル | ステロイド長期服用中の抜歯や歯列矯正について |
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質問者 | なかやさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 免疫抑制剤服用中 ステロイド服用中 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。