フッ素は体にとって危険ですか?
相談者:
nao36さん (38歳:男性)
投稿日時:2015-01-12 11:52:13
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2015-01-13 00:00:49
>1日3回、365日、30年、使い続けて
>そのような臨床試験は、我々人間以外で動物での実験データはあるのでしょうか?
おそらくないでしょうね。
それほど長期間の動物実験は聞いたことがないです。
実験室で飼育している動物で、30年生きる動物はいないんじゃないでしょうか
予算的にも莫大な費用が掛かりますからね。
だれもやらないですよ。
>そのような臨床試験は、我々人間以外で動物での実験データはあるのでしょうか?
おそらくないでしょうね。
それほど長期間の動物実験は聞いたことがないです。
実験室で飼育している動物で、30年生きる動物はいないんじゃないでしょうか
予算的にも莫大な費用が掛かりますからね。
だれもやらないですよ。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2015-01-13 14:33:21
30年前はフッ化物配合の歯磨き粉なんてほとんどありませんでしたが、今は90%以上の歯磨き粉にフッ化物が入っています。
その結果(もちろんフッ化物以外の要因も多数ありますが)、30年前と比べると、
・虫歯は約1/4に減少
・癌の発症率(年齢調整後)は微減
・2012年時点で日本の子供の学力は世界第4位:PISA調査
(ゆとり教育終了後、学力がまた向上し始めている)
などの結果が出ています。
もし問題があればすでに何らかのデータが出てきているはずですが、そういったデータはなく、メリットもすでに証明されているため、今更わざわざ莫大な費用をかけて研究をする必要はないと考えられているのだと思います。
(他に優先して研究するべきことが山ほどありますし)
どうしても気になるのであればフッ化物が配合されていない歯磨き粉を使えばいいだけかと思いますが、虫歯ができるということは明らかな健康の損失に繋がりますので、個人的にはフッ化物は有効利用したほうが良いと考えています。
(虫歯リスクが低い人の場合はフッ化物が不要な場合もあります)
>最近、ネットや雑誌、本で少数の医師や活動家、ジャーナリスト達が現代社会の負の財産を声を大にして非難しています
そうした人達の中に、専門家を相手にきちんとした議論ができる人は僕の知る限り皆無です。
(ネットやゴシップ誌などで素人相手になら何でも言えますが、学会や査読システムのある専門誌などの場合はきちんとした科学的背景が無いと全く相手にされません。
まぁ、学会発表くらいならできますが、発表をすることとその発表が認められることは全く異なります)
その結果(もちろんフッ化物以外の要因も多数ありますが)、30年前と比べると、
・虫歯は約1/4に減少
・癌の発症率(年齢調整後)は微減
・2012年時点で日本の子供の学力は世界第4位:PISA調査
(ゆとり教育終了後、学力がまた向上し始めている)
などの結果が出ています。
もし問題があればすでに何らかのデータが出てきているはずですが、そういったデータはなく、メリットもすでに証明されているため、今更わざわざ莫大な費用をかけて研究をする必要はないと考えられているのだと思います。
(他に優先して研究するべきことが山ほどありますし)
どうしても気になるのであればフッ化物が配合されていない歯磨き粉を使えばいいだけかと思いますが、虫歯ができるということは明らかな健康の損失に繋がりますので、個人的にはフッ化物は有効利用したほうが良いと考えています。
(虫歯リスクが低い人の場合はフッ化物が不要な場合もあります)
>最近、ネットや雑誌、本で少数の医師や活動家、ジャーナリスト達が現代社会の負の財産を声を大にして非難しています
そうした人達の中に、専門家を相手にきちんとした議論ができる人は僕の知る限り皆無です。
(ネットやゴシップ誌などで素人相手になら何でも言えますが、学会や査読システムのある専門誌などの場合はきちんとした科学的背景が無いと全く相手にされません。
まぁ、学会発表くらいならできますが、発表をすることとその発表が認められることは全く異なります)
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-01-13 15:16:55
それを言われている内科の先生の一人は、「一本も虫歯になったことがない」そうです。
要するに、彼にはフッ化物による虫歯予防は必要なかったとの事ではないでしょうか。
一方、フッ化物の利用によって、かろうじて虫歯を予防出来る集団は存在すると思いますよ。
あ、因みに、ワクチンの問題などはフッ化物の比ではないですよ。
真剣に考えていただきたいと思います。
要するに、彼にはフッ化物による虫歯予防は必要なかったとの事ではないでしょうか。
一方、フッ化物の利用によって、かろうじて虫歯を予防出来る集団は存在すると思いますよ。
あ、因みに、ワクチンの問題などはフッ化物の比ではないですよ。
真剣に考えていただきたいと思います。
相談者からの返信
相談者:
nao36さん
返信日時:2015-01-17 17:18:52
みなさん、御忙しい中コメントありがとうございます。
たいへん勉強になりました。
フッ素がいかに虫歯予防に力を発揮するかを皆様のコメントから理解する事ができました。
ついで、体に及ぼす被害は報告が少ないと言う事も理解しました。
ここで、新たな疑問が出て来ました。
昔はフッ素が歯磨き粉の中に入ってなかったのに、現在フッ素が歯磨き粉の中に入ってる。
反対になんで、そこまでしてしっかりと予防しなければならないのか・・・・?
もちろん、大昔は歯磨き粉すらなかったとは思いますが・・・
同時に歯が悪くなるのが全て短命な問題かどうかは判断はできませんが、昔の方が寿命が短かったのも歴史的には証明されているみたいです。
ここで、新たな疑問が出てきたのは今、なんでしっかりと葉を磨かなければならなくなってきたのか、例えば、生クリームや、キャラメル、チョコレート、ポテトチップス・・・砂糖をたくさん使った料理、ジュース・・・体にとっても歯にとっても今は危機的状況の食生活が世界中ではびこってるような気がしています。
歯医者さんに質問です。
週2回位は御菓子を食べたいんですが、メインの食事はどのようなものを食すれば、虫歯になりにくかったり、歯石がつきにくいのでしょうか?
戦後の日本の料理とかでしょうか?
油料理はやっぱり、歯に悪いのでしょうか?
ジュースや糖分は体に悪いし、歯にも悪いイメージがあります・・・。
同時に、あごを鍛えた方がいいのでしょうか?
するめや、硬い食べ物を定期的に食べたほうがあごや歯茎を鍛える事ができるのでしょうか?
よろしくお願いします。
たいへん勉強になりました。
フッ素がいかに虫歯予防に力を発揮するかを皆様のコメントから理解する事ができました。
ついで、体に及ぼす被害は報告が少ないと言う事も理解しました。
ここで、新たな疑問が出て来ました。
昔はフッ素が歯磨き粉の中に入ってなかったのに、現在フッ素が歯磨き粉の中に入ってる。
反対になんで、そこまでしてしっかりと予防しなければならないのか・・・・?
もちろん、大昔は歯磨き粉すらなかったとは思いますが・・・
同時に歯が悪くなるのが全て短命な問題かどうかは判断はできませんが、昔の方が寿命が短かったのも歴史的には証明されているみたいです。
ここで、新たな疑問が出てきたのは今、なんでしっかりと葉を磨かなければならなくなってきたのか、例えば、生クリームや、キャラメル、チョコレート、ポテトチップス・・・砂糖をたくさん使った料理、ジュース・・・体にとっても歯にとっても今は危機的状況の食生活が世界中ではびこってるような気がしています。
歯医者さんに質問です。
週2回位は御菓子を食べたいんですが、メインの食事はどのようなものを食すれば、虫歯になりにくかったり、歯石がつきにくいのでしょうか?
戦後の日本の料理とかでしょうか?
油料理はやっぱり、歯に悪いのでしょうか?
ジュースや糖分は体に悪いし、歯にも悪いイメージがあります・・・。
同時に、あごを鍛えた方がいいのでしょうか?
するめや、硬い食べ物を定期的に食べたほうがあごや歯茎を鍛える事ができるのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2015-01-17 17:48:58
お菓子は食べなくてもよいものですが、楽しみの一つですし、幸せを感じさせてくれるものですから、時々嗜む程度に楽しまれればよいと思います。
ただ、子どもに早期に与えることは、不要でしょうね。
成長発育期にお菓子を与える必要はないでしょうけど、社会生活上必要になってきていますから、そのあたりは、ご家庭の教育方針によってということになりそうです。
食生活と身体の変化に関して1939年に出版された本があり、日本ではこの前やっと数名の歯科医師のボランティアによって日本語に訳された本があります。
ご興味がおありでしたら、ご一読ください(ただし、訳が少しわかりにくいかもしれませんが)
《食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響》
http://www.amazon.co.jp/%E9%A3%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%A8%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E9%80%80%E5%8C%96%E2%80%95%E5%85%88%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%A3%9F%E3%81%A8%E8%BF%91%E4%BB%A3%E9%A3%9F%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%A9%9A%E3%81%8F%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%BD%B1%E9%9F%BF-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB/dp/4540102699/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1421484018&sr=8-1&keywords=%E9%A3%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%A8%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E9%80%80%E5%8C%96
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ただ、子どもに早期に与えることは、不要でしょうね。
成長発育期にお菓子を与える必要はないでしょうけど、社会生活上必要になってきていますから、そのあたりは、ご家庭の教育方針によってということになりそうです。
食生活と身体の変化に関して1939年に出版された本があり、日本ではこの前やっと数名の歯科医師のボランティアによって日本語に訳された本があります。
ご興味がおありでしたら、ご一読ください(ただし、訳が少しわかりにくいかもしれませんが)
《食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響》
http://www.amazon.co.jp/%E9%A3%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%A8%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E9%80%80%E5%8C%96%E2%80%95%E5%85%88%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%A3%9F%E3%81%A8%E8%BF%91%E4%BB%A3%E9%A3%9F%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%A9%9A%E3%81%8F%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%BD%B1%E9%9F%BF-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB/dp/4540102699/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1421484018&sr=8-1&keywords=%E9%A3%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%A8%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E9%80%80%E5%8C%96
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タイトル | フッ素は体にとって危険ですか? |
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質問者 | nao36さん |
地域 | 徳島 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 自営業・フリーランス |
カテゴリ |
フッ素 その他(写真あり) その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。