右上7番分割抜歯・6番欠損状態でのブリッジについて

相談者: tajimさん (32歳:男性)
投稿日時:2015-01-03 22:37:50
こんにちは、
虫歯が多く複数箇所を治療中なのですが、右上大臼歯の治療方針について迷うところがあり相談させていただきました。

内容が長くなってしまうため、まず状況について説明します。

状況
-----------
・右上7番:
 ひどい虫歯で、歯茎内の部分はまだ残っていますが、歯茎より上の部分については、頬側はほぼなく、 口側3分の1程度が残っている状態です。
 根と根を結ぶ土台となる部分もない状態とのことです。

・右上6番: 欠損(欠損後長期間経過)


・右上5番: 軽度の虫歯
・右上4番: 根治中 歯茎より上側半分以上は虫歯のため削りました。

・右上8番: 親知らずは生えていません


右上7番の治療に関して、担当医の方から
 案1. すべて抜歯して6,7の義歯
 案2. 分割抜歯(頬側の根の抜歯)を行い、口側の1/3程度の歯を使ってブリッジ
という2つの選択肢を提示して頂きました。

案2は私が義歯を躊躇っているため、
"1,2年しか持たないかもしれないが、気持ちの整理をつけるまでのものとして" とのことでした。

-------

義歯にしたくない思いは強いのですが、無理やりブリッジするのもどうかと思い、いろいろ担当医の方に確認しようと思ったのですが、あまり深く確認できず(正直聞きづらい雰囲気がありまして。。)、こちらにも相談させて頂いた次第です。


[質問1]
このようなブリッジの方法は、"かなり無理やり"といったものでしょうか?

1,2年しかもたないかもと言われてもおりますが、手入れや場合によっては10年くらい持つケースもなくはないというものでしょうか?
(可能性が極端に低いのでなければ、やってみたいと思っています)



[質問2]
通常このようなブリッジの場合、45E7 というかけ方になりますでしょうか?
7の状態によっては5E7も可能でしょうか?


私の場合、喋る時や笑う時に上側4番側面はかなり見えやすいので、4番は白い被せ物にできればという思いがあります。

Webからですが4番は、CAM/CADのハイブリッド冠保険内で使える
という情報を得たのでそれにできればと。
このため、4番までブリッジにする必要があるというのであれば、諦めようと考えています。


正直、現在右上6・7が機能していない状況で、食事に不便等を感じないため、その観点では、6,7無しのまま(短縮歯列)でも良いかなと個人的には思ってしまいます。
ただ、左下も4D6でのブリッジ(6番神経無)で、硬いものは控えて下さいという状況となので、こちらへの負担は心配です。

素直に右上6,7を義歯にすれば良いのかもしれませんが。。。
割と歯が見えやすく、年齢的な面もあり、極力避けたいと思っています。


非常にわがままな内容で恐縮極まりないですが、ご指摘、アドバイス等頂ければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-01-04 12:24:18
tajim さん、こんにちは。

治療の流れについて、ご心配になっているようですが、インターネット上の歯科相談掲示板では、実際に診査することが出来ないため、また、法的な制約もありますから、診断に該当するような回答をすることが出来ません。

治療の流れは、ご自身にとって大切なことですから「正直聞きづらい雰囲気がありまして。。」だったとしても、コミュニケーションをとる努力をなさり、まずは、tajim さんの口腔内の状況を最も知る担当医と、ディスカッションを重ねてみましょう。

その上で、他の歯科医院でご相談になってみるか、経過や現状についての資料を借りるなどしてセカンドオピニオンを求めてみるかを検討なさってみてはいかがでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tajimさん
返信日時:2015-01-06 01:10:39
小林先生

年始にも関わらず早速のご回答ありがとうございます。

>担当医と、ディスカッションを重ねてみましょう。

大変もっともな話だと思います。
努力いたします。投稿時に聞きづらい雰囲気があると記載しましたが、ブリッジの提案を受け、色々と聞こうとした際に、

"良い方法だと思って進めている。
後は選んで貰えれば良い"

といったことを言われ、少し突き放されたような感がありました。

とても忙しそうにしていますし、保健医療のため、一人の患者に時間をかけていられないということかもしれません。
食い下がって色々聞いた際に、面倒くさい患者として扱われ、以後の治療にも影響がでないかと、過剰かもしれませんが、正直心配です。
自身にも責任を感じておりますが、医師との信頼関係を築く難しさを感じております。



>診断に該当するような回答をすることが出来ません

こちらもごもっともなお話かと思います。
もし可能であれば、"一般論"、"知識"として、"分割抜歯後のブリッジでも長持ちするケースもある"だとか、"6番欠損後のブリッジでは、45E7とするケースが多い"といったお話をお聞かせ頂けると幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-01-06 03:19:07
案2というのは「かなり無理した設計」ですね。
例えば左はよく噛めて普段左ばかり使っていて右下は義歯。と言うような特殊な状況でない限り、選択肢には挙げるべきではないと思います。

当然ながら、予知性がない治療設計には保険適用もされませんので、D6F'(※支台歯を囲み文字にします。’は分割歯の意味)もCD6F'も保険適用外ですので、コストパフォーマンス的に考えれば最悪のアイデアとすら言えると思います。



短縮歯列」というキーワードが出てきたのでオクルーザルユニット(OU)という言葉もご存知かも知れませんが、4,5の小臼歯噛み合わせと6,7の大臼歯は計算上倍違うものとして考えます。

大臼歯が1+2/3本欠損しているという状況で、遊離端(※ブリッジの支台が片方ない状態 延長ブリッジとも言います)同然の設計で、OU2+2をダミー動揺の人工歯で支えようという発想ですよね。
厳しいと思います。

ただし、口蓋根は機能咬頭側で、位置的には良い根ですから、もしも、本当に何年持つか分からない・・数ヶ月かも知れないし意外と10年ぐらい持つかも知れないというレベルでコストパフォーマンスを無視出来るぐらい強いこだわりがあれば主治医の先生のご判断で試してみてもいいと思います。
(細かいニュアンスは、実際に診察してみないと判断出来ません)



>現在右上6・7が機能していない状況で、食事に不便等を感じない

ということでしたら短縮歯列でもいいのではないでしょうか?
主治医の先生に相談してみて下さい。



>左下も4D6でのブリッジ(6番神経無)で、硬いものは控えて下さいという状況となので、こちらへの負担は心配です。

トレードオフの関係になりますが、右上にD6F'あるいはCD6F'のブリッジを作ったところで同じだと思います。



あと保険のCAM/CAD冠に飛びつきたくなるお気持ちも理解出来ますが、あれは保険で綺麗で長持ちする治療法が導入された訳ではなくて単に金属のコストを抑える目的で予知性は犠牲にして導入されたものだと個人的には思います。
(※現在健康保険制度の赤字が大問題になっています)

歯を長持ちさせたいのでしたら割りきって保険で銀歯か、キチンとお金をかけて、安売りしていない真面目な自費治療をお受けになられた方が安全だと思いますよ。



直接診察している訳ではありませんのでご参考までにして下さいね。
おだいじにどうぞ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tajimさん
返信日時:2015-01-07 06:19:58
渡辺先生

ご回答ありがとうございます。
疑問に思っている点に対し的確にお答え頂き、大変スッキリ致しました。

D6F'、CD6F'のいずれにしても、保険適用できないレベルで予知性が低く、左側への負担の軽減としてもさほど役に立つとは思えないということですね。

無理なブリッジを作ったところで、きちんと噛めなければ左側への負担軽減にはならないという点、見落としておりました。

担当医の方からは、ブリッジあるいは義歯をいれないと他の歯への負担が増えるから駄目だと言われておりますが、もう一度確認したいと思います。


気持ちとしては、ブリッジや義歯より、残っている4,5を大事にすることに注力したいところです。

保険のCAM/CAD冠のお話もありがとうございます。
メリットばかりを見て、デメリットをあまり意識していませんでした。
特に大事にしたい歯の一つですし、今一度、自費診療も含め考え直したいと思います。


歯のことは自分にはわからぬことだらけなので、担当の先生の言うがままにするしかないかなと、治療へのモチベーションの低下と早く直したい焦りでモヤモヤしていましたが、こういったお話をきけて、モチベーションが上がってきました。
ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-01-07 09:00:06
ご相談ありがとうございます。

残った歯を大事にしたいというお気持ちがとても重要です。
無理なブリッジも可能な事や、意味のある事もあり得ますが、他の歯を犠牲にする事を天秤にかける必要が出てきます。

難しい事ですが、歯がないところと、歯がある他全部と、総合的な判断をすると一番いい結果が出るはずです。

誰でも早く終わりにしたい気持ちがあると思います。
しかし、むし歯多いとか、もうすでに抜歯をしてしまっているとか、全体に健康を失いつつあることは、ややリスクが小さくない状況のようです。


ここは、将来も見据えてしっかり取り組むべきタイミングの可能性があります。

少なくとも、とことん話し合える相手と治療計画を相談したほうが良いような気がします。
後悔を残さないようにしましょう。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tajimさん
返信日時:2015-01-12 02:36:37
さがら先生

ご回答ありがとうございます。

たしかに虫歯を放置してしまったことが今の状況を生んでしまっという思いから、反動で治療を焦る気持ちがあったと思います。

こちらの掲示板で相談させて頂いたことで、焦って付け焼き刃の治療をしても、後悔することになるということに気づきました。
将来に悔いを残さぬよう、きちんと話し合い、納得した状態で治療を進めるよう、気持ちを改めます。


自身の経済状態、保険診療の限界、将来の健康、医師との信頼関係、と難しい点は多々ありますが、どれもおろそかにせずに、慎重に進めていこうと思います。



タイトル 右上7番分割抜歯・6番欠損状態でのブリッジについて
質問者 tajimさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジ治療法
歯根分割(ルートセパレーション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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