失活剤で処置後、患部下歯漕周辺に疼痛持続。痛み止めが欠かせない
相談者:
たみおさん (43歳:男性)
投稿日時:2015-01-19 20:30:06
43歳 男性
左下7番C3の診断で、根管治療が必要と言われ、まず神経を殺す薬剤(説明の通り記載)を注入され、レジン?(正確には分からず)を充填、10日目に再診予定であった。
処置後2日目より根尖部周辺と思われる部位に疼痛が出現、疼痛範囲と痛みの程度は徐々に拡大増悪し、左下8番、6番にも波及した。
痛みの程度は10段階中9程度であり、夜間激痛で目覚めることもあり、疼痛が持続するため消炎鎮痛剤ロキソニン1T/日を1日4回連日4日間服用していた。
CRP値は1.2mg/dlとごく軽度上昇。
(他病院で血液検査施行)
持続する疼痛により、日常業務に支障を来すほどのQOL低下が認められたため、再診日を待たずに受診したところ洗浄再充填され消炎鎮痛剤で引き続き経過観察するように言われ帰宅したがその後も激痛持続、現在もボルタレンSR等服用し続けている。
例えば、整形領域の関節痛等、慢性疾患であるなら、同系薬剤を2週間程度処方し、再診させることはよくあることではあります。
しかしながら、急性期疾患の外科的処置後において、少なくとも3日以上耐え難い疼痛が持続する患者が(pain scaleで申告済)頻回に消炎鎮痛剤を服用し続けている状態にもかかわらず
消炎鎮痛剤で1週間以上も経過を見ることは、歯科医療においては、妥当な治療であるのか、何か他の合併症が生じていないのか不安に思いましたのでご回答宜しくお願い致します。
麻酔法は浸潤麻酔で今回キシロカインを3-4本打たれましたが、以前、他院では反対側右下7番処置時に下歯槽Nブロックを施行され無痛でした。
最近は安全面から浸潤麻酔の方が主流なのでしょうか?
左下7番C3の診断で、根管治療が必要と言われ、まず神経を殺す薬剤(説明の通り記載)を注入され、レジン?(正確には分からず)を充填、10日目に再診予定であった。
処置後2日目より根尖部周辺と思われる部位に疼痛が出現、疼痛範囲と痛みの程度は徐々に拡大増悪し、左下8番、6番にも波及した。
痛みの程度は10段階中9程度であり、夜間激痛で目覚めることもあり、疼痛が持続するため消炎鎮痛剤ロキソニン1T/日を1日4回連日4日間服用していた。
CRP値は1.2mg/dlとごく軽度上昇。
(他病院で血液検査施行)
持続する疼痛により、日常業務に支障を来すほどのQOL低下が認められたため、再診日を待たずに受診したところ洗浄再充填され消炎鎮痛剤で引き続き経過観察するように言われ帰宅したがその後も激痛持続、現在もボルタレンSR等服用し続けている。
例えば、整形領域の関節痛等、慢性疾患であるなら、同系薬剤を2週間程度処方し、再診させることはよくあることではあります。
しかしながら、急性期疾患の外科的処置後において、少なくとも3日以上耐え難い疼痛が持続する患者が(pain scaleで申告済)頻回に消炎鎮痛剤を服用し続けている状態にもかかわらず
消炎鎮痛剤で1週間以上も経過を見ることは、歯科医療においては、妥当な治療であるのか、何か他の合併症が生じていないのか不安に思いましたのでご回答宜しくお願い致します。
麻酔法は浸潤麻酔で今回キシロカインを3-4本打たれましたが、以前、他院では反対側右下7番処置時に下歯槽Nブロックを施行され無痛でした。
最近は安全面から浸潤麻酔の方が主流なのでしょうか?
回答1
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。
回答日時:2015-01-20 12:32:20
歯の状況によると考えられます。
疼痛が強く、麻酔が効きにくい場合には(薬が効いて)神経が死んでしまうまでは痛みが続きますがその期間を消炎鎮痛剤で乗り切る場合も稀にあります。
下歯槽Nブロック(下顎伝達麻酔)についてですが、口腔外科などで埋伏抜歯を良く行う先生は頻繁にされる方もいらっしゃいます。
一般歯科ではそれ程頻度が高いとは思われませんので、下歯槽Nブロックをまったくされない先生もいらっしゃいます。
痛み(炎症)の原因が歯の神経であるのであれば、下歯槽Nブロック後に根管治療をすることで緩解していくと考えられますが、歯の状態が悪く歯根膜部(場合によってはさらに広い範囲)に炎症が波及しているようであれば急性期から慢性期に移行するまでは服薬などで経過をみないとどうにもならない場合があるのも事実です。
実際に拝見してみないとなんとも言えませんが、ご質問の回答としては『そのような場合もある』としかお答え出来ないかと思われます。
早期に疼痛緩解されると良いのですが・・・。
疼痛が強く、麻酔が効きにくい場合には(薬が効いて)神経が死んでしまうまでは痛みが続きますがその期間を消炎鎮痛剤で乗り切る場合も稀にあります。
下歯槽Nブロック(下顎伝達麻酔)についてですが、口腔外科などで埋伏抜歯を良く行う先生は頻繁にされる方もいらっしゃいます。
一般歯科ではそれ程頻度が高いとは思われませんので、下歯槽Nブロックをまったくされない先生もいらっしゃいます。
痛み(炎症)の原因が歯の神経であるのであれば、下歯槽Nブロック後に根管治療をすることで緩解していくと考えられますが、歯の状態が悪く歯根膜部(場合によってはさらに広い範囲)に炎症が波及しているようであれば急性期から慢性期に移行するまでは服薬などで経過をみないとどうにもならない場合があるのも事実です。
実際に拝見してみないとなんとも言えませんが、ご質問の回答としては『そのような場合もある』としかお答え出来ないかと思われます。
早期に疼痛緩解されると良いのですが・・・。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-01-20 13:49:58
相談者からの返信
相談者:
たみおさん
返信日時:2015-01-21 19:47:52
荒木謙太郎先生
詳細かつ丁寧なご説明大変痛み入ります。
処置前には、何もなかった部位の歯肉が浸潤麻酔後にぶよぶよして腫れあがり、患部と8番にも触るとグラグラするうえ、叩打痛もありましたので、何か細菌性感染が起こっているのでは、ひょっとしてこのまま10日間も待って細菌性心内膜炎にでもなってしまったらどうしよう?と一人で勝手に妄想してしまい、炎症の程度を評価しようと思いCRP値も測定しました。
激痛が持続していましたので、正常な精神状態でなかったのかもしれません。
お陰様で、現在は歯肉もひきしまりつつあり、痛みもほぼ消失しました。
(それでも密かにフロモックスを服用し、歯磨き後イソジンガーグルでうがいしまくりでしたがw。)
藤森 隆史先生
激痛に対して長期間、消炎鎮痛剤を大量に服用し続けて鎮痛させ再診するという診療スタイルに疑問と少しの怒りがありました。
少々大人げなっかたなと反省しております。
なかなか忙しく立ち回って診療されている先生の足を止め質問するのは、憚るものがありますのでこうして回答していただくと本当にありがたく感謝しております。
詳細かつ丁寧なご説明大変痛み入ります。
処置前には、何もなかった部位の歯肉が浸潤麻酔後にぶよぶよして腫れあがり、患部と8番にも触るとグラグラするうえ、叩打痛もありましたので、何か細菌性感染が起こっているのでは、ひょっとしてこのまま10日間も待って細菌性心内膜炎にでもなってしまったらどうしよう?と一人で勝手に妄想してしまい、炎症の程度を評価しようと思いCRP値も測定しました。
激痛が持続していましたので、正常な精神状態でなかったのかもしれません。
お陰様で、現在は歯肉もひきしまりつつあり、痛みもほぼ消失しました。
(それでも密かにフロモックスを服用し、歯磨き後イソジンガーグルでうがいしまくりでしたがw。)
藤森 隆史先生
激痛に対して長期間、消炎鎮痛剤を大量に服用し続けて鎮痛させ再診するという診療スタイルに疑問と少しの怒りがありました。
少々大人げなっかたなと反省しております。
なかなか忙しく立ち回って診療されている先生の足を止め質問するのは、憚るものがありますのでこうして回答していただくと本当にありがたく感謝しております。
タイトル | 失活剤で処置後、患部下歯漕周辺に疼痛持続。痛み止めが欠かせない |
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質問者 | たみおさん |
地域 | 兵庫 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 専門職(医師・弁護士・会計士) |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み むし歯 治療後の痛み 根管治療後の痛み |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。