歯学部の大学受験、どの道に進めばいいか分からなくなりました

相談者: さっちゃんですさん (18歳:女性)
投稿日時:2015-01-22 22:40:30
はじめまして。
センターを終えたばかりで歯学部志望の現役受験生です。

私は高1の時から阪大歯学部を目指して、ここ一年間は特に自分なりに頑張ってきました。
しかし、センターに失敗し、阪大のボーダーはおろか国公立の歯学部のボーダーにはどこも届いていませんでした。

そもそも私が歯学部を目指したのは、歯の再生の研究をしたいと思っていて研究者になりたいからです。
センターの結果を見て、担任の先生は研究者を目指すコースと歯科医師を目指すコースとに分かれ、二時試験の配点も高い広島大学をすすめます。

しかし、両親は、判定が良い地元大阪にある公立大学をすすめます。
その公立大学では歯のこととは全く異なることを勉強します。
そこに行けばお父さんの仕事を継げ、また大阪にあるので一人暮らしをしなくても良いです。
そのようなことを考えると地方に出てまで歯学部をするべきか迷ってきました。

それに歯医者は手が器用じゃないとダメ!や歯学部の未来はないというようなことを両親から言われ(二人とも歯科医師とは無縁の職業です)、自分はどの道に進めばいいかわからなくなりました。

手が器用でもなく、勉強もたいしてできないような私でも研究者になれるのか、また自分は歯学部に合ってるのかなどと不安になってきました。

今こうして迷っているこんな私が歯学部を目指してもいいんでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-01-22 23:59:31
こんばんは。

まずもう一度振り返ってみますと、歯の再生についての研究。
これが第一にあるわけですが、ではどんな風に再生されたらいいかな?って思いますか?

これボクが思うにとても難しい問題なのです。

というのは「歯」という組織が作り出せてもそれを生体に応用できるのかを実際に試せるのは、恐らくライセンスを持つ歯科医師だと思われます。

ではその組織を作り出せるような科学知識を、歯科医師になるためあるいはなってから両立して得られるような程度のものなのでしょうか。。

ものすごい勉強と研究と実験などに費やす時間が必要に思えます。

もちろん努力次第でその両立は可能です。
ただしそのような研究に関われそうな場所に身を置かねばなりません。
自分で一から始めるというのは少し無理があるように感じます。


まず歯科医師という職業を知って、そこからの派生としてそういった基礎医学の研究に向かってゆくのも一つの道です。
また歯科医学としてではなく、もっともっと分子学レベルでそういったものを追い求めるのも道でしょう。

今周囲から言われているのはココですよね。


歯科医師として、まず人間の口腔内で「歯」というものがどんな環境でどう存在しているのかは、座学で知るのと実際に関わるのとでは大きく違うと思います。
なので本来であれば歯科医師がその研究に大きく携わるべきなのでしょうけど、先にも述べたようにその両立はかなり環境が整わない限りは難しいように感じています。


センターの結果は思わしくなかったようですが、そこで悔いても仕方がないので、それならばどういう環境で歯の再生について関わってゆきたいかを再考してみるべきかも知れません。

そのどちらに進もうとその夢は追いかけられますが、まずは受かる事が第一歩です。
だとすれば配点の高い大学を狙って受験するのも一つの攻略法だと思います。



蛇足ですが、歯科医師は手が器用であればそれはそれなりに得もありますが、通常の事は大抵きちんとしたトレーニングを積めば可能な事がほとんどです。
ただしそれ以上のレベルを目指すとなると、そこからは当人のセンスの問題であったりします。

だけれどもそのセンスが今の時点で在るか無いかは誰にもわからないわけです。

わからないんだから諦めて堅実な道に進むのも悪くないです。
わからないかわりに、いつかそういうセンスを自分の中に開拓してやる!って心に秘めて人一倍以上の努力をするのも、周囲はヒヤヒヤするかも知れませんが充実はするでしょう。


歯科医師の未来は、過去にイケイケだった時代に比べ厳しくなってきたのは事実だと思います。
ただし、これをもっと良くしてゆくために頑張らねばならないのも歯科医師の努めです。


話にオチがないので余計に迷うかも知れませんが、、、

例えば目的を持って研究者になる人もいれば、何となく進んでみたら面白くてハマってしまったという人もいるでしょう。

他に行き場が無くて歯学部に進み何となく歯科医師をやっているのであれば、先に述べたようなセンスは磨かれないでしょう。
しかし、志を持って歯科医師になった人がそう簡単に世間から落ちこぼれるとはあまり思えません。



近年テレビや雑誌などでは、歯科医院はコンビニより数が多いなどと言われておりますが、そもそも職種が違うんですから比べても何かのデータにつながるとは到底思えません。

むしろ「コンビニなんかよりはるかに数的にそれだけ需要があり、それでも尚成り立っている職業である」という事実に目を向けていただきたいと思います。



ボクなんか自分の感覚では歯科医師やってるのは趣味に近いものです。
遊びでやっているというわけではありませんよ。

絵が好きな人が画家になったら、それがひとたび職業となるとあれこれと大変な事も生じてきますが、それでも好きで選んだ職業となれば好きな事で悩むわけですから、その場その場での疲れはあっても心は折れたりしません。

こんな掲示板にチョロチョロ書いて何してんだ、この人?って言われる事も多々ありますが、これでもタナカセンセイは1年365日まではいきませんが1年で350日以上は歯科医師として動いてます。

たまに身体はくたびれるけど、好きな事に関わっている毎日ですから心は折れませんよ。


歯科医師になった方がよいという話ではありません。
もしお父様の仕事を引き継いだなら、その中でも楽しい部分が見つかるかも知れません。
今自分に向いているかを考えても答えは出ません。

何事も自分に向いているかより逆に自分に向かせるようにしてみたいかどうか、どのくらい興味を持てそうかがカギではないでしょうか。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2015-01-23 00:50:53
さっちゃんさん、こんにちは。

以下は個人的な感想です。

>そもそも私が歯学部を目指したのは、歯の再生の研究をしたいと思っていて研究者になりたいからです。

とのことですが、「歯の再生」といった研究テーマとは関係なく、研究者を目指すのであれば、歯学部進学という選択がベストとは言えないと思います。

もちろん、歯学部を卒業し、素晴らしい研究者となられている方はおられます。

しかし、歯学部卒業者の全体数からみると、極めて少数派です。

この理由の一つとして、現在の歯学部6年間の教育が、研究者を養成するカリキュラムとはなっていない(あるいは研究者養成の土壌・バックアップ体制が確立されていない)ことに起因すると思います。

研究者を目指すのであれば、理学部・工学部に進学し、その後に大学院修士課程(必要に応じて博士課程)に進まれる方が、早道ではないかと思います。

また、歯科医師として臨床(患者さんの治療をすること)に携わる気持ちが皆無なのであれば、歯学部の後半(特に5、6年次)や国家試験の勉強は、場合によっては苦痛に満ちたものになる可能性も否めません。

歯学部の5、6年生というのは、理学部や工学部に進学し修士課程に進んだ場合と重なります。

歯学部の5、6年生では、臨床実習や国家試験対策の勉強がメインとなります。

一方で、理学部・工学部の修士課程では、学部時代よりハイレベルな研究に取り組んでいる時期です。

そういう意味でも、現段階で既に研究者という将来を第一に考えるのであれば、歯学部進学よりも理学部や工学部進学の方が適切ではないかと思います。

以上、一意見として参考になれば幸いです。

さっちゃんさんが納得のいく進路を定めることができますように。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さっちゃんですさん
返信日時:2015-01-23 13:47:57
解答ありがとうございました。

もう一度歯学部のことも先生が答えてくださった理学部などの他の学部のことも調べてみようと思います。

調べた上で自分なりに結論を出して明日担任の先生との二者懇談で正直に話して、どこを受けるか、何学部を受けるかを決めようと思います。

あと泣いても笑ってもあと一ヶ月の受験生活頑張ります。
ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さっちゃんですさん
返信日時:2015-01-23 13:48:15
解答ありがとうございました。

もう一度歯学部のことも先生が答えてくださった理学部などの他の学部のことも調べてみようと思います。調べた上で自分なりに結論を出して明日担任の先生との二者懇談で正直に話して、どこを受けるか、何学部を受けるかを決めようと思います。

あと泣いても笑ってもあと一ヶ月の受験生活頑張ります。
ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-01-23 16:18:20
さっちゃんです さん こんにちは

自分の現役時代を思い出しますね。
私もセンター試験大きく転けました。
全ての判定がDかEでしたね。

その後1ヶ月の間に自分の苦手な英語をひたすら頑張り、広島大学歯学部の前期を合格しました。
合格率は15倍だった記憶があります。
よく合格できたなって思います。

私ははじめから広島大学歯学部希望でしたので、他を選ぶつもりはありませんでした。
そんな私からのアドバイスは諦めないことかな。
センター悪かったらそれを補える点数をとれば良いだけです。

自分の将来を悩みだすと悪い情報に目がいって不安になると思います。
自分がやりたいと思えることに出会うのはなかなか難しい。
やりたいと思えることがあるのならそれに目指して進めば良いと思います。
もし違うなって思ったらまたやり直せば良いと思います。

やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きいとも言います。

頑張れ!
受験生!




タイトル 歯学部の大学受験、どの道に進めばいいか分からなくなりました
質問者 さっちゃんですさん
地域 非公開
年齢 18歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科医師関連)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中