清潔域と不潔域について(歯科助手)
相談者:
デュラさん (21歳:女性)
投稿日時:2015-04-03 00:12:23
DAをしています。
日頃から疑問に思い、解消できていないため質問させて頂きます。
清潔不潔の区別は最重要だと言われて日々仕事をしています。
私の働いている医院では、外科的な治療の際に通常の治療で使うワッテとはべつに、滅菌済みのガーゼを使用します。
滅菌済みであり、素手やグローブで取り出すことなど言語道断だと思います。
いつも麦粒鉗子を使い、ケッテルから取り出しています。
ですが、そのいつも使っている麦粒鉗子が私には不潔に思えて仕方がないのです。
朝に一度、麦粒鉗子と鉗子立てをオートクレーブにかけ、それを1日使用します。
殺菌灯などない棚の外に出しっ放しのホコリ入り放題で使用しています。
それが不潔ではないのかと疑問に思っています。
別のスタッフに聞いても、「ずっとこうだからここに置いている」と言われそのまま会話が終わってしまいました。
ずっともやもやしながら今日もガーゼを使いました。
実際、清潔なのでしょうか。
日頃から疑問に思い、解消できていないため質問させて頂きます。
清潔不潔の区別は最重要だと言われて日々仕事をしています。
私の働いている医院では、外科的な治療の際に通常の治療で使うワッテとはべつに、滅菌済みのガーゼを使用します。
滅菌済みであり、素手やグローブで取り出すことなど言語道断だと思います。
いつも麦粒鉗子を使い、ケッテルから取り出しています。
ですが、そのいつも使っている麦粒鉗子が私には不潔に思えて仕方がないのです。
朝に一度、麦粒鉗子と鉗子立てをオートクレーブにかけ、それを1日使用します。
殺菌灯などない棚の外に出しっ放しのホコリ入り放題で使用しています。
それが不潔ではないのかと疑問に思っています。
別のスタッフに聞いても、「ずっとこうだからここに置いている」と言われそのまま会話が終わってしまいました。
ずっともやもやしながら今日もガーゼを使いました。
実際、清潔なのでしょうか。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2015-04-03 01:02:55
こんにちは。
落下細菌で麦粒鉗子が汚染されることを心配されています。
確かに汚染されます。
しかし、バットや手術台の上の器材も手術野も同様に落下細菌で汚染されます。
そのため、麦粒鉗子のみ対策を取っても片手落ちです。
落下細菌による汚染を防ぐのであれば手術室の空気そのものを清潔に保つ必要があります。
それができないのであれば、現状で十分だと思います。
落下細菌で麦粒鉗子が汚染されることを心配されています。
確かに汚染されます。
しかし、バットや手術台の上の器材も手術野も同様に落下細菌で汚染されます。
そのため、麦粒鉗子のみ対策を取っても片手落ちです。
落下細菌による汚染を防ぐのであれば手術室の空気そのものを清潔に保つ必要があります。
それができないのであれば、現状で十分だと思います。
相談者からの返信
相談者:
デュラさん
返信日時:2015-04-03 01:09:49
樋口先生
お忙しい中、回答して頂きありがとうございました。
やっともやもやが解消されました。
明日からすっきり使用が出来そうです。
ありがとうございました。
お忙しい中、回答して頂きありがとうございました。
やっともやもやが解消されました。
明日からすっきり使用が出来そうです。
ありがとうございました。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2015-04-03 08:38:32
ご相談ありがとうございます。
とても衛生を心がけている良い歯科医院にお勤めですね。
ほこりなどによる汚染は100%除くことはできません。
巨額な費用をかけて、NASAなみに完全に隔離されたクリーンルームを作って、宇宙服みたいに身体や衣類からホコリを出さないようにしてもゼロにすることは困難です。
しかし器械やコンピューターを作る事業とは違い、医療の場合にホコリはそれほど目の敵にする必要はありません。
殺菌灯でもホコリを防ぐことはできません。
医療で清潔を目指す時には、病原性のほとんどないホコリによる汚染よりも、病原菌による人への感染を防ぐことが目的となります。
つまり医療では「感染」という特殊な病原菌の伝播を防ぐ、医療特有の汚染の一種のほうが重要ということです。
したがって、清潔域と不潔域の厳密な意味は、病原菌による患者さんや職員という人への汚染を防ぐことです。
乾いているホコリの場合は、ふつう感染性がまずないと考えて構いません。
もちろん診療室の環境がきれいに保たれていることが条件です。
したがって、滅菌された道具を使っているうちに、清潔に保たれている診療室内の乾いたホコリが自然についても、人に病気を感染する危険はまずありえません。
一般の人によくある、カンチガイによる盲目的な不潔意識は大きな間違いの元で、かえって危険ですらあります。
医療職として毅然たる専門知識を身につけましょう。
これはWHOのガイドラインであるスタンダード・プリコーションで理解できます。
おそらくその歯科医院はそれも参考にしているはずです。
その辺りのことは院内全体で話し合って確認し、安心しておくと良いと思います。
とても衛生を心がけている良い歯科医院にお勤めですね。
ほこりなどによる汚染は100%除くことはできません。
巨額な費用をかけて、NASAなみに完全に隔離されたクリーンルームを作って、宇宙服みたいに身体や衣類からホコリを出さないようにしてもゼロにすることは困難です。
しかし器械やコンピューターを作る事業とは違い、医療の場合にホコリはそれほど目の敵にする必要はありません。
殺菌灯でもホコリを防ぐことはできません。
医療で清潔を目指す時には、病原性のほとんどないホコリによる汚染よりも、病原菌による人への感染を防ぐことが目的となります。
つまり医療では「感染」という特殊な病原菌の伝播を防ぐ、医療特有の汚染の一種のほうが重要ということです。
したがって、清潔域と不潔域の厳密な意味は、病原菌による患者さんや職員という人への汚染を防ぐことです。
乾いているホコリの場合は、ふつう感染性がまずないと考えて構いません。
もちろん診療室の環境がきれいに保たれていることが条件です。
したがって、滅菌された道具を使っているうちに、清潔に保たれている診療室内の乾いたホコリが自然についても、人に病気を感染する危険はまずありえません。
一般の人によくある、カンチガイによる盲目的な不潔意識は大きな間違いの元で、かえって危険ですらあります。
医療職として毅然たる専門知識を身につけましょう。
これはWHOのガイドラインであるスタンダード・プリコーションで理解できます。
おそらくその歯科医院はそれも参考にしているはずです。
その辺りのことは院内全体で話し合って確認し、安心しておくと良いと思います。
タイトル | 清潔域と不潔域について(歯科助手) |
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質問者 | デュラさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯科助手関連 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。