基礎研究者を目指すが臨床研修をするか迷う(歯学部学生)
相談者:
kotsunaさん (25歳:女性)
投稿日時:2015-04-08 18:33:29
初めまして。
歯学部に在籍している6年の者です。
本日はこの歯科相談掲示板の場をかりて先生方のご意見を拝聴したく、投稿させていただきました。
よろしくお願い致します。
私は将来、基礎の博士課程に進学していきたいと考えています。
2年生の頃より研究を始めてから、ずっと気持ちは変わりません。
両親も歯科医ではないので開業の予定もありません。
そこで今、臨床研修をするか、大学院に進学するかという選択で迷っています。
歯科医師臨床研修制度に関するQ&A 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/shikarinsyo/gaiyou/qa.html
には、基礎研究など、診療に一切従事しない者は、臨床研修を受ける必要はない。
また
歯科医師臨床研修マッチングプログラムFAQ Q10
https://www.drmp.jp/match_dir/common/jrmp_1_6_faq.html
マッチングをしないもしくは研修中断者でなければ、卒後数年でも歯科医師免許取得者なら臨床研修の権利を失わない
とあります。
私は研修履修の有無にかかわらず、研究者として生きていきたいと思っています。
狭き門であり、金銭的にも不安定な職業と分かっていても、目指したいのです。
1年でも早く院に進学し研究を本格的に勧めたい気持ちですが、これは冷静な判断ではないのでしょうか。
最終的に研究者を目指すが、臨床研修を行うメリット・臨床研修を行わなかった事によるデメリット
とはなんでしょうか。
長くなりましたが、普段臨床を行っている先生方に、失礼を承知でご意見を伺いたく投稿致しました。
本来の歯科相談室に投稿すべき内容ではなく申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
[補足]
マッチングをしなければ将来研修をする権利は失われないので、万が一のことがあっても歯科医師免許を取得すれば臨床歯科医の道はかろうじて残されそうです。
ただこの制度にも疑問があります。
現実的に権利は持っていても卒後数年後の歯科医を研修受け入れをしてもらえるものなのか。
逆に、卒後すぐ臨床研修をしたものの数年診療をしなかった者が、諸事情により臨床をしたいと希望したところで長いブランクを理由に仕事をいただけるものなのか
この2点がはっきりしません。
歯学部に在籍している6年の者です。
本日はこの歯科相談掲示板の場をかりて先生方のご意見を拝聴したく、投稿させていただきました。
よろしくお願い致します。
私は将来、基礎の博士課程に進学していきたいと考えています。
2年生の頃より研究を始めてから、ずっと気持ちは変わりません。
両親も歯科医ではないので開業の予定もありません。
そこで今、臨床研修をするか、大学院に進学するかという選択で迷っています。
歯科医師臨床研修制度に関するQ&A 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/shikarinsyo/gaiyou/qa.html
には、基礎研究など、診療に一切従事しない者は、臨床研修を受ける必要はない。
また
歯科医師臨床研修マッチングプログラムFAQ Q10
https://www.drmp.jp/match_dir/common/jrmp_1_6_faq.html
マッチングをしないもしくは研修中断者でなければ、卒後数年でも歯科医師免許取得者なら臨床研修の権利を失わない
とあります。
私は研修履修の有無にかかわらず、研究者として生きていきたいと思っています。
狭き門であり、金銭的にも不安定な職業と分かっていても、目指したいのです。
1年でも早く院に進学し研究を本格的に勧めたい気持ちですが、これは冷静な判断ではないのでしょうか。
最終的に研究者を目指すが、臨床研修を行うメリット・臨床研修を行わなかった事によるデメリット
とはなんでしょうか。
長くなりましたが、普段臨床を行っている先生方に、失礼を承知でご意見を伺いたく投稿致しました。
本来の歯科相談室に投稿すべき内容ではなく申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
[補足]
マッチングをしなければ将来研修をする権利は失われないので、万が一のことがあっても歯科医師免許を取得すれば臨床歯科医の道はかろうじて残されそうです。
ただこの制度にも疑問があります。
現実的に権利は持っていても卒後数年後の歯科医を研修受け入れをしてもらえるものなのか。
逆に、卒後すぐ臨床研修をしたものの数年診療をしなかった者が、諸事情により臨床をしたいと希望したところで長いブランクを理由に仕事をいただけるものなのか
この2点がはっきりしません。
回答1
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2015-04-08 19:03:26
西山です
臨床研修を受けない場合,保険医としての資格が得られないので保険診療は行えません。
ただ,私費のみの診療であれば可能だと思います。
しかし,臨床経験がほとんどない状態で私費治療のみを行うというのは現実的ではないですね。
歯科系の基礎研究者は貴重だと思います。
なかなか基礎に進む若手がいないというのが現状のようですから。
ただ,基礎研究は何のためにあるのかということを忘れないでください。
最終的には臨床に生かすことができなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
言い方を変えれば,臨床で生かせることの基盤を作るのが基礎研究ではないでしょうか。
ということは,臨床現場が見えてないと,臨床に役立つ基礎研究ができなくなる可能性もあるわけです。
臨床研修を受けない場合,保険医としての資格が得られないので保険診療は行えません。
ただ,私費のみの診療であれば可能だと思います。
しかし,臨床経験がほとんどない状態で私費治療のみを行うというのは現実的ではないですね。
歯科系の基礎研究者は貴重だと思います。
なかなか基礎に進む若手がいないというのが現状のようですから。
ただ,基礎研究は何のためにあるのかということを忘れないでください。
最終的には臨床に生かすことができなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
言い方を変えれば,臨床で生かせることの基盤を作るのが基礎研究ではないでしょうか。
ということは,臨床現場が見えてないと,臨床に役立つ基礎研究ができなくなる可能性もあるわけです。
回答2
回答日時:2015-04-08 19:21:35
一応大学院を出ています。
西山先生のご指摘の通りで、何のための研究をするのか?と考えた時に、臨床の知識というのはもの凄く有用なのではないかと思います。
臨床はそんなに本格的には・・という思いがあるにせよ、それにしても臨床家と歯科医としての会話が出来るぐらいのベースは最低限あった方が良くないですか?
臨床家との会話の中で新しい研究テーマが浮かんでくるのだと思いますし、若い間は上司にテーマを指定されるとしても研究を生涯やるつもりなら尚更「臨床家感覚」は重要なのではないかと思います。
いっそ研修医だけではなく、バイトとして可能な限り続けてもいいぐらいだと思いますけどね。
自分の経験で言うと、大学院生の頃に上司に指示されて行った研究テーマ(歯周病科だったので成長因子を使った再生療法関連の動物実験)は当時臨床にどう結びつくのか?世間の臨床家の関心はあるのか?などの感覚が全くと言っていいほど理解出来ず、「自身は興味のないことをやらされてる感満々」だったのですが、実際に臨床家になって一生懸命取り組んで何年か経った時に急に意義が理解出来ました。
臨床家になってから、大学に残っている先生方から研究テーマの相談を受けたことも何度もあります。
やはり歯学において、臨床と研究は密接に関係していると思いますよ。
西山先生のご指摘の通りで、何のための研究をするのか?と考えた時に、臨床の知識というのはもの凄く有用なのではないかと思います。
臨床はそんなに本格的には・・という思いがあるにせよ、それにしても臨床家と歯科医としての会話が出来るぐらいのベースは最低限あった方が良くないですか?
臨床家との会話の中で新しい研究テーマが浮かんでくるのだと思いますし、若い間は上司にテーマを指定されるとしても研究を生涯やるつもりなら尚更「臨床家感覚」は重要なのではないかと思います。
いっそ研修医だけではなく、バイトとして可能な限り続けてもいいぐらいだと思いますけどね。
自分の経験で言うと、大学院生の頃に上司に指示されて行った研究テーマ(歯周病科だったので成長因子を使った再生療法関連の動物実験)は当時臨床にどう結びつくのか?世間の臨床家の関心はあるのか?などの感覚が全くと言っていいほど理解出来ず、「自身は興味のないことをやらされてる感満々」だったのですが、実際に臨床家になって一生懸命取り組んで何年か経った時に急に意義が理解出来ました。
臨床家になってから、大学に残っている先生方から研究テーマの相談を受けたことも何度もあります。
やはり歯学において、臨床と研究は密接に関係していると思いますよ。
タイトル | 基礎研究者を目指すが臨床研修をするか迷う(歯学部学生) |
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質問者 | kotsunaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(歯科医師関連) その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。