歯間ブラシ。フロスとどちらがお勧めですか?

相談者: マロニエさん (51歳:女性)
投稿日時:2015-05-01 13:08:23
歯間ブラシについて、毎日歯を診ていらっしゃる先生方のご意見をお聞かせいただきたく、投稿しました。

数年前から通常の歯磨きの他に、歯間ブラシを使って歯の清掃を行っています。(サイズは一番細いものです)

今年に入って虫歯ができているのを発見し、今までよりもっと口内の清潔に気を付けようと、歯間ブラシの使用を増やしています。
(以前は週に2回程度、現在は毎日1回)


ところが最近、歯間ブラシよりデンタルフロスの方が歯間の清掃に良いとの意見をネットで見かけ、また、歯間ブラシは歯の根元がだんだん削れてしまうという話も聞きました。

歯が削れてしまうと、そこからまた虫歯ができやすくなるでしょうし、それならばフロスに変えようかとも思いますが、歯間ブラシは手軽ですし、フロスよりきれいになるような気もして迷います。


現場にいらっしゃる先生方は、歯間ブラシをどのようにお考えでしょうか。
実際に歯が削れてしまうのでしょうか。
また、フロスとどちらをお勧めされますでしょうか。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-05-01 13:49:17
ケースバイケースですね。

歯間ブラシを勧めるケースもあればフロスを勧めるケースもあります。

同じ人でも「ココはフロス、ここは歯間ブラシ」と言う具合です。

「どちらが優れている」と言う考えではありません。


もちろん、フロスも歯間ブラシも使用方法が間違ってれば歯を傷つけたり歯肉を傷つけてしまったります。

担当の衛生士さんからきちんと指導を受けられる事をお勧めいたします。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-05-01 14:59:32
こんにちは。

櫻井先生の仰る通り、ケースバイケースだと思います。

ただ、私見ですが、フロスが本当に正しく適切に使えれば、フロスだけでもいいと思います。

しかし、ブリッジ連結冠等、フロスが使えない部分に関しては歯間ブラシを併用する必要があります。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-05-01 16:09:41
>実際に歯が削れてしまうのでしょうか。

よほど特殊な使い方でもしない限り歯間ブラシで歯が削れることはないです。
その前に歯肉が思いっきり下がるはずですので。

ネットでの意見というのは歯が削れるのではなくて、歯肉が下がるのを勘違いしているのかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-05-01 20:44:26
50代なら歯間ブラシメインがいいと思いますよ。

構造を考えて貰えば理解出来ると思いますが、フロスは歯と歯の接触点(「隣接コンタクト」と言います)とそのごくごく付近のプラークを取り除くのが得意ですし、歯間ブラシはもっと付け根の、歯肉との境目あたりのブラッシングが得意です。

隣接コンタクトにむし歯が出来やすいのは永久歯が生えそろった頃、つまり10代で、長目に考えても20代ぐらいまでが危ない時期=フロスが活躍するかも知れない時期になります。

ただ残念ながらフロスでむし歯予防が出来たという証明は自分は見たことがないので、本当に必要なのか?あるいは有効なのか?ということはよく分からないのですが、でもおそらく10代〜20代ぐらいの時期なら使用すると良いのではないかと思います。
フッ化物の利用はコンタクトカリエスの予防に有効だというデータがあります)

もちろん害がある訳ではないですから、他の道具がキチンと使えているならプラスαで使用する分には全く問題ありませんし、私自身も数日に1回程度は使っています。



今、フロスのむし歯予防効果についての見解を書きましたが、一方で歯周病予防効果についても考察しますね。

むし歯も歯周病も原因はプラークですので似ているのですが、効果的な予防法というのは微妙に変わってきます。

50代は、隣接コンタクトのカリエスというのは既に殆ど考えられない時期ですが、歯の付け根の、根面に発生する根面カリエスは非常に発生しやすい時期ですし、もちろん歯周病も非常に進みやすい時期になります。

根面カリエスの予防、というだけでもフロスよりも歯間ブラシが向いているというのは想像しやすいと思いますが、歯の隣接面の根面の形態というのは、部位によっては意外と凹型をしている様な場所があります。

凹型の歯根では、いくらフロスをこすりつけても清掃出来ませんし、またそういう部位に限って根面カリエスや歯周病が進行しやすい最も危険な部位ということになります。



あと歯周ポケットの中にまでフロスを入れて汚れを掻き出そうという発想を持っている専門家もいらっしゃいますが、普通に考えれば掻き出すよりは奥に押し込んでしまう危険性の方が高いと思います。
(歯周ポケットの中にハブラシを入れる磨き方を推奨する様な、テレビCM等も同じですし、歯間ブラシでも歯周ポケットの中までは清掃は出来ないと考えて良いと思います)




あと歯間ブラシで歯根が削れるか?という点についてですが、サイズが適正であれば心配ありません。
歯間の広さに対して歯間ブラシが太すぎて、ブラシではなくて芯のワイヤー部分がゴリゴリ当たる様だとそれは歯根が削れる危険があるかと思います。

専門家に、サイズを確認して貰って下さいね。

2人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 歯間ブラシ。フロスとどちらがお勧めですか?
質問者 マロニエさん
地域 非公開
年齢 51歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯磨き(プラークコントロール) その他
予防関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい