奥歯のダイレクトボンディングで耐久性のために二層にする手法とは
相談者:
あもさんさん (34歳:女性)
投稿日時:2015-05-14 23:53:00
はじめまして。
これまで深く考えず、保険の銀のインレーや保険のコンポレットレジンを使った虫歯治療をしてきました。
歯チャンネルや歯科のサイトなどを見ると、保険治療と自費治療で大きな違いがあることを知り驚いています。
先日保険の銀のインレー(十字型で厚い部分で1.5ミリ位)が取れたので、「マイクロスコープを使用している」とHPに書いてある歯科に行き、保険外で白いレジンのようなものを奥歯(右下6番と右上7番)に詰めてもらいました。
奥歯に詰めて耐久性は大丈夫なのかと聞くと、「セラミックが含まれているから大丈夫」とのこと。
また、神経に近い部分にはクッション性のあるもの、その上は(おそらくセラミックを含んだ)別のもので2層にしているとのこと。
奥歯の噛む広い面に充填をしてもらうのははじめてだったため、欠けた場合の修復方法など質問をしていたら、「欠けたりしても3年間は保証するから大丈夫」と言われてしまいました。
やってみてもらわないと分からないと思って治療をお願いしたところ、マイクロスコープの使用はカリエスチェッカーでの虫歯のチェック時のみで少しがっかりしました。
(マイクロスコープを使用しながら最小限に削ってもらえると思っていたので。)
時間にしても20〜30分ほどで完成したので、真ん中を低くして埋めてある程度(ダイレクトボンディングが得意な先生のようなリアルな歯のでこぼこ感などは再現されていません)の仕上がりでした。
保険外と言っても相場よりかなり安い金額(奥歯で1箇所1万円+税)だったのでまあそんなものかなという印象ではあります。目立った段差などはありません。
半月経ってみてフロスは通るし、噛み心地も問題ありません。
奥歯なのでリアルな歯の形状を再現されていなくても良いとは思うのですが、素人なので良し悪しが分かりません。
今後もこの方法であと数箇所ある奥歯の保険の銀のインレーを、同じように治療するか迷っています。
ちなみに1番奥の歯2箇所は側面までかかる銀のインレーだったため、この充填方法はできず、セラミックインレーになると言われています。
そこで先生方に質問です。
1)この2層のレジンのようなものはどのようなレジンだと思われますか?
2)このような2層に分けたレジンの使用法は一般的(又は効果的)ですか?
(ちゃんと色々と考えてくれて良い先生なのかな、と素人考えでは思うのですが実際どうでしょうか。)
3)20〜30分での奥歯(厚さ2ミリほどの十字)のレジン充填は早すぎでしょうか?
(劣化が早かったり、2次カリエスになりやすかったりするのでしょうか。それとも審美的な面を追求しなかったのであまり時間がかからなかっただけなのでしょうか。)
4)これはダイレクトボンディングなのでしょうか?
(その歯科ではMI治療というネーミングだったので。)
5)ダイレクトボンディングが得意な先生だと奥の歯で側面までかかる虫歯でもインレーを使わず充填されますか?
(個人的にインレーだと型取りをして次の週まで仮の詰め物が入っているのが食べづらく嫌なのと、これまでもう何度も保険の銀のインレーがフロスをした際に取れて不快な気分になったのであまりやりたくありません。また隙間もできやすく2次カリエスが発生しやすいのではと少々心配です。)
推測で結構ですので分かる範囲で教えていただければと思います。(本当はどこのメーカーの何という素材なのかなどと聞きたかったのですが、それはちょっと聞きづらかったので。。)
数回通った印象では説明が下手だけれど、素材は的確な物を使っている先生なのかなと思っています。
どうぞ宜しくお願いいたします。
これまで深く考えず、保険の銀のインレーや保険のコンポレットレジンを使った虫歯治療をしてきました。
歯チャンネルや歯科のサイトなどを見ると、保険治療と自費治療で大きな違いがあることを知り驚いています。
先日保険の銀のインレー(十字型で厚い部分で1.5ミリ位)が取れたので、「マイクロスコープを使用している」とHPに書いてある歯科に行き、保険外で白いレジンのようなものを奥歯(右下6番と右上7番)に詰めてもらいました。
奥歯に詰めて耐久性は大丈夫なのかと聞くと、「セラミックが含まれているから大丈夫」とのこと。
また、神経に近い部分にはクッション性のあるもの、その上は(おそらくセラミックを含んだ)別のもので2層にしているとのこと。
奥歯の噛む広い面に充填をしてもらうのははじめてだったため、欠けた場合の修復方法など質問をしていたら、「欠けたりしても3年間は保証するから大丈夫」と言われてしまいました。
やってみてもらわないと分からないと思って治療をお願いしたところ、マイクロスコープの使用はカリエスチェッカーでの虫歯のチェック時のみで少しがっかりしました。
(マイクロスコープを使用しながら最小限に削ってもらえると思っていたので。)
時間にしても20〜30分ほどで完成したので、真ん中を低くして埋めてある程度(ダイレクトボンディングが得意な先生のようなリアルな歯のでこぼこ感などは再現されていません)の仕上がりでした。
保険外と言っても相場よりかなり安い金額(奥歯で1箇所1万円+税)だったのでまあそんなものかなという印象ではあります。目立った段差などはありません。
半月経ってみてフロスは通るし、噛み心地も問題ありません。
奥歯なのでリアルな歯の形状を再現されていなくても良いとは思うのですが、素人なので良し悪しが分かりません。
今後もこの方法であと数箇所ある奥歯の保険の銀のインレーを、同じように治療するか迷っています。
ちなみに1番奥の歯2箇所は側面までかかる銀のインレーだったため、この充填方法はできず、セラミックインレーになると言われています。
そこで先生方に質問です。
1)この2層のレジンのようなものはどのようなレジンだと思われますか?
2)このような2層に分けたレジンの使用法は一般的(又は効果的)ですか?
(ちゃんと色々と考えてくれて良い先生なのかな、と素人考えでは思うのですが実際どうでしょうか。)
3)20〜30分での奥歯(厚さ2ミリほどの十字)のレジン充填は早すぎでしょうか?
(劣化が早かったり、2次カリエスになりやすかったりするのでしょうか。それとも審美的な面を追求しなかったのであまり時間がかからなかっただけなのでしょうか。)
4)これはダイレクトボンディングなのでしょうか?
(その歯科ではMI治療というネーミングだったので。)
5)ダイレクトボンディングが得意な先生だと奥の歯で側面までかかる虫歯でもインレーを使わず充填されますか?
(個人的にインレーだと型取りをして次の週まで仮の詰め物が入っているのが食べづらく嫌なのと、これまでもう何度も保険の銀のインレーがフロスをした際に取れて不快な気分になったのであまりやりたくありません。また隙間もできやすく2次カリエスが発生しやすいのではと少々心配です。)
推測で結構ですので分かる範囲で教えていただければと思います。(本当はどこのメーカーの何という素材なのかなどと聞きたかったのですが、それはちょっと聞きづらかったので。。)
数回通った印象では説明が下手だけれど、素材は的確な物を使っている先生なのかなと思っています。
どうぞ宜しくお願いいたします。
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2015-05-15 05:07:30
こんばんは。
早速ですが・・・
1)
このような理由で二層にするためのレジンというものを使用した事が無いので不明です。
あるいは思ったより神経に近かったため何か歯髄を保護するような薬剤を敷いたのかも知れません。
ただ最近のレジンは臼歯部でも使用できるような商品がたくさんありますので、よほど咬合の与え方がおかしかったりしなければ割れてしまったりという事は、無いとは言いませんがそんな簡単に壊れないと実感しております。
また削った内面は細かい凹凸があるのでペースト状のレジンを詰める前にやや液状で流動性のあるフロアラブルレジンを一層流した後にペーストで形作ってゆく場合は多いです。
2)
回答は上記に含まれていると思います。
3)
咬む面のみただ詰めるだけならもっと短時間でも出来ると思います。
慣れていれば30分でも審美的に詰める事は可能な先生もおられると思います。
4)
ダイレクトボンディングです。
MIはミニマル・インターベンションの略であり大雑把に言うと、歯や歯髄などへの侵襲を最小限に止め治療する事です。
5)
インレーやアンレーの形態までをダイレクトボンディングで施術する事は可能ですが、それ相応の技術が必要です。
あまりそういう方法をとらない先生に、インレーは嫌だからといってお願いしても結果は期待できないように思えます。
メタルインレーでもセラミックインレーなどでも、歯型を取って作る場合は口腔外で技工士さんがじっくり時間をかけて作り仕上げる事が出来るわけですから、適合その他の面で考えてもそちらが向いているケースであれば仮の詰め物を嫌がる理由に勝るものがあると考えます。
そして隣の歯と隣接した面を精密・正確に充填するのはかなり難易度が高いものです。
もしやはりダイレクトボンディングで治療を受けたいのでしたら、症例の写真や動画などを見せていただけるような、過去にたくさんの症例をお持ちの医院をお探しになるとよいでしょう。
ちなみにインレーがメタルであろうがセラミックであろうが、二次カリエスがあったり適合があまくセメントが後々少しずつ取れてしまうなどの理由が無い限りは、フロスを引っ掛ける程度の力で取れたりはしません。
早速ですが・・・
1)
このような理由で二層にするためのレジンというものを使用した事が無いので不明です。
あるいは思ったより神経に近かったため何か歯髄を保護するような薬剤を敷いたのかも知れません。
ただ最近のレジンは臼歯部でも使用できるような商品がたくさんありますので、よほど咬合の与え方がおかしかったりしなければ割れてしまったりという事は、無いとは言いませんがそんな簡単に壊れないと実感しております。
また削った内面は細かい凹凸があるのでペースト状のレジンを詰める前にやや液状で流動性のあるフロアラブルレジンを一層流した後にペーストで形作ってゆく場合は多いです。
2)
回答は上記に含まれていると思います。
3)
咬む面のみただ詰めるだけならもっと短時間でも出来ると思います。
慣れていれば30分でも審美的に詰める事は可能な先生もおられると思います。
4)
ダイレクトボンディングです。
MIはミニマル・インターベンションの略であり大雑把に言うと、歯や歯髄などへの侵襲を最小限に止め治療する事です。
5)
インレーやアンレーの形態までをダイレクトボンディングで施術する事は可能ですが、それ相応の技術が必要です。
あまりそういう方法をとらない先生に、インレーは嫌だからといってお願いしても結果は期待できないように思えます。
メタルインレーでもセラミックインレーなどでも、歯型を取って作る場合は口腔外で技工士さんがじっくり時間をかけて作り仕上げる事が出来るわけですから、適合その他の面で考えてもそちらが向いているケースであれば仮の詰め物を嫌がる理由に勝るものがあると考えます。
そして隣の歯と隣接した面を精密・正確に充填するのはかなり難易度が高いものです。
もしやはりダイレクトボンディングで治療を受けたいのでしたら、症例の写真や動画などを見せていただけるような、過去にたくさんの症例をお持ちの医院をお探しになるとよいでしょう。
ちなみにインレーがメタルであろうがセラミックであろうが、二次カリエスがあったり適合があまくセメントが後々少しずつ取れてしまうなどの理由が無い限りは、フロスを引っ掛ける程度の力で取れたりはしません。
回答2
三浦歯科医院(小金井市緑町)の三浦です。
回答日時:2015-05-15 07:50:55
田中先生が仰ることがほぼ全てのように思います。
1)については想像ですが、最初に、流動性の高いフロアブルレジンを詰めて、その上にセラミック粒子の含有率が多い、ペーストタイプのレジンをつめたのではないでしょうか。
これは適合性と強度を確保するため一般的に行われている手法です。
1)については想像ですが、最初に、流動性の高いフロアブルレジンを詰めて、その上にセラミック粒子の含有率が多い、ペーストタイプのレジンをつめたのではないでしょうか。
これは適合性と強度を確保するため一般的に行われている手法です。
相談者からの返信
相談者:
あもさんさん
返信日時:2015-05-15 11:11:15
田中先生、三浦先生、朝早くから回答をいただきありがとうございます。
どうやらフロアブルレジン+セラミック粒子の含有率が多いペーストタイプの2層のようですね。
内容が分かって少し安心です。
最近色々な歯科のサイトなどを見ていて、特にマイクロスコープを使った歯科医のダイレクトボンディングはかなり時間をかけているようだったので不安になってしまい、もっと時間をかけてやってもらえる先生にお願いしたほうが良いのか、ここで治療を続けるか迷っております。
説明があまり上手ではなく、質問をたくさんしづらい職人のような先生なので、ついつい人当たりの良い説明上手な先生のほうが良いのかなと思ってしまいます。
(だからといって腕が良いとは限らないのが難しいところですね。)
きちんとした接着で2次カリエス発生のリスクが下がり、噛む機能に特に問題ないようでしたらこのまま治療を続けたいのですが、そればかりは時間が経ってみないとわからないもので。。
引き続き回答・アドバイスをいただければ幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
3)についてですが、少し訂正があります。
正しくは20〜30分で「麻酔・2次カリエス部分の削り・ダイレクトボンディング充填・仕上げ」をされていました。
結局レジンの充填から仕上げまでの時間は15分前後です。
充填部分は十字(の元インレー)で、1面のみ隣接歯との境目があり、そこは輪っかのような壁を立てて充填されているようでした。
あまり回答に影響はしないかもしれませんが、宜しくお願い致します。
どうやらフロアブルレジン+セラミック粒子の含有率が多いペーストタイプの2層のようですね。
内容が分かって少し安心です。
最近色々な歯科のサイトなどを見ていて、特にマイクロスコープを使った歯科医のダイレクトボンディングはかなり時間をかけているようだったので不安になってしまい、もっと時間をかけてやってもらえる先生にお願いしたほうが良いのか、ここで治療を続けるか迷っております。
説明があまり上手ではなく、質問をたくさんしづらい職人のような先生なので、ついつい人当たりの良い説明上手な先生のほうが良いのかなと思ってしまいます。
(だからといって腕が良いとは限らないのが難しいところですね。)
きちんとした接着で2次カリエス発生のリスクが下がり、噛む機能に特に問題ないようでしたらこのまま治療を続けたいのですが、そればかりは時間が経ってみないとわからないもので。。
引き続き回答・アドバイスをいただければ幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
3)についてですが、少し訂正があります。
正しくは20〜30分で「麻酔・2次カリエス部分の削り・ダイレクトボンディング充填・仕上げ」をされていました。
結局レジンの充填から仕上げまでの時間は15分前後です。
充填部分は十字(の元インレー)で、1面のみ隣接歯との境目があり、そこは輪っかのような壁を立てて充填されているようでした。
あまり回答に影響はしないかもしれませんが、宜しくお願い致します。
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2015-05-15 14:27:04
> 3)についてですが、少し訂正があります。
その条件でも先に回答したような感じで詰めるだけなら出来る先生もおられると思います。
一見して咬合面の造作を作っていないようでも、きちんとした咬合が与えられていれば、当面は問題は少ないのかもしれません。
その辺は担当する者の考え方の方向性や技量に左右されるでしょう。
たとえば私だったらと考えると、、、という事は私見ではありますが。
きちんと対合する歯に当たってはいても、咬む面の溝があった方が食べ物が乗ったときにあちこちに滑っていかず咬む面に留まり噛み切るまたはすり潰す事に効果的に働くのではないかと考えているので、ここで効果的に噛み砕く事が可能であれば必要以上の顎の力を発揮する必要が減るため、その他諸々にも効果的に働くのではないか?と考えていますので、可能な限りは「歯みたいな(笑)」造作の作りこみを考えながら治療をしています。
その条件でも先に回答したような感じで詰めるだけなら出来る先生もおられると思います。
一見して咬合面の造作を作っていないようでも、きちんとした咬合が与えられていれば、当面は問題は少ないのかもしれません。
その辺は担当する者の考え方の方向性や技量に左右されるでしょう。
たとえば私だったらと考えると、、、という事は私見ではありますが。
きちんと対合する歯に当たってはいても、咬む面の溝があった方が食べ物が乗ったときにあちこちに滑っていかず咬む面に留まり噛み切るまたはすり潰す事に効果的に働くのではないかと考えているので、ここで効果的に噛み砕く事が可能であれば必要以上の顎の力を発揮する必要が減るため、その他諸々にも効果的に働くのではないか?と考えていますので、可能な限りは「歯みたいな(笑)」造作の作りこみを考えながら治療をしています。
タイトル | 奥歯のダイレクトボンディングで耐久性のために二層にする手法とは |
---|---|
質問者 | あもさんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | レジン(白いプラスチック) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。