学生です。オーバーインスツルメントでヘミデスモゾーム結合は喪失?

相談者: タナカマサコさん (18歳:女性)
投稿日時:2015-05-25 22:15:11
プロービングやSRPの際 ポケット底部より深く器具を挿入してしまった際、ヘミデスモゾーム結合は喪失するのですか?
アタッチメントロスのようなかんじになりますか?
再生はしますか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-05-26 15:49:27
こんにちは。

インスツルメンツをポケット底部より深くという事は、、、

当然当然上皮性付着を壊しながら器具が進んでゆくわけですよね。

なので厳密に言えば結合の喪失ではなく破壊でしょう。

そしてそこからアタッチメントロスが起こるわけですが、程度にもよりますが破壊のダメージが少なく、その他再付着を邪魔するような要因が少なければ再生する場合もあるかも知れません。

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回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-05-26 16:18:04
通常のプロービング圧でポケット底部を貫通することはないと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-05-26 18:31:13
タナカマサコ さん、こんにちは。

ケースによって違いますので、ケース分けして説明します。

1)健康な歯肉+プロービング
歯肉溝底部より中に入ることはありません。

2)歯肉炎+プローブ
おそらく、解剖学的ポケット底部より中に入ることはないと思いますが、時には入ることもあるかもしれません。
ポケット底部より中に入っても、アタッチメントロスを起こすことはありません。
ヘミデスモゾーム結合もすぐに再度付着すると思います(再生とは言いません)。

3)健康な歯肉または歯肉炎+SRP
行うことはありません。

4)歯周炎+プローブ
多くの場合、解剖学的ポケット底を突き抜けて中まで入ります。
しかし、アタッチメントロスを起こすことはありません。
ヘミデスモゾーム結合もすぐに再度付着すると思います。

5)歯周炎+SRP
解剖学的ポケット底部で止めることが理想ですが、きちんと行おうと思うと、解剖学的ポケット底よりわずかに下まで器具が入ります。
プラークコントロールが良ければ、ヘミデスモゾーム結合もすぐに再度付着すると思います。
しかし、アタッチメントロスを起こす可能性はあります。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: タナカマサコさん
返信日時:2015-05-27 06:00:04
丁寧なご返答ありがとうございます。
感謝いたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-05-27 10:36:44
1)誤りがあったので、一部訂正しました。

ポケット→歯肉溝


2)タナカマサコ さんの文面より、ポケット底を勝手に解剖学的ポケット底と思い込んで回答してしまいましたので、間違えないように

ポケット底→解剖学的ポケット底


3)ポケット底が臨床的ポケット底を指すものなら、藤森先生が言われるように、プローブが入った先端を臨床的ポケット底とします。

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回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-05-27 12:50:28
組織学(解剖学)的に、どこまでプローブが入っているのか(ポケット底の位置)を調べた報告もいくつかあったように思います。




タイトル 学生です。オーバーインスツルメントでヘミデスモゾーム結合は喪失?
質問者 タナカマサコさん
地域 千葉
年齢 18歳
性別 女性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 歯周病関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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