歯列矯正すると睡眠時無呼吸症候群になることはありますか?

相談者: ちろるちょこさん (25歳:女性)
投稿日時:2015-05-26 10:20:06
現在歯科矯正中です。

下の奥歯である、親知らず2本と、上の歯は、前から3番目くらいの歯2本を抜きました。

もともとあごが小さいのですが、矯正をしてから、前より寝ているときに舌が喉の方に落ちてしまっている感覚があります。

歯科矯正をして睡眠時無呼吸症候群になることはあるのでしょうか。

もし関係あるのであれば、なかなか相談しづらいのですが、担当矯正医にもきちんと相談しようと思っています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-05-26 11:08:19
外科矯正などの顎骨移動を伴う矯正治療を除けば、矯正治療と睡眠時無呼吸との関連を統計的に検証したデータや論文は少ないと思います。

しかし、睡眠時無呼吸症は多因子疾患ですから、それぞれの患者さんのもつ条件がそろえば、矯正治療による歯列の移動が、睡眠時無呼症の発症誘因となる可能性はあるかもしれません。

また、矯正治療開始前から相談者さんが睡眠時無呼吸症を発症していたが、自覚症状がなかったという可能性もありますし、矯正治療ではない要因により、睡眠時無呼吸症が発症した可能性もあります。

いずれにしても、客観的なデータがなくては、担当矯正歯科医も今後の判断に困ると思います。

現在悩まれている自覚症状などについて、担当矯正歯科医に相談して、担当矯正歯科医から医科系の病院への終夜睡眠ポリグラフの測定・診断を紹介していただけるように相談していただいてはいかがでしょうか?

ただし、自宅で測定するような貸出型機器の、簡易型睡眠検査をおこなったとしても、睡眠時無呼吸症の診断には有効ではありません。 

過去の多数の論文において、睡眠時無呼吸症の鑑別診断には、簡易型睡眠検査が有効ではないことは、繰り返し指摘されているのですが、なぜか日本の健康保険制度では、そのような機器による簡易検査が残っています。

残念ながら、一泊入院を前提とした終夜睡眠ポリグラフ測定・診断が可能である医療施設は限られていますが、そのような設備・人員を配置している医療施設の受診をお勧めします。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちろるちょこさん
返信日時:2015-05-26 17:00:28
とても丁寧でわかりやすい回答ありがとうございます。
解決しました。



タイトル 歯列矯正すると睡眠時無呼吸症候群になることはありますか?
質問者 ちろるちょこさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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