右上5番のインプラント、スペースが狭く歯科医により診断が異なる

相談者: たしおさん (42歳:女性)
投稿日時:2015-05-28 15:14:58
歯のことでずっと悩みっぱなしです…ご助言お願いいたします。

半年前右上5番を歯根破折により抜歯しました。
現在は部分義歯を使用していますが、それで我慢できないことはなくもないですが、やはり食事が挟まったり、時に歯肉が疲れたり、当たり前なのですが今までどおりには噛めないので、憂鬱になり、インプラントという選択肢もあるかなと迷いを捨てきれません。

まずはインプラントの相談だけでもと何軒か伺いましたが、医院により所見が異なります。



●A歯科医院レントゲン・模型)

抜いた歯の隙間(4と6の間)が7mmしかない。
インプラントを埋めるにはぎりぎりの幅で、出来ないことはないが大変精密で手術が難しく、また後々血流不良を起こしやすく骨が下がり、定着しない可能性がある。
どうしてもしたいならばその危険を踏まえたうえで、ノーベルガイド?ガイド手術を行う方法をとるべき。

また、私が痛みに敏感で心配性な性格のため、例えインプラント手術が成功しても、そのせいで体調が悪くなったなど感じる可能性もあるのでうちではしたくない。
どうしてもしたいなら別の歯科を紹介すると言われました…



●B歯科医院(レントゲン)

スペースは狭いがインプラントは出来るでしょう。
あとは精密な検査をしてから。



●C歯科医院(CT、レントゲン)

骨の量は大丈夫なので出来るでしょう。
あとは精密な検査をしてから。



精密な検査を受けるとB、C医院でも不可となるかもしれませんがA歯科でものすごく危惧されているに対し、他の2院はあっさり出来ると言われ随分違うので戸惑っています。

A歯科は過去病院歯科でもインプラントをやってきて経験の多い先生だということです。
そこまで言われるのならやめておいた方が、とも思いますが追い出されるような言われ方ですごくショックが消えません。

ただ、やさしく出来る出来ると言われるのが良いわけでないのは勿論わかっています、、、
結局義歯とインプラント、どちらが自分にいいのか私の場合のインプラントの危険度が所見の違いからいまいちはっきりせず迷ってばかりです。


インプラントの禁忌として全身疾患や骨の量、喫煙などはよく目にしましたが、スペースについてはあまりなく、よく分かりませんでしたが重要な要素でしょうか。

文面だけでは難しいかもしれませんが、私のケースではインプラントは危険だと思われるか、ご意見聞かせていただけないでしょうか。


また受ける場合、近医で可能だという医院で受けるか遠方であっても紹介されたところに行くかも悩みの種です。

アドバイスよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2015-05-28 15:48:49
7ミリあれば十分だと思います。
抜歯後半年しか経過していませんので、第一大臼歯は少しも手前に移動しているとは思えない数値です。

個人差がありますが抜歯後半年ならば、中の方はまだ十分に骨が回復していないはずですので、初めのドリリングは、細いものを使いますとガイド(ガイデットサージェりー、ノーベルは一例)なしで出来るはずです(抜歯窩に誘導されるので)。


あとは、上顎洞底が接近していないか、歯槽堤の頬舌的厚みが十分あるかが問題となります。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-05-28 17:15:04
7ミリは確かに狭いです。
このあたりは考え方による相違がありますが、最終的に上部構造という歯の形態をしたセラミックのクラウンを装着することを前提に設計を行うと、植えることができるインプラントの直径は3ミリ程度になります。

そうなると、かなりシビアな手術が要求されます。
また、インプラントだけではなく、インプラント治療を行う際に用いるさまざまな器具の直径も問題になってきます。

狭い範囲にその器具を入れることができるかどうかを考えなくてはいけません。


それらを考慮すると、メーカーによっては非常に困難になる場合もありますし、他のメーカーでは問題なく植えることができるかもしれません。


また、7ミリと狭いことを考えたとき、例えば前歯歯並びに問題があるような場合ですと、その歯を動かしてあげることで隙間をつめることができる場合もあります。

それらに関しては矯正治療の知識を兼ね備えた歯科医院に相談すれば答えてもらえます。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たしおさん
返信日時:2015-05-29 09:27:10
松山先生、高田先生、貴重なお時間をいただき、ご回答をありがとうございます。

十分、狭い、とやはりお考え方にはそれぞれ相違があるものなのですね…
狭くても完全に無理ではないようですがその場合の安全性なども気になり、、、
なかなか素人では判断、決め手がつかず悩ましいです、、、
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-05-29 09:44:59
たしお さん、こんにちは。

日本人の上顎の5番=第二大臼歯の天然歯の平均値として

 歯の全長 20.7mm
 歯冠の長さ 7.6mm
 歯冠の厚み(頬舌径) 9.3mm
 歯冠の巾(4番と6番の間) 6.9mm
 歯根の長さ 13.1mm

という統計があります。

個人的には、精査のうえで慎重に埋入することで、対応できそうに思います。


ご参考まで。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-05-29 09:55:36
ストローマンインプラントの基準で言えば、7mmはそんなに難しい部類には入らないと思いますが…。
(もちろん、狭い事は狭いので、他社の基準だと何とも言えませんが…)

しっかりCTで骨の状態を確認し、インプラント治療に精通されている先生であれば大丈夫な気もします。


参考まで。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たしおさん
返信日時:2015-05-30 22:08:07
小林先生、櫻井先生、貴重なお時間をいただきご回答をありがとうございます。


受診した歯科でかなり危険を強調され怯えていましたが不可能というわけではないようですね…
可能とお考えになられるいうことは、勿論単に埋め込めるというだけでなく定着や血流不良などの心配、危険も(ないわけではないにしても)一般的なケースに比べ特別に高いというわけではないと考えてよいのですよね??

一度精査を受けてみるのもいいかもしれないですね…
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2015-06-02 09:53:17
抜いた歯の隙間が7oしかない、とのことですが、歯と骨との生え際での距離でしょうか?それとも歯冠での隙間でしょうか?

7oが狭い、と言う判断を下されていると言うことは、そこの歯はちゃんと歯列に納まって入っていない、少し内側とか外側にずれて生えていた、と言う状態だったのでしょうか?

個人的にはインプラント植立するだけなら7oは狭いと言う判断しないでも良いかと思います。


歯冠の大きさが小さくなりそうな場合には、歯冠修正と言い隣接面エナメル質内だけの範囲で1o弱トリミングすると言う方法で幅を多少なりとも増やす、と言うことが出来ると思います。

そうすれば、幅が9o程度にすることも可能でしょうから、そこまで狭いと言う感じにはならないでしょう。


ど真ん中に植立しなければならない、寸分違わずホール形成しなければならない、と言うことで一番最初のA医院は難しい、ガイドを使う、と言ったんでしょう。

でも、少なくとも私自身の感覚ですが、ここと狙ってど真ん中にホール形成できる自信がない方は、余りインプラント治療に携わらない方が良い、と思いますが…


骨の条件は色々とあり、特に抜歯即時インプラント等では一層骨面が凸凹で、ここと思う所にホール形成するのは技術レベルが高く難しいもの、です。

それを乗り越えてインプラントを植立するのが、専門家の仕事です。


そこで解決する手段を持たない方は、しない方が良い、と言うことなんです。

なので、私の結論なんですが、最初のA先生は避けた方が良い、と思います。
B、Cどちらがと言われると難しいですが、より具体的にその先生ご自身の実例で説明していただける方、写真、レントゲンとか資料をキチンと揃え、見せてくれる先生が安心出来る、と思います。
実績、実例、成績、経験値、と当たり前のことですが、それを渋るような方は避けた方が良いと思います。


ご参考までに。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たしおさん
返信日時:2015-06-02 14:46:45
松元先生、貴重なお時間をいただき、ご回答ありがとうございます。


歯の隙間ですが、模型で4番の遠心から6番の近心までをスケールで測って、7mmと言われました。
歯冠での隙間となりますでしょうか。

歯列にはおさまっている歯でした。
確か両脇の歯から最低1.5mmずつは余裕が必要で、そこのインプラント体の直径が細いもので3.3mmで計6.3mmで、1mm未満の余裕しかなく精密な作業になり、できても血流が悪いと言われたと思います。


先生のおっしゃるとおり、狙った所に寸分たがわずど真ん中に植立する必要がある、ということを強調されていました。
なのでガイドが必要だと…

ですがこの隙間であれば、技術があれば必ずしもガイドは必要なく手術することが可能ということでしょうか。
A歯科にはもう行けませんが、医院の選択にはもっといくつも話を聞きに行った方がいいですかね…。
回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2015-06-02 18:54:03
日本人女子の第二小臼歯矯正学的データの平均値は6,6ミリ前後です。
第一小臼歯第一大臼歯の間の歯根間幅径は経験的には7,5ミリくらいになります。

インプラントフィクスチャーと隣在の歯根との間は1,5ミリ以上が望ましいとされていますが、絶対ではありません。

これらを見越しての初めの回答のつもりなのですが、、、。


それよりもインプラント頂部のカラーの長さ、プラットフォームシフティングなどの選択が重要かもしれません。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2015-06-03 00:11:12
ガイド使うことで安全にど真ん中、と言う考え方は、現時点ではチョットどうなんだろう?が私の意見です。

それよりも一番細いドリルで5o程形成して見て、術中歯科用CT撮影して、そのホールで合っているのかどうかで判断して、修正してホール形成する方が現実的だと思います。

馴れている方なら、その程度のことは然程難しいものではない、と思いますが。


なので、歯科用CT常備している、術中でも躊躇しないで撮影してくれる先生を探されることをお勧めします。




タイトル 右上5番のインプラント、スペースが狭く歯科医により診断が異なる
質問者 たしおさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
回答者




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