レジンを詰めるだけの歯科治療でラバーダムを使用することについて
相談者:
BNFさん (27歳:男性)
投稿日時:2015-06-21 00:46:12
回答1
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2015-06-21 01:00:01
BNF さんこんばんは
>ただ実際の所、レジンを詰めるだけの治療でラバーダムを使う先生等おられるのでしょうか?
はい、沢山??いらっしゃいます。
少なくとも私の知る限りでは自由診療できちんとされている先生は、基本レジン充填の際にラバーダムを使用します。
>先生方のラバーダムを使用するしないの基準
はっきり言って、基準は保険診療か自由診療かの違いです。
>神経を取る様な歯の治療ではラバーダムを使用しているのですが
とても良心的な(きちんとされている)歯科医院だと思います。
保険診療では、ラバーダムに対する診療報酬は無くなってしまったので歯科医院の負担となっています。
ただでさえ、欧米の1/10の治療費とも言われている根の治療でラバーダムを使用するのは完全に赤字と言えます。
ただ、個人的には、歯内療法はもちろんレジン充填にもラバーダムは必要だと思っています。
ご参考になれば
>ただ実際の所、レジンを詰めるだけの治療でラバーダムを使う先生等おられるのでしょうか?
はい、沢山??いらっしゃいます。
少なくとも私の知る限りでは自由診療できちんとされている先生は、基本レジン充填の際にラバーダムを使用します。
>先生方のラバーダムを使用するしないの基準
はっきり言って、基準は保険診療か自由診療かの違いです。
>神経を取る様な歯の治療ではラバーダムを使用しているのですが
とても良心的な(きちんとされている)歯科医院だと思います。
保険診療では、ラバーダムに対する診療報酬は無くなってしまったので歯科医院の負担となっています。
ただでさえ、欧米の1/10の治療費とも言われている根の治療でラバーダムを使用するのは完全に赤字と言えます。
ただ、個人的には、歯内療法はもちろんレジン充填にもラバーダムは必要だと思っています。
ご参考になれば
相談者からの返信
相談者:
BNFさん
返信日時:2015-06-21 18:42:49
回答2
三浦歯科医院(小金井市緑町)の三浦です。
回答日時:2015-06-22 00:27:36
私は水川先生と同様、必要だと思っているので保険診療のレジンでもラバーダムをすることが多いですが、自費診療でもこだわりをもってラバーを使わない先生もおられます。
根管治療と異なり、レジン充填の場合、ラバーをするから必ず良い、しないから必ず悪いと言うことはないと思います。その先生のお考え次第ですね、
ラバーのメリットは防湿 歯肉を圧排できる デメリットは治療がしにくい場合がある等ではないでしょうか。
ちなみに自費治療の場合、各医院の自由裁量ですので価格は医院によって変わります。
根管治療と異なり、レジン充填の場合、ラバーをするから必ず良い、しないから必ず悪いと言うことはないと思います。その先生のお考え次第ですね、
ラバーのメリットは防湿 歯肉を圧排できる デメリットは治療がしにくい場合がある等ではないでしょうか。
ちなみに自費治療の場合、各医院の自由裁量ですので価格は医院によって変わります。
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2015-06-22 06:57:27
>>先生方のラバーダムを使用するしないの基準
>はっきり言って、基準は保険診療か自由診療かの違いです。
水川先生の基準で、世間的にはそんな基準ないとおもいますが…
私は自費診療しかしてませんが、根管治療はほぼ100%しますが、レジンでラバーダムをするのは4〜5パーセント位ですね。
(だ液の排除ではなく舌が邪魔になる時だけ)
先生が必要だと思えばするべきでしょうし、必要ないと思えばしないしない
自費治療、保険治療の区分ではなく先生のphilosophyの問題だと思います。
ちなみに大学などでは、保存治療においてはラバーダムを行うように教育されています。
ただ、私はレジン治療においてラバーダムが成功への絶対的因子ではないように感じていますので、あまり使用していません。
もしレジン治療でラバーダムを希望されるのであれば、先に歯科医院に電話で問い合わせて確認いてもらった方がいいと思いますよ。
>はっきり言って、基準は保険診療か自由診療かの違いです。
水川先生の基準で、世間的にはそんな基準ないとおもいますが…
私は自費診療しかしてませんが、根管治療はほぼ100%しますが、レジンでラバーダムをするのは4〜5パーセント位ですね。
(だ液の排除ではなく舌が邪魔になる時だけ)
先生が必要だと思えばするべきでしょうし、必要ないと思えばしないしない
自費治療、保険治療の区分ではなく先生のphilosophyの問題だと思います。
ちなみに大学などでは、保存治療においてはラバーダムを行うように教育されています。
ただ、私はレジン治療においてラバーダムが成功への絶対的因子ではないように感じていますので、あまり使用していません。
もしレジン治療でラバーダムを希望されるのであれば、先に歯科医院に電話で問い合わせて確認いてもらった方がいいと思いますよ。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2015-06-22 07:50:38
ご相談ありがとうございます。
レジンでラバーダムをする基準は治療がし易くなるかどうかが一番です。
必要ならばもちろん使うべきです。
レジンに取って口の中の湿気は問題にならないとも言われています。
場合によっては、歯も口の中もカラカラに乾いてしまう位湿度を下げることもできます。
もちろん、唾液がかかってしまうことは良くありませんが、一番レジンの障害となる汚染は血液です。
またラバーダム目的の一つは清潔のためですが、出血し易いお口の中を治療前に清潔にしておくほうが、レジン成功のためにもずっと重要です。
その治療も直前ではあまり意味は無く、しっかり清潔になったことを確認してからという準備ができた後日にレジンを行うと、長期的な経過も順調となります。
レジンでラバーダムをする基準は治療がし易くなるかどうかが一番です。
必要ならばもちろん使うべきです。
レジンに取って口の中の湿気は問題にならないとも言われています。
場合によっては、歯も口の中もカラカラに乾いてしまう位湿度を下げることもできます。
もちろん、唾液がかかってしまうことは良くありませんが、一番レジンの障害となる汚染は血液です。
またラバーダム目的の一つは清潔のためですが、出血し易いお口の中を治療前に清潔にしておくほうが、レジン成功のためにもずっと重要です。
その治療も直前ではあまり意味は無く、しっかり清潔になったことを確認してからという準備ができた後日にレジンを行うと、長期的な経過も順調となります。
回答5
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2015-06-22 11:55:21
BNFさん、こんにちは。
日本ではラバーダムの必要性について、主に歯内療法で使用する観点から、感染防止、唾液の排除、操作性の向上、器具の落下防止というような目的で用いられます。
レジン充填の場合、ヨーロッパでは湿度の管理という目的が重要視されます。
レジンを歯面に接着させる場合、周りの湿度が高いと接着力が弱くなるという研究があります。
ラバーダムをすると唾液を排除するだけでなく、湿度をかなり低くすることができます。
接着力が弱くなることが長期的に見て、どの程度影響するのかははっきりとはわかっていませんが、できるだけ接着力は強い方が良いでしょう。
レジンのそれぞれの製品で示されている接着力は湿度の管理された条件の良い状態での研究から導き出されているので、ラバーダムをしないでレジン充填した場合、製品の示す接着力以下になってしまう可能性があります。
ただ、物理的に難しい場合もありますので、すべてのケースで用いるのは無理な場合もあると思います。
このような考え方は、私の聞いたところでは、スウェーデンのイェテボリ大学、ノルウェーのアークティック大学、ベルギーのルーベン大学では支持を受けているようです。
残念ながら、日本では、この考え方がまだ浸透していないようです。
また、保険制度に違いもあり、日本では、湿度の管理をラバーダムではなく、他の簡易的な方法で行っている先生も見えるようです。
余談ですが、オールセラミックのクラウンやインレーを装着するときの、接着性セメントを使用しますので、接着力をより確実にするため、ラバーダムを使用した方が良いということです。
日本ではラバーダムの必要性について、主に歯内療法で使用する観点から、感染防止、唾液の排除、操作性の向上、器具の落下防止というような目的で用いられます。
レジン充填の場合、ヨーロッパでは湿度の管理という目的が重要視されます。
レジンを歯面に接着させる場合、周りの湿度が高いと接着力が弱くなるという研究があります。
ラバーダムをすると唾液を排除するだけでなく、湿度をかなり低くすることができます。
接着力が弱くなることが長期的に見て、どの程度影響するのかははっきりとはわかっていませんが、できるだけ接着力は強い方が良いでしょう。
レジンのそれぞれの製品で示されている接着力は湿度の管理された条件の良い状態での研究から導き出されているので、ラバーダムをしないでレジン充填した場合、製品の示す接着力以下になってしまう可能性があります。
ただ、物理的に難しい場合もありますので、すべてのケースで用いるのは無理な場合もあると思います。
このような考え方は、私の聞いたところでは、スウェーデンのイェテボリ大学、ノルウェーのアークティック大学、ベルギーのルーベン大学では支持を受けているようです。
残念ながら、日本では、この考え方がまだ浸透していないようです。
また、保険制度に違いもあり、日本では、湿度の管理をラバーダムではなく、他の簡易的な方法で行っている先生も見えるようです。
余談ですが、オールセラミックのクラウンやインレーを装着するときの、接着性セメントを使用しますので、接着力をより確実にするため、ラバーダムを使用した方が良いということです。
回答6
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2015-06-22 22:53:27
小牧先生が書かれていますが、口腔内の湿度はロールワッテなどによる簡易防湿だとすぐに100%近くまでなるそうです。
すると接着剤の接着力は、湿度が低い状態に比べて5割ほどに下がるというデータがあると聞いています。
特に下顎の場合は、唾液の侵入が嫌なのでできればラバーダムをしたいと思います。
ただ窩洞の形によってはラバーダムをかけにくい場合もありますので、バイトブロックと排唾管と舌を排除するパーツが合体したものを使うようにしています。
すると接着剤の接着力は、湿度が低い状態に比べて5割ほどに下がるというデータがあると聞いています。
特に下顎の場合は、唾液の侵入が嫌なのでできればラバーダムをしたいと思います。
ただ窩洞の形によってはラバーダムをかけにくい場合もありますので、バイトブロックと排唾管と舌を排除するパーツが合体したものを使うようにしています。
回答7
三浦歯科医院(小金井市緑町)の三浦です。
回答日時:2015-06-23 13:26:26
柴田先生、先ほど、メーカー数社に確認したところ、最近のボンディングは水を溶媒にしているので、湿度の影響を受けにくくなっているおり、液だまりが出来ないように飛ばせば、呼気については気にされることはないとの回答を得ました。
もちろん浸出液等が形成面に入ってきてしまうのば接着力低下につながるので注意が必要とのことでした。
ご参考まで。
もちろん浸出液等が形成面に入ってきてしまうのば接着力低下につながるので注意が必要とのことでした。
ご参考まで。
タイトル | レジンを詰めるだけの歯科治療でラバーダムを使用することについて |
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質問者 | BNFさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ラバーダム その他(歯科治療関連) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。