乳癌。ランマーク治療継続のまま抜髄しても大丈夫か
相談者:
なのはなんさん (45歳:女性)
投稿日時:2015-06-24 14:23:46
こんにちは。
45歳。
現在乳がんの骨転移のためランマーク(デノスマブ)皮下注射の治療を受けています。
転移発覚した時点で状態が良くなかったため早急にと数か月前に治療を開始したばかりなのですが、その矢先に前歯が大きく欠けてしまい慌てて行きつけの歯科医に行ったところ、抜歯はしないが神経を抜いて治療する必要があると言われました。
ランマークの副作用で顎骨壊死の可能性があるため抜歯は避けるべき
事とは知っていますが、神経を抜く事はどうなのかが判りません。
乳腺外科の主治医の先生に確認したところ、怖いのは細菌の感染や
炎症だが、歯科的な詳細はかかりつけの歯科医師に確認してほしいと
言われました、
ならばと歯科医の先生にお伺いしたら、ランマークをご存じではなく(ただ癌治療中の患者さんを何人も診て来られたとは仰っていましたが…)神経を抜く治療や出血を伴う治療をして良いか乳腺外科の先生に確認してほしい…とたらい回しの状態になってしまいました。
前歯という目立つ場所が欠けてしまったため、見た目も悪く早急に治療したいのですが、骨転移の治療もまだ始めたばかりなので現段階で一度ランマークを中断して歯科治療に移ることは流石に出来ないと考えています。
ランマーク治療を継続中のまま、神経を抜く治療や出血を伴う治療しても差支えありませんでしょうか?
45歳。
現在乳がんの骨転移のためランマーク(デノスマブ)皮下注射の治療を受けています。
転移発覚した時点で状態が良くなかったため早急にと数か月前に治療を開始したばかりなのですが、その矢先に前歯が大きく欠けてしまい慌てて行きつけの歯科医に行ったところ、抜歯はしないが神経を抜いて治療する必要があると言われました。
ランマークの副作用で顎骨壊死の可能性があるため抜歯は避けるべき
事とは知っていますが、神経を抜く事はどうなのかが判りません。
乳腺外科の主治医の先生に確認したところ、怖いのは細菌の感染や
炎症だが、歯科的な詳細はかかりつけの歯科医師に確認してほしいと
言われました、
ならばと歯科医の先生にお伺いしたら、ランマークをご存じではなく(ただ癌治療中の患者さんを何人も診て来られたとは仰っていましたが…)神経を抜く治療や出血を伴う治療をして良いか乳腺外科の先生に確認してほしい…とたらい回しの状態になってしまいました。
前歯という目立つ場所が欠けてしまったため、見た目も悪く早急に治療したいのですが、骨転移の治療もまだ始めたばかりなので現段階で一度ランマークを中断して歯科治療に移ることは流石に出来ないと考えています。
ランマーク治療を継続中のまま、神経を抜く治療や出血を伴う治療しても差支えありませんでしょうか?
回答1
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2015-06-25 11:00:53
なのはなんさん、こんにちは。
デノスマブ使用中に抜髄(歯の神経を抜く)を行って良いかでお悩みのようですね。
ビスフォスフォネート製剤のような骨粗鬆症の薬を使っている人では顎骨骨壊死を起こしやすいという事が知られていましたが、ここ数年のうちに、デノスマブのようなお薬でも同様の事象が起きることが確認されるようになりました。
残念ながら、現時点ではデノスマブを使用している患者に対して、「どこまでの治療が安全か」という事はわかっていません(ビスフォスフォネート製剤でも同じことが言えるのですが)。
なのはなんさんも、ご自身でお分かりのように「デノスマブを中断」することは得策ではありません。
ですので、可能な限り安全に歯科治療を行いましょうという方向でしか考える事ができません。
デノスマブを使用している患者さんで、抜歯が必要なのであれば、なるべく抜歯後に感染を起こさないように清潔にしたり、洗浄を行ったりします。
歯の神経を抜く治療でも、顎骨骨壊死のリスクがゼロとは言えません。
しかし、必要な治療なのであれば、行わなくてはいけません。
むしろ、治療を行わない事で歯に細菌が感染して、それが広がっていく事の方が、顎骨骨壊死のリスクを高めることにもなります。
基本的な方針としては、
1.神経を抜く必要が絶対に必要であるかどうかを判断する。
2.神経を抜くのであれば、根の中をよく洗浄してもらい、感染を起こさないようにする
(ラバーダムの使用、根管の洗浄など。
ラバーダム使用時のクランプが歯肉を傷つけないように気を付けたり、終わった後に消毒もする)。
3.効果の程は確実でないけれども、抗生物質を内服してもらう。
という方針で治療を進めることが多いです。
残念ながら、「治療をしても差し支えない」という事はできませんが、必要な治療は行わなくてはいけないので、万全を期して臨みましょうという事になります。
参考になれば幸いです。
お大事になさってください。
デノスマブ使用中に抜髄(歯の神経を抜く)を行って良いかでお悩みのようですね。
ビスフォスフォネート製剤のような骨粗鬆症の薬を使っている人では顎骨骨壊死を起こしやすいという事が知られていましたが、ここ数年のうちに、デノスマブのようなお薬でも同様の事象が起きることが確認されるようになりました。
残念ながら、現時点ではデノスマブを使用している患者に対して、「どこまでの治療が安全か」という事はわかっていません(ビスフォスフォネート製剤でも同じことが言えるのですが)。
なのはなんさんも、ご自身でお分かりのように「デノスマブを中断」することは得策ではありません。
ですので、可能な限り安全に歯科治療を行いましょうという方向でしか考える事ができません。
デノスマブを使用している患者さんで、抜歯が必要なのであれば、なるべく抜歯後に感染を起こさないように清潔にしたり、洗浄を行ったりします。
歯の神経を抜く治療でも、顎骨骨壊死のリスクがゼロとは言えません。
しかし、必要な治療なのであれば、行わなくてはいけません。
むしろ、治療を行わない事で歯に細菌が感染して、それが広がっていく事の方が、顎骨骨壊死のリスクを高めることにもなります。
基本的な方針としては、
1.神経を抜く必要が絶対に必要であるかどうかを判断する。
2.神経を抜くのであれば、根の中をよく洗浄してもらい、感染を起こさないようにする
(ラバーダムの使用、根管の洗浄など。
ラバーダム使用時のクランプが歯肉を傷つけないように気を付けたり、終わった後に消毒もする)。
3.効果の程は確実でないけれども、抗生物質を内服してもらう。
という方針で治療を進めることが多いです。
残念ながら、「治療をしても差し支えない」という事はできませんが、必要な治療は行わなくてはいけないので、万全を期して臨みましょうという事になります。
参考になれば幸いです。
お大事になさってください。
相談者からの返信
相談者:
なのはなんさん
返信日時:2015-06-26 20:33:06
タイトル | 乳癌。ランマーク治療継続のまま抜髄しても大丈夫か |
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質問者 | なのはなんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療その他 薬剤その他 癌(抗がん剤服用中) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。