前歯4本抜歯後のインプラント治療について(ドイツ)

相談者: noboru1013さん (41歳:男性)
投稿日時:2015-06-26 07:21:57
初めて投稿致します。
宜しくお願いします。

現在海外(ドイツ)に滞在しています。
先日外傷により、前歯4本を損傷しました。(左右上1、2番)
受傷日当日現地の歯医者に行ったら、その当日に4本抜歯するしかないと言われ、Xp撮影の後4本全て抜歯されました

今後の治療として

1:抜歯当日にインプラントを挿入する
2;3〜4か月後にインプラントを挿入する

の方法があり、現地の先生は方法1を推奨していました。
いずれの方法にしても義歯の装着は必要との事でした。

私はあと半年後で日本に帰国する予定があった上に、異国でインプラント挿入をした後のメンテナンスに不安があったので、受傷当日は方法2を選択しました。
しかしながら出来上がった義歯を装着すると、想像以上に発音障害や咀嚼時の違和感があり、今は出来るだけ早くインプラントへ移行したいと思っています。


そこで、お聞きしたいのは以下の点です。

1:現在受傷後5日目で、約2週後に一時帰国の予定があります。
この際に、日本の歯科でインプラントを挿入することは可能でしょうか。

現地のドクターにそのことを聞くと、受傷当日受診時に言った通り、選択肢は上記2つである。
ドイツでは受傷日当日に挿入しなかったのであれば3〜4か月後になるが、日本の現状は分からないから詳しいことは言えないとの事でした。

自分なりに様々な日本の症例報告を読むと外傷後数週でインプラントを装着している症例もあるので判断に苦慮しております。
個々の状態にも寄るのは承知ですが、日本の現状で何かご教授頂ける事があればお願い致致します。


2:自分なりに調べた所、インプラント挿入時には歯槽骨の状態が重要で、この骨は吸収が早い(特に上顎骨)と書いてありました。
また、抜歯された歯を見ると、2本は周りに少し歯槽骨が付いているようでした。

私の持っている情報は現在はこれだけですが、明日受診時に、受傷日の歯槽骨がXp上でインプラント挿入に耐えうる状況であったのかを聞こうと思っています。

そこで、2週間後の一時帰国予定日を待たず早急に日本に帰国する事で、今後のインプラント挿入時期、インプラント挿入時の患部の状態に影響が出ますでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-06-26 07:52:56
noboru1013 さん、海外でお怪我されたとのこと、大変でしたね。

>約2週後に一時帰国の予定があります。

noboru1013 さんの実際の状態を診査した歯科医師が「受傷日当日に挿入しなかったのであれば3〜4か月後になる」と仰っているのでしたら、埋入の時期のこと、一時帰国のスケジュールなどを鑑みると、無理があるかもしれません。

担当医とよく相談なさることをお勧めします。

お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-06-26 08:40:29
ご相談ありがとうございます。

インプラントに限らず、成功の基本は周到な準備です。
ご担当の先生が提案された考えは、受傷というタイミングでのしっかりした準備だったとも言えます。

選択肢の1番であれば、場合によっては入れ歯を避けることも可能だったからです。
しかし、ほどなく帰国する予定であればそれを選択しなかったことは、又賢明であったとも言えます。

一般的に抜歯をしてしまった後では、ある程度の治癒を待ったほうが良いと思います。
しかし、オーソドックスではなくとも対応できる可能性も無くはありません。

また仮歯も入れ歯形式以外にも方法があり、適応できるかどうか検討することも可能です。
しかし、入れ歯とは違うデメリットもあり、すぐに対応できるかどうかも実施基準の一つとなります。

今回は急なことが重なっているようで,やや特殊ですから個人差もあり難しい判断となりそうです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-06-26 11:29:51
抜歯した後直ぐにインプラントを植立するだけではなく、同時に骨造成とか歯茎再生すると言うことをすることで、骨とは歯茎とかの組織維持が出来て、部分入歯の苦労もしなくて、治って行くだけになるんです。

今回は、残念ですが後手に回ってしまった、と言うことをご理解下さい。

それで、外傷でもう抜歯されてしまっていると言うことなので、外書の傷が落ち着くまでは、下手に外科処置が出来ない、と言う状況になっておられると言う状況なんです。
ドイツの先生が3〜4か月後と言っているのはそう言うことなんです。

しかし、それでは骨とか吸収がかなり進行してしまって、骨の状態が悪くなり、そこからリカバリーしなければならない、と言う更に大変な状態になられることが心配です。

そうなってしまわれると、現時点では、世界での一般的レベルでも、骨造成GBR手術、その後インプラント植立手術、歯茎造成手術と何回も手術受ける、費用も掛かる、と言う治し方になると思います。

なので、私自身のお勧めは、歯茎とか軟組織の怪我がそれなりに癒えた状態になった時に、骨とかの硬組織がまだそれなりに残っている状況で、インプラント植立、骨造成、歯茎造成の手術をされることです。

歯茎の治癒は1ヶ月程度で大丈夫な筈ですから、その時点でインプラント植立、骨造成、歯茎造成、出来るなら審美的な仮歯装着するまでの治療、手術を受けられることをお勧めします。
そうすれば1回限りの手術で、後は治るのも待つだけ、しかも、治癒期間も短くて済む、と言う理想的解決が図れるかと思います。


それには、現在の骨の状況を把握されることが最重要ですから、歯科用CTを必ず撮影されて、精密検査されることをお勧めします。

ドイツでは、そう言う治療方法を説明して下さる先生がいないんでしょうか?
私の認識では、インプラント先進国なのに?と言う感じです。

一時帰国された時に、と言うことですが、日本でもそう言う治療方法を取って下さる先生を探されることが重要です。

帰国期間の問題もあるんですが、チャンとした対応が出来れば治療、手術可能だと思います。

個人的経験ですが、イギリスから来られた患者さんで、2週間の帰国期間で来られて、抜歯インプラント植立、骨造成歯茎造成、審美的仮歯装着して、1週間後まで来ていただいて、イギリスに戻っていただいた方がいます。
その後、4か月後に再帰国いただく機会があり、その時にセラミック型取りをして、8日後にセラミック装着して、翌日にナイトガード入れて、直ぐに又帰られました。

この患者さんの場合、予めしっかりと連絡取り合い、事前準備をチャンとして置いてから出来たことだと思います。

なので、しっかりと連絡を取られて、事前準備を為されて、その通りに実行為されることをお勧めします。

何の準備をしないで、行って見て何とかしよう、としても不可能だと思います。

それから、部分入歯を作られて入れられてしまっているようですが、審美的な回復をお望みでしたら、なるべく外して我慢して、顎の骨とか歯茎に負担を掛けない方が良い、と思います。
何故なら、義歯のせいで歯茎や骨の吸収が加速する危険性が高いからです。

どう言う義歯の作り方をされているのかが重要なんです。

インプラントすることを予定していて、歯茎とか骨とかの状態が出来る限り良くなるように意図している義歯を入れられているのかどうか?が鍵になります。

私の師匠であるラム先生はドイツでも定期的にセミナー為されており、その教えを汲んで臨床されている先生がおられる筈なので、もし見付けられるなら、そう言う先生にご相談いただいて、義歯治療も最終的なインプラント治療の一環で組み込んで、出来る限り低侵襲で長期的予後の良いインプラント治療していただ毛たら良いのにな、とも思います。

又、色々と調べられて、ご存知かとも思いますが、インプラント植立して即時で綺麗な仮歯を装着して下さる先生はかなり少数派ですので、良く吟味されて探されて下さい。

最後に、使用いただくインプラントメーカーも世界レベルで通用している、長い目で見てメーカーが絶対になくならないとか、規格変更を変えてしまって互換性が無くなるとかしない所を選ばれることを強くお勧めします。

長い人生ですから、長期的な視点での治療をお受けになることをお願いします。
傷が癒える今の期間が差し当たって何も触れない時期ですので、探されるのには最適だと思われますので、頑張って下さい。

失礼しました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: noboru1013さん
返信日時:2015-06-26 17:41:54
先生方、丁寧なご回答本当にありがとうございました。

インプラント装着までの間、入歯を入れない方が良いという点に関しては、大変驚きました。

それは何故かというと、インプラント装着までの間、入歯をしていないと他の歯に影響がでてしまうので、していた方が良いという話を聞いたことがありましたので。

ではなるべく審美的に必要な時以外は入歯をはずしておきたいと思います。
また1か月後には条件がそろえばインプラントも可能であるということなので、2週間後の帰国時に歯科医院に受診して、精査をして頂こうと思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-06-26 19:27:23
noboru1013さん、こんにちは

まずは受傷にて前歯4本を失うことになってしまい、さぞお辛いことと心中お察しいたします。

さて抜歯後のインプラントについてですが、抜歯と同時に行う場合、抜歯後歯ぐきの表面が治癒してから行う場合、歯ぐきだけではなく骨も治癒してから行う場合などが一般的です。

抜歯をしてから歯ぐきと骨が治癒するまでの間は、体が抜歯窩を治そうとして細胞が活発になっています。
そのこともあり、抜歯即時や歯ぐきが治った時点でのインプラント埋入は治癒が良いという理由もあって行われますので、骨や傷の条件が良ければ歯ぐきが未熟でもインプラント埋入が可能な可能性があります。

また、義歯に関しても抜歯してすぐにはぴったりしたものは作れませんので、傷がある程度治った時点でつくりなおしをすれば今よりは楽になるかと思います。

一時帰国のときにスムーズに受診できるように、これはと思う歯科医院何軒かにメールで問い合わせしておいて、何軒かご相談にいかれるのがよろしいかと思います。

お大事にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: noboru1013さん
返信日時:2015-06-27 05:14:53
ご回答ありがとうございます。

本日、抜糸のため歯科医に行き、歯槽骨の状態を聞きました。

あくまでもXpだけの検査であったのですが、太くて長さも十分にある歯槽骨だよということでした。
だから、初日にインプラントの話をしたんだということでした。

欧州人は、上顎の発達が良いということらしく、その先生が見ても問題ないということは、かなりの骨なのでしょうか。
専門外なのに色々判断して申し訳ございません。

しかしながら、これまでの先生方のお話を含めて総合的に考えると、少し早目の帰国も検討しても良いのかもしれないと思うようになりましたが、先生方ご意見うかがっても宜しいでしょうか。

ご多忙のところも、何度も申し訳ございません。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2015-06-27 08:42:54
太くて長さもある、と言うのは非常にラッキーだと思います。

だとしたら、軟組織に傷口が癒えたらインプラント植立と少々の骨造成歯肉再生手術をして仮歯を装着する、と言う即時修復インプラント治療の適応になるかと思います。

手術受ける目安は、受傷後1ヶ月位が、最も骨の吸収が起こっておらず、その分骨造成歯肉造成がやり易いですから、お勧めします。

受傷後1ヶ月から6ヶ月半年位で骨の吸収はかなり進行し、1年後まで変化が続きその後比較的安定しながら、加齢性の吸収変化が続くと言われています。

加齢性の変化は、患者さんごとでだいぶ違いので、何とも言えないのですが、その変化を出来る限り抑制する為にも、個人的には、インプラントの外側、唇側に吸収の遅いハイドロキシアパタイトHA系の骨材を半分位混ぜて骨造成されることをお勧めします。

その方が患者さんの経過を拝見していると骨の状態が安定している、と感じます。
15年以上同様の方法で治して来ての感想です。

又、歯肉造成に関しても、仮歯を審美的に装着することで、自然に良い形に誘導されるような治し方が出来る筈ですから、そう言う治し方をして下さる先生を良くお探しください。

そうすれば1回限りの手術で全部が終わりに出来、早ければ2ヶ月程度でセラミックの更に綺麗な本歯装着出来て、処置は終了出来るかと思います。

但し、処置は終了しても、歯周病歯茎噛み合わせのメインテナンスは定期的に欠かせませんので、散髪に必ず行かれるかと思いますので、その程度にはメインテナンスに行かれるように宜しくお願いします。




タイトル 前歯4本抜歯後のインプラント治療について(ドイツ)
質問者 noboru1013さん
地域 海外
年齢 41歳
性別 男性
職業 専門職(医師・弁護士・会計士)
カテゴリ 抜歯:1番(中切歯)
抜歯:2番(側切歯)
インプラント治療法
ドイツ
回答者




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