歯髄炎の痛み。様子を見続けるべきか、根管治療に踏み切るか

相談者: ままさん02さん (47歳:女性)
投稿日時:2015-07-14 10:47:40
こんにちは。
現在、歯髄炎を起こしている左下6番についてご質問させていただきます。

詰め物がぐらついてきたので新しく詰め直してもらうため、近所の歯科医院に行きました。
(ここに行ったのは初めてです。)

レントゲンを見せてもらうと、銀歯が入っている部分はさほど深くなく(C2程度?)、銀歯の下に虫歯の影も写っていないとのことでした。
(ただ、レントゲン写真では、左の髄角は右と比べると上方に飛び出している感じに写っていました。)

難なく治療が終わるかと思っていたのですが、治療後、

「汚れているところを削った。神経に近いので沁みたり痛んだりするかもしれない」

と言われて驚きました。
型を取り、仮詰めされましたが、消炎効果のあるセメントなどは入れず、薄い樹脂の仮蓋(歯磨きすると端がめくれてきそうな感じのもの)がつけられていました。

その後2日間、口内炎なのか治療した歯なのかわかりませんが、じーんとしたような痛みがあり、3日後から「治療した歯に鈍痛がある」とはっきり自覚するようになりました。

4日目に歯科医院に行くと、「沁み止めの薬」を塗ってくれましたが痛みはおさまらず、5日目、6日目と痛みは強くなっていきました。
痛みには波があり、強かったり弱かったり(出たり引いたり?)していましたが、痛みのある時は、我慢できる程度でも消炎効果を期待してロキソニンを飲んでいました。

6日目の夜はかなり痛くなり、会話する時の息にも反応する感じでしたが、就寝前に急にぱったりと痛みがおさまりました。

7日目の朝、「歯髄が死んだのか?」と思い、大学病院に行って歯髄の状態を調べてもらったところ、「打診痛なし、温痛あり(すぐにおさまる)、冷痛なし、電気診断に反応あり」という結果で、しばらく様子を見るように言われました。

ところが、8日目の就寝時、非常に強い痛みを感じて眠れず、氷で冷やして寝ました。
痛みは数時間(1〜2時間?)続いた後、また急にぱったりとおさまりました。

9日目は昼頃に一度、比較的強い痛みがありましたが、しばらくするとおさまりました。

強い痛みの後に急に痛みがおさまるという症状が気がかりで、

抜髄すべきだろうか?抜髄が必要なら歯髄が壊死する前の方がよいのでは?」

と思ったので、10日目の朝、マイクロスコープを使って自由診療をしている歯科医院(最初の近所の歯科医院とは違う医院)に行きました。

この歯科医院は、まず若手の先生が保険診療で診察し、抜髄を決定してから経験のある先生が自由診療で抜髄処置をするというスタイルをとっているようでしたので、若手の先生が診察してくれました。

先生は、

「症状を聞くと炎症が強いと思う。これから激痛が来るかもしれないから、今日、応急処置として歯髄の上の部分だけカットしておく。その後、自由診療で別の先生に根管治療してもらう」

と言って歯を削り始めました。
ところが、歯を削ってみると、歯髄炎の原因となった穴はそれほど深くなかったとのことで(左の髄角が飛びだしていることを考慮されていなかったかもしれません)、

「今すぐ抜髄するような深さではない。昔された"覆とう"によって歯が汚れている部分があり、それが痛みの原因かもしれないから汚れている部分を削り取ってみた。消炎効果のあるセメントを入れておいたので、1週間様子を見ましょう。それで痛みが引けば、型を取って被せるし、痛みが増せば根幹治療する。」

と言われました。

新たに歯を削ったので、その後しばらくじーんとした痛みが続きましたが、次第におさまっていきました。
(処方された痛み止めを指示通り毎食後飲んでいました。)

自分の心の中に「もしかしたら歯髄を残せるのかな??」という淡い期待も湧いてきたのですが、12日目の就寝時、再び強い痛みに襲われ、氷で冷やしましたがさほど効果がないように思えました。
痛みは3時間くらい続いたでしょうか。
その間ずっと眠れず、その後、また急に痛みがおさまりました。

(痛みについては、「脈打つような痛みか」と聞かれるとよくわかりません。若干波打っていたかもしれませんが、ドクドクとわかりやすく脈打っていなかったかもしれません。自分ではとても痛かったですが、「のたうち回る」程度かと聞かれるとよくわからず、「眠れないほど強い痛み」としか表現できません。)

13日目は一日中どーんとした重だるい感じが治療した左側の頬あたりにありました。
10日目の処置の際の麻酔が切れた直後から左頬に「麻酔が少し残っているかのような違和感」がずっと続いているので、麻酔で傷ついた末梢神経が原因なのか、歯髄の炎症が原因なのかはわかりません。
(末梢神経の件については、市販のビタミンB12を飲み始めました。)

ただ、13日目の就寝前から重だるい感じは薄れ、全体的に「軽く」「治った」ような感じがするようになりました。

今日で治療後14日目ですが、「治った」ような感じは続いています。
(ごくたまに、かすかな違和感(?)を歯髄あたりに(?)感じたりすることもあります。)
噛み合わせた時の痛みはありません。
熱い物や冷たい物は避けているので、沁みるかどうかはわかりませんが、ちょっと冷たい物を飲んだ時に、少し沁みる感じがしばらく続いたようにも思います(気のせいかもしれませんが・・・)。

経過について長々と書いてしまって申し訳ございませんでした。
先生方にご質問させていただきたいことがございます。

@上記のような経過をたどった歯髄炎は、不可逆性の可能性が高いでしょうか。
このまま「治る」可能性はあるのでしょうか。
歯髄を残すためにもっと様子を見るのはリスクが高いことでしょうか。

Aもし抜髄すべきであるならば、自由診療の先生の予約が取りにくいため、処置が遅くなる可能性がありますが、その場合は若手の先生の応急処置(歯髄の上をカットする)を受けた方がよいのでしょうか。
(これによって細菌感染をおさえる(遅らせる)ことができるのでしょうか。)どのくらいの期間、放置しておくことができるでしょうか。

お忙しいなか大変恐縮ですが、ご回答いただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-07-14 11:07:37
なかなか複雑な過程を追っているようですが…


@にしてもAにしても実際に診た歯科医で無いと判断できません。

一般論で言えば「歯髄覆罩後は1カ月程度様子を見る」と思います。

その間の経過を担当の先生に伝え、判断してもらうのが一番かと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-14 12:14:06
おそらく歯髄温存を目的とした治療はされてないように思います。
根管治療は無難な選択に思えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ままさん02さん
返信日時:2015-07-14 13:23:20
お忙しいなか早速ご回答いただき、ありがとうございます!

歯髄温存の治療がされていないようですので、現在の症状ではやはり温存は難しそうでしょうか。

歯髄を残せるなら(そして、その歯が不自由なく使えるようになるなら)もちろん残したいので、できることならしばらく様子を見てみたいとは思っております。

ただ、歯髄が部分的に死んだり死にかけたりしても(既に一部死んでいるかもしれません?)生きている部分があれば電気診断に反応すると思いますので、「歯髄が生きているから抜髄しなくてよい」と診断され、後から死んだ歯髄が膿んでくるなどの問題が起こるのを心配しております。

根管治療の開始が遅くなると、根管の石灰化感染などによって治療の難易度が上がり、成功率が落ちたり予後が悪くなったりする(早めに根管治療した場合よりもむしろ抜歯が早まることもある)と聞いたことがありますが、一ヶ月くらいなら現在の症状で様子を見ても大丈夫そうでしょうか。

ちなみに、今は仮蓋状態ですが、金属を被せるにしても根管治療をするにしても、このまま1ヶ月ほど様子を見ていても大丈夫(細菌感染のリスクがない)でしょうか。

歯髄が部分的に死んでいるかどうかわからないので、もし根管治療するなら早めに治療を受けた方がよいのかと思い、焦っております。

色々とご質問して大変申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします!!!
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-14 14:59:18
>今は仮蓋状態ですが、

仮蓋の下の状態に因りますが、文面より、二件目での若手の先生の処置を含めて、現状では細菌感染のリスクがあるように推測されます。

歯の神経温存の希望がある場合には、必ず、処置前に、それを伝えられるべきだったと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ままさん02さん
返信日時:2015-07-14 15:10:43
藤森先生、再度ご回答いただき、ありがとうございます!

>仮蓋の下の状態に因りますが、文面より、二件目での若手の先生の処置を含めて、現状では細菌感染のリスクがあるように推測されます。

では、根管治療に移るにしろ、しばらく様子を見るにしろ、一旦銀歯をかぶせたほうがよいことになるでしょうか。

ただ、型もとっていないので、消炎セメントの除去→型どり→仮蓋→銀歯の被せと歯髄への刺激が続いてしまいます。

あるいは、根管治療中にする仮ふたのような、強力な仮ふたに変えてもらうべきでしょうか。


歯の神経温存の希望がある場合には、必ず、処置前に、それを伝えられるべきだったと思います。

そのような処置があることを知りませんでした。
今からでは間に合いませんよね?

この歯については、ぐらついた詰め物の取り換えだけですぐ処置が終わると思っていたので、予期せぬ事態にかなり落ち込んでいますが、前向きに対処していきたいと思っています。

ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-14 15:25:44
根管治療中にする仮ふたのような、強力な仮ふたに変えてもらうべきでしょうか。

虫歯部分を除去した直後に、更に強力な材料で封鎖して細菌感染のリスクをゼロに近づけるように努力して貰えばよかったと思います。

しかし、現実には、簡単に除去出来るような仮蓋で様子をみられているケースも少なくないように思います。


根管治療に入るべきはどうかは、実際に担当の先生に判断していただいてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ままさん02さん
返信日時:2015-07-14 18:50:41
ご回答、ありがとうございます!!

虫歯部分を除去した直後に、更に強力な材料で封鎖して細菌感染のリスクをゼロに近づけるように努力して貰えばよかったと思います。

何事も初期の処置が大切なのですね・・・。
歯髄炎について何も知らなかったので、もっと早く知っていれば・・・!と思いました。


>しかし、現実には、簡単に除去出来るような仮蓋で様子をみられているケースも少なくないように思います。

同じような仮蓋を使われている歯科医院も多いということですね。


最初に歯を削られてからすでに2週間たっていますから、既に細菌感染し、根管治療すると「感染根管治療」にならないかと心配です。
(細菌が入れば、そうなるのでしょうか???)

痛みの経緯からして、自分的には根管治療に入るのが妥当なような気もしますが、担当医師が様子を見たいと言われているので、もう少しだけ様子を見るかもしれません。

その際は、フタの封鎖能力が重要ですよね。
次回の診察でお願いしてみようと思います。

お忙しい中、お時間を取ってご回答いただき、感謝しております!



タイトル 歯髄炎の痛み。様子を見続けるべきか、根管治療に踏み切るか
質問者 ままさん02さん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯科治療後の歯の痛み
むし歯 治療後の痛み
根管治療その他
回答者




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