歯根端切除術への不安と歯科医師の態度について
相談者:
piggyさん (47歳:女性)
投稿日時:2015-07-19 11:48:12
初めて質問させていただきます。
左下4番の歯についてです。
この歯は、5〜6年前に神経を取り、詰め物をしていました。
しかし、神経を取っているせいか、歯がもろくなり、1度歯の角が欠けてしまいました。
今まで通っていた歯科医院に行く勇気がなく(何度も同じ歯を治療しているうちに、「また?」というように露骨に嫌な顔をされるようになったため)、近所の違う歯科医院に行きました。
歯に違和感があることを言ったのですが、その時は結局欠けたところに詰め物をして終わりました。
それから半年ほどしてまた同じ歯の違うところが欠けてしまいました。
その間、歯の違和感(浮く感じやつる感じ)は起きたり、収まったりの繰り返しでした。
前回の歯科医院は違和感を訴えても何も対応していただけなかったので、また別の歯科医院に行きました。
すると、その歯のレントゲンを見て、根の周りに黒い影があることを指摘されました。
1回目は根の薬を詰め替えてくださり、様子をみました。
しかし、その間も違和感があり、その旨を伝えると、総合病院で切開をして、根の周りををきれいに掃除してくるようにと、紹介状を渡されました。
後日総合病院に行ったところ、「歯根嚢胞」だから手術をしますとのこと。
軽く考えていた私は、手術の内容を聞いて、怖くて震えが止まりませんでした。
しかし、医師は非常に事務的で、なおかつ高圧的なものの言い方で、質問をしても
「だからさっき言ったでしょ」
とか
「で、手術はいつにするの。
だから、いつ?」
と、私の不安をよそに、早く終わらせたくてたまらない様子でした。
突然言われた病名と、手術への不安で、インターネットで検索しているうちにこちらのサイトにたどり着きました。
すると、「歯根嚢胞」は検査もしないうちにつく病名ではないということを知りました。
そこで質問です。
患者の歯も全く見ないでレントゲンだけで診断し、大きな(自分にとっては)手術をするというのは普通のことなのでしょうか。
また、このような医師におまかせしていいのかも不安です。
そもそも、こんな状態になっててしまったのは自分自身の責任であることは、よくわかっています。
しかし、最近歯科医院に行っては、恥ずかしく、そして怖く不安な思いをすることが続き、今とてもつらいです。
よろしくお願いします。
左下4番の歯についてです。
この歯は、5〜6年前に神経を取り、詰め物をしていました。
しかし、神経を取っているせいか、歯がもろくなり、1度歯の角が欠けてしまいました。
今まで通っていた歯科医院に行く勇気がなく(何度も同じ歯を治療しているうちに、「また?」というように露骨に嫌な顔をされるようになったため)、近所の違う歯科医院に行きました。
歯に違和感があることを言ったのですが、その時は結局欠けたところに詰め物をして終わりました。
それから半年ほどしてまた同じ歯の違うところが欠けてしまいました。
その間、歯の違和感(浮く感じやつる感じ)は起きたり、収まったりの繰り返しでした。
前回の歯科医院は違和感を訴えても何も対応していただけなかったので、また別の歯科医院に行きました。
すると、その歯のレントゲンを見て、根の周りに黒い影があることを指摘されました。
1回目は根の薬を詰め替えてくださり、様子をみました。
しかし、その間も違和感があり、その旨を伝えると、総合病院で切開をして、根の周りををきれいに掃除してくるようにと、紹介状を渡されました。
後日総合病院に行ったところ、「歯根嚢胞」だから手術をしますとのこと。
軽く考えていた私は、手術の内容を聞いて、怖くて震えが止まりませんでした。
しかし、医師は非常に事務的で、なおかつ高圧的なものの言い方で、質問をしても
「だからさっき言ったでしょ」
とか
「で、手術はいつにするの。
だから、いつ?」
と、私の不安をよそに、早く終わらせたくてたまらない様子でした。
突然言われた病名と、手術への不安で、インターネットで検索しているうちにこちらのサイトにたどり着きました。
すると、「歯根嚢胞」は検査もしないうちにつく病名ではないということを知りました。
そこで質問です。
患者の歯も全く見ないでレントゲンだけで診断し、大きな(自分にとっては)手術をするというのは普通のことなのでしょうか。
また、このような医師におまかせしていいのかも不安です。
そもそも、こんな状態になっててしまったのは自分自身の責任であることは、よくわかっています。
しかし、最近歯科医院に行っては、恥ずかしく、そして怖く不安な思いをすることが続き、今とてもつらいです。
よろしくお願いします。
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2015-07-19 12:39:11
こんにちは。
まずその担当医がどういう態度で接したかはちょっと置いておきます。
そもそも根の病気は通常は歯内療法(根管処置)で治るものが一般的です。
なのでまず根の治療を開始します。
しかし根の治療だけではあまり結果が芳しくない場合には、外科的な手法に切り替えるというのは一般的な流れであると思います。
勿論「手術」という処置であるのでどこでも「手術」という言葉を使いますから、聞いた感じはおっかないかも知れませんね。
でも歯科ではちょくちょくある処置ですし、医院によっては紹介ではなくご自身で日常的に施術する歯科医師も結構多いと思います。
私も自分で行います。
また歯根嚢胞は臨床診断での確定は困難なため、大抵の場合はレントゲンなどからの画像診断で推定します。
どうしても確定診断をしたい場合には、切開しその嚢胞と思われる所の内容物と嚢胞の一部を採取して病理検査をかけます。
が、、、普通はそこで切開するくらいであれば、その時に嚢胞を全部取り出して、場合によっては歯根端切除も行い、後から病理検査に出して「ああ、やはり歯根嚢胞でしたね!」となると思います。
ただ腫瘍などの治療とは違いますので、そこまでするというケースはごく稀でしょう。
病院をご紹介されたという事は、そのおかかりになっている医院ではそういう症例では病院で施術していただくのが日常的な流れになっているのでしょうから、紹介を受けた科では当然その処置を受けるためにその患者さんは来ているんだろうと考えているはずです。
歯根端切除術を依頼されて来た患者さんに、その処置が不要であるというような別の原因が何か判明でもしない限りは。。
逆にいうとその必要があると思われるのに、依頼された処置をしないで紹介元の医院にお返しするというのはちょっとおかしいと思います。
なので病院の歯科医師は「歯根端切除術をこの方は受けけるつもりで来た」と考えているため、そういう高圧的というよりは断定的であり事務的なお話になっちゃったのかな?と想像しています。
ただどういう態度に映るかはそのドクターのキャラクター次第なので、優しい印象の方もいれば事務的な方もいるでしょう。
逆に患者さんの中にも、ドクターにはピシッと毅然とした態度で理路整然と事を進めてくれる方が信頼できると感じる方も少なくありません。
むしろそういった紹介が多いところのドクターは、自分のキャラクターを出す事に労を費やすよりも、依頼を受けた治療をきちんと当たり前のように完了する技量の方が大事であると考えている場合も少なからずともあるようにも思えます。
まずその担当医がどういう態度で接したかはちょっと置いておきます。
そもそも根の病気は通常は歯内療法(根管処置)で治るものが一般的です。
なのでまず根の治療を開始します。
しかし根の治療だけではあまり結果が芳しくない場合には、外科的な手法に切り替えるというのは一般的な流れであると思います。
勿論「手術」という処置であるのでどこでも「手術」という言葉を使いますから、聞いた感じはおっかないかも知れませんね。
でも歯科ではちょくちょくある処置ですし、医院によっては紹介ではなくご自身で日常的に施術する歯科医師も結構多いと思います。
私も自分で行います。
また歯根嚢胞は臨床診断での確定は困難なため、大抵の場合はレントゲンなどからの画像診断で推定します。
どうしても確定診断をしたい場合には、切開しその嚢胞と思われる所の内容物と嚢胞の一部を採取して病理検査をかけます。
が、、、普通はそこで切開するくらいであれば、その時に嚢胞を全部取り出して、場合によっては歯根端切除も行い、後から病理検査に出して「ああ、やはり歯根嚢胞でしたね!」となると思います。
ただ腫瘍などの治療とは違いますので、そこまでするというケースはごく稀でしょう。
病院をご紹介されたという事は、そのおかかりになっている医院ではそういう症例では病院で施術していただくのが日常的な流れになっているのでしょうから、紹介を受けた科では当然その処置を受けるためにその患者さんは来ているんだろうと考えているはずです。
歯根端切除術を依頼されて来た患者さんに、その処置が不要であるというような別の原因が何か判明でもしない限りは。。
逆にいうとその必要があると思われるのに、依頼された処置をしないで紹介元の医院にお返しするというのはちょっとおかしいと思います。
なので病院の歯科医師は「歯根端切除術をこの方は受けけるつもりで来た」と考えているため、そういう高圧的というよりは断定的であり事務的なお話になっちゃったのかな?と想像しています。
ただどういう態度に映るかはそのドクターのキャラクター次第なので、優しい印象の方もいれば事務的な方もいるでしょう。
逆に患者さんの中にも、ドクターにはピシッと毅然とした態度で理路整然と事を進めてくれる方が信頼できると感じる方も少なくありません。
むしろそういった紹介が多いところのドクターは、自分のキャラクターを出す事に労を費やすよりも、依頼を受けた治療をきちんと当たり前のように完了する技量の方が大事であると考えている場合も少なからずともあるようにも思えます。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-07-19 12:44:07
んんん…
>患者の歯も全く見ないでレントゲンだけで診断し、大きな(自分にとっては)手術をするというのは普通のことなのでしょうか。
普通はないと思います。
そもそも歯根嚢胞とは病理診断をしなければ付かない病名です。
レントゲン(できれば歯科用CT)を撮影してもらい、しっかりと診査診断してもらいましょう。
>このような医師におまかせしていいのかも不安です。
不安ということであれば受けられない方がよろしいような気がします。
安心して任せられる歯科医を探し、診てもらってはいかがでしょうか?
ご相談の流れからすると歯根端切除術を予定されているようなのですが、できれば(自費になるかもしれませんが)歯内療法専門医に相談された方がよろしいような気がします。
田中先生とかぶりました。
>患者の歯も全く見ないでレントゲンだけで診断し、大きな(自分にとっては)手術をするというのは普通のことなのでしょうか。
普通はないと思います。
そもそも歯根嚢胞とは病理診断をしなければ付かない病名です。
レントゲン(できれば歯科用CT)を撮影してもらい、しっかりと診査診断してもらいましょう。
>このような医師におまかせしていいのかも不安です。
不安ということであれば受けられない方がよろしいような気がします。
安心して任せられる歯科医を探し、診てもらってはいかがでしょうか?
ご相談の流れからすると歯根端切除術を予定されているようなのですが、できれば(自費になるかもしれませんが)歯内療法専門医に相談された方がよろしいような気がします。
田中先生とかぶりました。
相談者からの返信
相談者:
piggyさん
返信日時:2015-07-19 18:30:44
田中先生、櫻井先生、アドバイスをありがとうございました。
昨日から、このことばかり考えては不安になって何も手につかないような状況です。
そんな中、アドバイスをいただけたのは本当にありがたいです。
いつかは手術をしなければいけないのかもしれませんが、歯肉を切ってめくるとか、骨に穴をあける、麻痺が残るかも、などと言われてしまうと、術後の仕事や生活のことをつい考えてしまいます。
できるのならば、手術をしないで歯の治療で治したいのですが、もし、歯内療法専門医に相談した場合、またレントゲンを撮ることになると思います。
短期間に何回もレントゲンを撮るというのは大丈夫なものなのでしょうか。
それから、手術を、と言われた歯が、歯内療法専門医にかかることによって完治することはよくあることなのでしょうか。
度々申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
昨日から、このことばかり考えては不安になって何も手につかないような状況です。
そんな中、アドバイスをいただけたのは本当にありがたいです。
いつかは手術をしなければいけないのかもしれませんが、歯肉を切ってめくるとか、骨に穴をあける、麻痺が残るかも、などと言われてしまうと、術後の仕事や生活のことをつい考えてしまいます。
できるのならば、手術をしないで歯の治療で治したいのですが、もし、歯内療法専門医に相談した場合、またレントゲンを撮ることになると思います。
短期間に何回もレントゲンを撮るというのは大丈夫なものなのでしょうか。
それから、手術を、と言われた歯が、歯内療法専門医にかかることによって完治することはよくあることなのでしょうか。
度々申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2015-07-19 19:16:17
> 短期間に何回もレントゲンを撮るというのは大丈夫なものなのでしょうか
問題ありません。
むしろそこで必要なら、撮っていただいて治療をより良い方向へ導くべきです。
> 歯内療法専門医にかかることによって完治することはよくあること
「よくある」というとちょっと言葉が違うでしょう。。
専門医でなくとも、診断がきちんと出来ていれば治る事も多いと考えます。
しかし難しい症例であった場合にはやはりそういった専門の知識・技術・設備があればアドバンテージは当然あると思われます。
> できるのならば、手術をしないで歯の治療で治したいのですが
前の回答にも書きましたが、根管処置で治らなければ次の一手はそちらだと思いますし、専門医ならなおさらそういう考えだと思います。
またどこの歯科でも、術中の説明や術後のあれこれはお話はしておかねばならない事ですので必ず聞かされますが、通常は普通の歯科医院でも一般的に外来で行うものであるという事もご理解いただきたいと思います。
歯科の治療なんて、説明を聞けば聞くだけおっかないものです。
なのでおっかないなりにうわべだけではなく、それが必須なのか他に選択肢があるのかというところがポイントでしょう。
> いつかは手術をしなければいけないのかもしれませんが
いつかはとはいつの事でしょうか。
経験的な話ですが、だいたいその「いつか」を待ってからいらっしゃる方の結果はよくありません。
というより非常に悪い状態になっている事が少なくありません。
歯根端切除に限らず、何らかの処置が必要なのにしないで他の処置で様子見するというのはどういう事なのかも覚悟しなければなりません。
しかし「そんなだから、さぁいますぐ歯根端切除を受けて下さい!」という意味ではありませんよ。
思うに、、、まずは今何がその歯に起きているのかが先であると思います。
根の病気のせいであり、根管処置の中での何かが足りないのか?
根管処置では治り難い症例なのか?
それ以外にも、咬合の問題や歯根破折などの疑いはないのか?
歯根端切除術がいましなくてはいけないのかという事より、迷っておられるのでしたら、更にもうひとつ診断を得るためにその他の歯科医師に、あるいは歯内療法専門医にセカンドオピニオンを求めるのはひとつの道といえるでしょう。
問題ありません。
むしろそこで必要なら、撮っていただいて治療をより良い方向へ導くべきです。
> 歯内療法専門医にかかることによって完治することはよくあること
「よくある」というとちょっと言葉が違うでしょう。。
専門医でなくとも、診断がきちんと出来ていれば治る事も多いと考えます。
しかし難しい症例であった場合にはやはりそういった専門の知識・技術・設備があればアドバンテージは当然あると思われます。
> できるのならば、手術をしないで歯の治療で治したいのですが
前の回答にも書きましたが、根管処置で治らなければ次の一手はそちらだと思いますし、専門医ならなおさらそういう考えだと思います。
またどこの歯科でも、術中の説明や術後のあれこれはお話はしておかねばならない事ですので必ず聞かされますが、通常は普通の歯科医院でも一般的に外来で行うものであるという事もご理解いただきたいと思います。
歯科の治療なんて、説明を聞けば聞くだけおっかないものです。
なのでおっかないなりにうわべだけではなく、それが必須なのか他に選択肢があるのかというところがポイントでしょう。
> いつかは手術をしなければいけないのかもしれませんが
いつかはとはいつの事でしょうか。
経験的な話ですが、だいたいその「いつか」を待ってからいらっしゃる方の結果はよくありません。
というより非常に悪い状態になっている事が少なくありません。
歯根端切除に限らず、何らかの処置が必要なのにしないで他の処置で様子見するというのはどういう事なのかも覚悟しなければなりません。
しかし「そんなだから、さぁいますぐ歯根端切除を受けて下さい!」という意味ではありませんよ。
思うに、、、まずは今何がその歯に起きているのかが先であると思います。
根の病気のせいであり、根管処置の中での何かが足りないのか?
根管処置では治り難い症例なのか?
それ以外にも、咬合の問題や歯根破折などの疑いはないのか?
歯根端切除術がいましなくてはいけないのかという事より、迷っておられるのでしたら、更にもうひとつ診断を得るためにその他の歯科医師に、あるいは歯内療法専門医にセカンドオピニオンを求めるのはひとつの道といえるでしょう。
相談者からの返信
相談者:
piggyさん
返信日時:2015-07-19 20:26:44
田中先生、アドバイスをありがとうございました。
突然のことで不安になり、かなり動揺していました。
冷静に考えると、ここでしっかりと治療をしておいたほうがよいのかもしれません。
手術を受ける決心がつきました。
本当にありがとうございました。
突然のことで不安になり、かなり動揺していました。
冷静に考えると、ここでしっかりと治療をしておいたほうがよいのかもしれません。
手術を受ける決心がつきました。
本当にありがとうございました。
タイトル | 歯根端切除術への不安と歯科医師の態度について |
---|---|
質問者 | piggyさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 47歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療に関するトラブル 歯根端切除術 歯医者への不満・グチ |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。