扁平苔癬の診断で奥歯7本の抜歯は必要でしょうか?
相談者:
ツウバーさん (73歳:女性)
投稿日時:2015-08-16 15:42:14
こんにちは
昨年3月、大学病院口腔外科にて、扁平苔癬の診断でした。
「デキサルチン」口腔用軟膏による治療で、症状は落ち着いていましたが、3週間前より症状が悪くなり市民病院の口腔外科を受診しました。(大学病院は遠距離なので、診断後は市民病院にて受診、治療)
市民病院の口腔外科にて、顎が小さく舌が大きく、歯が丈夫で大きいため、(すべての永久歯が健在です。)舌と頬の内側を刺激してそままにしておくと癌化する可能性が高いということで、抜歯と歯を削るよう勧められました。
抜歯は7番の永久歯4本とおやしらず3本(中に隠れています。痛み等は全くありません。)です。
このように多くの抜歯画必要なのでしょうか?
抜歯に対する恐怖心もあります。
ご助言宜しくお願いします。
昨年3月、大学病院口腔外科にて、扁平苔癬の診断でした。
「デキサルチン」口腔用軟膏による治療で、症状は落ち着いていましたが、3週間前より症状が悪くなり市民病院の口腔外科を受診しました。(大学病院は遠距離なので、診断後は市民病院にて受診、治療)
市民病院の口腔外科にて、顎が小さく舌が大きく、歯が丈夫で大きいため、(すべての永久歯が健在です。)舌と頬の内側を刺激してそままにしておくと癌化する可能性が高いということで、抜歯と歯を削るよう勧められました。
抜歯は7番の永久歯4本とおやしらず3本(中に隠れています。痛み等は全くありません。)です。
このように多くの抜歯画必要なのでしょうか?
抜歯に対する恐怖心もあります。
ご助言宜しくお願いします。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2015-08-16 17:48:50
こんにちは。
扁平苔癬は癌化する場合がある病気です。
30ほどの論文を集めて記載されている内容から癌化率を集計してみると、16584例中で235例が癌化し、癌化率は1.74%となっていました。
癌化の恐れが高まってきているということで抜歯を勧め羅れたということですが、抜歯が望ましいかどうかは何ともいえません。
扁平苔癬の状態や喫煙状況、歯並び、噛み合わせ、歯冠修復の有無と状態、歯周組織の状態などを総合的に勘案することになると思います。
その結果、多数歯の抜歯を勧め羅れたということでしたら、それが必要なのではないかとも思います。
多数歯を抜くことに対する抵抗感は高いと思いますが。
扁平苔癬は癌化する場合がある病気です。
30ほどの論文を集めて記載されている内容から癌化率を集計してみると、16584例中で235例が癌化し、癌化率は1.74%となっていました。
癌化の恐れが高まってきているということで抜歯を勧め羅れたということですが、抜歯が望ましいかどうかは何ともいえません。
扁平苔癬の状態や喫煙状況、歯並び、噛み合わせ、歯冠修復の有無と状態、歯周組織の状態などを総合的に勘案することになると思います。
その結果、多数歯の抜歯を勧め羅れたということでしたら、それが必要なのではないかとも思います。
多数歯を抜くことに対する抵抗感は高いと思いますが。
回答2
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2015-08-16 22:11:30
ツウバーさん、こんばんは。
扁平苔癬の容体があまり良くなく、心配されていらっしゃるようですね。
樋口先生が書かれているように、扁平苔癬はごくわずかですが、癌化する可能性がある状態です。
ただ、まず気になるのは、扁平苔癬とは、病理組織検査を行った後に診断されたのでしょうか?
それとも、見た目だけで判断されたのでしょうか?
そもそも、癌化しやすい状態にあるのか、そうでないのか、初めに病理組織検査を行っているかどうかで、予後に対する考え方が変わってきます。
基本的に、唇や頬を噛む癖や、直接的な接触が癌を作るという可能性は、巷で信じられているよりも低いと私は思います。
癌化に大きく影響する因子は、遺伝、ウィルス、化学物質などのDNAに直接影響を与えうる刺激です。
毎日シャツに擦れる皮膚や、地面に接触する足に癌ができやすくなるわけでもありません。
口腔粘膜は敏感かというと、そういうわけでもなく、硬いおせんべいも食べますし、ベロや頬もしょっちゅう噛みますし、アイスクリームから熱々のスープなど、さまざまな機械的刺激や温度刺激に耐えることができる丈夫な組織です。
また、Morsicatio Buccarum や morsicatio labiorum といって、頬や唇をかんでしまう癖によって口腔粘膜上皮に変化が起きることがありますが、これらは癌化する事がないと考えられています。
多数歯の抜歯については、セカンドオピニオンとして、他のドクターに口の中を見てもらうのも良いかもしれません。
また、病理組織検査を行っていない、あるいは、以前行ったけれども、最近様子が変わってきたのであれば、病理組織検査の必要性の有無についても相談すると良いと思います。
お大事になさってください。
扁平苔癬の容体があまり良くなく、心配されていらっしゃるようですね。
樋口先生が書かれているように、扁平苔癬はごくわずかですが、癌化する可能性がある状態です。
ただ、まず気になるのは、扁平苔癬とは、病理組織検査を行った後に診断されたのでしょうか?
それとも、見た目だけで判断されたのでしょうか?
そもそも、癌化しやすい状態にあるのか、そうでないのか、初めに病理組織検査を行っているかどうかで、予後に対する考え方が変わってきます。
基本的に、唇や頬を噛む癖や、直接的な接触が癌を作るという可能性は、巷で信じられているよりも低いと私は思います。
癌化に大きく影響する因子は、遺伝、ウィルス、化学物質などのDNAに直接影響を与えうる刺激です。
毎日シャツに擦れる皮膚や、地面に接触する足に癌ができやすくなるわけでもありません。
口腔粘膜は敏感かというと、そういうわけでもなく、硬いおせんべいも食べますし、ベロや頬もしょっちゅう噛みますし、アイスクリームから熱々のスープなど、さまざまな機械的刺激や温度刺激に耐えることができる丈夫な組織です。
また、Morsicatio Buccarum や morsicatio labiorum といって、頬や唇をかんでしまう癖によって口腔粘膜上皮に変化が起きることがありますが、これらは癌化する事がないと考えられています。
多数歯の抜歯については、セカンドオピニオンとして、他のドクターに口の中を見てもらうのも良いかもしれません。
また、病理組織検査を行っていない、あるいは、以前行ったけれども、最近様子が変わってきたのであれば、病理組織検査の必要性の有無についても相談すると良いと思います。
お大事になさってください。
相談者からの返信
相談者:
ツウバーさん
返信日時:2015-08-17 13:36:13
回答3
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2015-08-17 23:52:33
ツウバーさん、こんばんは。
今かかっている先生の友人に紹介されるだけならば、中立的な第三者の立場からの意見は聞くことができません。
ですので、ツウバーさんが自分で診てほしい病院や先生を見つけて受診していただく必要があります。
病理組織検査を行ったのであれば、最低でもその時の報告書があると良いと思います。
ちなみに、扁平苔癬の癌化うんぬんの前に、抜歯を勧められた歯は虫歯や歯周病などで感染を起こしていて、抜歯が必要であるのならば、抜歯が必要なのかもしれません。
セカンドオピニオンを得るのが面倒なのであれば、現在かかっている先生に良く話を聞いて相談してみるのが他の方法だと思います。
ご参考までに。
今かかっている先生の友人に紹介されるだけならば、中立的な第三者の立場からの意見は聞くことができません。
ですので、ツウバーさんが自分で診てほしい病院や先生を見つけて受診していただく必要があります。
病理組織検査を行ったのであれば、最低でもその時の報告書があると良いと思います。
ちなみに、扁平苔癬の癌化うんぬんの前に、抜歯を勧められた歯は虫歯や歯周病などで感染を起こしていて、抜歯が必要であるのならば、抜歯が必要なのかもしれません。
セカンドオピニオンを得るのが面倒なのであれば、現在かかっている先生に良く話を聞いて相談してみるのが他の方法だと思います。
ご参考までに。
回答4
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2015-08-18 00:26:24
セカンドオピニオンは、厳密には前医の資料を持って別の医院で診断だけしてもらうことです(或いは意見だけ聞く)、当然紹介状は必要になります
相談者からの返信
相談者:
ツウバーさん
返信日時:2015-08-18 16:07:45
タイトル | 扁平苔癬の診断で奥歯7本の抜歯は必要でしょうか? |
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質問者 | ツウバーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 73歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 扁平苔癬 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。