ジルコニアクラウン、修正してもホワイトニングした天然歯と色が合わない

相談者: めーにょさん (35歳:女性)
投稿日時:2015-08-08 15:52:41
こんにちは。
初めて相談させていただきます。

現在、上顎右1,2,3 左1,2 下顎右1,2,3をジルコニアクラウンで治療中です。
土台はすべてファイバーコアです。


元々同じ箇所に10年前に入れたオールセラミックが入っていましたが、マージンが気になり始めたのと形があまり気に入らないので、今回全て取り替える事にしました。

どうせ新しく作り変えるなら、もう少し白くしたいと思っていたので、オフィスとホームホワイトニングを兼用してNW0.5(歯の付け根はA1程度)というシェードになりました。

形もとことんこだわり、毎回歯科技工士さん立会いのもと仮歯の微妙な調整を何度もしてもらい、希望の形にしあがったのですが、いざ本歯が出来あってくると色がホワイトニングした天然歯とぜんぜんちがいました。

色が納得いかない件をつたえると、快く修正に応じてくれたので、再度シェードガイドと照らし合わせて色味を見てもらいました。
一度盛ったセラミックを削り、また盛り直し→焼き付けをするので、更に10日程かかるとの事。


10日後、期待と不安の中、修正してもらった歯を仮着。
すると、またまた色味がぜんぜん違い、もう一度修正をしてもらうことになりました。

私の天然歯はA系統でそこからさらに明るいNW0.5という色なので出来上がって来た歯はややグレーがっており、B,C系統にみえます。(ここまでの流れでは、毎回技工士さん立会いです)


あれだけ念入りに色をチェックして決めたのに、どうしてなかなか色が合わないのか尋ねると、ホワイトニングした歯の白さは独特な色でそれを表現するのはとても難しいとおっしゃっていました。

そして、技工士さんが使っているセラミックの色の種類を見せてもらうと、シェードガイドの様な大ざっぱな物ではなく、ものすごい種類の色があって驚きました。
それらの色を重ねては焼き付け、土台の歯の色が多少透ける事も考慮しながら微妙な色を作り出していくそうで....


絵の具を混ぜて同じ色を作り出すのが難しいのと同様、とんでもない技術とセンスがいるんだと改めて思いましたが、ここまで形をこだわってきたのに、色が合っていない....という結末を迎えたくありません。

時間をかければ天然歯とまったく同じ色を作り出す事は可能なのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-08-08 16:23:12
1本いくらのジルコニアかでだいたいわかるのですが、本当に綺麗にしようと思えば1本16〜20万ぐらいが私の知る相場でしょうか。
(10万以下のセラミックであればあまり期待しない方がいいと思います)


>あれだけ念入りに色をチェックして決めたのに、どうしてなかなか色が合わないのか尋ねると、ホワイトニングした歯の白さは独特な色でそれを表現するのはとても難しいとおっしゃっていました。

それはありますね。
エナメル質が厚い方などのホワイトニングした歯の表現は難しいです。

後戻りもしますから、タイトに合わせた所で1年後は微妙に歯の色は変わります。


後、天然歯はカメレオンのように環境光に影響され、ころころ色が微妙に変わりますがセラミックの色は環境光にそれほど左右されませんので、室内で色合わせを行っても、外の光の下では色がズレて見てます。


>時間をかければ天然歯とまったく同じ色を作り出す事は可能なのでしょうか?

技工士の腕次第でしょうね。


先生、技工士がいいという限りトライし続けるのも1つです。


ただ、個人的には3回やってダメなら結果は出ないような気がします、私も3回やってダメなら患者さんに技術の限界と話します。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-08-08 19:31:55
めーにょさん、こんにちは

前歯ジルコニアクラウンで治療しているが、ホワイトニングした天然歯となかなか色が合わないというお悩みですね


>そして、技工士さんが使っているセラミックの色の種類を見せてもらうと、シェードガイドの様な大ざっぱな物ではなく、ものすごい種類の色があって驚きました。
>それらの色を重ねては焼き付け、土台の歯の色が多少透ける事も考慮しながら微妙な色を作り出していくそうで....

セラミックスの色調再現、形態再現は熟練した技術と知識を要するものなのです。
普通に綺麗に見えるようにセラミックを作製するのも、どの歯科医師歯科技工士でも出来るというわけではありません。

また、セラミックスとはいえ天然の歯とは素材・性質が違いますので様々な光のもとでは違って見えるので、ご自身が一番きになる光の元での色調に合わせる必要があります。


見た目の綺麗さのポイントは真ん中を中心に左右の対象が整っていることです。
今回は下顎が右の1,2,3ということなので、特に左右差が気になるのかもしれませんね。


色の調整がうまくいかない場合には、セラミックスの厚さ、フレームの種類、セメントの色などいろいろな要素がありますが、ある程度の限界はあります。

ホワイトニングした歯は、時間が経つと後戻りという色の変化もあります。
とてもこだわって完璧に同じ色にしたいのであれば、気になる歯をすべてセラミックスにするという選択肢もあります。


ご参考にしてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めーにょさん
返信日時:2015-08-08 22:04:41
井野先生、秋馬先生、回答ありがとうございます。

先生方がおっしゃられるように、色をバッチリ合わせる事がどれだけ高度な技術を必要とされるか....
セラミックが出来上がるまでの工程を細かく知れば知るほど奥が深いなぁと感じます。

しかし、ホワイトニングした歯と同じ色の表現が難しいという事を最初の段階で説明してくれる歯医者は今までいませんでしたし、回りで審美治療をしている友人からもそういう話は聞いた事がありませんでした。

ホワイトニングをしてからそれに合わせた色でセラミックを入れたい と最初に希望した段階で、色調表現に難を極める事を知っておきたかったです。


今回の治療のジルコニアクラウンは1本15万です。
本歯を完全に付けてしまう前であれば、色や形の修正を何度でもしてくれるという契約でお願いしました。

TEKでの形修正だけでも2ヶ月以上かかっているので、色も根気よく、可能な限り時間をかけて調整してもらおうと思っていますが、"色"というのは"形"のように絵に書いたり口で伝えるのにも限界があります。
実際、技工士さんはシェードガイドの色味を頼りに、勘や想像で色を作っているのだと思いますが、もし技工作業中に私がその場に立ちあえるのであれば、その方が近道だと思いますか?
(実物の私の歯の色と比較しながらセラミックが盛れるので....)


もし納得のいく色が出来ない場合、色の表現の限界なのか、その技工士さんの技術の限界なのかを知る必要があると思いますが、その段階で中止すり患者さんっているんでしょうか....?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-08-09 10:14:10
>もし技工作業中に私がその場に立ちあえるのであれば、その方が近道だと思いますか?

んんん…なかなか難しい問題ですね。
日本の法律では歯科技工士は患者さんの口腔内に直接手を入れる事はできません。

なので、当院でも技工士さんを呼んでシェードを合わせる事はありますが、その際は僕か歯科衛生士が立ち会い、お口の中へのクラウンの出し入れを行います。

ドイツなどではめーにょ さんのおっしゃられているように患者さんが直接ラボに行ってクラウンを作成するというシステムもあるようです。


>その段階で中止すり患者さんっているんでしょうか....?

個人的には経験ないですね。
過去には5回やり直した患者さんはいらっしゃいましたけど…。
(最近はの3回以内に合う事がほとんどです)

削り代や型取り、模型作成などの費用をどうするかだと思いますけどね…。
その費用を歯科医院負担で中止にするというケースはさすがに無いような気がします。
逆に言えば、その代金を払ってでも中止したいという事であればそれはそれでありなのかもしれませんが…。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めーにょさん
返信日時:2015-08-13 17:33:54
櫻井先生、コメントありがとうございました。
昨日、セラミックの色修正をしてもらいに行ってきました。

先生方のアドバイス通り、納得いくまでチャレンジさせてもらう事を希望して、天然歯と隣り合わせになる部分のみ、徹底的に修正を繰り返しました。

5時間程かかりましたが、色、質、共にホワイトニングした天然歯とほぼ見分けがつかないぐらいの仕上がりに仕上がりました。

完全な仕上がりはまた10日後との事ですが、出来上がりがとても楽しみです。


そして、あのまま妥協しないで本当によかったです。
ずっと不安で不安でしかたがなかったので、ホッとしました。

先生方の的確な意見やアドバイスに感謝しております。

井野先生、秋馬先生、櫻井先生、本当にありがとうございました!



タイトル ジルコニアクラウン、修正してもホワイトニングした天然歯と色が合わない
質問者 めーにょさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ジルコニアクラウン
クラウンの変色・着色・色の問題
回答者




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