9歳、骨格性反対咬合と開咬の治療について

相談者: marimo430さん (39歳:女性)
投稿日時:2015-08-12 11:24:36
9歳の息子が、骨格性反対咬合開咬と診断されました。

精密検査の結果、上下額の距離が13.9mmもあり、大人でも外科矯正の適応となるケースだそうです。

原因として

○鼻づまりによる上顎の劣成長
○舌小帯が短いために舌が正しい位置に収まらず、常に舌で下の歯を押してしまっている状態。舌癖による下顎前突

を指摘されました。


治療方法としては、

○上顎全体を上顎牽引装置によって前方へ移動
○下顎の成長を少しでも抑えられるよう、MUという可轍式矯正装置を固定式矯正装置と併用
○それと並行して、舌上唇小帯の切除、舌訓練。
○耳鼻科専門医受診による鼻づまりの改善。

2年後にそれまでの治療成果を見て、次の治療計画を立てる。
改善が見られない場合、顎の成長が止まるのを待って将来的に外科矯正となる。

診断して頂いた先生は日本矯正歯科学会 専門医の資格を持っておられ、実績もおありですので信頼しております。
また、素人なりにこちらの掲示板などで色々調べてみた結果としても、診断結果や治療方針については納得しております。

ただ・・・
根本的な問題として、今の段階で治療を施すか否か?で迷っております。

先生のお話ですと、欧米ではこういったケースはほぼ100%、成人してから外科矯正手術となるそうです。

このように重度の下顎前突の場合、現段階で治療効果がどれくらい望めるかは分からず、外科矯正を避ける事は可能性として低いかもしれません。
との事・・・。

お話を伺っていて、先生ご自身は治療には積極的ではないけれども、精密検査・診断料としてすでに少なくはない金額をお支払いしていますので、医師として何も治療しませんというわけにはいかないのかな・・・という印象です。

将来的に外科矯正になってしまうのであれば、今の段階でお金をかけて辛い思いをする必要はない。
理想的な治療結果(歯並びだけでなく顔貌)という点からも、外科矯正をという考えが合理的なのは理解できます。
ただ、外科矯正の場合、成人してからの治療になりますよね。



そこで質問なのですが、

@骨格性の上下額のずれは歯科矯正では治せず(13.9mmのずれはそのまま)将来的に外科矯正になるとしても、現段階で治療を施して噛み合わせが治り、原因である鼻詰まりと舌癖を改善すれば、容貌の変化も期待できますか?

これからの成長期の下顎の成長により、しゃくれ顎になってしまう事への予防効果はあるのでしょうか。

A私の両親や主人は、そこまでの症状であるなら、歯科矯正ではなく口腔外科を受診、診断してもらってみてはといいます。
外科矯正の出来ない成長段階にあっても、何か口腔外科的な処置を期待できるのでしょうか。


息子は数年前から反対咬合を指摘されていたのに、私の楽観(今の段階では見た目にそんなに顎が出ているようには見えないかったので、小学生のうちに治療開始すれば大丈夫かと・・・)と、金銭的な問題もあり、受診を先延ばしにしてしまいました。

こんなに下顎が出てしまう前に、無理をしてでもあと1.2年早く受診していれば・・・と昨夜は後悔の思いで眠れませんでした。

中学高校の多感な時期、息子が「しゃくれ」としてコンプレックスを抱いて過ごす事になるかも、と思うと、親として本当に息子に申し訳ない気持ちでいっぱいです。


長文、またわかりにくい点がありましたら申し訳ありません。
どうかどうかアドバイスいただけますようお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-08-12 12:31:50
>現段階で治療を施して噛み合わせが治り、原因である鼻詰まりと舌癖を改善すれば、容貌の変化も期待できますか?

現在の容貌が分からないので何とも言えませんが、劇的な変化は期待できないかもしれません。


>これからの成長期の下顎の成長により、しゃくれ顎になってしまう事への予防効果はあるのでしょうか。

現状よりもさらに悪化することを防ぐことはできるかもしれません。


>A私の両親や主人は、そこまでの症状であるなら、歯科矯正ではなく口腔外科を受診、診断してもらってみてはといいます

外科矯正になるとしても、最初の診査・診断は矯正医が行います


>外科矯正の出来ない成長段階にあっても、何か口腔外科的な処置を期待できるのでしょうか。

通常は現時点で口腔外科的な処置は期待できませんので、口腔外科を受診する必要はありません。

将来的に外科矯正になることが避けられないとしても、鼻閉や舌の運動機能は、歯列咬合だけではなく全身の健康面という点からも早めに改善する意義はあると思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: marimo430さん
返信日時:2015-08-13 13:22:16
堀先生、ご回答ありがとうございました。

昨日急にインターネットが繋がらない状態になってしまい、お返事が遅れて大変失礼いたしました。


息子の現在の容貌ですが、数値的にはかなり下顎が出た状態なのですが、幸い見た目にはあまり目立っていません。
資料で撮って頂いた横顔の写真を見ると確かに三日月のように見えて、ショックを受けましたが・・
写真だと客観的に見られるのですね。

とは言え、外科的な処置はやはりかなりの苦痛を伴う手術のようですので、現在の状態を維持できるのであれば十分です。
可能性があるのなら、矯正を頑張ってみる価値はあると思えました!

お忙しい中丁寧にお答えくださり本当にありがとうございました。
息子と一緒に頑張ってみようと思います!
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-08-13 14:18:37
下顎の成長抑制は難しいですが、上顎の成長促進は今からでもある程度は可能ですので、上顎の劣成長があるということであれば個人的には今からでも矯正介入する価値はあるかと思います。

そのあたりについても担当医と相談をされてみてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 9歳、骨格性反対咬合と開咬の治療について
質問者 marimo430さん
地域 東京都下
年齢 39歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 子供の歯並び
子供の歯列矯正
下顎前突(受け口)
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




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