[写真あり] 噛むと痛む虫歯をレジンなら削らず治療できますか?

相談者: Jamesさん (33歳:男性)
投稿日時:2015-09-24 23:46:36
こんにちは。
写真のように奥歯の溝付近に穴が空いてしまいました…普段は特に痛くないのですが、強く噛む時に痛みと感じる場合があります(それで発覚しました)。



そこで、3点質問がありますが:
1.歯を削るのがとても嫌で、削らずに(消毒とかして)レジンでその穴をそのまま埋めることは可能でしょうか?

2.コンポジットレジンって健康保険では認められていない高性能コンポジットレジンがあると聞いているのですが、それを使った方がより良いでしょうか?

3.レジンって、耐用年数があり、数年ごとに削ってやり直しする必要があるでしょうか?そうすると、どんどんは歯が削られてしまうのでは?

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  • 回答者
回答日時:2015-09-25 01:31:50
1 カリソルブという薬品で柔らかくしてそれを掻き取る方法がありましたが、カリソルブが販売されなくなったと思います。

レーザーで虫歯を蒸散させる方法があるように思います。


2 材料の違いよりも術者の腕の差の方が大きいと思います。
三ツ星シェフと料理が下手なコックが同じ材料同じ道具を使っても味に大きな差が出るような気がしませんか?


3 結構長持ちする材料になりました。


それよりも早く受診した方がいいと思います。

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  • 回答者
回答日時:2015-09-25 01:45:37
こんばんは。

むし歯は、=歯質の脆弱化+細菌感染なのですが、表面に穴があいてそこから拡がる〜という順番ではなくて、少し内面で先に大きくなって、最後に落とし穴の様に表面に小さい穴が開く、という順番です。

つまり、想像されているよりも中ではかなり大きくなっているはずですし、細菌を少なくする意味と補強の意味で、ある程度しっかり削って、補強と、そこに新たな細菌が溜まらない様に代わりのもので綺麗に充填する必要があります。

最低でも写真で少し黄色く見える範囲は全て、内部の神経(歯髄)の近くか下手をすると神経まで、削合する必要があるのではないかと想像します。



>1.歯を削るのがとても嫌で、削らずに(消毒とかして)レジンでその穴をそのまま埋めることは可能でしょうか?

無理です。
出来るならみんなそうしてると思います・・歯医者も歯が削りたい訳ではないので。。

上で説明させて頂いた様に、穴が空いたことだけが問題なのではないので、ある程度(想像されているよりも沢山)削る必要があります。


(※書いている間に柴田先生からの回答がついていましたので補足しますが、薬品やレーザーを使用しても感染歯質を取り除く必要は原則としてありますし、感染歯質だけなら麻酔をしなくても痛みは感じないのですが、安全や安心のためにもう一回り大きく削る先生が圧倒的多数だと思われます。

そのためにはどんな方法であっても麻酔をする必要が出てきますので、結局マテリアルや手段の問題ではなく考え方の違いに集約されると思います)



>2.コンポジットレジンって健康保険では認められていない高性能コンポジットレジンがあると聞いているのですが、それを使った方がより良いでしょうか?

レジンには、健康保険適用の認可をとっているものととっていないものがあるだけで、性能の差はほぼないと言って良いと思います。

ただ、歯科の治療全般に言えることですが、保険診療はどうしても効率重視になりますし、自費診療の場合だとそうとは限らないため、かける手間の違いによっては結果に差が出てくる可能性はあります。



>3.レジンって、耐用年数があり、数年ごとに削ってやり直しする必要があるでしょうか?そうすると、どんどんは歯が削られてしまうのでは?

耐用年数という概念は基本的にはないと思います。
条件さえ良ければ、死ぬまで使用出来るはずです。
また必要に迫られてやり直す必要が出てきた場合でも、交換するだけでしたら歯質を削る量というのはほとんど気にしなくても良いレベルで抑えられると思いますが、それより問題なのはやり直す理由ですね。

2次カリエスの様な充填物辺縁からの新たなむし歯だったり、残存歯質の破折等であればそれなりにまた歯質を削る必要が出てきます。


価値観の問題ではありますが個人的には、歯の治療は効率重視よりも長持ちさせることを重視して、予算の中で全体に軽く治療をするぐらいなら治療の優先順位を決めて1本だけ、2本だけでも全力で精密かつ慎重で一番長持ちさせられそうな治療(と予防)を受けたいと思います。



ということですので、出来るだけ削らない治療とか治療方法・材質などを気にするよりも、真摯そうな先生を探して受診されることをお勧めします。

お大事にどうぞ。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-09-25 10:00:06
お二人の先生方とほぼ同意見です。


まず、虫歯になっている状態を考えてみましょう。

   歯の表面
   ↓
 @ 虫歯菌がたくさんいる
   ↓
 A 歯が溶かされ、穴があいている(虫歯菌たくさん)
   ↓
 B 歯の構造が壊され、柔らかくなっている(虫歯菌少し)
   ↓
 C 着色しているがまだ歯の構造は壊されていない(虫歯菌無し)
   ↓
 D 健康

仮に消毒などの薬剤で虫歯菌を殺せたとしてもBの「歯の構造が壊され、柔らかくなっている」状態が問題になります。

柔らかくなっている所に接着剤は付かない
   ↓
接着されていないと言う事はやがて剥がれて隙間ができる
   ↓
隙間ができればそこから虫歯が再発
 
となりますので、Bの「歯の構造が壊され、柔らかくなっている」状態が問題なのです。
  
問題の解決策としてはBの「歯の構造が壊され、柔らかくなっている」所を物理的に除去する事になります。

「物理的に除去する」が「削る」「レーザーで蒸散する」「カリソルブで溶かす」と言う事になります。

できればBは削り、Cは残すと言うコンマ数ミリと言う操作が必要になります。

残念ながら「裸眼で削る」「レーザーで蒸散する」「カリソルブで溶かす」はこの微妙なコントロールが出来ません。

現時点では「マイクロスコープや強拡大ルーペを覗きながら丁寧に削る」が最も信頼性が高いと思います。


という長い前置きから…



>1.歯を削るのがとても嫌で、削らずに(消毒とかして)レジンでその穴をそのまま埋めることは可能でしょうか?

渡辺先生の書かれているように「不可能である」と言う事はご理解されたでしょうか。
Bの「歯の構造が壊され、柔らかくなっている」所を残しては意味が無いのです。



>2.コンポジットレジンって健康保険では認められていない高性能コンポジットレジンがあると聞いているのですが、それを使った方がより良いでしょうか?

保険適応外のレジンと言うのは「審美性に優れている」「色調が豊富」と言うだけで、物性が優れているわけではありません。



>3.レジンって、耐用年数があり、数年ごとに削ってやり直しする必要があるでしょうか?そうすると、どんどんは歯が削られてしまうのでは?

渡辺先生と同意見です。

インレークラウンと言った他の修復方法にもデメリットはあります。
(レジンに比べ大きく削る必要がある、辺縁漏洩、破折など)

現時点では、初発の小さな虫歯の治療としては

「マイクロスコープや強拡大ルーペを覗きながら丁寧に削る」
「しっかりとした接着操作を行う」
「しっかりとしたレジン充填を行う」

が最も適切な処置だと思います。

この3つの処置のキーポイントとしては「材料」ではなく「その先生の手技」にかかっています。


最終的には渡辺先生の書かれている

「真摯そうな先生を探して受診されること」

が「患者さんにできる唯一の事」になると思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-09-25 10:41:29
James さん、こんにちは

3人の先生がほとんど説明されて見えますので、補足だけ。

>普段は特に痛くないのですが、強く噛む時に痛みと感じる場合があります(それで発覚しました)。

一般的に言って、このような症状があるときは、歯髄炎になっていると思われます。
単純に詰めるだけでなく、神経を取るかどうかを検討しなければならないような状態だと思われます。


>1.歯を削るのがとても嫌で、削らずに(消毒とかして)レジンでその穴をそのまま埋めることは可能でしょうか?

カリソルブでもレーザーでも、エナメル質の部分は削り取ることになります。

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タイトル [写真あり] 噛むと痛む虫歯をレジンなら削らず治療できますか?
質問者 Jamesさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
その他(写真あり)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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