歯科で使用される局所麻酔薬について
相談者:
@myoさん (24歳:女性)
投稿日時:2015-11-04 05:42:39
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2015-11-04 09:22:34
@myoさん、こんにちは
>添加されているアドレナリンの量が違うのはわかったのですが、そのことによって効果がちがうのでしょうか。
添加されているエピネフリンというのはいわゆる血管収縮薬です。
血管が収縮することで手術時の止血効果につながります。
その濃度が高いということは止血効果が高いということを意味していますが、同時に心臓への作用も若干生じる可能性があります。
>外来のオペ(抜歯など)ではオーラ注手術室のオペだとキシロカインが使用されていましが、理由はあるのでしょうか。
オペ室では歯科用のカートリッジというのは滅菌が難しいために、バイアル(瓶)に入っているキシロカインを使用することが多いと思います。
歯科用のカートリッジというのはいろいろなものがありますが、バイアルのものはキシロカインしかなかったように記憶しています。
参考になれば幸いです。
>添加されているアドレナリンの量が違うのはわかったのですが、そのことによって効果がちがうのでしょうか。
添加されているエピネフリンというのはいわゆる血管収縮薬です。
血管が収縮することで手術時の止血効果につながります。
その濃度が高いということは止血効果が高いということを意味していますが、同時に心臓への作用も若干生じる可能性があります。
>外来のオペ(抜歯など)ではオーラ注手術室のオペだとキシロカインが使用されていましが、理由はあるのでしょうか。
オペ室では歯科用のカートリッジというのは滅菌が難しいために、バイアル(瓶)に入っているキシロカインを使用することが多いと思います。
歯科用のカートリッジというのはいろいろなものがありますが、バイアルのものはキシロカインしかなかったように記憶しています。
参考になれば幸いです。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2015-11-04 09:24:11
当院でもオーラ注とキシロカインカートリッジを使用していますが、使い分け的には量の問題だけです、オーラ注1.0cc、キシロカインカートリッジ1.8cc
相談者からの返信
相談者:
@myoさん
返信日時:2015-11-04 21:11:20
分かりやすいご回答ありがとうございます。
とても参考になりました。
とても参考になりました。
回答3
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2015-11-04 23:44:27
@myo さんこんばんは。
少し補足させていただきます。
薬品には、成分の名称と、製品の名称の2つの名前があります。
オーラ注も、キシロカインも®(登録商標マーク)が最後についています。
これは、その名称が「製品名」である事を意味しています。
両方とも、成分としてリドカインとエピネフリンが配合されています。
歯科用カートリッジとしては、両方とも2%リドカインですし、血管収縮薬の量も同程度です。なので、使い分けるような事はありません。
アドレナリン酒石酸水素塩とアドレナリンは異なり、エピネフリンとしての量を計算すると、オーラ注もキシロカインもほぼ同量含まれている事になります。
ざっくり言うとオーラ注はキシロカインのジェネリックのようなもので、こちらの方が薬価が低く、低コストです。
しかし、1.0mLのカートリッジはキシロカインでは出ていないようなので、細見先生のように量によって1.8mLはキシロカイン、1.0mLはオーラ注となるかもしれません。(しかし、両方オーラ注を使ったとしても差はないかと思います。)麻酔薬としての効果は同じと考えられます。
麻酔薬をその効果や特徴で使い分ける場合は、
1.麻酔薬自体の種類(リドカイン、アーティカイン、カルボカインなど)とその濃度
2.血管収縮薬や添加剤の含有の有無とその濃度
この二つがポイントとなります。
少し長くなりましたが、簡単にまとめると、キシロカイン®カートリッジとオーラ注®は同じ成分であり、効果については使い分ける理由はほぼありません。
細見先生のおっしゃるように、用量の問題や、畑田先生のおっしゃるように、滅菌の問題など、テクニカルな部分のみとなります。
少し補足させていただきます。
薬品には、成分の名称と、製品の名称の2つの名前があります。
オーラ注も、キシロカインも®(登録商標マーク)が最後についています。
これは、その名称が「製品名」である事を意味しています。
両方とも、成分としてリドカインとエピネフリンが配合されています。
歯科用カートリッジとしては、両方とも2%リドカインですし、血管収縮薬の量も同程度です。なので、使い分けるような事はありません。
アドレナリン酒石酸水素塩とアドレナリンは異なり、エピネフリンとしての量を計算すると、オーラ注もキシロカインもほぼ同量含まれている事になります。
ざっくり言うとオーラ注はキシロカインのジェネリックのようなもので、こちらの方が薬価が低く、低コストです。
しかし、1.0mLのカートリッジはキシロカインでは出ていないようなので、細見先生のように量によって1.8mLはキシロカイン、1.0mLはオーラ注となるかもしれません。(しかし、両方オーラ注を使ったとしても差はないかと思います。)麻酔薬としての効果は同じと考えられます。
麻酔薬をその効果や特徴で使い分ける場合は、
1.麻酔薬自体の種類(リドカイン、アーティカイン、カルボカインなど)とその濃度
2.血管収縮薬や添加剤の含有の有無とその濃度
この二つがポイントとなります。
少し長くなりましたが、簡単にまとめると、キシロカイン®カートリッジとオーラ注®は同じ成分であり、効果については使い分ける理由はほぼありません。
細見先生のおっしゃるように、用量の問題や、畑田先生のおっしゃるように、滅菌の問題など、テクニカルな部分のみとなります。
タイトル | 歯科で使用される局所麻酔薬について |
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質問者 | @myoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 24歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
麻酔その他 材料・機材関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。