30年前の前歯の4本ブリッジ、根管治療後は6本ブリッジにすべき?

相談者: カレー大好きさん (44歳:男性)
投稿日時:2015-11-04 00:31:13
30年前,15歳の時に転倒で上の前歯(1番)2本を失い,両隣(2番)の歯を台に4本ブリッジにしています。

数年前から台の歯(右上2番)の歯茎フィステルが出てきたので,このたび根管治療をしていただき,数か月の通院の後,無事膿が出なくなりました。


30年装着していたセラミックのブリッジは治療で取り外す際に壊してしまったので,やり直すことになるのですが,今回は,台の歯の両隣の左右3番をさらに削り,4本で支える6本ブリッジにするように薦められました。
また,

レジンでやるにしても6本ブリッジでないと保険が適用されないし,6本にすると裏の金属が目立ちますよ」

と言われました。


たしかに,歯周病気味でもあり30年前より歯を支える力はだいぶ弱くなっているはずですが,せっかく根管治療がうまくいったし、4本で不具合を感じなかったのに,この機会にさらにまた2本歯を削って台にしてしまうことに強い抵抗感があります。

費用の心配もあり,プラスチックの保険適用で6本ブリッジにする(余裕ができたらセラミックに交換)か,とりあえず保険なしでも4本ブリッジにするかで悩んでいます。

ただ,4本ブリッジの場合は,保険対象となるような安い歯は入れられないので、6本の保険適用より何倍も高くなるとも言われてもいます。


6本にしたから4本よりもずっと長持ちするという保証もなく,自分の歯を1本でも多く削らずに残したいと思うのですが,再び4本ブリッジで様子を見るという考え方は不適切でしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-11-04 08:45:51
ご相談ありがとうございます。

>再び4本ブリッジで様子を見るという考え方は不適切でしょうか。

充分ありえます。
ブリッジを支える歯の数を横の歯まで増やせば強くなる、とは単純には言えないからです。

元々今までの4本ブリッジは強度的には不適切ですが、ブリッジへの負担をかけない設計であったとすれば30年間使えた理由もありえるからです。


ただ歯周病はブリッジの設計に大きなマイナスとなります。
2番3番だけではなく、全体の歯周病検査をした上で診断して設計を決めましょう。
それなくして成功はありえません。

また神経を無くした歯の補強は正しい治療が必要です。
巷で神経を無くした歯の破折が良くあると言われているようですが、ほとんどが不適切な土台の治療の成れの果てだからです。


3番はとても大事な歯です。
一生歯を残したければ、大事な二つの約束を守りましょう。
けずらないこと、神経を抜かないことです。
今のうちによく相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カレー大好きさん
返信日時:2015-11-07 23:42:47
さがら先生

とてもわかりやすく、詳しいご説明をありがとうございました。
実際に2番の歯の神経が抜かれているのかどうかもわかっておりませんので(抜かれた記憶はないのですが)、歯周病検査をお願いし、よく相談したいと思います。



タイトル 30年前の前歯の4本ブリッジ、根管治療後は6本ブリッジにすべき?
質問者 カレー大好きさん
地域 鹿児島
年齢 44歳
性別 男性
職業 公務員
カテゴリ ブリッジ治療法
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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