虫歯治療(C2)した前歯が1ヶ月で神経が死んだのは医療ミスですか?

相談者: カルベさん (28歳:男性)
投稿日時:2015-12-17 12:39:31
【経緯】

1か月ほど前に前歯虫歯を治療してもらいました。
C2の虫歯だったので、削った所にプラスチックを詰めてもらい10分と経たずに治療は終了しました。

その約1ヶ月後、その前歯をコツコツ叩くと痛みだし(Day1夜)、次第に何もしていなくてもジンジンと痛むようになり(Day3昼〜)、痛みは歯の根元の方に移動し笑うと痛むよう(Day3夜〜)になりました。
ずっと水やお湯ではしみませんでした。

ちなみにDay2夕,3夕,4朝に同じ歯医者に痛みを訴えて行ったのですが、Day2は電気を流して反応があったので接触面を削って終了、経過観察。
Day3も接触面を削って終了、1月まで経過観察といわれました。

痛みが悪化する一方なのでDay3にも通院したところ、電気のテストで神経が死亡しており、歯茎を押すと痛むことから直ぐに神経を抜いて被せ物の歯にする必要があるといわれました。

神経が感染した原因として、医師は虫歯の治療時に唾液がついた、以前ぶつけたことのある歯で神経が真っ直ぐでなかった、10年ほど前に前歯をぶつけた時、歯に細かな傷が出来ていてそこから感染した。
等考えられるが原因は不明である。
とのことでした。

私は突然のことにショックで、ひとまず抗生剤を貰い、神経を抜くこと、被せ物の歯にすることをためらっています。
今はDay8で痛みはほとんどありません。
歯をたたくと他の歯と違う感じはあります。



【ご質問】

@歯髄まで達していないC2の虫歯治療が原因で、神経が細菌感染することはよくあることなのでしょうか?
周りに聞いてもびっくりされて訴訟問題では?と言われます。

A先生は治療時に唾液がついた可能性があるとも仰っていましたが、これは医療ミスには該当しないのでしょうか?
不信感でいっぱいです。

B前歯ということもあり、大変落ち込みましたが、神経を抜くことはもう仕方がないのかなと思っています。
ただ歯自体もしっかり残っているので被せ物でなく、歯髄への詰め物で対応してもらう予定です。


そこでご質問なのですが、

B-1)前歯の抜髄、洗浄、詰め物にはマイクロスコープラバーダムはどれくらい重要でしょうか?
今の病院ではいずれも使わず、計3回の通院で終わると言われました。
「唾液も入らない。」と断言されました。
上記のような事があったことからも任せていいか不安です。

B-2)他院では、自由診療ではマイクロスコープ、ラバーダムを使用し、しっかりした土台を作ると言われました。
保険診療ではレジンを詰めると言われました。
抜髄した前歯の詰め物はレジンだけでは不十分なのでしょうか?



長文で大変申し訳ございません。
よろしければご回答をお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-12-17 13:34:27
カルベ さんこんにちは

>@歯髄まで達していないC2の虫歯治療が原因で、神経が細菌感染することはよくあることなのでしょうか?

頻繁に起こるわけではありませんが十分起こりうることだと思います。
象牙質までう蝕になった時点で象牙細管の中に細菌がありますから、そこを辿って神経に到達する可能性はあります。


>A先生は治療時に唾液がついた可能性があるとも仰っていましたが、これは医療ミスには該当しないのでしょうか?

唾液などにより感染しないようにラバーダムを使用すればその危険性は減りますが、通常の保険治療ではしませんし、義務付けられてもいません。

自由診療でも全ての先生が必ずするわけではありませんし、全ての症例でラバーをしてダイレクトボンディングをするわけではありません。


>B-1)前歯抜髄、洗浄、詰め物にはマイクロスコープやラバーダムはどれくらい重要でしょうか?

個人的な意見になりますが、根幹治療にラバーダムは必ず必要だと思います。
マイクロスコープは、あったほうがよりよいとおもいます(私にとってはなくてはならないものですが)。

しかし、どちらも保険診療での範囲内であれば無いのが当然と考えられたほうが良いと思います。


>B-2)抜髄した前歯の詰め物はレジンだけでは不十分なのでしょうか?

残っている資質の量などにもよりますが、現在であればファイバーなどを使用して補強されるのが良いと思います。
教科書的には神経を取った歯は、被せ物にします。


カルベ さんの望まれているような治療を受けたいのであれば、自由診療で全てされるのが良いかもしれませんね。

ご参考になれば

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-12-17 15:42:37
基本的には水川先生に同意です。

なので、手短に

>@歯髄まで達していないC2の虫歯治療が原因で、神経が細菌感染することはよくあることなのでしょうか?

あり得ると思います。
象牙細管の中の細菌はかなり深くまで入り込んでいる事がわかってきています。


>周りに聞いてもびっくりされて訴訟問題では?と言われます。
>A先生は治療時に唾液がついた可能性があるとも仰っていましたが、これは医療ミスには該当しないのでしょうか?
>不信感でいっぱいです。

医療ミス、裁判等に関してはネットではお答えできません。
弁護士など第三者にご相談ください。

参考⇒インターネット医療相談ご利用の際の注意事項

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当相談室では正確な状況の把握ができないため、「医療ミス」「裁判」等のご相談はお受けできません。
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>B-1)前歯抜髄、洗浄、詰め物にはマイクロスコープラバーダムはどれくらい重要でしょうか?

僕も水川先生同様、根管治療においては前歯でもラバーダムは必須だと思います。
マイクロスコープも同じですね。


>今の病院ではいずれも使わず、計3回の通院で終わると言われました。
>「唾液も入らない。」と断言されました。
>上記のような事があったことからも任せていいか不安です。

不安であればマイクロスコープ、ラバーダムを使用している歯科医院に転院されるのも手かもしれません。


>B-2)他院では、自由診療ではマイクロスコープ、ラバーダムを使用し、しっかりした土台を作ると言われました。
保険診療ではレジンを詰めると言われました。
>抜髄した前歯の詰め物はレジンだけでは不十分なのでしょうか?

歯質の残り具合によります。
歯質が十分に残っていればレジンで埋めるだけでも十分な強度が確保できるでしょうし、残っていなければクラウンにした方が強度が出る場合があります。


担当の先生としっかり相談して決められてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カルベさん
返信日時:2015-12-18 07:49:38
水川先生、櫻井先生
お忙しい中ご回答頂きありがとうございます。

起こりうるとのこと、現実受け入れる助けになります。
元々虫歯を作ってしまった自分にも原因がありますね。
根幹治療を受けようと思います。



そこで再度質問をよろしいでしょうか。

@保険診療の場合、片方では最初神経を抜くのは10分で終わり、計3回の来院で終了すると言われました。
根幹治療は時間と回数をかけるイメージですが、こんなに早くてもいいのでしようか?
今年中に治療を終えたいとのことで。

そもそも根幹治療中は期間を空けずなるだけ早く通院を重ねた方がいいのでしょうか?
年末で1週間程度あくのもよくないのでしょうか?


Aいずれ歯が黒ずんでくることを想定しています。
その場合、ホワイトニングをしようと思っているのですが、根幹治療の際、中に詰めるものの違い(レジンかファイバーかなど)によってホワイトニングのし易さや効果に影響はあるのでしょうか?


Bまた、ホワイトニングでも効果がなかったり、強度に不安があった場合、最終的には被せ物をすることも視野に入れます。
この場合についても今回の根幹治療の際、中に詰めるものの違いによって何か影響はあるのでしょうか?


度々申し訳ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-12-18 12:09:36
>@保険診療の場合、片方では最初神経を抜くのは10分で終わり、計3回の来院で終了すると言われました。
根幹治療は時間と回数をかけるイメージですが、こんなに早くてもいいのでしようか?
>今年中に治療を終えたいとのことで。
>そもそも根幹治療中は期間を空けずなるだけ早く通院を重ねた方がいいのでしょうか?
> 年末で1週間程度あくのもよくないのでしょうか?

根管治療は「時間をかければ良い」「回数が多い方が良い」と言う事ではありません。

「治療のコンセプト」が一番大切になります。

個人的には10分×3回と言うのは考えられませんが、担当の先生を信頼できるのであれば「それはそれ」だと思います。

1週間程度空くのは特に問題は無いと思います。

当院は60〜90分で2週間サイクル、3〜4回で終わらせることが多いです。


>Aいずれ歯が黒ずんでくることを想定しています。
>その場合、ホワイトニングをしようと思っているのですが、根幹治療の際、中に詰めるものの違い(レジンかファイバーかなど)によってホワイトニングのし易さや効果に影響はあるのでしょうか?

根管内の有機質(感染源)をしっかり除去できていれば歯の変色はほとんど起こらないように思います。
(個人的見解です)


>Bまた、ホワイトニングでも効果がなかったり、強度に不安があった場合、最終的には被せ物をすることも視野に入れます。
>この場合についても今回の根幹治療の際、中に詰めるものの違いによって何か影響はあるのでしょうか?

失活歯の変色であっても軽度のうちにインターナルブリーチを行えば「効果が無い」と言う事は無いように思います。
(これも個人的見解ですが)


なので、

 1 しっかり根管治療をしてもらう事
 2 しっかりレジン充填してもらう事

を優先に考えられた方がよろしいかと思います。




タイトル 虫歯治療(C2)した前歯が1ヶ月で神経が死んだのは医療ミスですか?
質問者 カルベさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療後の痛み
むし歯 治療後の痛み
ラバーダム
歯医者への不信感
マイクロスコープ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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