奥歯が悪くても生きていけますか?

相談者: hirataさん (25歳:男性)
投稿日時:2016-01-17 22:34:38
お世話になっております。
Hirataと申します。

じつは、わたし、歯がものすごく悪いんです。
去年の7月に歯医者定期健診をしてもらったにもかかわらず、いま自分の左下の7番に虫歯があります。
穴が目視で確認できますし、温痛と冷痛があります。
たぶん、こちらは抜髄を避けられないと思います。

他にも、神経のない4本あり(6番が3本、5番が1本)右上7番は抜歯、右下7番はていしゅつしております。


右上7番が抜歯された際、二度と虫歯になるものかと注意していたのですが、痛みに気づいた際にはもう手遅れでした。
(明後日に歯医者の予約を取りましたが、たぶんもう・・・)

正直、生きるのが辛いです。
歯医者さんに窺わせて頂きたいのは、わたしのように今回でクラウンだらけで、歯が1本ない人間が、継続的に定期健診に通っていいのかという点と、もし将来的に奥歯が全部なくなった際に、生きていけるかという点です。

いま本当に心を病んでしまっていて、ごめんなさい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-01-17 23:56:45
総義歯で普通に生活している方は多数お見えだと思います。

多分平成26年5月には日本中で89000個の総義歯が装着されております。
最低でも44500人だと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-01-18 01:28:33
hirataさん、こんばんは。
私は2年間アメリカのロサンゼルスの大学病院で診療を行っていました。

アメリカは医療費が日本に比べて高額なため、経済的理由から、ちょっとした虫歯でも抜歯するという選択が常日頃とられています。また、抜歯の後はブリッジ入れ歯が必ず作られるわけでは無く、そのまま放置される事すらあります。
珍しい話ではありません。


極論からすると、奥歯がなくとも、歯が1本もなくて入れ歯を入れていなくとも、生きていく事は可能です。

しかし、日本ではせっかく医療保険を用いて安価で歯科治療が受けられるのですから、それを有効活用しなくてはもったいないと思います。

過去に生じてしまった虫歯を悔い恥じるよりかは、今、残っている歯をどのように生かすかを考えて行動するのが良いと思います。

お大事になさってください。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-01-18 08:55:41
ご相談ありがとうございます。
今、とても大切で重要な事に気がつかれたと思います。


>わたしのように今回でクラウンだらけで、歯が1本ない人間が、
継続的に定期健診に通っていいのか

そこです。
これからの見通しを立てる時に、それがどういう目的で、どういう効果があるのか、考えましょう。


>去年の7月に歯医者で定期健診をしてもらったにもかかわらず、いま自分の左下の7番に虫歯があります。

つまり、むし歯ができる事は止められなかったという事は100%間違いない結果だったと言えます。

では、あなたはなぜ「継続的に定期健診に通って」いたのかを考えましょう。
もしむし歯予防の目的ならば、全く別である、予防医療があります。


>もし将来的に奥歯が全部なくなった際に、生きていけるかという点です。

生きていけます。
先生方の回答通り、実績があるからです。

しかし、大事な事を知ってください。
皆さん、どうやら歯は1本くらい失っても良いか〜、全部無くてもまぁ良いか〜、くらいに考えて自ら許しているようですが、

医学的、人道的に、絶対に間違いです。

もちろんお一人ずつ価値観や反応は違いますから、いろんな考えはあって良いとは思います。


ちなみによく考えてみましょう。
人間の身体に無駄な部分は一つもありません。

たとえば、手や足には指が10本ずつ20本もたくさんありますが、毎年1本ずつ切断していって良いんですか?
まるごと1本じゃ嫌だから、指関節の一節ずつだったら、丸ごとよりまぁ良いかあ〜、って思いますか?
必ず身体に、そして心にも障害が出ますよね。

もちろん障害を乗り越える事は素晴らしい事です。
でも起きないほうが良いですよね。

歯にもそれぞれ重要な役割があり1本でも失えば必ず障害が出ます。
ただ気にしない人もいるかもしれません。


分かり易いごく簡単な事だけを書きますが、ちゃんと食べられなくなったり、きちんと話せなくなったり、人前で笑えなくなったり、という医学的なガイドラインで言うと機能障害が出ます。

野生の動物は歯を失えば、機能障害のために、生きていけず早死にします。
しかし、人間は文化も文明もあるのですぐには死にません。

いえ、死ねないのです。

でも人間って、ただ生きていれば良いのでしょうか?
身体障害者になり、毎年どんどん辛さがひどくなる生活って、死ぬよりもまだ良いよね、って、そういう人生は本当に死ぬより良いんでしょうか?
自由をどんどん失う人生って、人間らしいのでしょうか?



さてなぜ大切か説明しましょう。

>正直、生きるのが辛いです。

あなたは、もう単なるむし歯という病気ではありません。
心まで蝕まれている状態です。
それは歯科医院で対応が可能です。

もしこれから平均寿命までの半世紀以上の間に、まだ残っている27本について、1本ずつ穴が開き、1本ずつ神経を抜き、あげくの果てに1本ずつ抜歯をして、そういうだんだん歯が失われていく毎日に耐えられるのでしょうか?

その心配こそ、解決したいと思いませんか?

専門的に言えば解決する可能性があるから、今気がついた事、そしてここに相談した事が大切で重要だと書きました。


なぜ、むし歯になったのか、原因を検査診断して対策を立ててもらいましょう。
一人ひとり違います。
暗い病気の世界から、健康な明るい世界への大転換というリハビリ治療を計画してもらいましょう。

一生虫歯にならない希望も見えるかもしれません。
継続する事で健康への自信がつくかもしれません。

もう歯のことは忘れて楽しい毎日を送れるかもしれません。
明日が楽しみでワクワクするかもしれません。
お腹の底から思い切り笑える、それが止められないかもしれません。

実は、もともと人間はそういう力を持っています。
それを取り戻すために、ちょっとだけお手伝いする治療が歯科医院での予防医療です。

せっかくここに投稿する第一歩が踏み出せたのですから、もう一歩進んでも良いかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: hirataさん
返信日時:2016-01-21 19:42:42
柴田先生、安藤先生、さがら先生。

お返事が遅くなり、大変申し訳ございません。hirataでございます。


皆さまのお返事から勇気をもらい、歯医者へ行って参りました。
結果として、左下7番は神経まで達しておらず、C2ということで、どうにか神経を抜かずに済みました。

初めて行った歯医者さんなので、僕の年齢で歯を抜いたという話をした際、親知らずと一瞬勘違いされてましたが、右上7番放置という選択を咎められることなく、ほっとしました。

また、ていしゅつした右下7番の歯茎に圧迫感があるという説明をした際、炎症を起こしているとのことで、3日のむと1週間効果が出る抗生物質を処方され、様子見ということになりました。


柴田先生
総義歯で生きている人の話を聞き、ほっとしました。



安藤先生
>>過去に生じてしまった虫歯を悔い恥じるよりかは、今、残っている歯をどのように生かすかを考えて行動するのが良いと思います。

このお言葉、本当にうれしかったです。
わたしの知っている格言に、パラリンピックの創始者ルートヴィヒ・グットマン博士の「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」というものがあるのですが、それと同じくらいのチカラ強さがありました。



さがら先生
わたしはこれから仕事の都合で、都内に引っ越す予定です。
もしかすると先生のお世話になることがあるかもしれません。
わたしには夢があって、その為に少しでも心の不安を取り除いておきたいのです。
昨日行った歯医者さんでは、予防歯科という考え方を聞きました。
僕に必要なものだと思いました。


昨日歯医者に行ったとき、お金があるので、インプラント部分矯正もできます、と伝えました。
ですが、その必要はないという説明で、無理にインプラントにせず、放置を薦められました。
きちんと口腔を見てくれた先生の説明は、うれしかったです。


大学生の頃は、歯に全く興味がなく、痛みを感じても我慢していることが多かったです。
僕の人生の中で、痛みは我慢するべきものだという間違った考え方がありました。

どんな理不尽にも耐えることを、「忍耐力」と考えていたのが、ほんの最近までなのです。
歯が痛んだら、歯医者に行くべきなのを本当につい最近まで知りませんでした。
大学の歯科検診で、ひっかかったら行く。
検診があるまでは我慢、というのがわたしでした。


歯や心は耐える都度、すり減るので、もう少し自分に優しく生きたいと思っておりますが、まだ波乱万丈が待ち構えていることと思います。

いま思えば、田舎の歯医者で我慢せず、最初から八時間ぐらいかけて、都会の歯医者で見てもらえば、抜歯を防ぐことができたかもしれません。
当時の僕は、仕事が忙しく、セカンドオピニオンを求めようともしませんでした。

根の膿があったのですが、せめて再根幹治療を依頼しておけば、自費でもいいことを伝えておけばよかったと思います。
ですが、僕はコミュニケーションが苦手で、うまく意思疎通ができなかったのです。
様々なことを知らないということで、自分の可能性をすり減らしておりました。


愚かしい人生を歩んできたわたしですが、歯の悩みから抜けだすべく、一歩踏み出そうと思います。

歯医者さんのみなさま、
歯が悪い若者の患者でも、どうぞ温かく見守って頂ければと思います。

諸先生方、お忙しい中アドバイス頂き、
本当にありがとうございました。


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もしていしゅつした7番の歯茎(喉がある側)の治療で、何か問題がありそうでしたら、お書き込み頂ければと思います。



タイトル 奥歯が悪くても生きていけますか?
質問者 hirataさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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