インプラントの下部と上部が外れかけ悪臭

相談者: nutsloveさん (41歳:女性)
投稿日時:2016-02-04 17:25:21
インプラントをして6年が経過します。

上部構造義歯)とインプラント体の間(アバットメント)の接着剤が外れかかっていてガクガクし、その間にフロスを通すと殺人的な悪臭がします。

歯茎炎症を起こしてしまいました。

歯医者さんに行って診てもらったら、

「インプラントはセメント接着のため外せないので、外れたら持ってきてほしい」

と言われました。
歯槽骨は今のところ大丈夫でした。


その日は歯科衛生士さんに根元部分の超音波スケーリングをしてもらい、歯肉部分の臭いはましになりましたが、結合部からは依然悪臭がします。

ガクガクしているので隙間ができて、そこに細菌が繁殖しているのだと思います。


セメント接着の場合、インプラントは外せないのでどうしても外したい場合は歯を割るしかないのでしょうか。
このままだとインプラント周囲炎が進んでしまいそうで不安です。

結合部にフロスを引っかけて引っ張ろうと思いましたが、先生から

「下の部分が抜けてしまうことがあるのでそれはしないほうがいい」

と言われました。
どうにか外す方法はないでしょうか。


歯科用のエキスプローラーを持っているので結合部に通してみたら通りました。
何か固くて薄い器具があれば、上部を外せそうなのですが。


ちなみに、今は応急処置としてフロスにジェルコートをつけて結合部を掃除しています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-02-04 18:26:53
こんばんは。

インプラントの悪臭で困っていらっしゃるようですね、インプラントの基本構造は一体型でない限りインプラント本体と支台部分いわゆるアバットメントとはネジで固定されています。

このネジの部分はいくら工業製品だからといってもわずかな遊びがあります。
したがってその隙間に唾液が侵入するので異臭が発生します。
これはネジで固定しているインプラントの宿命です。


セメント接着の場合、インプラントは外せないのでどうしても外したい場合は歯を割るしかないのでしょうか。

テンポラリーセメントでなければよっぽどゆるく作っていない限り壊さないと外れないと思います。


>このままだとインプラント周囲炎が進んでしまいそうで不安です。

ネジ部分が歯肉縁下に設定してあれば可能性は捨てきれませんがそれが原因での脱落は聞いたことがありません。


>先生から「下の部分が抜けてしまうことがあるのでそれはしないほうがいい」と言われました。

骨が吸収されて維持力がなくなっていれば別ですが骨があればフロスで引っ張ったぐらいでは抜けてしまう事はないと思います。


>どうにか外す方法はないでしょうか。

おそらく壊さなければ外すことはできないと思います。


>何か固くて薄い器具があれば、上部を外せそうなのですが。

ネジの止め方で違ってくるとは思いますがが私が使っていたストローマンの場合はセメントが壊れなければ無理のように思います。


>今は応急処置としてフロスにジェルコートをつけて結合部を掃除しています。

効果のほどはわかりかねます。
参考になれば幸いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-04 20:33:51
山田先生、早いご回答ありがとうございます。

>インプラント本体と支台部分いわゆるアバットメントとはネジで固定されています。

>このネジの部分はいくら工業製品だからといってもわずかな遊びがあります。
>したがってその隙間に唾液が侵入するので異臭が発生します、これはネジで固定しているインプラントの宿命です。

なるほど、詳しいご説明ありがとうございます。
構造がよくわかりました。
セメントの接着部だけでなく、アバットメントの下のネジ部分にも歯垢が溜まるのですね。

そういえば、以前YouTubeでインプラントを外した動画を見たことがあります。

メンテナンスできないとなると、致命的ですね。
いずれインプラント周囲炎が進行するなら、今のうちに歯を壊して取り除いてもらおうと思いました。


最近、セメント接着式とスクリュー式があるのを知りました。
せめてスクリュー式だったらメンテナンスができたのに・・・と残念な気持ちになりました。

インプラントしたての頃は、自分の歯のように使えて何て素晴らしいんだろうと思っていましたが、時間が経てばいろいろと問題が出てくるのですね。


>骨が吸収されて維持力がなくなっていれば別ですが骨があればフロスで引っ張ったぐらいでは抜けてしまう事はないと思います。

レントゲンを撮って、先生が大丈夫と言っていたので吸収はまだ始まっていないと思います。
でも、安心しました。
実は、何度かフロスで引っ張っていたので。


>ネジの止め方で違ってくるとは思いますがが私が使っていたストローマンの場合はセメントが壊れなければ無理のように思います。

そんなに強固なのですね。
セメントを溶かす薬剤が開発されればいいのになあと思いますが強力だと歯茎にもダメージがありそうですね。


いろいろ教えていただきありがとうございます。


(*私の質問文の中で誤ったことを書いていたので訂正しておきます)
>歯科用のエキスプローラーを結合部に通してみたら通りました。
と書きましたが、今試してみたら歯間にしか通りませんでした。私の勘違いでした。すみません。
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-02-05 09:26:08
セメント接着式とスクリュー式

文面からは、セメント固定式と思われます。

臼歯部でしたら咬合面に穴(アクセスホール)をあらかじめ開けておき、このような場合にそこから固定するネジを緩めて冠ごとアバットメントを外して修理なりセメント固定を外すことが出来るようにしておく方法があります。

ただし臼歯部、前歯部に限らず前装冠であれば、前装部にアクセスホールを設けると、審美的に問題となります。

従ってアクセスホールを設けられない場合なども含めてセメントを仮着性のものにすることが自院ではほとんどです。

それでも勘合合力が働いて外しにくいことがあります。

運悪く固定ネジが緩んでしまって、セメント固定が外せないときは、壊して外すか、側面に孔をあけて、コジル器具で外せることもあります。

当然全て無料でやりなおすことにしています。



最近のインプラント学会誌で、ようやくセメント仮着して、開けられたらアクセスホールを設けるというような記事が見られるようになりました。

現状ではセメントでしっかりつけてしまいアケセスホールも設けないという例が、残念ながらほとんどと言ってよいでしょう。

フィクチャーから、アバットメントを外したらそれぞれを清掃して再度固定ネジで締結しなおすということを前提にしています。

固定ネジを緩んだままにしておくと、ネジがフィクチュアーに食い込んだまま破折することがありますので、早期の対応が必要と思われます。

破折して食い込んだネジを、フィクスチュァーから外す器具があることはありますが、必ず成功するとは限りません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-02-05 11:58:56
セメント接着の場合、インプラントは外せないのでどうしても外したい場合は歯を割るしかないのでしょうか。

まず、担当医と相談してください。

お話の内容から推測すると 歯の頭に相当する”上部構造”と、根に相当する”フィクスチャー”の接合が外れかかっているのだと思います。

完全に外れたらすっきりしますが、その場合でもセメントで装着しているのでしたら 削って壊さないといけないでしょうし、いまの状態のままで上部構造を外すためにも削らないといけないかもしれません。

しかし、使っているセメントが弱ければ外すことも可能かもしれません。


使っているセメントが弱いものか強いものかも知らないと、その次の方法が見つからないので、まずは、そのあたりを担当医と話し合うのが一番です

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-02-05 14:03:54
ご相談ありがとうございます。

マイクロスコープと高速コントラエンジンがあればふつう外せます。
クラウンの上に穴を開けるだけなのでふつうクラウンを全部壊さないですみます。

ただしインプラントに止めているネジの頭の処理状況が適否の鍵です。

また成功するかどうかは、インプラントの埋入位置と方向など治療内容、お口の状況なども関わりがあります。
場合によっては壊して作りなおしたほうが良い場合もあります。

いずれにしろ検査診断が大事であり、相当手間ひまがかかります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-05 19:13:35
先生方、私の説明不足にもかかわらずご回答いただきありがとうございます。

質問の中で情報が足りていなかったので補足させていただきます。

インプラントは下の6番目の歯(第一大臼歯)に埋入しています。
セメント固定式だと思います。

アバットメント人工歯との間にフロスが通るのですが、フロスはアバットメントスクリューに当っているようで、かなり深くまで入ります。


・質問では「ガクガクする」と書きましたが、よく観察してみると、反時計回りに回すと緩んで、時計回りに回すと元の位置に収まり「ガクガク」しなくなります。

両サイドの歯(5番と7番)からインプラントの歯に力が加わっていて、上から見ると、歯が垂直軸を中心に少し回転する(10°くらい)ことによって力が逃げている感じです。

上から見たインプラントの歯が楕円形だとすると、下のネジが緩んで回転したほうが歯の入るスペースが少なくてすむので、自然にネジが緩むようになったのかもしれません。


・「インプラント周囲炎」と書きましたが、歯槽骨の吸収はまだ始まっていないので正確には「インプラント粘膜炎」のようです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-05 19:19:19
松山先生、ご回答ありがとうございます。

先生のご説明を読んでいるうちに、「アバットメントとフィクチャーの間のネジ」の緩みか、または「アバットメントスクリュー」の緩みではないかと思えてきました。

一年程前から担当の先生が「セメントが剥がれてきているようだから歯が外れたら持ってきてね」と言っていたので、セメントの劣化だとばかり思っていました。


>セメント接着式とスクリュー式
>文面からは、セメント固定式と思われます。

はい、その通りです。
表現がバラバラですみません。
これからは「セメント固定式」で統一します。


>運悪く固定ネジが緩んでしまって、セメント固定が外せないときは、壊して外すか、側面に孔をあけて、コジル器具で外せることもあります。

なるほど、側面に孔をあけるのですね。
セメントの接着部に当たれば外せそうですね。


>最近のインプラント学会誌で、ようやくセメント仮着して、開けられたらアクセスホールを設けるというような記事見られるようになりました。

よく考えられていますね。

スクリュー式だとスクリューの破折も起こり得ますが、アクセスホールをあらかじめ設けておけばいざとなったときに外しやすいですね。


>固定ネジを緩んだままにしておくと、ネジがフィクチュアーに食い込んだまま破折することがありますので、早期の対応が必要と思われます。

破折して食い込んだネジを、フィクスチュァーから外す器具があることはありますが、必ず成功するとは限りません。

そのようなリスクがあったのですね。
想像していませんでした。
早期の対応が必要ですね。

いろいろ専門的なことまで教えていただき、ありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-05 19:21:29
タカタ先生、ご回答ありがとうございます。


>まず、担当医と相談してください。お話の内容から推測すると 歯の頭に相当する“上部構造”と、根に相当する“フィクスチャー”の接合が外れかかっているのだと思います。

そうですね。
よく考えてみると、問題は上部構造のセメント部分だけではなさそうですね。


>使っているセメントが弱いものか強いものかも知らないと、その次の方法が見つからないので、まずは、そのあたりを担当医と話し合うのが一番です

セメントの種類だけでも対処の方法が変わるのですね。
担当の先生に相談してみようと思います。
セメントがどこについているかなど、構造についても聞いてみようと思います。

教えていただきありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-05 19:23:48
さがら先生、ご回答ありがとうございます。

>マイクロスコープと高速コントラエンジンがあればふつう外せます。
>クラウンの上に穴を開けるだけなのでふつうクラウンを全部壊さないですみます。

人工歯を壊さずに外せる可能性があるのなら本当にありがたいです。


検索してみたら同じような内容が書かれたページが見つかったのですが、このことでしょうか。
参考:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details_1.aspx?cid=1&bookcode=443970

“・仮着した上部構造がはずれない
  上部構造の咬合面に穴を開けてアバットメントのスクリューホールに直接アプローチする

セメント固定した上部構造のアバットメントが緩んできた
  上部構造のアバットメントスクリューホール相当部にアプローチ孔を形成して直接スクリューを締める”

可能かどうかわかりませんが、担当の先生に相談してみたいと思います。

有用な情報ありがとうございます。選択肢が広がりそうです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-02-06 08:31:53
ご返信ありがとうございます。

>このことでしょうか。

そのとおりです。
当院でもごく稀にありました。
マイクロスコープがあれば確実です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-06 21:33:15
さがら先生、ご返信ありがとうございます。

そのとおりでしたか。
症例がすでにあるというのは心強いです。
マイクロスコープって本当にすごいですね。

それにしても、時代とともに今まで出来なかったことが出来るようになるというのは素晴らしいですね。

私の通っているところは地元の歯医者さんなのでマイクロスコープがあるかどうかわかりませんが、なくても手先の器用な先生なのでできないかなと淡い期待をしています。

無理なら他院を探すか、人工歯を壊すかのどちらかでしょうか。。

月曜日に歯医者さんに行って相談する予定です。

また報告させていただきます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nutsloveさん
返信日時:2016-02-08 20:34:15
先生方、いろいろ教えていただきありがとうございました。

今日、歯医者さんに行ってきました。

担当の先生と話し合ったところ、上部の歯は壊すしかないという結論に達しました。

さがら先生のところで行われている処置(マイクロスコープ+高速コントラエンジン+高度な手技)は、そう簡単に受けられるものではないんだなぁと思いました。


今日壊して外すこともできたのですが、セラミックの歯を壊すには時間がかかり、また下のアバットメントが損傷しないようにするためにも先生の時間的余裕のある日にしてもらうことになりました。

インプラントの上部の歯を壊すだけでも大変な作業なのですね。

考えてみれば、口に入った状態で金属よりも硬いものを削るので、神経を遣うのは当然ですね。
患者(私)は軽々と「外してほしい」と言ってしまいましたが。



新しく入れる歯についてですが、アバットメントは取り替えることができないそうで、スクリュー固定式には変更できないそうです。

なので、歯に最初からアクセスホールを設けておいて、仮着セメントで固定してもらうことにしました。

次からは楽に外せると安心するのではなく、再度外さなくてもいいように歯のメンテナンス(特にフロス)には気をつけていきたいと思います。

先生方のアドバイスが大変役に立ちました。

本当にありがとうございました。



タイトル インプラントの下部と上部が外れかけ悪臭
質問者 nutsloveさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
インプラント関連
回答者




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