ノンクラスプデンチャーも残存歯に負担がかかりますか?
相談者:
工事2さん (48歳:男性)
投稿日時:2016-02-11 11:16:04
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-02-11 11:34:15
こんにちは。
>ノンクラスプデンチャーも金属バネがないだけで、残存歯に負担がかかるのですか?
ノンクラスプデンチャーは素材自体がたわむため(弾性率が高い)歯のない部位にスポッと入ってスポッとはずすことができるのです。
たわむことが特性ですから欠損部位に噛む力がかかればたわみます。
ですから設計を上手に行ってもらい素材のたわみが残っている歯をいためにくいようにしておく工夫が必要でしょう。
また、歯がない部位の歯槽骨はどんどん吸収されていくのが定めですから歯茎に合わなくなっているのに気にせず使えるからといって使い続けていれば残りの歯や歯茎にとって負担が大きくなってきますから結果、歯が駄目になったり骨が吸収することにつながります。
数年でやりかえるおしゃれ用入れ歯としてお考えいただいておけば大きな問題はないと思います。
>全体の骨吸収が激しくなった場合、残存歯もダメになりインプラントもできなくなる以外の問題点はどんな事があるのでしょうか?
骨吸収が大きくなっても全体的でなければ骨造成が自費治療で可能ですからそういうことを行えばインプラントも可能かもしれません。
歯がなくなれば骨は吸収し歳をとれば粘膜も薄くなったり痩せます。
それをとめることはできないので歯がなくなったら骨と粘膜を維持するために自費治療ですが骨が吸収しないように補填材を入れておくなどの対処をしておいてもらえば大きな外科処置を改めてする必要がないのでよい場合もあります。
また、骨の代謝は身体とつながっていますから栄養障害のないようにしておかれることも大切だと思います。
>ノンクラスプデンチャーも金属バネがないだけで、残存歯に負担がかかるのですか?
ノンクラスプデンチャーは素材自体がたわむため(弾性率が高い)歯のない部位にスポッと入ってスポッとはずすことができるのです。
たわむことが特性ですから欠損部位に噛む力がかかればたわみます。
ですから設計を上手に行ってもらい素材のたわみが残っている歯をいためにくいようにしておく工夫が必要でしょう。
また、歯がない部位の歯槽骨はどんどん吸収されていくのが定めですから歯茎に合わなくなっているのに気にせず使えるからといって使い続けていれば残りの歯や歯茎にとって負担が大きくなってきますから結果、歯が駄目になったり骨が吸収することにつながります。
数年でやりかえるおしゃれ用入れ歯としてお考えいただいておけば大きな問題はないと思います。
>全体の骨吸収が激しくなった場合、残存歯もダメになりインプラントもできなくなる以外の問題点はどんな事があるのでしょうか?
骨吸収が大きくなっても全体的でなければ骨造成が自費治療で可能ですからそういうことを行えばインプラントも可能かもしれません。
歯がなくなれば骨は吸収し歳をとれば粘膜も薄くなったり痩せます。
それをとめることはできないので歯がなくなったら骨と粘膜を維持するために自費治療ですが骨が吸収しないように補填材を入れておくなどの対処をしておいてもらえば大きな外科処置を改めてする必要がないのでよい場合もあります。
また、骨の代謝は身体とつながっていますから栄養障害のないようにしておかれることも大切だと思います。
相談者からの返信
相談者:
工事2さん
返信日時:2016-02-11 20:00:21
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2016-02-11 23:26:05
義歯の設計にもよりますが、一般論だと、保険の義歯は「レスト」というものを残存歯に設けるため、縦方向の力を残っている歯で受けることができ、横方向の力への抵抗力も高めることができます。
一方、スマイルデンチャーなどのノンクラスプ義歯はレストが無いため、縦方向の力は直接粘膜にかかってしまいますし、横方向の力もそのまま残存歯に伝わってしまいます。
ですので、ノンクラスプ義歯は保険の義歯のように強くものを噛むような設計にはしないというのが基本です。
もし保険の義歯と同じような力がかかる設計にしてしまうと、粘膜に痛みが出たり、残存歯に横方向の過剰な力がかかって残存歯の寿命を縮めてしまう恐れもあります。
船橋先生も書かれていますが、ノンクラスプ義歯はあくまでもおしゃれ用として、一般的な保険の義歯とは用途が異なるものだという認識をされておいたほうが良いかと思います。
一方、スマイルデンチャーなどのノンクラスプ義歯はレストが無いため、縦方向の力は直接粘膜にかかってしまいますし、横方向の力もそのまま残存歯に伝わってしまいます。
ですので、ノンクラスプ義歯は保険の義歯のように強くものを噛むような設計にはしないというのが基本です。
もし保険の義歯と同じような力がかかる設計にしてしまうと、粘膜に痛みが出たり、残存歯に横方向の過剰な力がかかって残存歯の寿命を縮めてしまう恐れもあります。
船橋先生も書かれていますが、ノンクラスプ義歯はあくまでもおしゃれ用として、一般的な保険の義歯とは用途が異なるものだという認識をされておいたほうが良いかと思います。
相談者からの返信
相談者:
工事2さん
返信日時:2016-02-12 00:20:28
田尾様ありがとうございます。
やはりそうなのですね、、、、。
そのために敢えて強く噛まない設計にしてるのですか?
どなたでも結構ですが、裏側にレストをつければかなり改善されますでしょうか?
そうなると数年で作り変えは経済的にきついので修理可能なものとなります。
ポリカーボネートは修理可能らしいですがビスフェノールAの溶出と加水分解での強度の低下があるらしいですね、、、。
それぞれメリットデメリットあります。
総合的にどれがおすすめでしょうか?
レストをつけ強くし修理可能、これが一番です。
それがダメなら保険義歯と外出用にノンクラスプを両方ですが、、、、
そこで同じ医院だと混合診療を恐れやってくれないとの問題が、、、
やはりそうなのですね、、、、。
そのために敢えて強く噛まない設計にしてるのですか?
どなたでも結構ですが、裏側にレストをつければかなり改善されますでしょうか?
そうなると数年で作り変えは経済的にきついので修理可能なものとなります。
ポリカーボネートは修理可能らしいですがビスフェノールAの溶出と加水分解での強度の低下があるらしいですね、、、。
それぞれメリットデメリットあります。
総合的にどれがおすすめでしょうか?
レストをつけ強くし修理可能、これが一番です。
それがダメなら保険義歯と外出用にノンクラスプを両方ですが、、、、
そこで同じ医院だと混合診療を恐れやってくれないとの問題が、、、
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-02-12 10:01:11
義歯の設計ですが、レストのつけ方、レストかの形成形態、対向するプロキシマルプレートの設計、維持鈎の設計等、後は、粘膜面と残存歯の印象法等で義歯と粘膜の圧負担は変わります。
こういう基本的な研究の蓄積は素材自体の変形があまりないもので多く行われていますから、審美性が目的の可塑性(たわむ)のある素材での義歯に関してはまだ十分な研究がされていないのではないかと思います。
また、圧のかかり方を左右する最大の要因は残存歯の状態です。残存歯の位置や形態が悪ければ長期的によい結果にはつながりにくいし、動揺があれば義歯自体大きく沈下横揺れを行いますから破壊へとつながっていきます。
また患者さん側の噛みかた、顎の動かし方、扱い方、清掃状況、寝方などの間接的な圧のかけ方などによって口腔の安定は大きく変わります。
義歯にまで至った患者さんの場合は外傷でない限り元々の条件が非常に悪いわけですから素材だけにこだわってもそれ以外の要素のほうが大きい場合がありそうです。
義歯の場合、もともと不確定要素が多く、長期安定性のよい義歯を作製する前の口腔大改造を義歯作製前に行うことを希望される方も少ないのが現状ですから(歯がなくて噛めなかったり見た目が悪いから早く主訴を改善して欲しい場合がほとんどでしょう)小さな要因である素材についてあまり神経質になる必要はないかもしれません。
それでも自費治療ですからより長く使いたいと思われるのか?(追補が可能な素材であるほうがよいでしょう)
どうせ毎日使用して汚くなるのだから数年で新しいものへと作り変えて綺麗な状態を保ちたいとお考えになるのか?
少しでも溶解率の低いものにしておきたいと思われるのか?
溶解しても気にしないからとことん審美性にこだわりたいと思うのか?
金属が見えてもよいから保険で作れるものを作ってもらいたいのか?
そのあたりでとりあえず選択されてみてはいかがでしょうか?
こういう基本的な研究の蓄積は素材自体の変形があまりないもので多く行われていますから、審美性が目的の可塑性(たわむ)のある素材での義歯に関してはまだ十分な研究がされていないのではないかと思います。
また、圧のかかり方を左右する最大の要因は残存歯の状態です。残存歯の位置や形態が悪ければ長期的によい結果にはつながりにくいし、動揺があれば義歯自体大きく沈下横揺れを行いますから破壊へとつながっていきます。
また患者さん側の噛みかた、顎の動かし方、扱い方、清掃状況、寝方などの間接的な圧のかけ方などによって口腔の安定は大きく変わります。
義歯にまで至った患者さんの場合は外傷でない限り元々の条件が非常に悪いわけですから素材だけにこだわってもそれ以外の要素のほうが大きい場合がありそうです。
義歯の場合、もともと不確定要素が多く、長期安定性のよい義歯を作製する前の口腔大改造を義歯作製前に行うことを希望される方も少ないのが現状ですから(歯がなくて噛めなかったり見た目が悪いから早く主訴を改善して欲しい場合がほとんどでしょう)小さな要因である素材についてあまり神経質になる必要はないかもしれません。
それでも自費治療ですからより長く使いたいと思われるのか?(追補が可能な素材であるほうがよいでしょう)
どうせ毎日使用して汚くなるのだから数年で新しいものへと作り変えて綺麗な状態を保ちたいとお考えになるのか?
少しでも溶解率の低いものにしておきたいと思われるのか?
溶解しても気にしないからとことん審美性にこだわりたいと思うのか?
金属が見えてもよいから保険で作れるものを作ってもらいたいのか?
そのあたりでとりあえず選択されてみてはいかがでしょうか?
相談者からの返信
タイトル | ノンクラスプデンチャーも残存歯に負担がかかりますか? |
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質問者 | 工事2さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 48歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
部分入れ歯 その他 義歯・入れ歯関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。