保険でできる顎関節症の検査・治療の範囲について

相談者: はつづきさん (46歳:女性)
投稿日時:2016-03-03 19:23:54
若い頃より歯が悪く治療を繰り返しております。
7割ぐらいの歯が神経を抜いて冠になっており、6年間から前歯が折れたり、犬歯があたるようになって削ったりされたのでその頃から痛みはなくとも噛み合わせが悪くなっていたのかもしれません。

3年前より右上奥歯を治療したときに低さを感じ、徐々に右顎に痛みを感じました。


その後、噛むと歯が当たった瞬間に右へわずかにスライドするような感覚があり、さらに顎周辺に激痛と噛み合わせの激しい違和感が出るようになりました。
低さを感じた冠を作り直したりもしたのですが、痛みの場所が近い範囲で変わるだけであまり変わりませんでした。

口腔外科歯科大学病院などを回りましたが、骨には異常がなく、顎周囲の筋肉に痛みが出ている顎関節症とどこの病院でも診断されています。


痛みは動かしたときではなく、何もしてない時にだんだんとひどくなることが多いです。

食事中は食べ物で奥歯の高さ上がるせいか、むしろ楽になります。
変な話、たくあんを奥歯に軽くはさむと楽になるという状況です。

起床時には奥歯の上下の間に大きな隙間を感じますが、生活をしていくうちにそこの隙間が狭くなるようになってくると痛む感じです。


普段、日中の噛み締めや歯の接触はしていませんが、舌が自然に上顎についていないことがあるようです。
意識してつけようとしても顎が右上がりに斜めになっているような違和感があり、長時間していると顎が疲れたり、筋肉が痛くなります。

右寄りに下顎が常にあって、もう少し顎を左にしたい感覚があります。
左右の奥歯が違う高さで噛んでる感じで、右は右上、左は左下で噛んでる感じがあります。


一度、ゴシックアーチ(自費)をしていただいたのですが、左右に顎を動かすのはいいが、前後に動かすと「 )」こういう風になっており、治療を繰り返した歯の噛み合わせに誘導され顎を変に動かすように筋肉に癖がついているのではないかと言われました。
(この医院は全顎を自費診療で数百万を提示され費用面で断念しております)


半年ほど前から保険スプリント治療をはじめました。
その先生は最初は前歯だけが当たるようにし→1〜4番ぐらいまで当たるように→奥まで当たるようにという手順でした。

途中、高さがあがったせいか肩の強い張りは残るものの顎の痛みはだいぶとれてきてよかったのですが、奥歯まで当たるようにするために前歯側から削っていくやり方ですので後半は低くなって痛みが戻ってしまいました。

そこで3〜7番ぐらいまでスプリントの高さを僅かに上げていただいて直後は少し良かったのですが、またそこから咬合紙を噛む→削るを繰り返すと痛みまた出ております。
先生が顎を誘導することもあるのですが、右寄りに筋肉が動いていまうようで誘導された場所が常に右寄りな感じです。


治療に反することなので数ヶ月我慢していたのですが、あまりに痛みが強いときにスプリントの両奥歯のほうにセロテープを貼ったところ顎周辺の筋肉が脱力でき痛みも軽減しました。
また右に顎がズレている感覚もなくなりました。

それを先生にもお話したのですが足すことはして頂けず削るばかりですし、調整後、強い違和感があると伝えても自然に削れるからとそのまま2ヶ月使うように言われます。

ただ下顎が右上がりなせいか右ばかりが削れていき、さらに左右差がでる感じです。
次回もまた2ヵ月後の予約で、もう半年を越えますし、痛いまま2ヶ月使い続けるのは辛いので転院をしようかと考えております。

とはいえ、この医院に行き着くまでも、やたら削られて悪化したり、大学病院では口腔を見ずレントゲンを診ただけで骨に異常がないような患者をいちいち補綴科には回せないと言われ終わったり等いろいろありまして、やっと治療を始めた状況ですので病院探しにも疲れております。


全部の歯を自費で治療できれば一番いいのでしょうが費用的に何百万という負担は難しく、ある程度まで保険で、どうしようもない歯だけ自費でというのを相談しながら、多少の痛みが残ってもしょうがないけど、激痛だけはなんとか軽減できないだろうか?と考えています。
(現在仮歯と仮歯がとれた歯が上下あわせて5本あります)

そこで今後の医院探しの参考にさせていただきたく投稿にいたりました。


そもそも顎関節症の治療でスプリントを製作するとき、どこまで保険で検査はできるものでしょうか?

今の医院では型どりと模型製作とチェックバイトのみでスプリントが出来上がりましたが、左右の高さの差を感じておりますので、たとえばゴシックアーチやフェイスボウまでした上でスプリントを製作することが保険算定上可能なのか?というあたりを教えていただけたらと思います。


可能であれば、そういう医院を探そうと思いますし、不可能であれば何か違う方法(奥歯だけ自費で作って様子見るとか)を相談できる医院を探そうと思っています。

また、他の治療の提案やこんな方針の医院を探すといいよ、などのアドバイスがあれば嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-03-04 12:13:13
噛み合わせの治療によって、その症状・違和感が治癒するかどうかには疑問を感じます。

歯科以外の治療が必要かどうかは判りません(担当医が判断されること)が、もし必要でしたら、それも併行なさった方が良いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はつづきさん
返信日時:2016-03-04 18:22:31
藤森先生

ご回答ありがとうございます。
歯科以外に整形や耳鼻咽喉科などは痛み出した最初の1年ぐらいで診察を受けていますが異常なく、現在の歯科にもお話済みです。

噛み合わせ治療と言いましても、私もいろいろあってからこちらの掲示板を知り、不可逆的な治療はしないほうがいいと学んでおりますので、まずはマウスピース等で症状軽減が出来るかどうか?を模索の段階です。


ただ高額な負担が厳しいことを考えると保険ということになりますが、算定すらできないものを求めてもしょうがないので、まずはどんなことまでが顎関節症の検査として算定可能であるかをまずは学び、医院探しの参考にしたい次第です。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-03-04 18:41:58
西山です

顎関節症を診断するために必要な検査としては

 適切な問診
 開口量(無痛,有痛,強制)と痛みの誘発・再現
 関節雑音の触診
 筋および関節の触診による圧痛の有無・痛みの再現
 エックス線検査(パノラマ,4分割断層など)
 MRI検査

があります.

これらの検査は一般的には保険内で可能だと思います.
2013年にDC/TMDという国際的に共通した顎関節症の診断基準が出されました.
現在ではこのDC/TMDに即した診断が行われるようになっています.

これは診査の方法を厳密に定義しており,きちんとその内容にしたがって診査することによって,診断精度が比較的高いことが保障されているものです.


まずは,このDC/TMDという診断基準に基づいて診断することが可能な医療機関に相談してみるとよいかもしれません.

ちなみに,顎関節症の診断にゴシックアーチやフェイスボウトランスファーまでは必要ないと思われます.

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はつづきさん
返信日時:2016-03-07 11:31:47
西山先生
ご回答ありがとうございます。


検査の内容やDC/TMDの診断基準のことをアドバイスくださり、ありがとうございます。

その診断基準を採用しているかどうかは不明ですが、病院によって似たような検査を2〜3個を組み合わせて聞かれたり、触診されましたがMRIまで撮ったことはありません。

歯科大では開口量は指3本入ること、やエックス線(パノラマと4分割断層)で骨に異常なしとの診断でしたのでMRIまで必要がないとの判断だったのかもしれません。


調べてみてDC/TMDの診断基準とともにセルフマッサージのことを書いてるHPを見つけました。
このマッサージは歯科大で指導され約半年続けましたが効果はあまり感じられませんでした。

筋および関節の触診による圧痛の有無・痛みの再現という意味では激痛が出ますし、激痛の時には筋弛緩剤を投与されたこともあります。


その他いろいろありまして、スプリント治療が出来る医院を探して、現在半年ほどにいたります。
経過を書き出すと長文になりますのでここまでにしますがDC/TMDの診断基準に基づいて診断してくれる医療機関については自分でも改めて探してみたいと思います。
ありがとうございました。



タイトル 保険でできる顎関節症の検査・治療の範囲について
質問者 はつづきさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
顎関節症
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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