顔の歪みについて
相談者:
くかさん (37歳:男性)
投稿日時:2016-04-02 00:59:37
こんにちは。
顔の歪みがひどくて悩んでいます。
鏡を見ても、自分で歪みが分かります。
写真を撮ると、左側にすごく歪んでいるのが分かります。
まるで、顔がくの字に曲ってる様に、左側が潰れた感じに見えます。
顎の関節も、口を開ける時、左側が動いてから、右側がごきます。
小学校低学年の頃から悩んで、30年近くになります。
左側に歪んでいるので、右側で物を噛む意識をしています。
骨格か、筋肉どちらの問題なのでしょか。
よろしくお願いします。
顔の歪みがひどくて悩んでいます。
鏡を見ても、自分で歪みが分かります。
写真を撮ると、左側にすごく歪んでいるのが分かります。
まるで、顔がくの字に曲ってる様に、左側が潰れた感じに見えます。
顎の関節も、口を開ける時、左側が動いてから、右側がごきます。
小学校低学年の頃から悩んで、30年近くになります。
左側に歪んでいるので、右側で物を噛む意識をしています。
骨格か、筋肉どちらの問題なのでしょか。
よろしくお願いします。
回答1
番町デンタルクリニック(千代田区三番町)の吉田です。
回答日時:2016-04-02 07:59:57
最近このような方は非常に増えてきています。
これは人にもよります、より敏感な方は歪みやすくなります。
またもうひとつの原因として外傷を受けた(顎を打つなど)ことが原因だったりします
敏感な人の場合、精神的ストレスで、外傷の場合は顎を打ったりしたことが原因で顎が曲がってくることがあります。
ストレスでは、顎の一方あるいは両方が常に緊張してしまうことによって徐々緊張している側に顎が引かれ、一方に歪んだり、両方とも奥に入ってしまったりしまって、本来の理想とはいえない位置に噛みあわせが出来あがってしまいます。
このようなことの多くは、すでに小学生前の乳歯列でおきていることもありますから、乳歯が生え変わる時点でかみ合わせを治療すると意外に効果が高かったりします。
実は大人の噛み合わせの位置は乳歯である程度決まってしまいます。
なぜなら大人のかみ合わせを決める6才臼歯が初めて生えてくるのが小学校低学年ぐらいで、そのときは乳歯のかみ合わせがある中で奥歯がかみ合ってくるので、乳歯列にズレたかみ合わせがあれば、そのかみ合わせを大人まで引き継ぐことにならざるを得ないと私は考えています。
もちろんその後の顎の成長過程で変わってくる部分もありますが、大部分は決まってしまうのです。
また、受験などのストレスでも成長過程で徐々に歪んできたり、不適切な歯の治療や矯正治療で、顎の位置が狂ってしまうことで、歪みが起こることもあります。
つまり、くかさんの場合は、小さいときからの骨格および筋肉の両方に原因があって、それが治らないか、あるいは徐々に悪化して今の状況になっているのだと思います。(おおもとはおそらくストレスや外傷が原因でしょうが)
顎の関節もおそらく左側歪んだことで、左が磨り減ってきているでしょうから、顎の骨の長さ自体もおそらく左右で違っているでしょう。
そしてそのような状態になって30年も経っていますから、筋肉もそのものもゆがんだ顎に適応しているでしょうから、くかさんの場合は常に左側の筋肉が硬く緊張しているはずで、結果的に顔もアンバランスになっているのだと思います。
一方でそれだけ長く顎が歪んでいれば当然身体全体もひずんでいるでしょうから、歪みによる顎に限らないさまざまな体調不良が出てきていると予想されます。
治療でどこまで治るかですが、歯と顎と噛み合わせがどこまで関与しているのか?全身のゆがみも取らないと治らないのではないか?といった点で、実際は非常に奥深い問題なのです。
あまりひどい場合は手術しかない場合もありますが、安易に手術すれば治るというわけでもありません。
現代人は昔ほど運動をしなくなっていることと、敏感な人が増えた結果このような症状を持った患者さんは実は増えており、単純に治るものではないと私は思います。
これは人にもよります、より敏感な方は歪みやすくなります。
またもうひとつの原因として外傷を受けた(顎を打つなど)ことが原因だったりします
敏感な人の場合、精神的ストレスで、外傷の場合は顎を打ったりしたことが原因で顎が曲がってくることがあります。
ストレスでは、顎の一方あるいは両方が常に緊張してしまうことによって徐々緊張している側に顎が引かれ、一方に歪んだり、両方とも奥に入ってしまったりしまって、本来の理想とはいえない位置に噛みあわせが出来あがってしまいます。
このようなことの多くは、すでに小学生前の乳歯列でおきていることもありますから、乳歯が生え変わる時点でかみ合わせを治療すると意外に効果が高かったりします。
実は大人の噛み合わせの位置は乳歯である程度決まってしまいます。
なぜなら大人のかみ合わせを決める6才臼歯が初めて生えてくるのが小学校低学年ぐらいで、そのときは乳歯のかみ合わせがある中で奥歯がかみ合ってくるので、乳歯列にズレたかみ合わせがあれば、そのかみ合わせを大人まで引き継ぐことにならざるを得ないと私は考えています。
もちろんその後の顎の成長過程で変わってくる部分もありますが、大部分は決まってしまうのです。
また、受験などのストレスでも成長過程で徐々に歪んできたり、不適切な歯の治療や矯正治療で、顎の位置が狂ってしまうことで、歪みが起こることもあります。
つまり、くかさんの場合は、小さいときからの骨格および筋肉の両方に原因があって、それが治らないか、あるいは徐々に悪化して今の状況になっているのだと思います。(おおもとはおそらくストレスや外傷が原因でしょうが)
顎の関節もおそらく左側歪んだことで、左が磨り減ってきているでしょうから、顎の骨の長さ自体もおそらく左右で違っているでしょう。
そしてそのような状態になって30年も経っていますから、筋肉もそのものもゆがんだ顎に適応しているでしょうから、くかさんの場合は常に左側の筋肉が硬く緊張しているはずで、結果的に顔もアンバランスになっているのだと思います。
一方でそれだけ長く顎が歪んでいれば当然身体全体もひずんでいるでしょうから、歪みによる顎に限らないさまざまな体調不良が出てきていると予想されます。
治療でどこまで治るかですが、歯と顎と噛み合わせがどこまで関与しているのか?全身のゆがみも取らないと治らないのではないか?といった点で、実際は非常に奥深い問題なのです。
あまりひどい場合は手術しかない場合もありますが、安易に手術すれば治るというわけでもありません。
現代人は昔ほど運動をしなくなっていることと、敏感な人が増えた結果このような症状を持った患者さんは実は増えており、単純に治るものではないと私は思います。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-04-02 10:36:04
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-04-03 15:21:03
こんにちは。
人間の顔は左右利き手があるように完全に左右対称性を求めても無理な場合がありますが、お悩みになるくらいなのですからかなり大きくずれているのでしょう。
多くの人で元々骨が歪んでしやすい時期があります。
特に出生時からそれ以降の骨がまだ柔らかい時期ですね。
この時期におこった小さな歪みが成長期に上手に治療介入されて除去できていなければ、成長とともに歪みは悪化します。
ヨーロッパの歯科では機能矯正が主体ですから、小児の頭蓋骨に関しての論文や研究が盛んに行われていて、頭蓋の歪みから早期に修正していく育成法などが行われていたりします。
日本ではこの分野の研究はまだこれからという感じだと思いますが、日本の大学も成長分野の研究室が各地に出来てきているようですから、今後しっかりと検証が行われてくるのだと思います。
元々の顔の基底部が歪んでいれば頬部の発育も顎の発育も歪みます。
またそれを助長するような寝方や使い方(主に食べ方)、外部の筋の使い方、姿勢などに問題があれば加齢とともにゆがみは酷くなります。
本来ならば乳歯の時期からまたは遅くとも第1大臼歯が生え終わった時期から積極的に修正する矯正治療が必要でしょうが、悲しいかな日本は矯正治療について保険が適応されませんから時期を逸してしまい、成長後の顔の出来不出来で悩みを深めてしまうことになりがちです。
これは保険制度の弊害ですね。
成長後であれば外科を併用した美容整形が必要になりますが外科を併用すればリスクも大きく、ましてすでに身体自身歪んだ使い方が身について出来上がってしまっていれば外科を併用しても機能が伴わない場合もあり不調を招くこともありがちです。
>小学校低学年の頃から悩んで、30年近くになります。
この時期に悩み始めたのは正解です。
ですが、ここで放置してしまったのが悪かったのです。
残念ながら今の日本ではまだまだ機能矯正や育成矯正について理解が不足しているようですが、今後は変わってくるのではないかと期待しています。
取り返しがつかなくなって悩みを深めるのではなく成長を利用できる時にちゃんと形態と機能を作っておくことのほうが建設的だと思います。
人間の顔は左右利き手があるように完全に左右対称性を求めても無理な場合がありますが、お悩みになるくらいなのですからかなり大きくずれているのでしょう。
多くの人で元々骨が歪んでしやすい時期があります。
特に出生時からそれ以降の骨がまだ柔らかい時期ですね。
この時期におこった小さな歪みが成長期に上手に治療介入されて除去できていなければ、成長とともに歪みは悪化します。
ヨーロッパの歯科では機能矯正が主体ですから、小児の頭蓋骨に関しての論文や研究が盛んに行われていて、頭蓋の歪みから早期に修正していく育成法などが行われていたりします。
日本ではこの分野の研究はまだこれからという感じだと思いますが、日本の大学も成長分野の研究室が各地に出来てきているようですから、今後しっかりと検証が行われてくるのだと思います。
元々の顔の基底部が歪んでいれば頬部の発育も顎の発育も歪みます。
またそれを助長するような寝方や使い方(主に食べ方)、外部の筋の使い方、姿勢などに問題があれば加齢とともにゆがみは酷くなります。
本来ならば乳歯の時期からまたは遅くとも第1大臼歯が生え終わった時期から積極的に修正する矯正治療が必要でしょうが、悲しいかな日本は矯正治療について保険が適応されませんから時期を逸してしまい、成長後の顔の出来不出来で悩みを深めてしまうことになりがちです。
これは保険制度の弊害ですね。
成長後であれば外科を併用した美容整形が必要になりますが外科を併用すればリスクも大きく、ましてすでに身体自身歪んだ使い方が身について出来上がってしまっていれば外科を併用しても機能が伴わない場合もあり不調を招くこともありがちです。
>小学校低学年の頃から悩んで、30年近くになります。
この時期に悩み始めたのは正解です。
ですが、ここで放置してしまったのが悪かったのです。
残念ながら今の日本ではまだまだ機能矯正や育成矯正について理解が不足しているようですが、今後は変わってくるのではないかと期待しています。
取り返しがつかなくなって悩みを深めるのではなく成長を利用できる時にちゃんと形態と機能を作っておくことのほうが建設的だと思います。
タイトル | 顔の歪みについて |
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質問者 | くかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。