歯列矯正の接着剤について
相談者:
おっけーさん (45歳:女性)
投稿日時:2016-05-19 16:05:36
矯正をする決心をし、二カ所の矯正歯科医院に相談に行ってきました。
どちらも技術的には問題ないかと思うのですが、治療のアプローチがまったく正反対なので、素人には判断できず困っています。
・A歯科:上顎は裏側装置(インコグニート)、下顎は表側装置を推奨。
理由は
@見た目
A装置をつける接着剤で歯が劣化するので、表が傷むよりは裏が傷む方がリスクが少ない
B裏側の方が虫歯になりにくい
・B歯科:上下とも表側装置( デーモンシステム)。
裏側装置は動きも悪いので基本的に勧めない。
自分の思いとしては矯正をやる以上、少なからず見た目に影響するのは覚悟の上ですし、より良い矯正ができることが大事なので、装置が表でも裏でもまったくこだわりがありません。
むしろ、期間が長引く可能性が裏側にあるなら(A歯科は表も裏もあまり差はないとの見解)、虫歯のリスクも高まるので表側を選択すると思います。
しかし、問題は「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
B歯科で確認したところ
「そんなことはありえない」
と言われましたが、果たしてどちらなのか…。
もし損傷するおそれがあるなら歯の健康を第一に考え、裏側にすべきかと悩んでしまい決断できずにいます。
アドバイスよろしくお願いします。
どちらも技術的には問題ないかと思うのですが、治療のアプローチがまったく正反対なので、素人には判断できず困っています。
・A歯科:上顎は裏側装置(インコグニート)、下顎は表側装置を推奨。
理由は
@見た目
A装置をつける接着剤で歯が劣化するので、表が傷むよりは裏が傷む方がリスクが少ない
B裏側の方が虫歯になりにくい
・B歯科:上下とも表側装置( デーモンシステム)。
裏側装置は動きも悪いので基本的に勧めない。
自分の思いとしては矯正をやる以上、少なからず見た目に影響するのは覚悟の上ですし、より良い矯正ができることが大事なので、装置が表でも裏でもまったくこだわりがありません。
むしろ、期間が長引く可能性が裏側にあるなら(A歯科は表も裏もあまり差はないとの見解)、虫歯のリスクも高まるので表側を選択すると思います。
しかし、問題は「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
B歯科で確認したところ
「そんなことはありえない」
と言われましたが、果たしてどちらなのか…。
もし損傷するおそれがあるなら歯の健康を第一に考え、裏側にすべきかと悩んでしまい決断できずにいます。
アドバイスよろしくお願いします。
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2016-05-20 08:51:29
ご相談ありがとうございます。
>「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
つける時と、外す時と、両方の時点で多少は損傷を受けます。
また接着方法を丁寧にしないと、ケアが十分にできず、接着剤との境目に虫歯が多発します。
大事なことはプロセスです。
きれいな歯のままに矯正する目標設定が重要です。
ただ、単に矯正するということが一番危険です。
接着剤の問題は、表でも裏でも同じです。
表は損傷が残っては目立ちます。
裏は目立ちませんがとても治療しにくいしケアしにくいので、表ほどきちんとできず損傷が大きく残りやすいともいえます。
どちらも目標設定と、細心の注意と、そういう治療にいつも慣れているスタッフであることが選択条件となります。
>「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
つける時と、外す時と、両方の時点で多少は損傷を受けます。
また接着方法を丁寧にしないと、ケアが十分にできず、接着剤との境目に虫歯が多発します。
大事なことはプロセスです。
きれいな歯のままに矯正する目標設定が重要です。
ただ、単に矯正するということが一番危険です。
接着剤の問題は、表でも裏でも同じです。
表は損傷が残っては目立ちます。
裏は目立ちませんがとても治療しにくいしケアしにくいので、表ほどきちんとできず損傷が大きく残りやすいともいえます。
どちらも目標設定と、細心の注意と、そういう治療にいつも慣れているスタッフであることが選択条件となります。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-05-20 11:34:07
こんにちは。
>「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
>B歯科で確認したところ
>「そんなことはありえない」
>と言われましたが、
歯に何か接着して長期間外れないようにしておくためには、歯の表面を一度脱灰してガサガサ(目に見えないくらいのものです)にする必要があります。
それをエッチングといいます。
エッチングした面はお口の唾液で再石灰化されますし、積極的に修復剤を使用することで再度修復しますから、多くの場合問題はないのですが、歯磨きが下手な人(ブラケットやそれ以外の複雑な装置をつければつけるだけ、歯磨きの難易度が極端に上がるのでかなりの努力が必要です)や、酸性度の強い飲食が好きな人(炭酸や乳酸飲料、ポカリやオレンジジュース、お酢など)の場合、脱灰面が上手く修復されず酸蝕や虫歯になって白濁することがあります。
実際はブラケットをつけた部位には接着のためにすぐに樹脂を浸透させますから、その部位はお口の中に通常あるようなものでは、酸蝕も虫歯も発生しないのですが、問題はブラケットをつけるための樹脂をまったく浸透させていない部分に問題が起こる可能性が高いです。
このように多くの場合手技上の問題が元で更に患者ご本人の管理不足が拍車を掛けて、虫歯や白濁が発生すると言うことにつながります。
@の歯科ではそれらの点で少し問題があることが多く、トラブル防止のためにお勧めが裏側矯正になっているのかもしれません。
Aの医院は管理がしっかりしていて、そういうディボンディング時のトラブルを今まで経験したことがないのかもしれませんし、単に運がよかったのかもしれません。
結局は長い期間お口の中を毎日管理するのは患者さん御本人ですし、治療期間が長引いたり治療時間が長引くことで苦痛を感じられるのも患者さん御本人です。
インコグニート単体でどの程度の治療が可能でどの程度の仕上がりが期待できるのか、しっかりご確認いただき何らかのトラブルがあった場合は、柔軟に対応してもらえることを確認しておかれたらよいのではないかと思います。
医院がどの術式に慣れているのか?
患者があれこれ条件を出さないのに医院側から勧められる方法というのは多くの場合、医院が最も慣れて成功率の高い方法である場合が多い(そうでない場合もあるでしょうが)と思いますから、よく話を聞かれて決断されることをお勧めします。
>「接着剤で歯が劣化(損傷)するか否か」です。
>B歯科で確認したところ
>「そんなことはありえない」
>と言われましたが、
歯に何か接着して長期間外れないようにしておくためには、歯の表面を一度脱灰してガサガサ(目に見えないくらいのものです)にする必要があります。
それをエッチングといいます。
エッチングした面はお口の唾液で再石灰化されますし、積極的に修復剤を使用することで再度修復しますから、多くの場合問題はないのですが、歯磨きが下手な人(ブラケットやそれ以外の複雑な装置をつければつけるだけ、歯磨きの難易度が極端に上がるのでかなりの努力が必要です)や、酸性度の強い飲食が好きな人(炭酸や乳酸飲料、ポカリやオレンジジュース、お酢など)の場合、脱灰面が上手く修復されず酸蝕や虫歯になって白濁することがあります。
実際はブラケットをつけた部位には接着のためにすぐに樹脂を浸透させますから、その部位はお口の中に通常あるようなものでは、酸蝕も虫歯も発生しないのですが、問題はブラケットをつけるための樹脂をまったく浸透させていない部分に問題が起こる可能性が高いです。
このように多くの場合手技上の問題が元で更に患者ご本人の管理不足が拍車を掛けて、虫歯や白濁が発生すると言うことにつながります。
@の歯科ではそれらの点で少し問題があることが多く、トラブル防止のためにお勧めが裏側矯正になっているのかもしれません。
Aの医院は管理がしっかりしていて、そういうディボンディング時のトラブルを今まで経験したことがないのかもしれませんし、単に運がよかったのかもしれません。
結局は長い期間お口の中を毎日管理するのは患者さん御本人ですし、治療期間が長引いたり治療時間が長引くことで苦痛を感じられるのも患者さん御本人です。
インコグニート単体でどの程度の治療が可能でどの程度の仕上がりが期待できるのか、しっかりご確認いただき何らかのトラブルがあった場合は、柔軟に対応してもらえることを確認しておかれたらよいのではないかと思います。
医院がどの術式に慣れているのか?
患者があれこれ条件を出さないのに医院側から勧められる方法というのは多くの場合、医院が最も慣れて成功率の高い方法である場合が多い(そうでない場合もあるでしょうが)と思いますから、よく話を聞かれて決断されることをお勧めします。
タイトル | 歯列矯正の接着剤について |
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質問者 | おっけーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯列矯正の治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。