歯科医師(歯科医院)によっての治療の判断の違いについて
相談者:
いっちゃんちゃんさん (32歳:女性)
投稿日時:2016-06-24 20:26:37
虫歯か否かの判断や、治療すべきか否かの判断は歯科医師や医院によってかなり違ってくるものなのでしょうか?
私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
この度医院を変えなければならなくなり、新しい医院Aに行ったところ虫歯が3か所と言われました。
(この医院はスタッフの方や医院の雰囲気があまり良くなく一度きりです。)
その後指摘された虫歯3か所を治療してもらうため新たにBという医院に伺いました。
すると虫歯が約10本指摘されました。
私は元々虫歯が多く、10本のほとんどは銀歯や詰め物で治療した歯が再度虫歯になりかけているということで、小さいものとの事です。
痛みやしみると言った自覚症状は全くありません。
AとBの間は1か月程度しかあいておらず、この間に一度に虫歯が増えたとは思えません。
Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
前歯については全体に被せるのはかなり抵抗があり、予防のためだけにすぐに全体を被せる気にはなりません。
このように伝えても問題ないでしょうか?
スタッフの方達の対応や説明はきちんとしており、不信感というわけではないのですが、これほど先生や医院の方針によって診断に差が出るものなのでしょうか?
正直混乱しており、このまま様子をみて別の歯医者にかかってみようかとも考えております。
一般的にこのような診断の違いはよくあることなのでしょうか?
よろしくお願い致します。
私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
この度医院を変えなければならなくなり、新しい医院Aに行ったところ虫歯が3か所と言われました。
(この医院はスタッフの方や医院の雰囲気があまり良くなく一度きりです。)
その後指摘された虫歯3か所を治療してもらうため新たにBという医院に伺いました。
すると虫歯が約10本指摘されました。
私は元々虫歯が多く、10本のほとんどは銀歯や詰め物で治療した歯が再度虫歯になりかけているということで、小さいものとの事です。
痛みやしみると言った自覚症状は全くありません。
AとBの間は1か月程度しかあいておらず、この間に一度に虫歯が増えたとは思えません。
Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
前歯については全体に被せるのはかなり抵抗があり、予防のためだけにすぐに全体を被せる気にはなりません。
このように伝えても問題ないでしょうか?
スタッフの方達の対応や説明はきちんとしており、不信感というわけではないのですが、これほど先生や医院の方針によって診断に差が出るものなのでしょうか?
正直混乱しており、このまま様子をみて別の歯医者にかかってみようかとも考えております。
一般的にこのような診断の違いはよくあることなのでしょうか?
よろしくお願い致します。
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2016-06-24 21:02:40
>虫歯か否かの判断や、治療すべきか否かの判断は歯科医師や医院によってかなり違ってくるものなのでしょうか?
>一般的にこのような診断の違いはよくあることなのでしょうか?
そうですね、「虫歯が3か所と言われました」「虫歯が約10本指摘されました」と差があることは、このサイトの過去ログにも結構あるようです。
>私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
虫歯があったからといって、全て直ちに治療に移行するとは限りません。
だからといって、定期的に診続けていくとなると、半年も空けてしまうのも如何なものかと思います。
>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
本当に予防に力を入れている歯科医院ならば、上記のようなことはないものと思います。
私だったら、少しでも歯の切削量を減らすことを、第一に検討します。
例えば、ホームページなどで予防に力を入れていると謳っていても、その実が伴っていない歯科医院は、私が知る限り、いくつもあるように思います。
>一般的にこのような診断の違いはよくあることなのでしょうか?
そうですね、「虫歯が3か所と言われました」「虫歯が約10本指摘されました」と差があることは、このサイトの過去ログにも結構あるようです。
>私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
虫歯があったからといって、全て直ちに治療に移行するとは限りません。
だからといって、定期的に診続けていくとなると、半年も空けてしまうのも如何なものかと思います。
>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
本当に予防に力を入れている歯科医院ならば、上記のようなことはないものと思います。
私だったら、少しでも歯の切削量を減らすことを、第一に検討します。
例えば、ホームページなどで予防に力を入れていると謳っていても、その実が伴っていない歯科医院は、私が知る限り、いくつもあるように思います。
相談者からの返信
相談者:
いっちゃんちゃんさん
返信日時:2016-06-24 21:47:56
小林先生
早々のお返事ありがとうございます。
申し訳ございません。当初の質問内容とずれてしまうのですが、下記は抜髄済=必ずしもクラウンにする必要はないとの理解でよろしいでしょうか?
奥歯は既にインレーと歯の間にスキマができ虫歯になっていたようで、治療→クラウンの方向で進んでおります。
前歯は私は現状のままおいておくつもりですが、割れる可能性があるとのことで、被せ(差し歯ではないと思いたいのですが・・・)を薦められております。
現在の治療では抜髄すると部分的に被せることはほぼないと伺いました。
【>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
>本当に予防に力を入れている歯科医院ならば、上記のようなことはないものと思います。】
また診断の違いについて、自覚症状がなくても小さい虫歯やなりかけのうちに治療しておいた方がいいということは理解しているつもりなのですが、先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
そもそもこういう診断の違いというものは、見落としなど技量の問題ではなく、先生方の考え方の違いによるものが大きいのでしょうか?
早々のお返事ありがとうございます。
申し訳ございません。当初の質問内容とずれてしまうのですが、下記は抜髄済=必ずしもクラウンにする必要はないとの理解でよろしいでしょうか?
奥歯は既にインレーと歯の間にスキマができ虫歯になっていたようで、治療→クラウンの方向で進んでおります。
前歯は私は現状のままおいておくつもりですが、割れる可能性があるとのことで、被せ(差し歯ではないと思いたいのですが・・・)を薦められております。
現在の治療では抜髄すると部分的に被せることはほぼないと伺いました。
【>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
>本当に予防に力を入れている歯科医院ならば、上記のようなことはないものと思います。】
また診断の違いについて、自覚症状がなくても小さい虫歯やなりかけのうちに治療しておいた方がいいということは理解しているつもりなのですが、先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
そもそもこういう診断の違いというものは、見落としなど技量の問題ではなく、先生方の考え方の違いによるものが大きいのでしょうか?
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2016-06-25 08:06:40
>自覚症状がなくても小さい虫歯やなりかけのうちに治療しておいた方がいいということは理解しているつもりなのです
こういった考えは、大きな間違いかと思いますし、ご自身の歯を失っていくことに繋がりかねません。
虫歯は、歯周病のように「早期発見・早期治療」ではなく、「早期発見・早期予防」です。
繰り返しになりますが、虫歯があったからといって、全て直ちに治療に移行するとは限りません。
定期的に診続けていくことで、不可逆的な治療を、何年も何十年もずっと後送りにすることが可能なことが、結構あるかと思います。
>先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
回答1にも、上記にも書いた通りです。
こういった考えは、大きな間違いかと思いますし、ご自身の歯を失っていくことに繋がりかねません。
虫歯は、歯周病のように「早期発見・早期治療」ではなく、「早期発見・早期予防」です。
繰り返しになりますが、虫歯があったからといって、全て直ちに治療に移行するとは限りません。
定期的に診続けていくことで、不可逆的な治療を、何年も何十年もずっと後送りにすることが可能なことが、結構あるかと思います。
>先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
回答1にも、上記にも書いた通りです。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-06-25 10:23:55
>そもそもこういう診断の違いというものは、見落としなど技量の問題ではなく、先生方の考え方の違いによるものが大きいのでしょうか?
そうですね。
考え方の違い、経験の違い、技術の違い、患者さんの口腔清掃状態の違い、虫歯リスクの違い、受診態度の違い、などなど様々なことを考慮して「治療するかしないか」が変わります。
特に初期虫歯のような小さな虫歯に関しては歯科医によって大きく方針が変わるものです。
例えば、5年間定期的に通っている歯医者さんでは「3年前に初期虫歯を発見したが、この3年間での進行はごくわずかで、この先、1年くらいは削る必要はないだろう」と判断したとしても、別の歯科医が初めてその虫歯を見たとすれば「この先いつ虫歯が進むかわからないので、今のうちに治療しておいた方がいいだろう」と判断するかもしれません。
なので、
>先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
これはアリだと思います。
ただし、その判断するのはあくまでも「歯科医師」ですから、担当医とよくディスカッションされる必要はあると思います。
そうですね。
考え方の違い、経験の違い、技術の違い、患者さんの口腔清掃状態の違い、虫歯リスクの違い、受診態度の違い、などなど様々なことを考慮して「治療するかしないか」が変わります。
特に初期虫歯のような小さな虫歯に関しては歯科医によって大きく方針が変わるものです。
例えば、5年間定期的に通っている歯医者さんでは「3年前に初期虫歯を発見したが、この3年間での進行はごくわずかで、この先、1年くらいは削る必要はないだろう」と判断したとしても、別の歯科医が初めてその虫歯を見たとすれば「この先いつ虫歯が進むかわからないので、今のうちに治療しておいた方がいいだろう」と判断するかもしれません。
なので、
>先生により判断が異なるような小さな虫歯であればメンテナンスの度に様子を見るという選択肢も有効でしょうか?
これはアリだと思います。
ただし、その判断するのはあくまでも「歯科医師」ですから、担当医とよくディスカッションされる必要はあると思います。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-25 11:10:36
こんにちは。
かなり診断が異なってしまったようで混乱されるのは致し方ないですね。
ここまで違えば何を信じたらよいのか?ということになりますよね。
>私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
櫻井先生も書かれていますが、メンテナンスにずっと通っておられる歯科医院では虫歯が進行していかないし不快症状も起きないことを確認しているわけですから治療介入の必要なしと判断されることは多々あります。
通院期間が長くなればなるほど患者さんの生活環境や社会的要因なども十分理解できるようになり、緊急性がなければ治療をしないという方向でメンテナンスを行って経過を観察してくれることが多いと思います。
何しろお口の中の疾患はほとんどが慢性疾患で生活習慣病ですから。
一通り治療が落ち着いていて大きな問題がなく症状がなければ緊急的に治療介入する必要はないものです。
>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
>前歯については全体に被せるのはかなり抵抗があり、予防のためだけにすぐに全体を被せる気にはなりません。
予防に力を入れている医院ということのようですが、すでに修復物が多数あり初期虫歯があるのであればすでに予防の範疇から外れてしまうので、怪しいところは早めに治療介入していくことが口腔内の細菌叢のコントロールに有利だという考え方なのでしょうか?
口腔細菌叢コントロール法にも様々な方法がありますからリスクを伴う歯科治療を積極的に併用する必要はない場合もあるのですが、医院によっては先行的に治療介入していく考えである場合もあるでしょう。
継ぎはぎになっている部位をすべて削ってしまい口腔内に露出している部位すべてを人工物で置き換えて細菌がつきにくい環境を整えるという考え方もまああるかな?と思いますが、治療にはリスクがつき物ですからね。よくお考え下さって選択してください。
多くの場合で素材もよいものを薦められるでしょうから割と高額な支出が必要になるでしょう。
お口の中に継ぎはぎがなくなって怪しい部位や掃除が行きとどきにくい部位が少なくなれば見た目も綺麗なお口になるのは確かでしょうし、セルフコントロールが楽になるのは確実でしょう。
またそのように治療全体を計画していくことは悪いことではないでしょう。
ただ、そうしたからといってメンテナンスフリーになるわけではありませんから、A歯科で行ってもらっていたかあるいはそれ以上の定期的なメンテナンスを薦められ継続することになっていくでしょう。
すでに修復物がお口の中にあるのでしたらお口の中を一旦人工的にリセットしたいかどうかでお考えいただくとよいのではないかと思います。
いずれにしろメンテナンスを継続されることこそがお口の病気予防につながります。
説明の時間をしっかりとってもらい納得された上で治療を選択してくださいね。
かなり診断が異なってしまったようで混乱されるのは致し方ないですね。
ここまで違えば何を信じたらよいのか?ということになりますよね。
>私は4〜6か月ごとにメンテナンスに通っておりました。
櫻井先生も書かれていますが、メンテナンスにずっと通っておられる歯科医院では虫歯が進行していかないし不快症状も起きないことを確認しているわけですから治療介入の必要なしと判断されることは多々あります。
通院期間が長くなればなるほど患者さんの生活環境や社会的要因なども十分理解できるようになり、緊急性がなければ治療をしないという方向でメンテナンスを行って経過を観察してくれることが多いと思います。
何しろお口の中の疾患はほとんどが慢性疾患で生活習慣病ですから。
一通り治療が落ち着いていて大きな問題がなく症状がなければ緊急的に治療介入する必要はないものです。
>Bは予防に力を入れているとのことで、同時に抜髄済の歯に関してもインレーで被せてあるものを、クラウンにするよう勧められました。
>前歯については全体に被せるのはかなり抵抗があり、予防のためだけにすぐに全体を被せる気にはなりません。
予防に力を入れている医院ということのようですが、すでに修復物が多数あり初期虫歯があるのであればすでに予防の範疇から外れてしまうので、怪しいところは早めに治療介入していくことが口腔内の細菌叢のコントロールに有利だという考え方なのでしょうか?
口腔細菌叢コントロール法にも様々な方法がありますからリスクを伴う歯科治療を積極的に併用する必要はない場合もあるのですが、医院によっては先行的に治療介入していく考えである場合もあるでしょう。
継ぎはぎになっている部位をすべて削ってしまい口腔内に露出している部位すべてを人工物で置き換えて細菌がつきにくい環境を整えるという考え方もまああるかな?と思いますが、治療にはリスクがつき物ですからね。よくお考え下さって選択してください。
多くの場合で素材もよいものを薦められるでしょうから割と高額な支出が必要になるでしょう。
お口の中に継ぎはぎがなくなって怪しい部位や掃除が行きとどきにくい部位が少なくなれば見た目も綺麗なお口になるのは確かでしょうし、セルフコントロールが楽になるのは確実でしょう。
またそのように治療全体を計画していくことは悪いことではないでしょう。
ただ、そうしたからといってメンテナンスフリーになるわけではありませんから、A歯科で行ってもらっていたかあるいはそれ以上の定期的なメンテナンスを薦められ継続することになっていくでしょう。
すでに修復物がお口の中にあるのでしたらお口の中を一旦人工的にリセットしたいかどうかでお考えいただくとよいのではないかと思います。
いずれにしろメンテナンスを継続されることこそがお口の病気予防につながります。
説明の時間をしっかりとってもらい納得された上で治療を選択してくださいね。
相談者からの返信
相談者:
いっちゃんちゃんさん
返信日時:2016-06-29 23:05:56
小林先生 櫻井先生 ふなちゃん先生
ご回答ありがとうございました。
詳しくお教えいただき、納得できた部分が多く勉強になりました。
もう一度担当の先生にもこれからの治療方針を確認してみた上、納得できなければ転院含め検討したいと思います。
この度はありがとうございました。
ご回答ありがとうございました。
詳しくお教えいただき、納得できた部分が多く勉強になりました。
もう一度担当の先生にもこれからの治療方針を確認してみた上、納得できなければ転院含め検討したいと思います。
この度はありがとうございました。
タイトル | 歯科医師(歯科医院)によっての治療の判断の違いについて |
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質問者 | いっちゃんちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 その他(歯科治療関連) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。