歯科のマーケットに関して、HPが無い医院がある理由を教えて下さい

相談者: Masa118さん (30歳:男性)
投稿日時:2016-07-28 15:19:36
現在、歯科医院専用の戦略的ウェブ制作事業Dentweb(http://dent-web.com)を事業として行っているものなのですが、現状歯科医院の中の半分くらいはホームページがない状態で歯科医院のホームページがない人ほど、営業が難しい印象を受けています。

今後、CureからCareに変遷することは業界でわかっており、CureからCarenなった際に歯科医院がターゲットとするのは日本全国民になります。

現状、歯科医院が過剰と言われていますが、ターゲットがこれから広がる歯科業界では過剰にはならない、明るい未来が見えている業界です。

そのような昨今、一般人のデンタルIQの向上のため、集患のため、ウェブ施策(HPなど)は必須になってくるのが見えているのですが、現状、マーケット動向的に変化はありません。

一体、HPを持っていない人はどのような理由、戦略で持っていない状態で、いつのタイミングでウェブ施策などに踏み切るか見解を教えていただけると嬉しいです。

長い文章で失礼しました。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-07-28 22:24:34
ホームページがなくても困っていない医院も実際には多いので、そういった医院に無理に勧める必要は無いと思います。
(うちは2009年頃に材料屋さんに協力をしてもらって、約200件の医院から意見を頂きました)

ホームページが必要ない医院、必要ない理由が理解できれば、逆にホームページを本当に必要としていたり、あった方が良い医院もわかってくるので、営業は楽勝になると思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-07-28 22:27:37
ちなみに、今はお金をかけなくても情報発信をする方法はいくらでもあるので、必ずしもホームページが必要だとは僕は考えていません。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-07-29 02:59:57
個人的に興味深い内容ですが、この件に関しては歯科とIT両方のスペシャリストの田尾先生の見解が最も的確でしょうね。
それでも10年前なら20%もHPがなかったかと思いますので、随分増えてはいるように思います。
(一方で田尾先生のご指摘通り、SNSの普及でデジタルマーケティングにおける高コストなHPの優位性も薄れていると思いますが)



もう少し現場的な意見を書くなら、

>今後、CureからCareに変遷することは業界でわかっており、
>CureからCarenなった際に歯科医院がターゲットとするのは日本全国民になります。

という視点での需要認識については少し疑問を覚えます。
現状というかおそらくまだ当分の間、ニーズ(あるいは検索キーワード)としてのCareにはまだまだならないと感じています。

マーケティング的(?)に言うなら、歯科へのニーズはまだCureだと思います。
この掲示板を見ても「良い予防を受けたい」みたいなご相談は割合としてかなり小さいはずです。

実際にはCureで来院した患者さんに治療を施しながら少しずつCareの必要性を啓発していっているパターンが多いのと、治療中心(というか治療のため)の制度である保険医療が日本では基本となっている以上、Careで採算がとれる医院がほぼ存在していません。

(ちなみにご存知だと思いますが保険治療においては差別化は実質禁止です)

仮に朝から晩まで全ての患者さんが予防だけで来院される様になれば、ほとんどの医院は潰れるのではないでしょうか。


Careはあくまでも”潜在的なニーズ”なのでHPは活躍しませんし、歯科医院にとっても収益化の見込みがたっていない、という二つの観点から。つまりwebマーケット上においてはwantsもneedsも両方ないので、歯科において高額なHPというのは需要が少ないのではないかと個人的には思いますよ。

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回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-07-29 10:35:18
歯科医院でHPがない医院は多いと思います。

HP製作費用をかける意味を感じないからでしょう。

製作や維持管理費用も内容に見合ってないところが多いですよね。

しかも、どこも似たり寄ったりの内容ならば、HPから来院される方はあまりいないでしょう。


製作会社さんは歯科のことをほとんどわかっていないのですからコンテンツがない内容しか作れないならば差別化も無理ですし、内容のよいものを作製しようとすれば結局、医院側の手間暇が膨大に必要で治療や研鑽の時間を削らないとよいものは作れませんよね。

時間の無駄ですし、治療の質の向上に一切つながらないですし、お金も無駄だと判断されるのは仕方がないと思います。


自費治療を一生懸命している医院ならば医院にも特徴があってそれなりの収益があるでしょうからHPの依頼も見込めるのではないでしょうか?

日本に多くある歯科医院は保険治療が主体で時々自費の技工物程度ですからHP作ってもあまり意味がないんじゃないかと思います。


マーケットリサーチをこういうところに投げるような会社だと尚更依頼は見込めないような気がします。。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-07-29 10:45:35
HPに関してはスペシャリストである田尾先生にお任せします。

>今後、CureからCareに変遷することは業界でわかっており、
>CureからCarenなった際に歯科医院がターゲットとするのは日本全国民になります。

これに関しては渡辺先生の書かれているように「少し疑問を覚えます」です。


そもそも日本の歯科治療のほとんどは保険適応になり、国際的に見ても非常に安価に治療が受けられます。

それに対して予防は保険適応にはなりません。


「治療より予防」

と言うことは頭ではわかっていても

「治療だと1回1000円、予防だと1回1万円」

ですから、実際に定期的に自費で予防を受けに来院される患者さんは多くて2割、現実には1割もいないように感じます。
(保険でのメンテナンスは除きます)

言葉は悪いですが「虫歯になって治療を受けた方がはるかに安い」と考える人が圧倒的に多いのが現実です。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Masa118さん
返信日時:2016-07-29 10:59:10
田尾先生

アドバイスありがとうございます。
有名な田尾先生から、非常に的確な回答をいただき、嬉しくまた驚きました。

目的が集客、ブランディングである際にホームページは数あるウェブ施策の手段の一つでしかないので、必ずしもそれが最適なソリューションである人ばかりでないのは事実ですね。

他のプラットフォームの活用の仕方、情報を届けるのであれば、ウェブでできることすべてでトータルで提案するような形で行うような形が望ましいですね。



渡辺先生

ありがとうございます。
実経営側の目線から正しい意見を伺え非常に嬉しいです。

ビジネスとしては0.5歩先であればビジネスチャンスでも1歩先ではお金にならず成り立たないということをよく実感する意見のように思います。

私は歯科業界で100年の歴史を持つM社に居たこともあり、歯科医院が好きなので定期的に歯科医院には通っています。

しかし実情、まだまだほとんどの人が歯科医院に予防や歯石とりPMTCで通うということは少なく、医業収入の割合からしても「保険治療=経営の肝」となっているのは間違いないということですね。


この状況であると予防で成功できるのはごく一部なので、保険制度の改正が最重要事項。
医科の方で禁煙外来が成り立ったように、予防も傷病名をつけて保険適用するということが必要ですね。


口腔内の健康は全身疾患への影響も大きいので、そこをよくするということは医療費全体の削減につながる、国民にとっても大きなメリットとなり「医療業界で最も注目を浴びるのが歯科領域」となるように、業界を上げて取り組むというのが最も高い優先順位なのかもしれません。

やはり、私が行うべきことは「多くの患者にもっと歯科医院に来てもらうこと」ということなので、ウェブを通じて人を集めるという軸で、マーケティング施策を幅広く行っていこうと思います。


ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Masa118さん
返信日時:2016-07-29 11:18:11
船橋先生

回答ありがとうございます。
あまりいい制作会社に会えなかったようですね。
保険が重要であることがわかりました。

マーケティング的観点からすると、目立つ自費治療ももちろんなのですが、保険治療ばかりの医院の方が「見える化」「マーケットポジションを確立」することで競合と同じ場所で戦う必要がなく消耗することがないので、それを示すためにツールとして手伝いたいと思っています。



櫻井先生

お返事ありがとうございます。
歯科系会社の多いエリアで開業されているのですね。

歯科医師の側からは「予防」とわかっていても一般の人以上に勧めづらいケースもあることを考えると、クリニックはあくまで情報を提供するチャネルとして使用をイメージしていたのですが、薬事法の規制、「保険」という制度が経営の屋台骨であるとなると、時間や投資の価値から経営社としての大きな意思決定となり、そこまでのリスクをとっていくのは歯科医師には困難。TCのような人を戦略的に採用するなども必要な気がします。

虫歯になってから治療したほうが安い」そこの見た目上の経済合理性を、LTVで埋めるという作業は確かに簡単ではないですね。。すごく、刺さる表現で勉強になります。

貴重な意見ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-07-29 11:52:42
質問とは関係ないのですが、ちょっと気になったので一言

>そのような昨今、一般人のデンタルIQの向上のため、集患のため、ウェブ施策(HPなど)は必須になってくるのが見えているのですが、現状、マーケット動向的に変化はありません。

デンタルIQという言葉昔からあるんですが、個人的にかなり違和感があります。

まずこの言葉、患者さんを小バカにしてますよね。患者さん本人に面と向かっていえる言葉ではとうていありません。

あと、IQというのは中央値が100でおおむね正規分布を示すように考えられてと思いますが、これだと全員のIQを上げるという発想は出てこないんですよ。ある特定の人の相対的な位置を求める指標ですから。

「デンタルIQだなんてIQの意味知ってるのかな?デンタルIQなんていってる人自身こそIQが低いんじゃない?」なんて思われてしまうかもしれませんので、ご注意されたほうがよろしいかと。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2016-07-29 12:12:35
もう一言追加で

デンタルIQという言葉が使われる場面って、自費にするかしないかといった場面が多いんですよ。もちろんすべてではないですけどね。

自費にする人は(デンタル)IQが高い、しない人はIQが低いということになりますか

この発想、悲しくなりません?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Masa118さん
返信日時:2016-07-29 13:24:45
そこは言語の由来である海外から情報をもっと取られるとクリアになると思います。
英語でたくさん情報ありますよ。



タイトル 歯科のマーケットに関して、HPが無い医院がある理由を教えて下さい
質問者 Masa118さん
地域 東京23区
年齢 30歳
性別 男性
職業 会社役員
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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