保険診療での根管治療成功率が極めて低いと知って不安
相談者:
うんにゃさん (55歳:男性)
投稿日時:2016-08-13 10:35:21
最近、保険診療で抜髄治療を受けました。
特に予備知識も無しに近くの歯科を訪れて治療を受けましたが、途中で痛みが出たりしてネットで調べているうちに、このサイトを見るようになりました。
このサイトを見ていると、マイクロスコープとラバーダムを使わない保険診療の抜髄・根管治療は良くないとの印象を受け、保険で治療を受けた(受けてしまった)者は、「失敗だったか」と神経質になり、不安が増長するばかりです。
自費診療で抜髄・根管治療を行う歯医者さんのホームページでは、保険診療の成功率は60%とか40%とか書かれているのをよく見ますが、より多くの人が受けているであろう保険診療の成功率は、本当にそんなに低いのでしょうか。
マイクロスコープが日本で普及し始めたのは、近年だと思います。
現在、マイクロスコープとラバーダムを使って自費診療の抜髄・根管治療を行っている歯医者さんでも、それ以前は従来の保険診療で治療なさっていた先生も多いのではないかと思います。
その保険診療の抜髄・根管治療は、本当にそんなにも良くない(良くなかった)のでしょうか。
それから、マイクロスコープを使わない根の治療の成功率が60%とか40%とか出ている数字は、日本での調査結果でしょうか。
それとも、外国の調査結果でしょうか。
もし外国の数字でしたら、それがそのまま日本に当てはまるのでしょうか。
外国の人に比べて、日本人は手が小さく、指先の感覚を頼りに細かい作業をするのが得意だと思いますので、マイクロスコープの有り無しの差は、外国より少ないということはないのでしょうか。
初歩的な質問で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
以下、ご参考までに書き記しておきます。
私が最近受けた保険の抜髄治療です。
右下7番の奥の方が欠けて温かいものが少ししみて歯科を受診。半埋没の右下8番親知らずとの隙間に虫歯があるが、まず右下8番を抜歯する必要ありとの診断。
紹介された大学病院で抜歯(他の3本と合わせて親知らず4本同時に抜歯)。
その後、歯科で右下7番の治療に入る。
被せ物も保険でとお願いしました。
<1回目>
初めから神経抜くことになりそうと伝えられ(大学病院でも同様の見解あり)、奥歯は神経が3〜4本あるので神経の治療だけでも4〜5回はかかるとの説明あり。
虫歯部分を削った後に抜髄にかかる。
しかし麻酔が効かず、神経に少し触れただけで激痛のため、ペリオドンを入れて仮封。
治療時間約30分。その日の夜に痛みが発生したが朝には概ね痛みは引いた。
<2回目>
根は3本とのこと。
麻酔無しで神経を取り、リーマーとファイルを使った治療。
少しだけ痛む箇所あり。
治療時間約30分。
<3回目>
2回目と同様で、治療時間約30分。
<4回目>
前日に少し歯が浮いたような微かな咬合痛があったことを伝える。3回目と同様の治療。痛む箇所あったが、痛みの反応を見ながら治療。
治療時間約30分。
帰宅後、歯が浮いたような咬合痛(歯根膜炎の症状)が発生、舌で押さえても痛かったが、朝には概ね痛みは引いた。(以降、歯根膜炎の症状の感覚がトラウマに…)
<5回目>
前回でリーマーとファイルを使った治療は終わる予定だったが、痛みがあったので今回は残りを少しやるとの説明。
歯根膜炎の症状は、敏感な人は治療や薬剤の刺激で出ることがあるとのことで、前回治療時に、噛み合わせを弱めるため上面を少し削っておいたとの説明もあり。
治療時間は短めで約10〜15分。
<6回目>
細いガッタパーチャを詰めてレントゲンで確認したところ、1か所先端まで詰められない箇所があるとのことで、ガッタパーチャを抜いてリーマーとファイルを使った治療を少し追加。
治療時間約20〜25分。
<7回目>
ガッタパーチャを詰めてレントゲンで確認し、問題ないとのことで根の治療は終了。
治療時間約15〜20分。
虫歯を削って根の治療を終えるまでの7回の治療時間を足すと170分程度になります(全て順調に行けば5回130分程度で終わる予定でしたが)。
先生が熱中して治療していると、「30分です」と声がかかり、切りをつけて治療は終わりでした。
他の予約もあるので30分が精いっぱいのようでした。
マイクロスコープもラバーダムも無し(ただし、ラバーダムを留めるクリップ?だけを歯に付けて治療されていました)なので、成功の確率は相当劣り半々だろうと不安は大きいのですが、丁寧な治療はして頂いたと思います。
(逆に抜髄にしては念入り過ぎ?と心配になるほど)
特に予備知識も無しに近くの歯科を訪れて治療を受けましたが、途中で痛みが出たりしてネットで調べているうちに、このサイトを見るようになりました。
このサイトを見ていると、マイクロスコープとラバーダムを使わない保険診療の抜髄・根管治療は良くないとの印象を受け、保険で治療を受けた(受けてしまった)者は、「失敗だったか」と神経質になり、不安が増長するばかりです。
自費診療で抜髄・根管治療を行う歯医者さんのホームページでは、保険診療の成功率は60%とか40%とか書かれているのをよく見ますが、より多くの人が受けているであろう保険診療の成功率は、本当にそんなに低いのでしょうか。
マイクロスコープが日本で普及し始めたのは、近年だと思います。
現在、マイクロスコープとラバーダムを使って自費診療の抜髄・根管治療を行っている歯医者さんでも、それ以前は従来の保険診療で治療なさっていた先生も多いのではないかと思います。
その保険診療の抜髄・根管治療は、本当にそんなにも良くない(良くなかった)のでしょうか。
それから、マイクロスコープを使わない根の治療の成功率が60%とか40%とか出ている数字は、日本での調査結果でしょうか。
それとも、外国の調査結果でしょうか。
もし外国の数字でしたら、それがそのまま日本に当てはまるのでしょうか。
外国の人に比べて、日本人は手が小さく、指先の感覚を頼りに細かい作業をするのが得意だと思いますので、マイクロスコープの有り無しの差は、外国より少ないということはないのでしょうか。
初歩的な質問で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
以下、ご参考までに書き記しておきます。
私が最近受けた保険の抜髄治療です。
右下7番の奥の方が欠けて温かいものが少ししみて歯科を受診。半埋没の右下8番親知らずとの隙間に虫歯があるが、まず右下8番を抜歯する必要ありとの診断。
紹介された大学病院で抜歯(他の3本と合わせて親知らず4本同時に抜歯)。
その後、歯科で右下7番の治療に入る。
被せ物も保険でとお願いしました。
<1回目>
初めから神経抜くことになりそうと伝えられ(大学病院でも同様の見解あり)、奥歯は神経が3〜4本あるので神経の治療だけでも4〜5回はかかるとの説明あり。
虫歯部分を削った後に抜髄にかかる。
しかし麻酔が効かず、神経に少し触れただけで激痛のため、ペリオドンを入れて仮封。
治療時間約30分。その日の夜に痛みが発生したが朝には概ね痛みは引いた。
<2回目>
根は3本とのこと。
麻酔無しで神経を取り、リーマーとファイルを使った治療。
少しだけ痛む箇所あり。
治療時間約30分。
<3回目>
2回目と同様で、治療時間約30分。
<4回目>
前日に少し歯が浮いたような微かな咬合痛があったことを伝える。3回目と同様の治療。痛む箇所あったが、痛みの反応を見ながら治療。
治療時間約30分。
帰宅後、歯が浮いたような咬合痛(歯根膜炎の症状)が発生、舌で押さえても痛かったが、朝には概ね痛みは引いた。(以降、歯根膜炎の症状の感覚がトラウマに…)
<5回目>
前回でリーマーとファイルを使った治療は終わる予定だったが、痛みがあったので今回は残りを少しやるとの説明。
歯根膜炎の症状は、敏感な人は治療や薬剤の刺激で出ることがあるとのことで、前回治療時に、噛み合わせを弱めるため上面を少し削っておいたとの説明もあり。
治療時間は短めで約10〜15分。
<6回目>
細いガッタパーチャを詰めてレントゲンで確認したところ、1か所先端まで詰められない箇所があるとのことで、ガッタパーチャを抜いてリーマーとファイルを使った治療を少し追加。
治療時間約20〜25分。
<7回目>
ガッタパーチャを詰めてレントゲンで確認し、問題ないとのことで根の治療は終了。
治療時間約15〜20分。
虫歯を削って根の治療を終えるまでの7回の治療時間を足すと170分程度になります(全て順調に行けば5回130分程度で終わる予定でしたが)。
先生が熱中して治療していると、「30分です」と声がかかり、切りをつけて治療は終わりでした。
他の予約もあるので30分が精いっぱいのようでした。
マイクロスコープもラバーダムも無し(ただし、ラバーダムを留めるクリップ?だけを歯に付けて治療されていました)なので、成功の確率は相当劣り半々だろうと不安は大きいのですが、丁寧な治療はして頂いたと思います。
(逆に抜髄にしては念入り過ぎ?と心配になるほど)
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2016-08-13 10:53:42
>「失敗だったか」と神経質になり、不安が増長するばかりです。
失敗というか、うんにゃさん含め日本人がまず日本の歯科保険治療が理想の治療形態ではないことを理解してもらった方がいいと思います。
日本のような先進国にいると公共のサービスもかなりいいものを提供されているのですが、歯科に限っていえば医療の中でもかなり冷遇されており、医療従事者の負担の上に成り立っている制度だということです。
残念ながら海外で10万近くする根管治療を1万円で行うには、かなり端折った治療になってしまいます。
後、データー手的には成功率は低いですが、「生存率」(問題はあるが使えている歯)で見れば推測では70%ぐらいしばらく抜かずに使えていると思います。
>それから、マイクロスコープを使わない根の治療の成功率が60%とか40%とか出ている数字は、日本での調査結果でしょうか。
日本の大学病院などのレントゲンでの検査では成功率が部位にもよりますが、30〜40%ぐらいとの報告もあります。
>外国の人に比べて、日本人は手が小さく、指先の感覚を頼りに細かい作業をするのが得意だと思いますので、マイクロスコープの有り無しの差は、外国より少ないということはないのでしょうか。
どうしても患者さんはそちらに目が向きがちですが、根管治療の失敗は「菌による感染」です。
CT、顕微鏡などの設備の前に菌が入らないように治療を行ったかの方が成功には大きく関わる因子になります。
また設備的なことをいえば日本は世界一恵まれた設備の中で治療を受けられています。
(他の国でもここまでマイクロスコープやCTが普及している国は少ないと思います)
>7回の治療時間を足すと170分程度になります
確実に赤字にもかかわらず、もの凄く頑張ってくれたと思いますよ。
参考
【日本の歯科医療は生産性が低い】
http://eedental.jp/ee_diary/2016/03/post-1352.html
保険治療の最大のメリットは「世界的にもありえないぐらい安い!」という所で多くの国民がすぐに医療を受けられる環境にあります。
ただ、理想のエビデンスを加味した最先端の医療を追求した形が保険歯科医療ではないことをもっと多くの国民が知っていただければと思います。
過ぎたことですから、あまり気にし過ぎない方がいいと思いますよ。
また不安であれば根管治療だけ専門に行っている歯科医院が東京などにはありますから、心配であれば今後そういった専門の歯科医院を受診された方がいいと思います。
おだいじに
失敗というか、うんにゃさん含め日本人がまず日本の歯科保険治療が理想の治療形態ではないことを理解してもらった方がいいと思います。
日本のような先進国にいると公共のサービスもかなりいいものを提供されているのですが、歯科に限っていえば医療の中でもかなり冷遇されており、医療従事者の負担の上に成り立っている制度だということです。
残念ながら海外で10万近くする根管治療を1万円で行うには、かなり端折った治療になってしまいます。
後、データー手的には成功率は低いですが、「生存率」(問題はあるが使えている歯)で見れば推測では70%ぐらいしばらく抜かずに使えていると思います。
>それから、マイクロスコープを使わない根の治療の成功率が60%とか40%とか出ている数字は、日本での調査結果でしょうか。
日本の大学病院などのレントゲンでの検査では成功率が部位にもよりますが、30〜40%ぐらいとの報告もあります。
>外国の人に比べて、日本人は手が小さく、指先の感覚を頼りに細かい作業をするのが得意だと思いますので、マイクロスコープの有り無しの差は、外国より少ないということはないのでしょうか。
どうしても患者さんはそちらに目が向きがちですが、根管治療の失敗は「菌による感染」です。
CT、顕微鏡などの設備の前に菌が入らないように治療を行ったかの方が成功には大きく関わる因子になります。
また設備的なことをいえば日本は世界一恵まれた設備の中で治療を受けられています。
(他の国でもここまでマイクロスコープやCTが普及している国は少ないと思います)
>7回の治療時間を足すと170分程度になります
確実に赤字にもかかわらず、もの凄く頑張ってくれたと思いますよ。
参考
【日本の歯科医療は生産性が低い】
http://eedental.jp/ee_diary/2016/03/post-1352.html
保険治療の最大のメリットは「世界的にもありえないぐらい安い!」という所で多くの国民がすぐに医療を受けられる環境にあります。
ただ、理想のエビデンスを加味した最先端の医療を追求した形が保険歯科医療ではないことをもっと多くの国民が知っていただければと思います。
過ぎたことですから、あまり気にし過ぎない方がいいと思いますよ。
また不安であれば根管治療だけ専門に行っている歯科医院が東京などにはありますから、心配であれば今後そういった専門の歯科医院を受診された方がいいと思います。
おだいじに
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-08-13 11:49:05
たとえ症状はなくっても、特に大臼歯などはレントゲン写真を撮ると根の先の周辺に丸い影があるケースは多くありますね。
これらは『治療が成功した』とは言えないと思います。
担当の先生は非常に頑張っておられると思います。
保険でしたら、Maxだと思いますよ。
これらは『治療が成功した』とは言えないと思います。
担当の先生は非常に頑張っておられると思います。
保険でしたら、Maxだと思いますよ。
回答3
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2016-08-13 13:40:07
井野先生の書かれた
>>7回の治療時間を足すと170分程度になります
>確実に赤字にもかかわらず、もの凄く頑張ってくれたと思いますよ。
は本当にそうだと思います。
抜髄の点数はともかく二回目以降の根管貼薬処置は1回あたり460円の売り上げにしかならないと思います。
>ただし、ラバーダムを留めるクリップ?だけを歯に付けて治療されていました
これは唾液=細菌が混入しないようにという配慮ですね。
この3月まで通常の根管治療にマイクロを使ってもなにも加算はありませんでした。
マイクロ自体が高価なので導入している歯科医院が少ないと思います。
4月からやっと一部の根管治療に条件付きですがマイクロ加算がつきました。
個人的にはもう少し評価が高くてもいいと思います。
藤森先生が書かれた
>たとえ症状はなくっても、特に大臼歯などはレントゲン写真を撮ると根の先の周辺に丸い影があるケースは多くありますね。これらは『治療が成功した』とは言えないと思います。
これはうんにゃさんの歯のように抜髄後であればその通りだと思います。
抜髄でない場合は一概には言えないと思います
>>7回の治療時間を足すと170分程度になります
>確実に赤字にもかかわらず、もの凄く頑張ってくれたと思いますよ。
は本当にそうだと思います。
抜髄の点数はともかく二回目以降の根管貼薬処置は1回あたり460円の売り上げにしかならないと思います。
>ただし、ラバーダムを留めるクリップ?だけを歯に付けて治療されていました
これは唾液=細菌が混入しないようにという配慮ですね。
この3月まで通常の根管治療にマイクロを使ってもなにも加算はありませんでした。
マイクロ自体が高価なので導入している歯科医院が少ないと思います。
4月からやっと一部の根管治療に条件付きですがマイクロ加算がつきました。
個人的にはもう少し評価が高くてもいいと思います。
藤森先生が書かれた
>たとえ症状はなくっても、特に大臼歯などはレントゲン写真を撮ると根の先の周辺に丸い影があるケースは多くありますね。これらは『治療が成功した』とは言えないと思います。
これはうんにゃさんの歯のように抜髄後であればその通りだと思います。
抜髄でない場合は一概には言えないと思います
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-08-13 19:28:02
井野先生、藤森先生、柴田先生、ご回答いただき、ありがとうございました。
まずは、噛むことに徐々に慣れて、ちゃんと噛めるようになることを目標にしたいと思います。
これに懲りて、今後は、見えない所に虫歯を作らないように定期的な歯科検診も欠かさないように致します。
ところで、私は、神経を抜く治療を軽く考えていましたので、最初に行った歯医者さんでそのまま治療を受けましたが、初めにもっと知識があれば、ラバーダムとマイクロスコープを使用する歯医者さんを調べて治療を受けたかもしれません。
神経を抜く治療を軽く考えていたのには理由があります。
神経を抜いたのは今回で4本目で、ずっと昔、36〜43年ほど前に受けた3本の神経を抜く治療は、たいして時間や手間のかかる治療ではなかったからです。
時代が進んで、治療がより辛いものになっているとは思いもよりませんでした。
当時は、予防歯科など無く、痛くなったら歯科に行く時代でしたから、その時点で神経を抜くのは当たり前でした。
記憶では、3本とも、針金のような器具で神経を巻き取るようにして抜いた後、ガッタパーチャで詰めて終わりでした。
いずれもリーマーとファイルを使ってガリガリされる治療を受けた記憶は全くありません。
治療後の痛みも出ませんでした。
その当時に神経を抜いた知人も、そうだったと言っていますので間違いないと思います。
ガッタパーチャで詰めた後のレントゲン確認も無かったと思います。
もちろんラバーダムも根の長さをピピピッと測る機械もありませんでした。
根管内を触っている時間は極めて短時間だけでした。
今の基準からすれば、かなり大雑把な治療だったと思います。
にもかかわらず、この3本の神経を抜く治療は、その後、何の問題も起きていません(途中で被せ物が取れて被せ直していますが、根の再治療は全く受けていません)。
当時に神経を抜いた知人にも、問題が起きたという話は聞いたことがありません。私の中では成功率100%です。
たまたま幸運だっただけでしょうか。
昔にリーマーとファイルでガリガリしない神経を抜く治療を受けた人の、その後の状況を調べた結果は存在しないのでしょうか。
そのような治療は、今は存在しないのでしょうか。
(治療が簡単で苦痛が少ない方が良いですから、昔に受けたような治療が選択できるなら、私はこれを選択するかもしれません… 失礼な戯言、お許し下さい)
以下、ご参考までに書き記しておきます。
私が昔に受けた3本の神経を抜く治療です。
<1本目>
43年ほど前。
まだ小学生でしたが、左下6番が、近所の歯科で今治水みたいなのを詰めるだけの治療を繰り返しているうちに穴が大きくなり痛みも酷く、別の歯科に転院したところ神経を抜く必要ありとの診断。
まず神経を殺す薬を詰めて仮封(たぶん相当な劇薬だったと思います)。
帰宅後激痛で転げまわる。
2日後位に行って針金のような器具で神経を抜き取り、その後はガッタパーチャで詰めて終わり。
古くから開業している先生でした。
<2本目>
39年ほど前。虫歯治療の詰め物のある右下6番が、噛んだり叩いたりすると痛みがあり歯科へ。
コンコンと叩いて痛みを確認後、一言の説明も無くいきなり歯を削って神経を抜く治療開始。
針金のような器具で神経を抜き取り、その後ガッタパーチャで詰めて終わり。
針金のような器具でつつかれた時は、お尻がビクッ!と浮き上がるような痛みがあったが、後ろから助手に押さえつけられての治療。
怖いけど腕は良いと評判の先生でした。
<3本目>
36年ほど前。裏側に小さな虫歯治療の跡があった左上1番が突如激痛に見舞われ、一晩を洗面台の前で水を口に含みながら過ごす。
歯科に頼み込んで、翌日の午前中に行き治療。
神経が炎症を起こして死んでいるので至急処置が必要と、神経を抜く治療開始(痛みが強くて麻酔注射の痛みを感じないほどでした)。
すぐに歯を削って針金のような器具で神経を抜かれました。
ガッタパーチャで詰めるのは炎症が消えてからだったと思いますが、期間はさほどかかりませんでした。
この時も、リーマーとファイルを使ってガリガリされた記憶がありません。
初日の治療で痛みはピタッと止みました。
上手で優しいと評判の30代の先生でした。
まずは、噛むことに徐々に慣れて、ちゃんと噛めるようになることを目標にしたいと思います。
これに懲りて、今後は、見えない所に虫歯を作らないように定期的な歯科検診も欠かさないように致します。
ところで、私は、神経を抜く治療を軽く考えていましたので、最初に行った歯医者さんでそのまま治療を受けましたが、初めにもっと知識があれば、ラバーダムとマイクロスコープを使用する歯医者さんを調べて治療を受けたかもしれません。
神経を抜く治療を軽く考えていたのには理由があります。
神経を抜いたのは今回で4本目で、ずっと昔、36〜43年ほど前に受けた3本の神経を抜く治療は、たいして時間や手間のかかる治療ではなかったからです。
時代が進んで、治療がより辛いものになっているとは思いもよりませんでした。
当時は、予防歯科など無く、痛くなったら歯科に行く時代でしたから、その時点で神経を抜くのは当たり前でした。
記憶では、3本とも、針金のような器具で神経を巻き取るようにして抜いた後、ガッタパーチャで詰めて終わりでした。
いずれもリーマーとファイルを使ってガリガリされる治療を受けた記憶は全くありません。
治療後の痛みも出ませんでした。
その当時に神経を抜いた知人も、そうだったと言っていますので間違いないと思います。
ガッタパーチャで詰めた後のレントゲン確認も無かったと思います。
もちろんラバーダムも根の長さをピピピッと測る機械もありませんでした。
根管内を触っている時間は極めて短時間だけでした。
今の基準からすれば、かなり大雑把な治療だったと思います。
にもかかわらず、この3本の神経を抜く治療は、その後、何の問題も起きていません(途中で被せ物が取れて被せ直していますが、根の再治療は全く受けていません)。
当時に神経を抜いた知人にも、問題が起きたという話は聞いたことがありません。私の中では成功率100%です。
たまたま幸運だっただけでしょうか。
昔にリーマーとファイルでガリガリしない神経を抜く治療を受けた人の、その後の状況を調べた結果は存在しないのでしょうか。
そのような治療は、今は存在しないのでしょうか。
(治療が簡単で苦痛が少ない方が良いですから、昔に受けたような治療が選択できるなら、私はこれを選択するかもしれません… 失礼な戯言、お許し下さい)
以下、ご参考までに書き記しておきます。
私が昔に受けた3本の神経を抜く治療です。
<1本目>
43年ほど前。
まだ小学生でしたが、左下6番が、近所の歯科で今治水みたいなのを詰めるだけの治療を繰り返しているうちに穴が大きくなり痛みも酷く、別の歯科に転院したところ神経を抜く必要ありとの診断。
まず神経を殺す薬を詰めて仮封(たぶん相当な劇薬だったと思います)。
帰宅後激痛で転げまわる。
2日後位に行って針金のような器具で神経を抜き取り、その後はガッタパーチャで詰めて終わり。
古くから開業している先生でした。
<2本目>
39年ほど前。虫歯治療の詰め物のある右下6番が、噛んだり叩いたりすると痛みがあり歯科へ。
コンコンと叩いて痛みを確認後、一言の説明も無くいきなり歯を削って神経を抜く治療開始。
針金のような器具で神経を抜き取り、その後ガッタパーチャで詰めて終わり。
針金のような器具でつつかれた時は、お尻がビクッ!と浮き上がるような痛みがあったが、後ろから助手に押さえつけられての治療。
怖いけど腕は良いと評判の先生でした。
<3本目>
36年ほど前。裏側に小さな虫歯治療の跡があった左上1番が突如激痛に見舞われ、一晩を洗面台の前で水を口に含みながら過ごす。
歯科に頼み込んで、翌日の午前中に行き治療。
神経が炎症を起こして死んでいるので至急処置が必要と、神経を抜く治療開始(痛みが強くて麻酔注射の痛みを感じないほどでした)。
すぐに歯を削って針金のような器具で神経を抜かれました。
ガッタパーチャで詰めるのは炎症が消えてからだったと思いますが、期間はさほどかかりませんでした。
この時も、リーマーとファイルを使ってガリガリされた記憶がありません。
初日の治療で痛みはピタッと止みました。
上手で優しいと評判の30代の先生でした。
回答4
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-08-14 09:49:32
回答5
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2016-08-15 08:06:43
>私の中では成功率100%です。
生存率100%ですね。
成功率は一度診査してみないと分かりませんね。
>この3本の神経を抜く治療は、その後、何の問題も起きていません
歯の中にガッタパチャーなど入っていなくても感染さえ無ければ病変はできません。
昔は歯の中に綿や銀など詰めていた時代もありますが、それでも問題をおこしていない歯もあります。
>36〜43年も問題ないのですから、レントゲン画像等では不十分な点があるかもしれませんが、触らないでおこうと思います。
それがいいかもしれませんね。
成功率が低いにも関わらず、根管治療由来の抜歯の数は全体の一割程度で、日本の多くの抜歯理由は虫歯と歯周病が殆どです。
つまりレントゲン上で多少問題があっても触らない方が歯を長く使える可能性はあります。
ただ、いざ治療になった際には抜歯の一択になることもありますから、かかりつけなどで定期的に審査してもらった方がいいと思います。
生存率100%ですね。
成功率は一度診査してみないと分かりませんね。
>この3本の神経を抜く治療は、その後、何の問題も起きていません
歯の中にガッタパチャーなど入っていなくても感染さえ無ければ病変はできません。
昔は歯の中に綿や銀など詰めていた時代もありますが、それでも問題をおこしていない歯もあります。
>36〜43年も問題ないのですから、レントゲン画像等では不十分な点があるかもしれませんが、触らないでおこうと思います。
それがいいかもしれませんね。
成功率が低いにも関わらず、根管治療由来の抜歯の数は全体の一割程度で、日本の多くの抜歯理由は虫歯と歯周病が殆どです。
つまりレントゲン上で多少問題があっても触らない方が歯を長く使える可能性はあります。
ただ、いざ治療になった際には抜歯の一択になることもありますから、かかりつけなどで定期的に審査してもらった方がいいと思います。
回答6
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2016-08-15 08:59:17
日本の成功率が低いというデータの多くは、保険診療における点数の請求をもとに計算しているだけです。
カラクリは日本中で行われている保険診療での
●神経を抜く行為=抜髄 の数は報告が上がるからわかるわけです。
そして、
●その神経を抜いてある歯の根の治療すなわち 感染根管治療といいますが、その数もわかるわけです。
で、それをもとに割り算したら、再治療を要した根の数がわかるので、成功率がわかるのですが・・・・
その中で、本当に根の再治療を必要とした数はもっと少ない可能性が高いのです。
根の再治療を行わずに点数だけを請求しているケースや、必要ないけど再治療したケースもあるからです。
また、レントゲンをもとに「黒い影がある」から 治療が不成功 と考えて計算しているデータもあるのですが、これも、
「病変がある場合に黒影が出現する」可能性は高いですが、
「黒い影があるから病変がある」とはならないのです。
本当にそこに病変が存在するかどうかは、病理組織学的検査を行わないとわからないので、レントゲンのデータだけで病変があると言い切れないわけです。
ただ、概して一般的には、「日本の根の治療の成功率が外国の専門医の治療に比べて高くない」
可能性はあると思います。
でも、ま、医療費が全く違いますから、それを考慮すると日本の根の治療の費用対効果はそれほど悪くないと思います。
でも、私自身は、成功率が少しでも高まる方がいいので、保険の治療よりは自費の治療を推奨します
カラクリは日本中で行われている保険診療での
●神経を抜く行為=抜髄 の数は報告が上がるからわかるわけです。
そして、
●その神経を抜いてある歯の根の治療すなわち 感染根管治療といいますが、その数もわかるわけです。
で、それをもとに割り算したら、再治療を要した根の数がわかるので、成功率がわかるのですが・・・・
その中で、本当に根の再治療を必要とした数はもっと少ない可能性が高いのです。
根の再治療を行わずに点数だけを請求しているケースや、必要ないけど再治療したケースもあるからです。
また、レントゲンをもとに「黒い影がある」から 治療が不成功 と考えて計算しているデータもあるのですが、これも、
「病変がある場合に黒影が出現する」可能性は高いですが、
「黒い影があるから病変がある」とはならないのです。
本当にそこに病変が存在するかどうかは、病理組織学的検査を行わないとわからないので、レントゲンのデータだけで病変があると言い切れないわけです。
ただ、概して一般的には、「日本の根の治療の成功率が外国の専門医の治療に比べて高くない」
可能性はあると思います。
でも、ま、医療費が全く違いますから、それを考慮すると日本の根の治療の費用対効果はそれほど悪くないと思います。
でも、私自身は、成功率が少しでも高まる方がいいので、保険の治療よりは自費の治療を推奨します
回答7
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-08-15 11:33:25
多くの保険医も地域に密着している医院であればあるほど自分が行った治療には責任が永遠について回りますから適当な根管治療で終わるというようなことは行っていないものです。
保険点数が低く抑えられ根管治療は医院にとって採算的にマイナスであろうともできるだけきちんとした根管治療を行うことは基本ですからあまり神経質になる必要はないでしょう。
ただ、症状がないのに抜髄を行うことはお勧めできません。
歯自体が枯れ木のようになってしまい長期間の使用に耐えられなくなるからです。症状がない状態で虫歯治療を行ってもらう段階で歯科医院を選択されることをお勧めしたいと思います。
保険点数が低く抑えられ根管治療は医院にとって採算的にマイナスであろうともできるだけきちんとした根管治療を行うことは基本ですからあまり神経質になる必要はないでしょう。
ただ、症状がないのに抜髄を行うことはお勧めできません。
歯自体が枯れ木のようになってしまい長期間の使用に耐えられなくなるからです。症状がない状態で虫歯治療を行ってもらう段階で歯科医院を選択されることをお勧めしたいと思います。
相談者からの返信
相談者:
うんにゃさん
返信日時:2016-08-16 14:16:40
井野先生、タカタ先生、船橋先生、ご回答ありがとうございました。
神経の無い歯の被せ物が取れて治療を受けたことは何度かありますが、(迂闊にも)新たに大きな虫歯を作ってしまい神経を抜く治療を受けたのは約36年振りですので、私の中では、昔の治療(神経を抜いて消毒して充填するだけ)の記憶しかありませんでした。
ですから、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療がこんなに大変だとは想像していませんでした。治療時間が長く、治療中や治療を終えて帰宅後に痛みが生じるようなデリケートな治療は、私のような心配性には向いてないように感じます。
治療中の痛みなどがトラウマになり、治療期間中に余計な心配を抱え込んでしまいがちですので。
根管内を触っている時間が短かい昔の治療方法の方が、本当は向いているのではないかと…。
歯科相談掲示板に、
「30年前の根管治療ではリーマやファイルを使っていなかった気がします…」
という相談も見付けましたが、今では、神経を抜いて消毒して充填するだけの治療をされている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうね。
今後は、あまり神経質に考えすぎないで、この歯でちゃんと噛めるようにしていきたいと思っております。
神経の無い歯の被せ物が取れて治療を受けたことは何度かありますが、(迂闊にも)新たに大きな虫歯を作ってしまい神経を抜く治療を受けたのは約36年振りですので、私の中では、昔の治療(神経を抜いて消毒して充填するだけ)の記憶しかありませんでした。
ですから、リーマーとファイルを使ってガリガリする治療がこんなに大変だとは想像していませんでした。治療時間が長く、治療中や治療を終えて帰宅後に痛みが生じるようなデリケートな治療は、私のような心配性には向いてないように感じます。
治療中の痛みなどがトラウマになり、治療期間中に余計な心配を抱え込んでしまいがちですので。
根管内を触っている時間が短かい昔の治療方法の方が、本当は向いているのではないかと…。
歯科相談掲示板に、
「30年前の根管治療ではリーマやファイルを使っていなかった気がします…」
という相談も見付けましたが、今では、神経を抜いて消毒して充填するだけの治療をされている歯医者さんは、もう存在しないのでしょうね。
今後は、あまり神経質に考えすぎないで、この歯でちゃんと噛めるようにしていきたいと思っております。
タイトル | 保険診療での根管治療成功率が極めて低いと知って不安 |
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質問者 | うんにゃさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 55歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療その他 根管治療関連 その他(保険と保険外) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。