歯周ポケット8ミリ程度のグラつく右上奥歯の治療について
相談者:
紅緒さん (50歳:女性)
投稿日時:2016-08-23 20:14:34
初めまして。
この年齢まで歯医者さんにほとんど行った経験がありませんでしたので、不安もあるので質問させてください。よろしくお願いします。
右上犬歯のひとつ奥歯よりの歯茎が腫れ、出血もあり噛むと痛みました。
またかなり以前から歯の根元が露出していて、グラつきもあったので診療に行きました。
歯周ポケットの検査、とても詳しいレントゲンを撮り、診療に行くきっかけとなった歯のポケットの深さは8ミリ、他の歯も4ミリ以上のものが多く出血もあり、この年齢にしてはかなり歯周病が進んでいるとの事で、歯周ポケットを含む歯石を除去してもらい、歯磨きの指導に従って、1ヶ月程で全部の歯のポケットが浅くなり出血もなくなりました。
しかし、その犬歯の奥隣の歯はレントゲンでみると根元まで黒くなっていて、放っておいても治らないから神経を治療しましょうとの事。
噛んで負担になる事がいけないので、最終的には隣の歯と繋げてかぶせましょう、と。
神経を抜く、とは先生はおっしゃらないのですが、歯をとても短く削り、穴を開けての神経の治療を受けました。
これを数回にわたって行う、もしかしたら短くしても歯が下がってきて抜けてしまうかもしれないが、それならそれは抜けるべき歯だから治療のせいではない、と説明させました。
もう削り始めてしまったのですが、いずれ抜けるかもしれない歯の神経を治療するために、虫歯ではない歯を削る理由がわかりません。
とても見た目が悪く、ショックです。
何か他に治療方法はないのでしょうか?
因みに、根元から悪くなっているのではなく、上から進行した歯周病だそうです。
神経は死んでいませんでした。
また10年以上前に治療した虫歯は以外に虫歯は無く、この先も虫歯の心配は無いだろうと言うほど歯自体は強いそうです。
また他人と比べて歯が短いことも知りました。
この程度の説明しかできませんが、先生方、何卒よろしくお願いいたします。
この年齢まで歯医者さんにほとんど行った経験がありませんでしたので、不安もあるので質問させてください。よろしくお願いします。
右上犬歯のひとつ奥歯よりの歯茎が腫れ、出血もあり噛むと痛みました。
またかなり以前から歯の根元が露出していて、グラつきもあったので診療に行きました。
歯周ポケットの検査、とても詳しいレントゲンを撮り、診療に行くきっかけとなった歯のポケットの深さは8ミリ、他の歯も4ミリ以上のものが多く出血もあり、この年齢にしてはかなり歯周病が進んでいるとの事で、歯周ポケットを含む歯石を除去してもらい、歯磨きの指導に従って、1ヶ月程で全部の歯のポケットが浅くなり出血もなくなりました。
しかし、その犬歯の奥隣の歯はレントゲンでみると根元まで黒くなっていて、放っておいても治らないから神経を治療しましょうとの事。
噛んで負担になる事がいけないので、最終的には隣の歯と繋げてかぶせましょう、と。
神経を抜く、とは先生はおっしゃらないのですが、歯をとても短く削り、穴を開けての神経の治療を受けました。
これを数回にわたって行う、もしかしたら短くしても歯が下がってきて抜けてしまうかもしれないが、それならそれは抜けるべき歯だから治療のせいではない、と説明させました。
もう削り始めてしまったのですが、いずれ抜けるかもしれない歯の神経を治療するために、虫歯ではない歯を削る理由がわかりません。
とても見た目が悪く、ショックです。
何か他に治療方法はないのでしょうか?
因みに、根元から悪くなっているのではなく、上から進行した歯周病だそうです。
神経は死んでいませんでした。
また10年以上前に治療した虫歯は以外に虫歯は無く、この先も虫歯の心配は無いだろうと言うほど歯自体は強いそうです。
また他人と比べて歯が短いことも知りました。
この程度の説明しかできませんが、先生方、何卒よろしくお願いいたします。
回答1
回答日時:2016-08-23 21:54:20
初めまして。
とても丁寧な治療を受けられている印象です。
簡単にまとめると、
@感染を除去して
A噛める様にする
という2つのステージがある訳ですが、文面からは@が順調に進んで、Aの方針についてのご不安なのだと思います。
Aについては、現在されている方法もひとつだと思いますし、抜歯してインプラントなりブリッジなどを早々に入れるという方法もあると思います。
拝見していないので何とも言えませんが、歯周病の完治を目指すのはおそらく厳しい状況なのだと思います。
最終的にインプラントなりブリッジなりになるとしても、今されている様に歯を徐々に短くして、歯が自然に下がってくるのを待てば抜歯後の骨の状態がわずかに改善される可能性がありますので、それはそれで無駄とは言い切れません。
ですが治療期間中の見た目を優先されるのもひとつの価値観でしょうし、例えば隣の歯まで削って繋げるのを良しとするのか他の方法を優先されるかなど・・そのあたりは人それぞれだと思いますので、やはり主治医の先生にはご希望をお伝えして、直接よく話し合われた方が良いのではないかと思いますよ。
お大事にして下さい。
とても丁寧な治療を受けられている印象です。
簡単にまとめると、
@感染を除去して
A噛める様にする
という2つのステージがある訳ですが、文面からは@が順調に進んで、Aの方針についてのご不安なのだと思います。
Aについては、現在されている方法もひとつだと思いますし、抜歯してインプラントなりブリッジなどを早々に入れるという方法もあると思います。
拝見していないので何とも言えませんが、歯周病の完治を目指すのはおそらく厳しい状況なのだと思います。
最終的にインプラントなりブリッジなりになるとしても、今されている様に歯を徐々に短くして、歯が自然に下がってくるのを待てば抜歯後の骨の状態がわずかに改善される可能性がありますので、それはそれで無駄とは言い切れません。
ですが治療期間中の見た目を優先されるのもひとつの価値観でしょうし、例えば隣の歯まで削って繋げるのを良しとするのか他の方法を優先されるかなど・・そのあたりは人それぞれだと思いますので、やはり主治医の先生にはご希望をお伝えして、直接よく話し合われた方が良いのではないかと思いますよ。
お大事にして下さい。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2016-08-23 22:06:27
こんばんは。
歯周病による骨の吸収で抜髄したようですね、実際の状況を診察したわけではないのでどのような方法がいいのかまでは言えませんが、一義的には歯磨きで治すべきだと思います、歯石は歯周病の原因ではないので歯周病が治ってから取ったほうがいいと考えています。
>その犬歯の奥隣の歯はレントゲンでみると根元まで黒くなっていて、放っておいても治らないから神経を治療しましょうとの事。
歯周病と歯髄疾患とは直接的な関係はありません、また歯髄炎でもないのに抜髄するのはどうかなと思います。
文面から推測すると個人的には抜髄したことについては意味はないと思います。
>噛んで負担になる事がいけないので、最終的には隣の歯と繋げてかぶせましょう、と。
負担になっているなら咬合調整をすれば済むことだと思います、また繋いだところで根本的な解決にはならないでしょう。
>これを数回にわたって行う、もしかしたら短くしても歯が下がってきて抜けてしまうかもしれないが、それならそれは抜けるべき歯だから治療のせいではない、と説明させました。
抜髄とか抜けてしまうかもしれないとか言われたとの事ですが、ポケット8mmとのことなのでそれなりに進行しているのだと思います。
歯周病の原因は歯に付着したプラークなので、磨けるようになるまで歯磨きの練習をすべきだと考えています、磨けるようにならなければ治癒は難しいでしょう。
歯周病 http://yamadashika.jp/perio.html
>いずれ抜けるかもしれない歯の神経を治療するために、虫歯ではない歯を削る理由がわかりません。
仰る通りだと思います、たとえ抜髄したところで歯周病は治りません、先ほどもお答えしましたが原因は磨き残して歯に付着したプラークです。
>何か他に治療方法はないのでしょうか?
歯磨き練習をして磨けるようになるのが先でしょう、磨けるようになって来れば残せるかどうかも自ずとわかってきます。
>上から進行した歯周病だそうです。
通常歯周病は歯茎から始まります。
>また他人と比べて歯が短いことも知りました。
歯根が短いということなら余裕は少ないと思います。
歯周病による骨の吸収で抜髄したようですね、実際の状況を診察したわけではないのでどのような方法がいいのかまでは言えませんが、一義的には歯磨きで治すべきだと思います、歯石は歯周病の原因ではないので歯周病が治ってから取ったほうがいいと考えています。
>その犬歯の奥隣の歯はレントゲンでみると根元まで黒くなっていて、放っておいても治らないから神経を治療しましょうとの事。
歯周病と歯髄疾患とは直接的な関係はありません、また歯髄炎でもないのに抜髄するのはどうかなと思います。
文面から推測すると個人的には抜髄したことについては意味はないと思います。
>噛んで負担になる事がいけないので、最終的には隣の歯と繋げてかぶせましょう、と。
負担になっているなら咬合調整をすれば済むことだと思います、また繋いだところで根本的な解決にはならないでしょう。
>これを数回にわたって行う、もしかしたら短くしても歯が下がってきて抜けてしまうかもしれないが、それならそれは抜けるべき歯だから治療のせいではない、と説明させました。
抜髄とか抜けてしまうかもしれないとか言われたとの事ですが、ポケット8mmとのことなのでそれなりに進行しているのだと思います。
歯周病の原因は歯に付着したプラークなので、磨けるようになるまで歯磨きの練習をすべきだと考えています、磨けるようにならなければ治癒は難しいでしょう。
歯周病 http://yamadashika.jp/perio.html
>いずれ抜けるかもしれない歯の神経を治療するために、虫歯ではない歯を削る理由がわかりません。
仰る通りだと思います、たとえ抜髄したところで歯周病は治りません、先ほどもお答えしましたが原因は磨き残して歯に付着したプラークです。
>何か他に治療方法はないのでしょうか?
歯磨き練習をして磨けるようになるのが先でしょう、磨けるようになって来れば残せるかどうかも自ずとわかってきます。
>上から進行した歯周病だそうです。
通常歯周病は歯茎から始まります。
>また他人と比べて歯が短いことも知りました。
歯根が短いということなら余裕は少ないと思います。
回答3
回答日時:2016-08-24 00:47:07
神経を抜いて歯を短くする意味ですが、重度歯周炎の歯の場合、短くして反対の歯と噛まないようにすれば身体はその歯を押し出そうとして自然に延びてきます。
歯が延びれば延びた分だけ骨が再生しますので、もし最悪抜歯になった場合でもその骨は将来のインプラント治療で役に立ちます。
幸い抜歯にならず、ただ延びただけの場合でも、「歯冠歯根比」と言って、骨の外にある歯の部分:骨の中にある歯根の部分 の比率が改善するため(※イメージするのが難しいですが)、歯の揺れが小さくなる可能性もありますし、自然と歯周ポケットも小さくなる可能性もあります。
基本的には抜歯が必要な歯と言う判断だと思いますから、ただ抜歯するぐらいなら上記のような可能性に賭けてみる、というのは個人的にはアリだと思うのですが、こういった情報が患者さんに伝わって、患者さん自身が希望する必要はあるでしょうね。
選択肢の一つではあると思います。
歯が延びれば延びた分だけ骨が再生しますので、もし最悪抜歯になった場合でもその骨は将来のインプラント治療で役に立ちます。
幸い抜歯にならず、ただ延びただけの場合でも、「歯冠歯根比」と言って、骨の外にある歯の部分:骨の中にある歯根の部分 の比率が改善するため(※イメージするのが難しいですが)、歯の揺れが小さくなる可能性もありますし、自然と歯周ポケットも小さくなる可能性もあります。
基本的には抜歯が必要な歯と言う判断だと思いますから、ただ抜歯するぐらいなら上記のような可能性に賭けてみる、というのは個人的にはアリだと思うのですが、こういった情報が患者さんに伝わって、患者さん自身が希望する必要はあるでしょうね。
選択肢の一つではあると思います。
相談者からの返信
相談者:
紅緒さん
返信日時:2016-08-24 21:16:24
渡辺先生
初めまして!
早々にご回答いただきありがとうございました。
>神経を抜いて歯を短くする意味ですが、重度歯周炎の歯の場合、短くして反対の歯と噛まないようにすれば身体はその歯を押し出そうとして自然に延びてきます。
>歯が延びれば延びた分だけ骨が再生しますので、もし最悪抜歯になった場合でもその骨は将来のインプラント治療で役に立ちます。
そうなんですね…
すごくわかりやすくて、現在かかっている歯科医さんが考える治療方針を少し理解できた気がします。
隣の歯とつなげて差し歯にした場合に、隣の歯に余計な負担がかからないのか、という疑問は残りますが、もう削ってしまった訳ですから、信じるしかないのかなぁと思います。
とてもご親切な文面と丁寧なご説明をありがとうございました。
感謝します。
山田先生
初めまして!ご回答ありがとうございました。
歯髄炎…というワード自体知りませんでした。
現在かかっている歯科医さんが疑っていた私の疾患はそれだったんですね。
歯磨きに関しては、衛生士さん?(歯石を取ってくれた方)のご指導通りに歯間ブラシと歯磨きを行い経過を診ていただいたところ
「このまま歯磨きを続けていけば、初診で訪れた時のような歯茎の状態に戻ることはまずないだろう」
という主旨の事を言っていただいたので、歯磨きは上手くいっていると考えています。
歯を削り神経の治療を始めてしまった今ではどうすることもできませんが、山田先生のようなご意見をもっと早くに伺っておいたら、もう少し治療を待ったような気がして悔やまれます。
差し歯にした時に隣の歯への影響がないことを祈るばかりです…
隣の歯だって全くの健康な歯ではないと思うのです。
とても親切で丁寧にご回答していただきありがとうございました。
歯磨き、絶対に怠らないように歯と歯茎を大切にしていきます。
おふたりの先生方へ
こちらのお礼コメントが遅くなりました事をお詫びいたします。
ご回答に今一度感謝いたします。ありがとうございました。
初めまして!
早々にご回答いただきありがとうございました。
>神経を抜いて歯を短くする意味ですが、重度歯周炎の歯の場合、短くして反対の歯と噛まないようにすれば身体はその歯を押し出そうとして自然に延びてきます。
>歯が延びれば延びた分だけ骨が再生しますので、もし最悪抜歯になった場合でもその骨は将来のインプラント治療で役に立ちます。
そうなんですね…
すごくわかりやすくて、現在かかっている歯科医さんが考える治療方針を少し理解できた気がします。
隣の歯とつなげて差し歯にした場合に、隣の歯に余計な負担がかからないのか、という疑問は残りますが、もう削ってしまった訳ですから、信じるしかないのかなぁと思います。
とてもご親切な文面と丁寧なご説明をありがとうございました。
感謝します。
山田先生
初めまして!ご回答ありがとうございました。
歯髄炎…というワード自体知りませんでした。
現在かかっている歯科医さんが疑っていた私の疾患はそれだったんですね。
歯磨きに関しては、衛生士さん?(歯石を取ってくれた方)のご指導通りに歯間ブラシと歯磨きを行い経過を診ていただいたところ
「このまま歯磨きを続けていけば、初診で訪れた時のような歯茎の状態に戻ることはまずないだろう」
という主旨の事を言っていただいたので、歯磨きは上手くいっていると考えています。
歯を削り神経の治療を始めてしまった今ではどうすることもできませんが、山田先生のようなご意見をもっと早くに伺っておいたら、もう少し治療を待ったような気がして悔やまれます。
差し歯にした時に隣の歯への影響がないことを祈るばかりです…
隣の歯だって全くの健康な歯ではないと思うのです。
とても親切で丁寧にご回答していただきありがとうございました。
歯磨き、絶対に怠らないように歯と歯茎を大切にしていきます。
おふたりの先生方へ
こちらのお礼コメントが遅くなりました事をお詫びいたします。
ご回答に今一度感謝いたします。ありがとうございました。
タイトル | 歯周ポケット8ミリ程度のグラつく右上奥歯の治療について |
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質問者 | 紅緒さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 50歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯がグラグラする 歯茎(歯ぐき)の腫れと痛み 歯茎(歯ぐき)の痛み 歯茎(歯ぐき)の腫れ 歯茎(歯ぐき)からの出血 歯周病(歯槽膿漏)治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。