根管充填、ガッタパーチャとMTAについて

相談者: 歯科さがしさん (35歳:男性)
投稿日時:2016-09-16 21:25:08
根幹充填ガッタパーチャMTAのメリットデメリットを教えて下さい。

現在、ガッタパーチャを入れていますが、違和感が残っており、MTAでのやり直しを検討しています。

MTAについて知っていることは、以下のとおりです。

メリット
・生体親和性が良い
・根幹内に穴が開いている場合、封鎖出来る。

デメリット
・コストが高い
・一度使うと除去がほぼ不可能


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-09-16 23:57:14
私は数年前から 自費治療においての根管充填は全てMTAを用いております

メリットとしては、「歯科さがし」さんが書かれている通りです。

デメリットとしては、セメントなので根の中でカチカチに固まってしまうと除去が大変ですというより、再治療は厳しいので、根の先端を切る歯根端切除手術 などに移行する必要が出てきます。


どちらがいいのか? というよりは、

どちらを使い慣れているか?  だと思います。

ガッタパーチャで素晴らしい予後を提供されている歯科医師もいますし、MTAで頑張っている歯科医師もいます。


デメリットにもう一点加えるとしたら、MTAの根管充填自体 歴史が非常に短いのと、日本国内でMTAを用いて完璧な根管充填を実施できる歯科医院の数がほとんど存在しないのが大きなデメリットかもしれません

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-09-17 00:56:01
できれば同じ様な内容の質問は追加してもらえると回答者にもこの相談室の閲覧者にもメリットがありますので、ご協力お願いします。
具体的には

ガッタパーチャを歯根に押し込むと奥の骨や筋肉を圧迫するのでは?

に続けると良かったと思います。



タカタ先生が書かれた様に再治療は大変困難だと思います。
つまりその次の一手 「歯根端切除術」や「再殖」がちゃんとできる歯科医でないとMTA根管充填すると大変だと思います。
抜歯するか転院するかになってきちゃいますので。

穿孔根尖孔の拡大され過ぎなどだとMTAは第一選択肢かもしれないと思います。


>現在、ガッタパーチャを入れていますが、違和感が残っており、MTAでのやり直しを検討しています。

ここで大事な事は診断だと思います。
つまり違和感の原因、違和感が持続するかどうか、違和感が生体が受け入れられる=我慢すべき範囲かどうか、などの判断だと思います。

私が聴講した範囲で言えば根管治療の専門家、大家と言われる諸先生方の話で言われる事に共通点がある様に思います。
それは特に穿孔などの問題がない根管治療だと大事な事は根管充填の方法や材料ではなくて、根管充填までにいかに根管を綺麗にするかだという事です。


PS 神戸市のT先生はほとんど存在しない歯科医の一人だと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-09-17 09:04:33
> 現在、ガッタパーチャを入れていますが、違和感が残っており、
MTAでのやり直しを検討しています。

オーバー根管充填なら話は別ですが、根管内に止まっているガッタパチャーで違和感が出て、MTAで違和感が出ないなど聞いたありませんけどね。

*オーバーしたガッタパーチャ―は再根管治療では除去できませんので外科的に取るしか方法はありません。



>この際、歯根の中の空気が逃げる場所が無く、その奥の骨や筋肉を圧迫する事にならないのでしょうか?

詰めているのはゴムであり空気が逃げれないような密閉性はありません。

水分も細菌も通れるような隙間はあいています。
 
後、ガッタパチャーは収縮しますが、MTA膨脹します。
つまり普通は感じれない圧を気にするのであればMTAの方が違和感は出るはずです。


柴田先生がおっしゃるように材料の問題よりは根管治療に問題があるのだと思いますけどね。

患者さんが材料を選択するより専門性の高い歯科医院で治療してもらった方がいいと思います。

また根管治療後全く違和感が出ないということもありませんので許容できなければ抜歯も選択肢の1つにはなります。


もし根管充填にMTAを使用した場合、根管治療以降の治療も全て自費治療となり、土台、仮歯被せ物まで全て自費治療となり20万近い費用が必要になるかと思います。


おだいじに

4人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯科さがしさん
返信日時:2016-09-17 11:17:05
高田先生

ご回答ありがとうございます。
MTAは歴史が浅く、上手く使いこなせる医師がいないという事ですね。



柴田先生

ご回答ありがとうございます。

穿孔根尖孔の拡大され過ぎなどだとMTAは第一選択肢かもしれないと思います。

こちらの理由が知りたいです。
これは治療によって根幹が過剰に拡張されたという事でしょうか?
私はそのケースにあたる気がします。




井野先生

ご回答ありがとうございます。

密封性に関しては、MTAが膨張するという性質を考えてもゴムであるガッタパーチャの方が高いイメージがありました。
パッキン等に使う材質はゴムが多いので。

MTAの方が密閉性が高いという事で考えると、排膿がまだある状態で、密閉性が高いMTAを使うと、圧力が高まり、結果歯根端切除術をしなければならないという事ですね。

私は仮歯を装着する前に少し膿が出ているような感じがありましたので、密閉性が低いガッタパーチャのおかげで圧力が開放されているのかも知れません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-09-17 12:29:54
歯科さがし さんこんにちは

>これは治療によって根幹が過剰に拡張されたという事でしょうか?

根尖の吸収も原因の1つです。
もちろん機械的に拡大されてしまった場合もあります。
そういった場合では、圧をかけると根尖方向に飛び出てしまいますからガッタパーチャーでの緊密な充填はできないですね。


排膿がまだある状態で

通常、そのような状況では根管充填はしません。


>密閉性が低いガッタパーチャのおかげで圧力が開放されているのかも知れません。

残念ですが、そのように考えると根管の中は膿が混ざっているという状況になりますよね。
それでは根管治療がうまくいっている状態ではありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-09-17 13:23:34
>これは治療によって根幹が過剰に拡張されたという事でしょうか?


根管(根幹ではなくて)と根管孔は違います。
根管孔は神経や血管が出入りする穴です。
そこが拡大されすぎで大きくなってしまったり水川先生が書かれたように歯根吸収により大きくなってしまうことがあります。

根管の拡張具合は術前と術後のレントゲンを比較すると分かりますが、それが過剰かどうかはビデオ撮影でもしていない限り分からないと思います。
感染象牙質を全部取るのは根管治療の基本であり原則だと思います。
レントゲンで感染象牙質かどうかは判断できませんね。



>私は仮歯を装着する前に少し膿が出ているような感じがありました

膿を確認したのはどういう方法でしたのでしょうか?
通常の仮のふたがなされていれば当然確認は不可能だと思います。

また仮のふたのところから染み出していたとすればまったく根管充填の時期ではなかったと思います。
再根管治療すべきだと思います。



>密閉性が低いガッタパーチャのおかげで圧力が開放されているのかも知れません。

圧力が逃げる方向にはコアなりクラウン等がありますのでこれもまた予後不良になると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯科さがしさん
返信日時:2016-09-19 17:30:47
水川先生

ご回答ありがとうございます。

寝て起きた後、口の中が不快感があります。
うがいをすれば改善します。
膿が原因かも知れません。




柴田先生

ご回答ありがとうございます。

ビデオ撮影はしています。
感染象牙質は全部取るのが基本なのですね。
今回の治療によって歯の長さも1/3程度となり、淵は1mm程度残して
穴が開けられております。
短くして、大きく穴を開けた方が治療しやすいからでしょうかね。

いずれにせよ、セカンドオピニオンを受けた上で検討します。



タイトル 根管充填、ガッタパーチャとMTAについて
質問者 歯科さがしさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
MTA
根管充填
回答者




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