親知らずを神経再生のために保存しておくことについて

相談者: ぎーさんさん (23歳:男性)
投稿日時:2016-10-23 02:06:56
初めまして。

私は6年ほど前に前歯が折れてしまい、神経を抜きました。
それから歯について調べていくうちに、神経を抜くと歯に養分が伝わらないため根っこの方で炎症を起こしたり、歯が割れやすくなってくるというのを知りました。

そのため、私としては前歯の神経を再生させたいと思っているのですが、現在はまだそのような治療法は確立されていないと認識しています。


しかし、近年ではips細胞に代表される再生医療技術が進展を見せており、歯の神経である歯髄細胞を使用してそのような医療を行うことができるようになるといった記事を目にしました。
親知らずの歯を抜いて保存し、そのような治療のために使用することができると思っています。


そこで、以下の質問です。

1、前歯の神経を再生させるといった目的で抜いた親知らずを保存しておくことは有効であると考えられますでしょうか?

2、いくつかの保存機関があり、それぞれ費用等が違うと思いますが、各機関により何か違いはあるのでしょうか?

3、親知らずは4本生えていたのですが、横から生えていたのと虫歯になっていたのとで、すでに3本抜歯を行なっていて、残りは綺麗に生えている右上の1本です。
この残りの親知らずも虫歯になっていて(痛みはないです)抜こうと思っていたのですが、上記のような再生医療の可能性があると知り、また、保存にも費用が高いので抜くことをためらっています。

そこで、将来親知らずを再生治療に用いるために、虫歯を放っておいたまま親知らずを抜かないでおくことはどれくらいまで可能でしょうか?


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-10-23 09:42:01
ぎーさん さんおはようございます。

6年ほど前に前歯が折れ、神経を抜いたのですね。
確かに、神経を抜くと歯が割れやすくなってはきますね。

割れないように気をつけて食事をしたり、余計な力(例えばTCH)が日常加わらないようにすることが大切ではないかと思います。


また、前歯の神経を再生させたいと思っているようですが、インプラント治療の方が今のところ優位ではないかと個人的には思います。

近年ではips細胞に代表される再生医療技術が進展を見せいますが、基本は軟組織と言って柔らかく、血液循環が比較的良いところだと思います。
硬組織と言って硬い組織は血液循環が悪く再生医療でも軟組織よりも難しいようです。

歯は硬組織の中にトンネルのような細い空洞に神経と血管があります。
歯を再生するのは10年以上前に上田先生が発表してからあまり進歩してないような気がします。
ですから、歯の再生は他の再生よりも技術的に難しいので、他の組織再生が進んで、やっと出来るようになると思います。

また、倫理的な問題もありますから、技術的に出来るようになっても、臨床応用まではかなり長い道のりになると思います。


歯の神経である歯髄細胞を使用してそのような医療を行うことができるようになる可能性があり、歯のバンクはすでに始まっています。
個人的にはiPS細胞が色々な細胞に出来るのであれば、こちらは口の中からちょと細胞を取るだけですから、歯を預けて高いホテル代を出して歯を保存までする意味があるのだろうか個人的に疑問もあります。

親知らずを抜かないでおくことはどれくらいまで可能かはお口の状態にもよりますので、かかりつけの歯科医師に聞いてみると良いと思っています。


参考までに。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-10-24 10:39:58
ぎーさんさん、こんにちは

>1、前歯の神経を再生させるといった目的で抜いた親知らずを保存しておくことは有効であると考えられますでしょうか?

いや、残念ながら現時点では難しいと思います。


>2、いくつかの保存機関があり、それぞれ費用等が違うと思いますが、各機関により何か違いはあるのでしょうか?

細かい違いはあると思いますが詳細はわかりかねます。


>3、親知らずを再生治療に用いるために、虫歯を放っておいたまま親知らずを抜かないでおくことはどれくらいまで可能でしょうか?

残念ながらそのような技術がヒトに応用できるようになるより早く親知らずの虫歯は進行するように思います。


参考になれば幸いです。




タイトル 親知らずを神経再生のために保存しておくことについて
質問者 ぎーさんさん
地域 大阪
年齢 23歳
性別 男性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 親知らずその他
口腔外科関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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