歯列矯正後、右奥歯が上下つかないず他に隙間もある

相談者: pandamama123さん (39歳:女性)
投稿日時:2016-10-22 04:02:14
10代の時に矯正をしていましたが、37歳で再度矯正(2年半)をして、3週間前に矯正器具が取れました。

今回の矯正では上の4番の歯、左右2本を抜歯して、出っ歯を直し、奥歯噛み合わせも正常な位置に移動しました。


矯正器具を外してみると、右の上下6番7番がお互いにつかない状態(正常な場所にあるけれど上下の歯がお互い届いていない)で、右は5番以下で食べ物を食べている、または左側の歯だけで食べ物を食べている状態です。
矯正をした後の上の6番7番の歯はとても小さくなっており、5ミリ以下しか高さがありません。
(歯に負担がかかっていたのでしょうか)


また、左の下5番と6番の間に隙間ができており(1ミリ位)、いつもお肉や野菜が詰まります。

この隙間は矯正治療の時に6番に被せていたバンドから来ていると思います。
しかし、下の歯の歯並びは元々良く、動かす必要もなく、隙間も以前は全くなかったので、新たな隙間ができてしまい、残念な気持ちでいっぱいです。

右の噛み合わせについても、矯正前は上下噛む事が出来たし、隙間もありませんでした。


矯正器具を外した日は矯正の先生が私と話しをする時間がなく、話したいことがあったら次回と言われました。


私は右左上下ともに6番にクラウンが入っています。(合計4本)
そのことが結果に関係しているのでしょうか。

私の一般歯科へ行ったところ、これらの問題を解決するには新しいクラウン3つを作り直して、歯の隙間を埋めるしかないと言われ、20万近くかかるそうです。

一般の歯医者の先生曰く、矯正の先生はできるところまで隙間を縮めたけど、クラウンの歯の形の為、歯がつかなかったり、隙間が空いてしまう状態だと思うと言われました。


矯正で出っ歯やガミースマイルも治り、それはとても感謝しています。
左側の奥歯の噛み合わせもとてもいいです。
しかし、右の奥歯2本が上下つかなくなった事と、左下5番と6番の間の隙間(1ミリ)に食べ物が詰まる事がとても気になります。

矯正が終了する3ヶ月くらい前に、私の歯医者さん

「このまま3ヶ月後に器具を外したら隙間ができるかもしれない」

と矯正の先生に連絡がいきました。
この3ヶ月の間は矯正の先生はできるだけ強く矯正の器具をしめてくれました。

そして、器具を取った後に隙間があっても、インビザラインとかで隙間を埋める方法があると言いました。
しかし、私の歯医者の先生はこの隙間はインビザラインでは解消できないと言います。


元々私がクラウンがあるから仕方がないと思って歯医者さんで新しいクラウンを作ってもらうしか方法がありませんか?
クラウンがあるから、治療後に隙間ができたり、歯がつかなくなるかもしれないという事は治療前に説明はなく、治療中もありませんでした。

この場合は、私の矯正の先生は精一杯できるだけの事はしたと思われますか?
できれば最後までちゃんと面倒を見てほしいと思いますが、あとは歯医者さんに任せた方がいいですか?
このようなことはよくある事なのでしょうか。


毎日毎日、ずっとこの事で悩んでいます。
こちらのサイトでは歯医者さんから直接回答が頂けるとの事で、本当に素晴らしいサイトを見つける事が出来て、嬉しく思っております。

お返事をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-10-22 10:52:45
矯正治療だけですべてを完結したいならばそのように矯正の先生にお伝えください。

一般歯科の先生と矯正治療の先生との連携は上手く取れていますか?

一般歯科に時々矯正治療を行いに矯正の先生が来ている歯科医院でしょうか?


現時点で担当医が2名ついておられるようですから、その2名の歯科医の連携が十分取れていれば矯正治療だけで治療が完了するのか?
それは無理で歯冠修復物のやり変え(20万円ということなので自費治療でしょうね)が前提なのか?についてブラケットを除去する以前の段階でわかって説明があったのではないでしょうか?


あなたの御口の状態をよくご存知の担当医としっかりご相談され今後の治療方針を決めていただくしかないですね。



ちなみに、インビザラインは上下噛まなくなった歯を噛ますようにする動きは苦手です。
特にアタッチメントを設置できない冠になっている歯の場合ほとんど無理だと思います。

インビザラインではなくTPなどの弾性素材のほうがまだ動く可能性があるかもしれません。
そういうことは矯正担当医が一番よくご存知だと思いますから矯正の先生に時間をとってもらいしっかり説明を受けてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-10-22 12:11:02
>私は右左上下ともに6番にクラウンが入っています。(合計4本)
>そのことが結果に関係しているのでしょうか。

クラウンにブラケットがつけにくいことから、もしかしたらバンド(金属性の鉢巻き)を装着しませんでしたか。
その厚みのために撤去後は隙間が残ります。

抜歯矯正は、臼歯咬合高径の低下(かみ合わせが低くなり上下の歯が付きにくくなる)をきたす可能性があります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pandamama123さん
返信日時:2016-10-24 03:34:43
Dr  ふなちゃん先生

お忙しい中、返答して頂き、ありがとうございます。
とても感謝しております。

通院している所は、矯正のみ専門の矯正歯科です。
一般歯科は半年に1回クリー二ングの為に通っています。

前回のクリーニングの時に、一般歯科の先生が隙間が結構ある事に気がつき、わざわざ、私の矯正の先生に電話をして下さいました。


インビザラインは上下噛まなくなった歯を噛ますようにする動きは苦手との事を教えて頂き、ありがとうございます。
装置を外した後、隙間を埋めるのにインビザラインという方法があると言われていただけに、残念です。

TPというのは、何の略でしょうか?
その装置だと噛まなくなった歯を嚙ますようにする動きも可能でしょうか?


後2週間後に診察があるので、後悔のように質問をしてきたいと思います。
矯正の先生に質問する前に、こちらで伺うことができて、心の準備ができたので良かったです。

本当にありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pandamama123さん
返信日時:2016-10-24 03:49:42
松山歯科医院 松山先生

お忙しい中、ご返信を頂きまして、ありがとうございます。
ご回答、とても参考になりました。

先生の回答に関して、お聞きしたいことがありましたので、以下、書かせていただきました。
もしお時間があるようでしたら、お返事を頂けると嬉しいです。
もしお忙しいようでしたら、無理をなさらないでください。



クラウンブラケットがつけにくいことから、もしかしたらバンド(金属性の鉢巻き)を装着しませんでしたか。
>その厚みのために撤去後は隙間が残ります。

クラウンにバンドをしていました。
下の隙間ができている箇所と右の奥歯はが噛み合わなくなっている部分、両方ともしていました。

その厚みの止めに、隙間が残るとのこと、その隙間は大体の矯正歯科ではどうされていますか?
装置を外した後に、隙間を埋めてくれますか?
それとも、バンドをしていたからという理由で隙間ができたことを妥協諦するしかありませんでしょうか。



抜歯矯正は、臼歯咬合口径の低下(かみ合わせが低くなり上下の歯が付きにくくなる)をきたす可能性があります。

そうなのですね!事前にそのようなリスクがあるとは聞いていなかったので、前歯の見かけは良くなったけど、右で食べ物が食べれない状態になったのは残念です。

このようなことは矯正の先生の腕がいい悪いに関係なく、私の年齢や歯の状態で起こりうるものなのでしょうか。
それとも、腕のいい先生であれば、防げたことでしょうか。

私の場合は、治療中2年半の間、1度も途中の警告もないままだったので、まさか、装置を外して、右側でものが食べれない状態になっているとは思っていませんでした。

仕方がないと諦めて、新しいクラウンを作ってもらうことが1番いいでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-10-24 19:22:52
バンド矯正(ただし若年者)の隙間は埋まっていくものだと理解していましたが、正確ではないかもしれません。
今でもバンドは大臼歯につかいますが最終的には隙間はふさがりますし、ふさぎます。

抜歯矯正の問題点については、下記を参考にしてください。
神奈川歯科大学の佐藤貞雄先生の著書 「不正咬合へのアプローチ」 から抜粋したものです。

小臼歯抜去の問題点

@前歯が後退しすぎることがあるため、いわゆるdish in faceを
作り出す。これはまた前歯の舌側傾斜を招き、下顎の誘導を阻害する。

A小臼歯の抜去とそれに続く臼歯の近心移動によって、ポステリアーサポートが失われやすく、顎関節に負荷が加わり、顎関節症の一つの原因となる。

B術後に抜歯部に空隙を残存させてしまったり、隣接歯根との平行性が失われてしまうことがある。

C歯列の連続性が失われ、また臼歯の近心移動によって臼歯の回転や近心傾斜を招きやすく、機能的な咬合の完成を困難にすることがある。

D歯列弓がせまくなるため舌房が狭窄し、口腔の諸機能に影響をあたえる。

Eアンテリアーディスクレパンシーが解消されても、ポステリアー
ディスクレパンシーが残存することが多く、不正咬合が再発しやすい。

F抜歯空隙の閉鎖や機能咬合の完成のために消費する時間が長く、治療が長期化する傾向がある。

Aのポステリアーサポートが失われやすくは、後方の(咬合)維持、すなわち臼歯部の、咬合高径の低下を意味します。
さらに意訳的にいうと、歯が届きにくいになります。


Bは、隙間が残りやすいし、歯が傾いてしまうとの意味です。
この本は平成3年に出版されたものです。



”矯正の先生の腕がいい悪いに関係なく”

上記のようなことを、理解していれば、まず小臼歯非抜歯を優先させますし、抜歯したらしたで、咬合高径の低下は避けるようにします。
ただし、面長タイプは避けがたい難しさがあります。

大きな隙間ができるということは、非抜歯でも矯正可能だったかもしれません。

今からでもワイヤーをリバースカーブにして用いて(研究してください)改善の余地はあります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pandamama123さん
返信日時:2016-10-26 02:47:51
松山先生

お忙しい中、再度、お返事をして頂き、大変感謝しております。

歯のことで、毎日毎日悩んでいるので、本当に心の支えになりました。


先生の書いて頂いたことは、私の頭では1回で理解するのには難しいですが、何度も読み、理解し、自分でも研究して、担当の先生と話し、自分にとって最善の方法を見つけられるといいと思います。

自分の矯正の先生でさえ、私と話す時間を最短にしようとしている感じなのに、見ず知らずの私の歯のために、こんなに時間を割いて頂き、丁寧に教えて頂き、本当に感謝しております。

松山先生の患者さんたちは幸せだと思います。
本当にありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-10-26 08:31:33
ご相談ありがとうございます。

ふつう矯正専門に治療している先生は、歯を動かすことだけが仕事だとおっしゃっています。
動かす事を専門分野にしているからです。

つまり、見かけがきれいになることが目的です。
よく噛めるかどうかは別のことです。


かたや、補綴という専門分野では、よく噛めるために治療するという、機能回復が目的です。
両方を目的とする矯正の歯科医師は極めて稀です。
ですから普通の矯正医は、歯を動かした後の話はあまり聞きたくないし、初めにも話したくないようです。

従って両方を手に入れて、もしよく噛めるようにもしたい場合は、補綴治療という被せ物にするために歯を削る必要が出てくるでしょう。
これは定説です。

3本で済むかどうかはわかりません。
補綴のための、診察・検査・診断が必要です。
よく相談しましょう。

回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-10-26 09:43:47
もう一つ書き忘れたことがあります。

他院で大臼歯クラウンが、被されているのを見ると、私の目から見た場合、95%以上が咬合高径の足りないものになっています。

あなたが当てはまるかどうかは、わかりませんが確率的には、95%は低いということになってしまいます。

もしそうであるならば、全体の歯列に当てはまった、解剖学的に見合った、高さ(前後の幅が足りない場合も多い)
・形態を回復したクラウンを被せなおす必要があります。

矯正学的・咬合学的に調和のとれた、咬み合わせを再構築する必要があります。

私のブログが参考になるかもしれません。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-10-26 09:56:36
矯正治療は、

●歯をミリ単位で動かします。

それに対して 噛み合わせに求められる精度は
●一桁のミクロン単位
です

なので、矯正治療で28本全ての歯の噛み合わせをパーフェクトにするのは不可能なのです




タイトル 歯列矯正後、右奥歯が上下つかないず他に隙間もある
質問者 pandamama123さん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
回答者




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