小児歯科、歯医者によって治療方針が違う

相談者: めごろんさん (28歳:女性)
投稿日時:2016-11-17 03:35:39
子供(7歳)の事なんですが、

Aの歯科では、出来るだけ歯をいじりたくないから様子見。

Bの歯科では、永久歯が生えるまでには虫歯の治療を終わらせたい。

と、言われました。

素人の私から見るに虫歯が多く、私はBの歯科での考えが希望だったので、Bに通わせ、半年位の治療で現在では定期検診で通ってます。

この考えの差は何なのでしょうか?

又、私自身も歯が弱くすぐ虫歯になります。

よく、虫歯の人が食べた物を間接的にでもあげると虫歯菌がうつるという風に聞きますが、もしそういう事を一切しないででも虫歯になりやすい等ありますか?(体質的に)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-11-17 08:16:34
めごろん  さんこんにちは

>この考えの差は何なのでしょうか?

Aの歯科さんは、治療の必要がない(経過観察)で良いと診断したのか、それとも子供の治療に消極的なのか、実際のところは担当の先生に聞いてみないとわかりません。

基本的には、象牙質まで虫歯が進行していれば治療の必要があります。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-17 12:03:15
こんにちは。

>この考えの差は何なのでしょうか?

歯科医にも得て不得手がありますから、単純に小児の歯科治療に対して知識不足だったかもしれませんし、考え方の差だったのかもしれません。

成長期に虫歯がお口の中にあると、そこの細菌叢は悪化しますからお口の健康に悪いでしょうし、正常な歯並びの獲得にとってマイナスになるだろうと考えるのが一般的だと思います。

ただ、虫歯だらけのお子さんの場合、虫歯治療や歯科治療に慣れていないだけでなく、歯磨きさえ習慣獲得できていないであろうと考えるでしょうから、治療に非協力的であることも予想でき、もう少し物分りがよくなり我慢強く育った時期まで、虫歯の進行止めを塗ったり、歯磨き指導により様子を見ようと考えられたのかも知れません。

それは私の想像でしかありませんから、実際どうお考えになったのかはその歯科医に尋ねてみなければわかりませんよね。

虫歯治療時には、虫歯を徹底的に取り除き一度に修復処置を完結させる治療法を選択したならば、健康な歯質再石灰化可能な歯質まで除去されることが多いですから、結局大きな穴状になったところを人工物(長期間の経過とともに劣化することは免れません)に置き換えることになります。

ですから出来ればせめて永久歯は虫歯ゼロに育てることを頑張ってください。


>私自身も歯が弱くすぐ虫歯になります。
>よく、虫歯の人が食べた物を間接的にでもあげると虫歯菌がうつるという風に聞きますが、もしそういう事を一切しないででも虫歯になりやすい等ありますか?(体質的に)

虫歯の原因で有名なものに、Keyesの輪とNewbrunの4つの輪があります。

つまり
【細菌】菌の数や種類 等 
【食物(食餌性基質)】;食べ物の種類、粘着性 等
【宿主(歯質)】;歯の結晶構造、形態、歯列不正唾液 等
【時間】;飲食物の停滞時間 等

これらが重なった時に虫歯になるという考え方です。

みればわかりますが細菌は単純に1つの原因でしかありませんね。

虫歯菌で有名なミュータンス菌以外でも、悪いことをする菌は知られていますから、細菌叢をよくしておくことは大切な予防の鍵であることには変わりませんが、脱灰(歯の再石灰化が上手くできず脱灰が起こりやすい=歯が弱い)という観点で考えれば、細菌叢以上に問題になるのは残りの部分だったりします。


口呼吸があれば歯にとって非常に大きなダメージになりますから、顎顔面の発育が悪いと一生の健康にとってマイナスになります。

それらは遺伝的要因が強いですから、歯だけではなく顔や鼻等の周辺組織や体全体でみてよい方向へ導いてもらえれば一番よいでしょうが、残念ながら保険治療の範疇にはありません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-11-17 18:46:03
乳歯はいつかは永久歯と交換する、つまりゴールが決まっていますので、治療法の選択はそれを逆算して決めることになります。

水川先生も書かれている通り、基本的には永久歯と同様の判断基準になりますが、交換が近いと考えられれば治療を見送ることも十分ありえます。

近いかそうでないかの判断は個人個人でわかれますし、虫歯が進めばいろいろな症状が生じてきますが、その程度の予測も必ずしも容易とは限りませんので、同じ患者さんを診ても必ずしも治療方針が同じとは限りません。

あと、小児歯科はある程度専門的な分野であるにもかかわらず、しばらく放置すれば大人になる、つまり小児歯科ではなくなりますので特別な知識、技術、経験がなくても歯科医なら誰でもできるようになります。そう考えて小児の治療を行わない先生もいます。


たとえば、「大きくなったら治療しましょう」といった説明があった場合、「体が大きくなったら」という話なら「その時点ではその先生には治療ができない」という意味になりますし、「むし歯が大きくなったら」と言う話なら「その時点では治療をする必要がない」という意味になります。




タイトル 小児歯科、歯医者によって治療方針が違う
質問者 めごろんさん
地域 東京23区
年齢 28歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 虫歯治療
小児歯科治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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