歯科医院で歯を掃除することで歯に傷はできますか?

相談者: *Jamさん (23歳:女性)
投稿日時:2016-11-15 23:06:31
初めて投稿します。


・クリーニングによって歯に傷やヒビができてしまうことがあるのか
・クリーニング後に冷たいものがしみることがあるのか
・どのような方法や道具でクリーニングをするのか
歯科医院でのクリーニングはどのくらいの頻度がいいのか
・日ごろの歯磨きはどれくらいするのがいいのか
初期虫歯以外に白濁の症状がみられることはあるのか

多くて申し訳ありませんがこの6つをお聞きしたいです。



永久歯での虫歯はないのですが、日ごろ間食が多く、疲れて歯磨きをせず無意識のうちに寝てしまうこともここ数年増えてしまっていています。

ひと月半ほど前から虫歯を疑い歯をよく見るようになり、ひと月ほど前に歯科を受診しましたが、虫歯ではないと言われてクリーニングとフッ素塗布をしていただきました。

気づかなかったところに気づくようになるのか次々に虫歯なのではないかと気になる箇所が出てくるため不安で3日ほど前にも受診し、再度クリーニングのみをしていただきました。

どちらも受診後冷たいものでしみることがあります。


クリーニングは超音波だと言われたもの、ガリガリと感じるもの、機械で磨きますと言われたもの、フロス歯間ブラシをしていただきました。

2回目の方がガリガリ感じるものが大きく歯と歯の間に点や縦筋の茶色いものが数か所にできたように感じます。
触って引っかかりませんがヒビのようなものが見られる歯もあります。

何をしているのか見えず、知識もないため不安です。
クリーニングの間隔が短かったのではとも思ってしまいます。


普段から歯磨きのほかに寝る前のみフロスと舌ブラシを使っていて虫歯を疑ってからこれらに加え歯間ブラシの使用ととフッ素ジェルを塗っています。

歯間ブラシはSSSサイズを使用、入らないところは入れないようにしていますが入っても抜くときに引っかかることがあります。
ブラシやワイヤーで傷ついたとも考えられるでしょうか?

歯磨きを夜は短くて15分、長くて30分くらいするため、磨きすぎもしみたり傷ついたりする原因ではと思ってしまいます。
どのくらい磨くのがいいのでしょうか?


左下4番の歯茎から1〜2ミリ離れたところに蛍光灯ではわからずライトを当てて見ると白濁したものが少し確認できます。
初期虫歯ではないかと不安です。

2回目の受診でも虫歯はないと言われましたが、親知らずが虫歯になりかけているということで次回の受診で抜歯することになったため疑問を尋ねる際にクレームのようにはしたくないので、いろいろと意見をお聞きしたいと思い質問させていただきました。


長々とまとまりのない文章で申し訳ありませんが気になってしまい不安なので回答していただきたいです。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-11-16 08:50:55
ご相談ありがとうございます。

>この6つをお聞きしたいです。

>・クリーニングによって歯に傷やヒビができてしまうことがあるのか

あります。
クリーニング、が歯の表面の研磨のことであれば、もともと研磨とは歯の表面を薄く削る行為です。

検査・診断の上で、方法や順序などを慎重に計画し、かつ、丁寧に上手にしないと、深い傷やヒビが入りります。


>・クリーニング後に冷たいものがしみることがあるのか

削る場所や、傷をつけないような配慮がないと、当然ありえます。
クリーニングとは歯の表面を削ることだからです。


>・どのような方法や道具でクリーニングをするのか

お一人ずつで違います。
だから、検査が必要なのです。


>・歯科医院でのクリーニングはどのくらいの頻度がいいのか

予防計画の上で、実施した後にまた検査・診断してから決めます。
お一人ずつで違うからです。


>・日ごろの歯磨きはどれくらいするのがいいのか

お一人ずつで違います。
リスクを検査・診断して決めます。

ふつうは、1日に1から2回くらい、時間は速ければ数分間です。
リスクが低ければ、1週間に1回くらいでも大丈夫なことも少なくありません。

リスクが高ければ、毎食前に磨かないといけないこともあります。

また継続的な検査・診断により、同じお一人でもリスクが変われば、歯磨きも変えます。


>・初期虫歯以外に白濁の症状がみられることはあるのか

ふつうありません。
ただし、生まれつきそういう色に見える部分をしている人もいます。


>クリーニングは超音波だと言われたもの、ガリガリと感じるもの、機械で磨きますと言われたもの、

機械はとても強く、速く削れます。
時間を節約できるので、楽ができます。


フロス歯間ブラシをしていただきました。

ふつう、それはセルフケアと言って、ご自身でできることです。

予防医療としてはその方法を習い、その結果を検査・診断して貰えばいいことです。

しかし、自分でしないで、あるいはできない理由があって、お金を払ってしてもらう選択肢もありえます。


>2回目の方がガリガリ感じるものが大きく
歯と歯の間に点や縦筋の茶色いものが数か所にできたように感じます。

ご自身で分かるくらいならば、相当深い傷です。


>触って引っかかりませんがヒビのようなものが見られる歯もあります。

ふつう、クリーニングの傷は触って分かるほどはつきません。


>ブラシやワイヤーで傷ついたとも考えられるでしょうか?

当然ありえます。


>左下4番の歯茎から1〜2ミリ離れたところに蛍光灯ではわからずライトを当てて見ると
白濁したものが少し確認できます。

典型的な白濁の可能性があります。


>初期虫歯ではないかと不安です。

ありえます。
また再石灰化で治りつつある状態の可能性もあります。

つまり、虫歯が進行しているのか、消えつつあるのか、検査・診断により、対応が全く逆になるということです。

白濁は歯の表面がとても弱くなっていますから、クリーニングでふつうの歯の部分よりも深く削れることを知りましょう。


永久歯での虫歯はないのですが、日ごろ間食が多く、疲れて歯磨きをせず無意識のうちに寝てしまうこともここ数年増えてしまっていています。

それは検査項目としてとても重要なことです。
それによって、リスク度合いが大きく変わるからです。


つまり、どうして虫歯なんかになるのか、という原因を検査・診断したのちに、予防計画を立て、実行すると同時に毎回その原因に対して検証する繰り返しが、予防医療となります。

クリーニングによって、症状が残るほどの行為が予防と言えるかどうか考えましょう。

体に一生残る傷をつけたら治らないことも知りましょう。
予防とは用心深い考えと行動のことを言います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: *Jamさん
返信日時:2016-11-19 20:09:06
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

さがら先生、たくさんの質問にひとつひとつご丁寧にご回答くださってありがとうございます。

渡辺先生もありがとうございます。



再受診して掃除の方法について確認しました。

超音波で汚れを浮かし、フックのような形の器具で取り切れなかった歯垢歯石と取り、ペーストを塗った器具で歯を磨くというものだそうです。

最後の器具は電動歯ブラシのようなもので、これらで歯を少しでも削ること、傷つけることはないとのことでした。


ヒビは食い縛りで生じたものとのことで、ほかの歯にもヒビを見つけました。

茶色くなった部分は影でそう見えるとのことです。
左右で色の差が確実に分かるため疑問は残りますが歯間ブラシをやめてフロスのみ継続しています。


白濁部分は目立ったものではないため様子見で問題ないとのことでした。

生え始めから白濁のある歯があるのですが、そういった場合でも表面は弱くなっているのでしょうか?

再度質問になってしまいましたが教えていただきたいです。
ほかにも何かご意見がありましたらご回答よろしくお願いいたします。


虫歯になってしまうのではないかと神経質になり掃除をしてもらうことで安心し、セルフケアもあらゆるものを使うことで安心していましたがそれが歯をより傷つけた原因になっていたのかもしれないのですよね。
慎重に、自分に必要なものを使っていくよう心掛けていきます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: *Jamさん
返信日時:2016-11-23 16:58:40
疑問が残り不安なので再度投稿させていただきます。


返信1に記載してある確認したクリーニングの方法は、さがら先生が仰る歯の表面を削られてしまうものなのでしょうか?

上記のものではわかりづらいかと思いますが考えられるもので構いませんので教えていただきたいです。



前歯(左右とも)にまたヒビを数本見つけました。

前歯が少し出ているため飲み物を飲むとき入れ物などに軽くぶつけてしまうこともたまにあります。

前歯でも食い縛りの影響が出ることはあるのか、軽い衝撃を繰り返してヒビが入ってしまうことがあるのか教えていただきたいです。



白濁部分ですが指先で触れるときや歯磨きをしているときにしみるような違和感を感じますが受診した際そのことを伝え先生が指で触れられても特にしみるなどということは感じませんでした。

初期虫歯でしみるのか、意識しすぎてしみるように感じてしまっているのかどちらとも考えられるでしょうか?

進行、治りかけどちらの状態なのか、元からなのか調べてもらいたかったのですが私の伝え方がわかりづらかったようでどちらか判断できないとのことで様子見となりました。

初期虫歯の場合完治する方法があるのかということと次回受診した際わかりやすく伝えられるよう検査の方法等があれば教えていただきたいです。


質問続きで申し訳ありません。
ご回答よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-11-24 08:52:45
ご返信ありがとうございます。

>生え始めから白濁のある歯があるのですが、そういった場合でも表面は弱くなっているのでしょうか?

その通りです。
エナメル質の表面が部分的に未完成だからです。

しかし、ふつうはごく表面だけなのであまり心配はありません。
また、エナメル質を強化するホワイトニングで、強化と同時に目立たなくすることもできることがあります。


>歯の表面を削られてしまうものなのでしょうか?

その通りです。
表面の凸凹やザラザラを磨いて、ツルツル・すべすべにするためには、表面の凸凹の山のてっぺんを削るからです。
物理の常識です。

例えれば、のこぎりの刃をイメージしましょう。
三角形のギザギザで尖っている表面です。

その三角形の一つ一つの刃のてっぺんだけを平らに削ると、てっぺんの三角形がなくなり台形の形になります。
のこぎり全体ではその平らな部分が連なって一つの平面が断続して続いているようになります。
もちろん台形と台形の間には谷間が残ります。

ノコギリは一列ですが、これを横にも広げて想像すると、立体的な表面になります。

この、のこぎりを限りなく小さくしていくと、谷間の部分を肉眼で見ることも手で触って感じることもできなくなります。
わかることは、台形の上の小さな平面が無数に連なって平面に見えるだけです。
そこは平らで、人間の感覚程度の荒い精度では、すべすべ・ピカピカに感じます。

逆に、のこぎりの谷間を埋めて、削らずに平らにする方法は全くありません。

これが研磨です。
「ペースト」も「電動歯ブラシのようなもの」も、正しい名前は「研摩材」「研磨器具」といい、すべて表面をほんの少しだけ削って、ツヤ出しをする研磨理論です。


ちなみに、当院でも必要ならば研磨します。

その時は、状況に合わせて三角形のごくてっぺんだけを、少しだけ削ることしかできない位の方法や器具や材料を選択します。
三角形の大きさも人によりいろいろだからです。

けっして、谷間をさらに深くするような、新たな深い傷をつけない用心をします。
用心の心、これが予防医療の真髄です。


顕微鏡的な歯の表面も、心も、目には見えません。

見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ、と詠んだ人がいます。
見えないことほど、価値が高い、と私は思っています。


>軽い衝撃を繰り返してヒビが入ってしまうことがあるのか

あります。
咀嚼自体も厳しい衝撃の連続です。


>どちらとも考えられるでしょうか?

ありえます。
他の要素もあります。


初期虫歯の場合完治する方法があるのか

あります。
人間には自然治癒力が備わっているから、それを引き出す方法です。


>次回受診した際わかりやすく伝えられるよう検査の方法等があれば教えていただきたいです。

残念ながら、理解と実施がされていない医院では、それは全くの無駄骨となるでしょう。
プロとして、基礎から勉強していただくしかありません。

プロに専門外のふつうの人が教えることは、完全に不可能だからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: *Jamさん
返信日時:2016-11-25 08:04:20
さがら先生、再びご丁寧なご回答
本当にありがとうございます。

やはり、受けたクリーニングも掃除も研磨だったのですね。
つくとしても、歯磨きでもつくのと同じ程度まででそれ以上の必要のない傷がつくようなことがあるとは思いもしませんでした。


知らないということは恐ろしいことだと改めて感じます。

こちらに相談させていただき、予防医療というものを初めて知りました。

初期虫歯の可能性を除いてですが、虫歯ゼロを保てるようにしていきたいと思います。

慎重に考えるきっかけとなり、分かりやすいご丁寧なご回答に感謝いたします。

また疑問が出てきたときは相談させていただきますのでよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-11-25 08:34:15
少しでもご理解していただけるお手伝いができたなら幸いです。

歯磨きでもつくのと同じ程度までで

歯磨きも、本人は良いと思って、知らずにとても危険なことをしている人もいます。
そのために歯科医院では予防医療を提供しています。

お一人ずつにあった、プログラムが必要です。
そのために検査・診断があります。

また大事なことは、実行後の検証にくり返し検査・診断が必要です。
そのために、痛くない時に継続的通院の習慣をつける意味があります。

簡単に言えば、ビジネスの考えで改善方法として有名な、PDCAサイクルを歯科に応用したものとも言えます。
良くなるためのシステムですから、良くならないはずはないからです。


虫歯ゼロを保てるようにしていきたいと思います。

ふつう可能です。
一生歯を残すこともふつう可能です。


初期虫歯の可能性を除いてですが、

すべてを含めてふつう可能です。

もちろん例外もあります。
良く相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: *Jamさん
返信日時:2016-11-26 15:45:00
早速のご返答ありがとうございます。

う蝕リスクの検査をしていただき三段階で一番低いものでしたが不安は残ります。

しかし、予防診療(予防プログラム?)で今の状態が保てる可能性があること、それを知ることができたことで安心しました。

歯磨きの仕方も確認したいと思います。

また、プログラムを立てていただける歯科医院の受診を考えたいと思います。



タイトル 歯科医院で歯を掃除することで歯に傷はできますか?
質問者 *Jamさん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯磨きに関する疑問
予防関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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