根の中に医療器具が残っていても医療ミスではないのか?
相談者:
マグネシウムさん (40歳:男性)
投稿日時:2016-11-27 13:50:41
ネットで、女優の雛形あきこさんが、奥歯の根の部分に器具が2本折れたまま放置されていたため、顔が腫れた というニュースを読みました。
神経をとっているはずの歯が痛くて腫れて、レントゲンをとったら発見されたそうです!
有名な女優さんといえば、美容や健康に特別気を付けているはず。きっと保険外の治療だと思いますが、それでもこんな酷いことするなんてとビックリしました。
私も保険外に関心があるので。
よく、手術で体内にガーゼ置き忘れと問題になり、大きな病院の責任者が謝るニュースがあります。
再発防止対策も話題になります。
起きていることは同じだと思いますが、同じ医療でも、歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
神経をとっているはずの歯が痛くて腫れて、レントゲンをとったら発見されたそうです!
有名な女優さんといえば、美容や健康に特別気を付けているはず。きっと保険外の治療だと思いますが、それでもこんな酷いことするなんてとビックリしました。
私も保険外に関心があるので。
よく、手術で体内にガーゼ置き忘れと問題になり、大きな病院の責任者が謝るニュースがあります。
再発防止対策も話題になります。
起きていることは同じだと思いますが、同じ医療でも、歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2016-11-27 16:10:23
リーマー・ファイルが折れてたみたいですね。
折れて放置 まではとくに医療ミスではないです。
納得いかないかもしれませんが、そういうものです。
理由は簡単で、ガーゼの置き忘れは置き忘れなければ起きないので防げますが、リーマーの破折は防ぎようがないので、防ぎようのないリスクとして受け入れていただくしかないです。
(術者の技量によってリスクの差はあります)
最初に治療した歯科医師が、その事実を患者さんに伝えなかったのはよろしくなかったですね。
ただ多くの同様のケースでは再治療を行った歯科医師がきちんとフォローするので特に医療ミスなどといった騒ぎにはならないんですけどね。
折れて放置 まではとくに医療ミスではないです。
納得いかないかもしれませんが、そういうものです。
理由は簡単で、ガーゼの置き忘れは置き忘れなければ起きないので防げますが、リーマーの破折は防ぎようがないので、防ぎようのないリスクとして受け入れていただくしかないです。
(術者の技量によってリスクの差はあります)
最初に治療した歯科医師が、その事実を患者さんに伝えなかったのはよろしくなかったですね。
ただ多くの同様のケースでは再治療を行った歯科医師がきちんとフォローするので特に医療ミスなどといった騒ぎにはならないんですけどね。
回答2
回答3
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2016-11-27 21:24:22
マグネシウム さんこんにちは
>歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
特にそういった事にはなりません。
ただ、事実を患者さんに伝える事が重要かと思います。
伝えない事で問題になる事が多いです。
ちなみにですが、マイクロスコープなどを使用して訓練を受けた先生であれば除去する事も可能です。
>歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
特にそういった事にはなりません。
ただ、事実を患者さんに伝える事が重要かと思います。
伝えない事で問題になる事が多いです。
ちなみにですが、マイクロスコープなどを使用して訓練を受けた先生であれば除去する事も可能です。
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2016-11-29 12:29:11
>奥歯の根の部分に器具が2本折れたまま放置されていたため
まず、破折器具は【金属】であり直接の腫れの原因にはなりません。
腫れた原因は歯の中に細菌感染が起こったことによるものです。
感染した歯にファイルを折ってしまっても感染源さえ取れていれば治ってきます。
>神経をとっているはずの歯が痛くて腫れて、レントゲンをとったら発見されたそうです!
日本の根管治療の成功率は30〜40%との報告もあり、2本神経の治療を受けている患者さんであれば、まず病変は見られますので運が悪ければ腫れてきてしまいます。
>きっと保険外の治療だと思いますが
これはマグネシウムさんの推測ですよね?
高い成功率を求めるのであれば、保険・自費の区分より、歯内療法だけを専門にしている先生の方がよりトラブルの少ない治療を受けることができます。
ただし、専門医でもファイル破折を起こしてしまうものです。
おおよそ3〜5%ぐらいと報告があります。
* http://eedental.jp/ee_diary/2015/08/post-1235.html
日本の保険治療は海外の神経の治療費に比べ1/10程度ですから、ファイルなどの器具は滅菌して何度も使わざるをえません。
ですから、よりファイル破折の頻度は海外より多くなります。
>歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
個人的な感覚ですが、10人初診の患者さんが来れば1〜2人ぐらいの根管にはファイル破折は見られます。
特に珍しい気はしませんが、殆どの患者さんは折れてしまったことを伝えられていませんので、そこは問題だと思います。
* http://eedental.jp/ee_diary/2012/05/post-519.html
今や日本の保険根管治療は東南アジアより安い治療費で問題なく高い成功率を保持しろというニーズに無理があると個人的には思います。
繰り返しになりますが、ファイルを折ったことを伝えない歯科医師側にも大きな問題はあると思います。
まず、破折器具は【金属】であり直接の腫れの原因にはなりません。
腫れた原因は歯の中に細菌感染が起こったことによるものです。
感染した歯にファイルを折ってしまっても感染源さえ取れていれば治ってきます。
>神経をとっているはずの歯が痛くて腫れて、レントゲンをとったら発見されたそうです!
日本の根管治療の成功率は30〜40%との報告もあり、2本神経の治療を受けている患者さんであれば、まず病変は見られますので運が悪ければ腫れてきてしまいます。
>きっと保険外の治療だと思いますが
これはマグネシウムさんの推測ですよね?
高い成功率を求めるのであれば、保険・自費の区分より、歯内療法だけを専門にしている先生の方がよりトラブルの少ない治療を受けることができます。
ただし、専門医でもファイル破折を起こしてしまうものです。
おおよそ3〜5%ぐらいと報告があります。
* http://eedental.jp/ee_diary/2015/08/post-1235.html
日本の保険治療は海外の神経の治療費に比べ1/10程度ですから、ファイルなどの器具は滅菌して何度も使わざるをえません。
ですから、よりファイル破折の頻度は海外より多くなります。
>歯科の世界ではニュースになったり、立ち入り調査にならないのでしょうか?
個人的な感覚ですが、10人初診の患者さんが来れば1〜2人ぐらいの根管にはファイル破折は見られます。
特に珍しい気はしませんが、殆どの患者さんは折れてしまったことを伝えられていませんので、そこは問題だと思います。
* http://eedental.jp/ee_diary/2012/05/post-519.html
今や日本の保険根管治療は東南アジアより安い治療費で問題なく高い成功率を保持しろというニーズに無理があると個人的には思います。
繰り返しになりますが、ファイルを折ったことを伝えない歯科医師側にも大きな問題はあると思います。
回答5
相談者からの返信
相談者:
マグネシウムさん
返信日時:2016-12-05 12:51:13
回答ありがとうございました。
ガーゼと違って、珍しくない、おきやすい問題なのですね。
ただ、医師が気づいたなら、伝えてあげれば、日頃から違和感の有無など注意できたのにと思いました。
ありがとうございました。
ガーゼと違って、珍しくない、おきやすい問題なのですね。
ただ、医師が気づいたなら、伝えてあげれば、日頃から違和感の有無など注意できたのにと思いました。
ありがとうございました。
タイトル | 根の中に医療器具が残っていても医療ミスではないのか? |
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質問者 | マグネシウムさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯科/医療ミス リーマー・ファイルが折れた |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。