歯周病予防について、フロスをすべきなのかどちらでもいいのか謎です
相談者:
12月のまりおさん (23歳:男性)
投稿日時:2016-12-26 17:31:37
こんにちは。
歯周病予防についてご相談があります。
私は今のところ毎日かかさずフロスを通しています。
プラークも目に見えて取れますし、通した後のフロスが臭い場合もあり、1年前より歯周ポケットが1,2ミリ小さくなっているので、効果があるものだと思ってやってました。
ですが歯ブラシも寝る前は以前より丁寧に、かつ10分ほど時間をかけてやったりもしているので、一概にフロスの効果とも言い難いのかなとも思ったりします。
たまに歯にフロスを通した後、プラーク染め出し液でプラークをピンクにし、もう一度フロスを通すと糸が真っピンクに染まってしまうのが一番大きな理由です。
加えて「フロスには科学的根拠がない」という記事を最近拝見しました。下のURLがその記事の1つです。
http://healthpress.jp/2016/09/post-2561.html
この記事を見ると、結局フロスをしたほうがいいのか、どちらでもいいのか、よく分かりません。
他にも患者が3か月間フロスをした歯と、通さなかった歯ではプラークの量に差が出なかったという研究があるらしいことも聞きました。
どの歯医者でもフロスを続けてくださいと言われますが、染め出し液での出来事も加味すると、科学的根拠はない発言なのでしょうか。
もし効果がないのであれば、フロスに効果がないのであれば科学的根拠がある歯周病予防はフッ素ぐらいしかおもいつきませんが、他に科学的根拠がある予防法があれば教えてください。
コストがそんなにかからないと幸いです。
歯周病予防についてご相談があります。
私は今のところ毎日かかさずフロスを通しています。
プラークも目に見えて取れますし、通した後のフロスが臭い場合もあり、1年前より歯周ポケットが1,2ミリ小さくなっているので、効果があるものだと思ってやってました。
ですが歯ブラシも寝る前は以前より丁寧に、かつ10分ほど時間をかけてやったりもしているので、一概にフロスの効果とも言い難いのかなとも思ったりします。
たまに歯にフロスを通した後、プラーク染め出し液でプラークをピンクにし、もう一度フロスを通すと糸が真っピンクに染まってしまうのが一番大きな理由です。
加えて「フロスには科学的根拠がない」という記事を最近拝見しました。下のURLがその記事の1つです。
http://healthpress.jp/2016/09/post-2561.html
この記事を見ると、結局フロスをしたほうがいいのか、どちらでもいいのか、よく分かりません。
他にも患者が3か月間フロスをした歯と、通さなかった歯ではプラークの量に差が出なかったという研究があるらしいことも聞きました。
どの歯医者でもフロスを続けてくださいと言われますが、染め出し液での出来事も加味すると、科学的根拠はない発言なのでしょうか。
もし効果がないのであれば、フロスに効果がないのであれば科学的根拠がある歯周病予防はフッ素ぐらいしかおもいつきませんが、他に科学的根拠がある予防法があれば教えてください。
コストがそんなにかからないと幸いです。
回答1
坂寄歯科医院(茨城県取手市藤代)の三木です。
回答日時:2016-12-26 18:08:44
12月のまりおさん、こんにちは。
>私は今のところ毎日かかさずフロスを通しています。
>プラークも目に見えて取れますし、通した後のフロスが臭い場合もあり、1年前より歯周ポケットが1,2ミリ小さくなっている
という事であれば、効果はしっかりと出ていると思いますよ。
その1〜2ミリというのも歯科医院にて検査してもらった結果、1〜2ミリ浅くなっているという事ですよね?
であれば、非常に効果が出ていると思えます。
>たまに歯にフロスを通した後、プラーク染め出し液でプラークをピンクにし、もう一度フロスを通すと糸が真っピンクに染まってしまうのが一番大きな理由です。
歯と歯の間は非常に狭い隙間になっているため、染め出し液が1回の嗽では流れずに残ってしまうこともあります。(毛細管現象)
フロスを通した後に、再度通して付着するのはそれが原因かもしれません。
記事にも書かれていますが、フロスは患者のやり方に大きく左右される方法です。
インターネット上の記事を読み不安になるお気持ちも理解できますが・・・
インターネットの記事よりも、実際に口の中を診た歯科医師と、ご自身の検査結果を信じて頂いた方が良いかと思います。
私個人の意見としては、フロスは効果があると思っております。
あと、蛇足になりますが、フッ素は歯周病予防ではなく、虫歯予防ですね。
>私は今のところ毎日かかさずフロスを通しています。
>プラークも目に見えて取れますし、通した後のフロスが臭い場合もあり、1年前より歯周ポケットが1,2ミリ小さくなっている
という事であれば、効果はしっかりと出ていると思いますよ。
その1〜2ミリというのも歯科医院にて検査してもらった結果、1〜2ミリ浅くなっているという事ですよね?
であれば、非常に効果が出ていると思えます。
>たまに歯にフロスを通した後、プラーク染め出し液でプラークをピンクにし、もう一度フロスを通すと糸が真っピンクに染まってしまうのが一番大きな理由です。
歯と歯の間は非常に狭い隙間になっているため、染め出し液が1回の嗽では流れずに残ってしまうこともあります。(毛細管現象)
フロスを通した後に、再度通して付着するのはそれが原因かもしれません。
記事にも書かれていますが、フロスは患者のやり方に大きく左右される方法です。
インターネット上の記事を読み不安になるお気持ちも理解できますが・・・
インターネットの記事よりも、実際に口の中を診た歯科医師と、ご自身の検査結果を信じて頂いた方が良いかと思います。
私個人の意見としては、フロスは効果があると思っております。
あと、蛇足になりますが、フッ素は歯周病予防ではなく、虫歯予防ですね。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-12-27 11:54:06
>科学的根拠がある歯周病予防はフッ素ぐらいしかおもいつきませんが
そこに問題がありそうです。
歯周病と虫歯予防がごちゃ混ぜになっていませんか?
病名はまったく異なりますから予防法が同じではありません。
そこに問題がありそうです。
歯周病と虫歯予防がごちゃ混ぜになっていませんか?
病名はまったく異なりますから予防法が同じではありません。
回答3
回答日時:2016-12-27 15:56:27
歯周病予防に効果があると、科学的根拠があるのは歯間ブラシでしょうかね。
確かにフロスは「良さそうな感じはするけど効果の証明がない」という感じです。
それに歯周病を予防するためには歯肉に接する部分のプラーク除去が必要なはずですが、フロスは隣接面の歯と歯の接する部分のプラーク除去が得意な道具なので、微妙に場所も異なります。(コンタクトのむし歯予防目的なら有効かも知れませんね)
ですので、歯周病予防に重きを置いた場合は、
歯ブラシ≧歯間ブラシ>>(余裕があれば)フロスも
という優先順位で考えれば良いのではないでしょうか。
因みに「科学的根拠がない」=「効果がない」ではありませんからね。
誤解のないようお願いします。
確かにフロスは「良さそうな感じはするけど効果の証明がない」という感じです。
それに歯周病を予防するためには歯肉に接する部分のプラーク除去が必要なはずですが、フロスは隣接面の歯と歯の接する部分のプラーク除去が得意な道具なので、微妙に場所も異なります。(コンタクトのむし歯予防目的なら有効かも知れませんね)
ですので、歯周病予防に重きを置いた場合は、
歯ブラシ≧歯間ブラシ>>(余裕があれば)フロスも
という優先順位で考えれば良いのではないでしょうか。
因みに「科学的根拠がない」=「効果がない」ではありませんからね。
誤解のないようお願いします。
相談者からの返信
相談者:
12月のまりおさん
返信日時:2016-12-30 04:19:33
皆様ご協力いただき誠にありがとうございます。
頂いたご意見別に返信をいたします。
●三木先生
歯周ポケットが小さくなったのは、もちろん歯医者での診断の基で分かったことです。
流石に自分で測定できないので(笑)
歯間で染め出しがピンクに染まるのは理由があって、現象に名前までついているんですね、参考になりました。
それで、先生の言いたいこととしては、結果としてフロスをしている患者は歯周病の進行を防いでいるケースが多いという理由で、フロスに歯周病予防効果があるとお考えなのでしょうか。
確かにどこの歯医者でもフロスをする様言われるので、歯医者さんの経験則的には正しいのだろうと思います。
ただ、素人目線の意見としてはなぜフロスの効果を論理的に立証した研究が世界中どこにもないのか、それは本当は今までの常識は勘違いだったからではないか、とどうしても疑問に思ってしまいます。。。(斜に構えて疑り深い性分でして、すみません。)
●船橋先生
三木先生と船橋先生のお二人にご指摘いただきましたが、フッ素は歯周病でなく虫歯の予防方法なんですね。
勝手に「フッ素は歯の万病に効く!」といった勘違いをなぜかしていました。
ご指摘ありがとうございます。
●渡辺先生、櫻井先生
フロス、歯間ブラシの特徴が非常に分かりやすかったです。
私の歯は虫歯に強く、歯周病には強くはない様なので、歯間ブラシの使用を検討してみます。
もちろん「科学的根拠がない=効果がない」というのは詭弁、というのは理解できます。
ただ今現在まで幾多もの研究者がいる世界中で、なぜフロスの効果を立証する研究がなされないのかという風には思います。
科学的証明がされていないという面で言うと、フロスというのは歴史がある歯のケアでおおよその歯医者で勧められる割には、歯周病予防をうたっているウォーターピックや洗口液、液体歯磨き、電動歯ブラシ、重曹うがいのような、歯医者によっては勧められない手法とそこまで大差はないのでは、、?と疑問符が浮かんでしまいます。
(それにしても、洗口液のような化学物質で予防する類よりはフロスが多少は効果的な気がしますが。)
まあ、人体に関する科学というのはしばしばご都合主義的な面を持ち合わせている気がします。
結局素人には判断しがたいのですが、科学的根拠がないことから水素水が身体にいいとは思えないのと同様に、歯周病予防もとりあえず科学的根拠があったほうが私個人としては安心です。
歯間ブラシについて少し調べてみようかと思います。
長文になってしまい恐縮です。
取り急ぎ、皆様には重ねて御礼申し上げます。
頂いたご意見別に返信をいたします。
●三木先生
歯周ポケットが小さくなったのは、もちろん歯医者での診断の基で分かったことです。
流石に自分で測定できないので(笑)
歯間で染め出しがピンクに染まるのは理由があって、現象に名前までついているんですね、参考になりました。
それで、先生の言いたいこととしては、結果としてフロスをしている患者は歯周病の進行を防いでいるケースが多いという理由で、フロスに歯周病予防効果があるとお考えなのでしょうか。
確かにどこの歯医者でもフロスをする様言われるので、歯医者さんの経験則的には正しいのだろうと思います。
ただ、素人目線の意見としてはなぜフロスの効果を論理的に立証した研究が世界中どこにもないのか、それは本当は今までの常識は勘違いだったからではないか、とどうしても疑問に思ってしまいます。。。(斜に構えて疑り深い性分でして、すみません。)
●船橋先生
三木先生と船橋先生のお二人にご指摘いただきましたが、フッ素は歯周病でなく虫歯の予防方法なんですね。
勝手に「フッ素は歯の万病に効く!」といった勘違いをなぜかしていました。
ご指摘ありがとうございます。
●渡辺先生、櫻井先生
フロス、歯間ブラシの特徴が非常に分かりやすかったです。
私の歯は虫歯に強く、歯周病には強くはない様なので、歯間ブラシの使用を検討してみます。
もちろん「科学的根拠がない=効果がない」というのは詭弁、というのは理解できます。
ただ今現在まで幾多もの研究者がいる世界中で、なぜフロスの効果を立証する研究がなされないのかという風には思います。
科学的証明がされていないという面で言うと、フロスというのは歴史がある歯のケアでおおよその歯医者で勧められる割には、歯周病予防をうたっているウォーターピックや洗口液、液体歯磨き、電動歯ブラシ、重曹うがいのような、歯医者によっては勧められない手法とそこまで大差はないのでは、、?と疑問符が浮かんでしまいます。
(それにしても、洗口液のような化学物質で予防する類よりはフロスが多少は効果的な気がしますが。)
まあ、人体に関する科学というのはしばしばご都合主義的な面を持ち合わせている気がします。
結局素人には判断しがたいのですが、科学的根拠がないことから水素水が身体にいいとは思えないのと同様に、歯周病予防もとりあえず科学的根拠があったほうが私個人としては安心です。
歯間ブラシについて少し調べてみようかと思います。
長文になってしまい恐縮です。
取り急ぎ、皆様には重ねて御礼申し上げます。
タイトル | 歯周病予防について、フロスをすべきなのかどちらでもいいのか謎です |
---|---|
質問者 | 12月のまりおさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 23歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。