ハイ-ボンド テンポラリーセメント(ハード)の辺縁封鎖性について
相談者:
シモン☆さん (38歳:男性)
投稿日時:2016-12-29 18:03:42
ハイ-ボンド テンポラリーセメント(ハード)
http://www.shofu.co.jp/product/core_sys/images/main/seihin/cement/pdf/hy_bond_temporary/hy_bond_tc.pdf
この仮封剤はレジンよりも封鎖性が劣り辺縁漏洩のリスクが高いのではないかと不安に感じております。
左下6番に自覚痛があり銀の詰め物を除去していただきました。
神経の近いところまで感染しているようで覆髄の効果があるハイボンドテンポラリーセメント(ハード)で仮封していただきました。
第一大臼歯のためハイボンドテンポラリーセメントはソフトではなくハードを使ったのことでした。
先生によればこの状態で3週間程度様子を見るということです。
他のサイトの治療を調べていると。
覆髄剤を残置させた感染象牙質を被覆するように貼付し、接着性を有するグラスアイオノマーセメントで仮封し、さらに、コンポジットレジンで仮充填します。
http://www.dental-diamond.jp/qa/14/hozon1402.html
というように、覆髄剤の上に別の仮封剤を使って封鎖をしっかり行い辺縁漏洩のリスクを下げる対策がなされています。
ハイ-ボンド テンポラリーセメント(ハード)の封鎖性は高いのでしょうか?
辺縁漏洩のリスクは心配しなくてもよいのでしょうか?
神経を抜きたくないのでなんとか今の状態より悪くならないように
したいのです。
状況しだいでは転院も考えております。
よろしくお願いします。
http://www.shofu.co.jp/product/core_sys/images/main/seihin/cement/pdf/hy_bond_temporary/hy_bond_tc.pdf
この仮封剤はレジンよりも封鎖性が劣り辺縁漏洩のリスクが高いのではないかと不安に感じております。
左下6番に自覚痛があり銀の詰め物を除去していただきました。
神経の近いところまで感染しているようで覆髄の効果があるハイボンドテンポラリーセメント(ハード)で仮封していただきました。
第一大臼歯のためハイボンドテンポラリーセメントはソフトではなくハードを使ったのことでした。
先生によればこの状態で3週間程度様子を見るということです。
他のサイトの治療を調べていると。
覆髄剤を残置させた感染象牙質を被覆するように貼付し、接着性を有するグラスアイオノマーセメントで仮封し、さらに、コンポジットレジンで仮充填します。
http://www.dental-diamond.jp/qa/14/hozon1402.html
というように、覆髄剤の上に別の仮封剤を使って封鎖をしっかり行い辺縁漏洩のリスクを下げる対策がなされています。
ハイ-ボンド テンポラリーセメント(ハード)の封鎖性は高いのでしょうか?
辺縁漏洩のリスクは心配しなくてもよいのでしょうか?
神経を抜きたくないのでなんとか今の状態より悪くならないように
したいのです。
状況しだいでは転院も考えております。
よろしくお願いします。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2016-12-30 16:18:01
今は症状が治まってきているのでしょうか?
治まってきていればハイボンドによる処置が効いていると判断して良いかと思います。
ただし崩壊しめすので速やかにもう少し硬いものを追加した方が良いと思います。
日本歯科保存学会発行の「う蝕治療ガイドライン」
http://www.hozon.or.jp/member/publication/guideline/file/guideline_2015.pdf
のP113から歯髄温存療法が詳しく載っています。
個人的にはハードよりソフトを使うこの歯髄温存療法が大好きなのでこちらを選択することが多いです。
しかしながら保険で月に1900本ぐらいしか実施されないレアな処置ですので、できる歯科医院は数少なくその存在すら知られていないと思います。
ご自身が書いたリンク先のような方法を希望して転院するとなると転院先を探すのがかなり大変だと思います。
治まってきていればハイボンドによる処置が効いていると判断して良いかと思います。
ただし崩壊しめすので速やかにもう少し硬いものを追加した方が良いと思います。
日本歯科保存学会発行の「う蝕治療ガイドライン」
http://www.hozon.or.jp/member/publication/guideline/file/guideline_2015.pdf
のP113から歯髄温存療法が詳しく載っています。
個人的にはハードよりソフトを使うこの歯髄温存療法が大好きなのでこちらを選択することが多いです。
しかしながら保険で月に1900本ぐらいしか実施されないレアな処置ですので、できる歯科医院は数少なくその存在すら知られていないと思います。
ご自身が書いたリンク先のような方法を希望して転院するとなると転院先を探すのがかなり大変だと思います。
相談者からの返信
相談者:
シモン☆さん
返信日時:2016-12-30 19:15:16
シバタ歯科(名古屋市守山区大森)の柴田先生
ご回答、ありがとうございます。
>>今は症状が治まってきているのでしょうか?
水やお湯ではしみることはありません。
歯磨きも普通にできる状態です。(治療前も同様)
痛みはまだありますが、痛みは小さくなっています。
日本歯科保存学会発行の「う蝕治療ガイドライン」
のリンクありがとうございます。
たいへん勉強になりました。
p115の図1歯髄温存療法の概念図
このような資料があると歯科医師に説明しやすくなります。
p127
タンニン・フッ化物合剤配合カルボキシレートセメントは、う蝕象牙質に生息する細菌に対して抗菌性を発揮するとともに、残存う蝕象牙質の再石灰化を促進し、深在性う蝕う蝕象牙質治療薬として有効である。
p137
保険収載医療技術歯髄温存療法(AIPC)の治療方針
の術式
D感染象牙質面はすべて覆髄剤で覆う。その時、覆髄剤が窩縁に付着してはならない。
E仮封は接着性コンポジットレジンを用いる。
>>転院するとなると転院先を探すのがかなり大変だと思います。
そのとおりなのです。
よい先生をみつけるのはとても大変です。
歯髄に近い深在性う蝕うの治療のため歯科医院に探しました。
1件目、そんな治療法にこだわっているから歯が悪くなるんだと20分説教されました。
患者の話を聞かない先生でした。
2件目 ホームページに「歯を削ることに疑問を持つ、妥協しない」などと美しい言葉を述べられていましたが希望する治療ではなく歯科医がやりたい治療しか受けらませんでした。
3件目、患者の言葉に耳を傾けていただける先生でしたが、神経を抜くしかないといわれました。
4件目でいまの先生をみつけました。
自宅から50km離れています。
15分くらいで痛みから解放していただきました。
分析力のある先生です。
治療費2000円かかりませんでした。
「う蝕治療ガイドライン」
こういう資料があると歯科医に説明しやすくなります。
シバタ歯科(名古屋市守山区大森)の柴田先生
ありがとうございました。
ご回答、ありがとうございます。
>>今は症状が治まってきているのでしょうか?
水やお湯ではしみることはありません。
歯磨きも普通にできる状態です。(治療前も同様)
痛みはまだありますが、痛みは小さくなっています。
日本歯科保存学会発行の「う蝕治療ガイドライン」
のリンクありがとうございます。
たいへん勉強になりました。
p115の図1歯髄温存療法の概念図
このような資料があると歯科医師に説明しやすくなります。
p127
タンニン・フッ化物合剤配合カルボキシレートセメントは、う蝕象牙質に生息する細菌に対して抗菌性を発揮するとともに、残存う蝕象牙質の再石灰化を促進し、深在性う蝕う蝕象牙質治療薬として有効である。
p137
保険収載医療技術歯髄温存療法(AIPC)の治療方針
の術式
D感染象牙質面はすべて覆髄剤で覆う。その時、覆髄剤が窩縁に付着してはならない。
E仮封は接着性コンポジットレジンを用いる。
>>転院するとなると転院先を探すのがかなり大変だと思います。
そのとおりなのです。
よい先生をみつけるのはとても大変です。
歯髄に近い深在性う蝕うの治療のため歯科医院に探しました。
1件目、そんな治療法にこだわっているから歯が悪くなるんだと20分説教されました。
患者の話を聞かない先生でした。
2件目 ホームページに「歯を削ることに疑問を持つ、妥協しない」などと美しい言葉を述べられていましたが希望する治療ではなく歯科医がやりたい治療しか受けらませんでした。
3件目、患者の言葉に耳を傾けていただける先生でしたが、神経を抜くしかないといわれました。
4件目でいまの先生をみつけました。
自宅から50km離れています。
15分くらいで痛みから解放していただきました。
分析力のある先生です。
治療費2000円かかりませんでした。
「う蝕治療ガイドライン」
こういう資料があると歯科医に説明しやすくなります。
シバタ歯科(名古屋市守山区大森)の柴田先生
ありがとうございました。
タイトル | ハイ-ボンド テンポラリーセメント(ハード)の辺縁封鎖性について |
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質問者 | シモン☆さん |
地域 | 福島 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(技術系) |
カテゴリ | 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。